【浮遊系】

Last-modified: 2024-04-18 (木) 15:29:55

概要

DQ6から登場した、モンスターが持っている特性の一つ。
【ドラゴン系】【ゾンビ系】などと同様に、主に特定の武器・特技によるダメージの増加に影響する。
DQ9以降では、【あしばらい】【ジバリア系】などの地面に関係する特技や魔法を無効にする能力も持っている。
種族を表す系統と比べると、若干地味な系統かもしれない。

DQ6

【とびひざげり】によって与えるダメージが1.5倍になる。
多種多様な特技が導入された本作だが、影響するのはとびひざげりのみである。
本作では【あしばらい】を無効にする能力はまだなく、【じわれ】【じひびき】 の命中率やダメージ量にも無関係。
 
該当するモンスターは以下の25種類。
【ギズモ】【ヒートギズモ】【フロストギズモ】【アロードッグ】【ドッグスナイパー】
【ベビーゴイル】【ダークゴイル】【キラーバット】【ヘルホーネット】【ポイズンキラー】
【フェアリードラゴン】【イーブルフライ】【マジックフライ】【キラーグース】【フライングダック】
【くものきょじん】【ランプのまじん】【ランプのまおう】【キラーモス】【デビルパピヨン】
【ダンスキャロット】【キメイラ】【メイジキメイラ】【ウルトラキメイラ】【ヘルクラウド】
 
種族を表す系統よりも、見た目での判別が難しくなっている。基準が全然分からない。
例えば、どう見ても宙に浮いている【フーセンドラゴン】【ウインドマージ】などは浮遊系ではなかったり、同系のモンスターが浮遊系に属していても【デスファレーナ】【グレートペリカン】は浮遊系には属していなかったりする。
逆に、浮いているようには見えないダンスキャロットがこの系統に混ざっている。なぜだ。
 
なお、SFC版のAI……というか【ハッサン】は、自力で覚える【とびひざげり】が大好きらしく、系統など関係なしに多用する。
【メタルぎり】などは相手がメタル系のモンスターでないと使用しないのだが、なぜかとびひざげりはこの限りではない。
「ハッサンのとびひざげりがいつもより強めのダメージを叩き出してる」と感じたら、その対象は浮遊系かもしれない。
 
リメイク版ではさすがに、ダメージ増加効果のない相手に無駄打ちはほとんどしなくなった。
また、追加ダメージがある武器を装備している場合は、これよりも通常攻撃を優先する。

DQ7

とびひざげりによって与えるダメージが1.5倍になる他、【かもめ返し】によって与えるダメージが1.25倍になる。
3DS版では「飛行系」と呼ばれる。
 
該当するモンスターは以下の28種類。
【みみとびねずみ】【フェアリーラット】【はなカワセミ】【ポイズンバード】【スカイフロッグ】
【キメラ】【メイジキメラ】【そらの狩人】【フォレストガード】【スライムブレス】
【バブリン】【プヨンターゲット】【ポムポムボム】【ふゆうじゅ】【ウッディアイ】
【ランプのまおう】【まじんブドゥ】【くもの大王】【ベビークラウド】【ファイヤーキッズ】
【ゴールドキッズ】【ランガー】【ギガミュータント】【にじくじゃく】
【やみのまじん】【ヘルクラウダー】【スノーバット(ボス戦)】【りゅうき兵(ボス戦)】
 
・・・やはり基準が全く不明。
今作でもベビーデビルやスカルブレード、エビルバイブルなどが、明らかに宙に浮いているのに浮遊系には属していない。
逆に、にじくじゃくは完全に二本足で地面に立っているのに浮遊系に属している。
スカイフロッグ、スライムブレス、ゴールドキッズ、ランガー、にじくじゃくは、同系統でこいつらだけがこの系統に属している。どういうことだ・・・?
強敵と名高いヘルクラウダーにも有効なので、使ってみてもいいだろう。
 
前作と同じくあしばらい、じひびき、じわれ、【すいめんげり】のダメージ量や命中率には無関係。

DQ9

この系統に属するモンスターには【足ばらい】が効かなくなった。
DQ6DQ7の仕様から見直されて、イメージ通りになっている。
 
各カテゴリの武器に有効な系統が設定されたDQ9では、従来のようにダメージ増加の対象にはならなかった。
とはいえ、旧作では1ターン休み系に耐性がなければ宙に浮いているモンスターも普通に転んでいたりしたので、3D化に伴う変更としては頷けるところだろう。
 
