皆城総士

Last-modified: 2022-10-20 (木) 06:10:12

皆城総士【みなしろ そうし】

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一騎の幼馴染にして親友。幼少時に一騎に左目を傷つけられており、以来疎遠になっていた。
ファフナーと連結しているジークフリード・システムに搭乗し、戦闘の指揮管理を担当する。
【CV:喜安浩平】

プロフィール

  • 生年月日:2131年12月27日(山羊座)
  • 血液型:A型
  • 身長:173cm (無印時点)
  • 体重:61kg (無印時点)
  • 好きな物:コーヒー、チェス、クラシック音楽

人物像

感情を前面に出さす、年不相応とも言える程に冷静沈着な少年。
父・公蔵から自分が将来竜宮島を守る立場にある事を言い聞かされて育ち、早くからアーカディアン・プロジェクトや外の世界の現状を知っていたためか、他の子供達のように無邪気な振舞いを見せる事は殆どない。
「島を守らなければならない」事に強い義務感と責任感を抱いており、個人的な感情よりも島の防衛という目的を優先させている。

作中で見られる一見冷徹な行動・言動も、全ては島を守るためのもので、そのためならば仲間を見捨てるといった汚れ役を自ら買う事も辞さない。一方、内面では、「指揮官としての自分」と「友達を守りたいという純粋な思い」がせめぎ合っており、総士自身、パイロットに多大な負担を強いる事には苦悩し続けている。「一騎達なら言わずとも自分を理解してくれるだろう」と考えているものの、当の一騎達からはなかなか理解されず、度々すれ違ってしまう。
同級生と積極的に交流する事は少なく、人付き合いも苦手な性分だが、根は仲間思いの少年である。
実は作中でも一、二を争う不器用な性格の持ち主で、後に一騎にまでその事を指摘されてしまっている。

瀬戸内海ミールの因子を植え付けられて生まれた事によって、フェストゥムと半同化状態にあり、5年前に一騎を同化しようとした事がある。左目の傷はその時の一騎の反撃によって負ったもので、視力は殆ど無いに等しい*1
その影響により、ファフナーに搭乗する事が出来なくなったが、総士自身はこの傷を自分が人間である証だと思っており、自分が完全にフェストゥムになるのを計らずも防いだ一騎には感謝の念を抱いている。

自分の本心を的確に見抜く真矢に対しては厄介に感じる反面、自分の苦悩を察してくれる事からほのかな思いを寄せているが、その思いを悟られまいとするあまり、言動がしばし裏目に出てしまっている。
また、困惑すると「何だ」と言う癖があり、その度に一騎からは「何だよ」と返されている。

家族構成

  • 皆城公蔵
    • 父親。史彦曰く、若い頃は総士と似通った部分もあったらしい。
  • 皆城鞘
    • 母親。作中では既に故人。

登場作品

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【蒼穹のファフナー】

14歳。ジークフリード・システムに搭乗し、パイロットたちの指揮官として立ち振舞う。
終盤、システムごとマスター型フェストゥムイドゥンに捕らわれ、蒼穹作戦にて一騎達に救出されるも、同化進行により肉体を失った。

【蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT】

13歳。蔵前果林らと共に生徒会に所属している。
ノートゥング・モデルの搭乗訓練を受けるも適応できず、父公蔵の命でジークフリード・システムの搭乗者となる。

【蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH】

16歳。肉体を失った後も意識のみがコアとして残存、一騎とは無意識にクロッシング状態にあった。
来主操の庇護もあり、第二次蒼穹作戦を経て、存在を取り戻す。

【蒼穹のファフナー EXODUS】

19歳。虹彩が金色になるのは制御できないのか、平時は蔵前果林と同じ機能のついた眼鏡をかけている。
研究職に就いており、フェストゥムと島の過去に関心を抱いている。
戦闘時はジークフリード・システムによる指揮官職に復帰しており、マークザイン、マークニヒトのクロッシング干渉を遮断する役割を担う。

【蒼穹のファフナー ADOLESCENCE(電撃文庫「蒼穹のファフナー」)】

14歳。分け隔てしない性格に加え、町長の息子という立場もあってか同級生から慕われている。
アニメよりも表面上は余裕のある少年として描かれているが、内面には諦観をも抱えている。

【Preface of 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH】

作中には未登場だが、一騎の回想でL計画とその参加者(祐未ら)の最期を教えている。
また、不明だった瞑想訓練時の海も明らかになっている。

その他

  • 名前の由来は「統べる、まとめる」の意。
  • 普段の一人称は「僕」だが、たまに「俺」になる。
  • 左目の視覚の狭さを考慮して、登場人物は会話などの際は、総士の右側に位置する傾向がある(但し構図の都合上例外もあり)。
  • 小説版では不器用な性格は影を潜めており、同級生達から慕われている描写がある。アニメ同様冷静な一面も健在だが、内面の諦観や苦悩を表に出さず、余裕があるように取り繕える器用さを持つ。
  • 企画当初は左目ではなく、右足に障害を持っているという設定で、真矢に恋情を抱き、一騎を激戦地に送り込み間接的に殺す欲求に苛まれるも、それを乗り越えられる心の強さを持つ、という要素もあった。
  • 物語の語り部的なポジションを担っており、しばしば彼のモノローグ(ファン間では「ポエム」と称される事も)が作中に挿入されている。

*1 雑誌等の設定説明では「特定の角度が見えない」とされている