アルヴィス

Last-modified: 2020-01-04 (土) 00:01:09
 

概要

海上・海中を移動できるファフナー運用巨大潜水要塞艦。全長66㎞と言うその途轍もなく巨大な艦体は、西尾行美を中心に設計・開発された。
重水素核融合反応炉を用いた電磁推進システムで航行する。
一騎達が生活している「竜宮島」は、艦においては居住区にあたり、その地下(海中部分)には軍事施設が設けられている。艦内の殆どはオートメーション化されているものの、オペレートやメンテナンスは人の手によって行われている。

人工島の構成

竜宮島 【たつみやじま】

居住区画。人口は2000人程度で、純和風的な家屋・街並みが特徴。

向島 【むこうじま】

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島民が自由に行き来する事が可能で、約400mの人工橋が架けられている。
銃火器類を中心とした迎撃システムがある。

剛瑠島 【たけるじま】

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航空機の発進および収容管理を行う島。艦船用施設も設けられている。
本島と慶樹島の中間に位置しており、格納庫や滑走路がある。

慶樹島 【けいじゅとう】

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ファフナーが収容されている島。竜の手を模して作られた6つの岬が特徴。
ファフナーの模擬演習用施設も併設されている。移動にはバーンツヴェックを使用。

施設

CDC

総合管制室。いわゆる艦橋に該当するもので、フェストゥム襲来時はここから作戦司令が伝えられる。
各種表示は各管制官の前に映し出され、操作はタッチパネルで行われる。
作中には以下の2つが存在する。

第1CDC/パーシバル・ルーム

第2CDCよりも後に作られたCDC。各施設の増設によってシステムの負荷が大きくなった事から、効率性を重視した新たなメイン管制室として運用されるようになった。

第2CDC/アーサーズ・ルーム

並列一体型CDC。ソロモン本体を管制システムが囲っている円卓上の構造をとっており、全迎撃システムに直接リンクしているため第1CDCに比べて攻撃性の高い性質を持つと言える。
第1CDCよりも先に作られていたが、各施設の増設やジークフリード・システムの設置に伴い、効率性に優れる第1CDCが新設された事で、ソロモン本体の演算室として閉鎖されていた。
皆城乙姫が覚醒し、人として島を出歩くようになった事でシステムリンクが容易になり、運用が可能となった。

アルベリヒド機関

詳細は該当リンク参照。

ジークフリード・システム

シナジェティック・コードによってファフナー・パイロットと脳の皮膜神経細胞を通して連結するシステム。搭乗者はパイロットの精神状態、負傷の度合い、戦闘形成などを把握し、部隊全体を指揮管理、直接指示を出す。また、過剰な攻撃を止めるために、ファフナーの操作をロックする事も可能。
ただし、脳内に一度に多大な量の情報が流れ込むので、普通の人間が搭乗すると脳に負担が掛かってひどい船酔い状態に陥る。
そのため、使用できるのは実質皆城総士のみとなっている。

ワルキューレの岩戸

アルヴィス最深部にある人工子宮で、コアである皆城乙姫が眠っている場所。
乙姫の身体を覆うシナジェティック・スーツと彼女のテレパシーによってブリュンヒルデ・システムと連動しており、島の防衛を司っている。
岩戸には、『Solve et Coagula』の文字が刻まれており、「人とフェストゥムの人格を保ったままの融合」の実験装置という意味も含んでいる。
アルベリヒド機関研究主任である遠見千鶴が設計した。

ブリュンヒルデ・システム

島の管理制御システム。
ワルキューレの岩戸で眠るコア・皆城乙姫の自己保護本能(あるいは生存本能)を利用したもので、敵の探知、要塞部の遠隔操作、エネルギー炉の調整、偽装鏡面のON/OFF、迎撃装置による防衛行動などのほか、島の環境制御や電力、浄水などの生活に関わるところまで乙姫の意思によってコントロールしている。
皆城兄妹の母親・皆城鞘が生前に設計プロジェクトに参加し、完成させた。

バーンツヴェック

水中をリニアレールで進む移動設備。本島・慶樹島間(ファフナーパイロット用)と本島・剛瑠島間(航空機パイロット・エンジニア用)がある。
推進中は外側を水蒸気の空洞が包むように設計されているため、水の抵抗が殆どなく、理論上は音速に近いスピードを出す事が可能。
ただし、電力を大量に消費するため、非常時を除き、通常生活では作動が禁じられている。

ブルク

慶樹島にあるファフナーの格納庫。中央のコントロールブロック(発進準備を行う場所)を5つの格納ブロックが囲む形で構成されており、奥にはリンドブルム格納庫に繋がる通路がある。

水中展望室

壁面は強化ガラス張りになっており、水中の様子が見られるようになっている。
元はエーギル・モデル(ゼロファフナー)の起動実験が行われた場所であり、実験の失敗によって消失した空間を利用して造られた。事故の原因となったエーギル・モデルは、アルヴィスの補助システムとして水中に設置されている。

防衛機構

メカニックも併せて参照。

自律迎撃システム

射程内に入った敵を自動的に迎撃する設備。
港の対空ミサイルランチャー(射程距離約70km)や灯台付近にある30mmCIWS(近接防御兵器、発射速度分/4000発)などがある。

ヴェル・シールド

外部からの物理的攻撃から島を守るために作られたシールド。
無印時点では第1ヴェル・シールド、第2ヴェル・シールドの2種類があり、形成時はドーム状に島を覆い、攻撃を受けた際にそのエネルギーや粒子を拡散したり、砲撃を跳ね返したりする事が出来る。
攻撃の種類によって波長をランダムに変え、戦闘状況を有利に展開できるが、相手が同じ波長を持つ場合は無効化され、敵の侵入を許してしまう事になる。
また、膨大なエネルギーを消費するため、偽装鏡面との併用は不可能で、非常時のみ作動する。
『EXODUS』では8重に展開する事が可能となっており、戦闘領域(バトルフィールド)の形成という役割も併せ持っている。

擬装鏡面

島全体を球状に覆う事で、視覚的にその姿を透明にしたり、音波や赤外線、高エネルギーのガンマ線以外の電磁波などを遮断する事が出来る霧状の粒子。ただし、ヴェル・シールド同様、膨大なエネルギー消費するため、熱が内側に蓄積されてしまうという難点があるほか、ヴェル・シールドとの併用も不可能。
モニターには「DISGUISE MIRROR」と表示されている。

ヴァッフェ・ラーデン

竜宮島内各地に設置されている巨大な防御壁。地下シェルターの入口も兼ねている。
平時は地下に収納されており、非常時に街中を敵の攻撃から守るためにせり上がる形で出現する。
島の移動時に、波避けのために作動させる事もある。