該当モンスターも一気にわかりやすくなり、「足ばらいが届かないような宙に浮いている」モンスターは基本的にみんな浮遊系である。

DQ10

【飛行】と呼ばれる。DQ3以来の本編登場となる【キャットフライ】系統も該当。
DQ9と同じく足ばらい(転び)が通じない他、【ムーンサルト】によって与えるダメージが1.2倍になる。
 
モンスターの中には空高く飛んでいて、こちら側からシンボルにぶつかることが難しいものもいるが、それらのタイプはこちらを視認すると常に襲いかかってくる。
シンボルが空を飛んでいるものでも、戦闘時、地に足を付いているもの(【エビルホーク】【キラーデーモン】など)は含まれない。

DQ11

DQ10と同様「飛行」と呼ばれる
DQ9、10同様足ばらい(転び)が無効。
ムーンサルトでダメージが2.5倍になるのに加えて、【ジバリア系】とそこから派生する【れんけい技】【火炎陣】など)を無効化する(火炎陣などは、ダメージは与えられないが追加効果は有効)。
 
該当するモンスターは以下の通りで、強・邪Verも同様。
【おおがらす】【デスフラッター】【ヘルズクロウ】
【ドラキー】【タホドラキー】【メイジドラキー】【ドラキーマ】
【ガルーダ】【ヘルコンドル】【ごくらくちょう】【ほうおう】
【メタッピー】【ガチャコッコ】【アイアンクック】
【キメラ】【メイジキメラ】【スターキメラ】【ムーンキメラ】
【ワイバーンドッグ】【ウルフドラゴン】【レジェンドウルフ】
【あやしいかげ】【シャドー】【ホロゴースト】【まおうのかげ】
【あおバチ騎兵】【ビーライダー】【マッドハニービー】【ブラッドポリス】
【くらやみハーピー】【フェアリーバット】【ブラッドレディ】【ダークサキュバス】
【ドラゴスライム】【スライムブレス】【ドラゴメタル】
【かまいたち】【うずしおキング】【レッドサイクロン】
【プテラノドン】【アイスコンドル】【フライングデス】
【スカイドラゴン】【スノードラゴン】【サラマンダー】
【ドラゴンライダー】【ガーディアン】【ハデスナイト】
【スロットマジーン】【クレイジーボーナス】【ジャックポッター】【ミリオンゼニー】
【ゴールデンゴーレム】【セルゲイナス】【アスタロト】
 
一方で、【スモーク】【マンドラ】【ランタンこぞう】【ホイミスライム】【マーマン】【ドラムゴート】【おばけパラソル】【ほのおのせんし】【メイデンドール】【キラーマシン2】と各色違いは含まれず、これらに対しては足ばらいは効かないがムーンサルトでダメージも増加しない。

DQM1・DQM2

【あしばらい】【すいめんげり】を食らった際、「しかし ○○○○には とどかない!」という専用のメッセージが出て無効化する。
また、【かんけつせん】を食らった際に落下ダメージを受けない。

ジョーカー3・3プロ

戦闘には影響しないが、ライドタイプが「歩行」と「浮遊」に分かれている。
飛んでいるモンスター以外に、泳いでいるモンスターも浮遊系に含まれる。
無印版では浮遊系のモンスターは【ダメージ床】の上を通ってもダメージを受けない(プロ版ではなぜかダメージを受ける仕様に変更されてしまった)。
【潜水バグ】を使っている間は浮遊系の敵シンボルが移動しなくなる。
プロ版で3枠以上のモンスターにライドする際、歩行系のモンスターの場合は歩く際に地響きが発生して周囲のモンスターに気付かれてしまうが、浮遊系の場合は地響きが起こらない。

トルネコ2、3

【ウィンドスピアー】によって与えるダメージが増加する。
トルネコ2では2倍、トルネコ3では1.75倍を基本として印の数でさらに増加する。
トルネコ3では、この系統に属するモンスターは、【谷底】【水路】の上も通過できるように仕様変更された。
基本的に【転びの石像】の効果で転ぶことはないが、【重力の石像】下では転ぶようになる。
 
トルネコ3で該当するモンスターは以下の通り。
【ドラキー】【タホドラキー】【ドラキーマ】【ゆうれい】【しにがみ】
【ゴースト】【メトロゴースト】【ヘルゴースト】【シャドー】【あやしいかげ】
【キメラ】【メイジキメラ】【スターキメラ】【フライングデビル】【ランガー】
【ホイミスライム】【しびれくらげ】【ベホマスライム】【エビルポット】
【スライムブレス】【ドラゴスライム】【ドラゴメタル】【ドッグスナイパー】
【バブリン】【プヨンターゲット】【ポムポムボム】【グレイトマーマン】
【ゴールデンスライム】【スライムエンペラー】【プラチナキング】【シャドーナイト】
【ミステリドール】【いしにんぎょう】【ヘルジャスティス】【ジャスティス兄】【ガーゴイル】
の計36体が該当する。
 
【悪魔系】【爆弾系】と比べると、このタイプに属するモンスターは非常に多い。
モンスターの種類は計186体なので、約5分の1がここに属していることになる。
ラスボスのヘルジャスティス、店主のガーゴイルすらも浮遊系である。
よって、ウィンドスピアーはダンジョンを問わず大活躍する。
ちなみに【異世界の迷宮】で出現しない浮遊系はタホドラキー、しにがみ、メトロゴースト、しびれくらげ、ベホマスライム、エビルポット、バブリン系、ゴールデンスライム系、ジャスティス兄、ヘルジャスティスの14体。
かなり減ったが、それでも22種類のモンスターが出現するためウィンドスピアーの重要性が分かるだろう。(GBA版では【テーマ別モンスターハウス】があるため、ベホマスライム等は異世界にも出る可能性が僅かにある)
 
判別はしやすく、有翼だったり明らかに浮いているモンスターが多い。
DQ6ではダンスキャロット、DQ7ではスカイフロッグが浮遊系だったが、トルネコ3ではそうではなくなった。
スカイフロッグ種属が水路にいるのは【水系】が原因である。カエルだし。
基本的に同じ系統のモンスター(色違い)は全て属しているが、シャドーナイトが浮遊系な一方で【モシャスナイト】は浮遊系ではない。仮に浮遊系だった場合、飛べないモンスターに水路上で変身した際にワープしてしまうからだと推測されている。
GBA版の【ベビーニュート】系は常時飛んでいるグラフィックに変更されているが、浮遊系は追加されていない。
 
余談だが、浮遊系のモンスターは他の系統にも属していることが多く、弱点を突きやすくなっている。頭数が多いのでその反動か。
エビルポット・フライングデビル種属(悪魔系)、ゴールデンスライム種属・ホイミスライム種属(スライム系)、スライムブレス種属(ドラゴン&スライム系)、バブリン種属(爆弾系)、ミステリドール種属(人形系)。
また、気まぐれに動く性質を持つモンスターも全て浮遊系となっている。
仲間にした場合、水路のあるフロアだと延々と水路上を彷徨い陸地の敵と戦ってくれないことがある。ポポロと一緒に行動するように命令変更しよう。

少年ヤンガス

「浮遊系」ではなく、【ふゆう】というモンスター「とくせい」の一つとして登場。
この特性を持ってるモンスターは全ての属性の床の上を通過できるようになる。
ヤンガスもこの特性を持つモンスターを合体することで、この効果の恩恵に預かることができる。

その他

DQ5では、モンスターが画面を埋め尽くす判定が「上空を浮遊する敵」と「地面についている地に近い場所にいる敵」とは別に行われている。
そのため、【封印の洞窟】でガーゴイルと【レッドイーター】【ブルーイーター】が同時に大量出現したり、ホークブリザードやれんごくちょうが【魔界】のモンスターを多数引き連れて現れる(特にPS2版)なんて泣ける事態もあった。
 
DQ5で上空に配置されるモンスターは以下の通り。
【ドラキー】【ドラキーマ】【ダークアイ】【インスペクター】
【へびこうもり】【リントブルム】【ダックカイト】【バルーン】
【ホークマン】【ガーゴイル】【ひくいどり】【ホークブリザード】【れんごくちょう】