■ 第1節<鍔音やむことなく>
ルーヴランスに連れられたプリッシュたち
一行は、どこへ行ってしまったのだろう。
彼女たちを見つけて、ナグモラーダが待つ
ソ・ジヤの北西の塔へ行かねばならない。
■ サンドリア大聖堂・高僧の間
Chasalvige:あなたは確か、以前、
聖遺物堂をご案内してさしあげた……?
Chasalvige:なんですって?
大聖堂の使者ルーヴランス様をお探しだと?
Chasalvige:ルーヴランス様とは確か、
以前、あなたがお探しでした王立騎士
フランマージュ・M・ミスタル様の?
Chasalvige:あの方は王立騎士団を
おやめになったということは存じておりますが、
神殿騎士になられたという話は初耳です。
Chasalvige:私たち高僧にも
知られてはいないということは……、
よほど重要な任務の遂行を任されて
いらっしゃるのでしょうか?
Chasalvige:……そうですね。
その方が船でお発ちだということなのでしたら、
港でお待ちになってはいかがでしょう?
・イベント終了後に話しかけると
Chasalvige:ルーヴランス様が
大聖堂の使者をおつとめになっているとは
初耳でございます。
Chasalvige:ですが、その方が
船でお発ちだということなのでしたら、
必ずサンドリア港にお帰りになるはず。
港でお待ちになってはいかがでしょうか?
■ サンドリア港・飛空挺公社
カウンターのヒゲに尋ねると、そのような飛空挺が発着した記録はないと告げられる
Anoki:な、なんですって?
タブナジア候国へ出航した飛空艇の
帰りはいつになるかと?
Anoki:・・・・・。
残念ですが、あなたがおっしゃっているような
飛空艇の登録、記録はございません。
Anoki:飛空旅行社に登録されていない飛空艇は、
違法飛空艇となります。そのような飛空艇に
関しては、緊急事態を除いて着港を許されて
はおりません。
Anoki:本当にそのような
飛空艇をご覧になったのですか?_
夢や幻ではありませんか?
・イベント終了後に話しかけると
Anoki:まだ、夢の話をなさるのですか?
すべての飛空艇は、ここ飛空旅行社によって、
厳重な管理がなされています。
Anoki:いくらサンドリア大聖堂の
ご命令だからといって、自由に空を飛びまわり、
あまつさえ滅びた侯国へと降り立つようなことは
万にひとつもございません。
Anoki:そんなに気になるのでしたら
他国の飛空旅行社も訪ねてまわるとよろしい
でしょう。きっと鼻で笑われますが……。
※ウィンダスの飛空旅行社では、何もなかったです。
■ バストゥーク港・飛空旅行社
※5章開始のタイトルがでる
(バストゥーク港に着くルーヴランス一行)
Ulmia:ここは……、
いったいどこです……?
Prishe:あれぇ?
ここはバストゥークじゃねぇか!
サンドリア大聖堂に行くんじゃなかったのかよ!?
Prishe:おい!
おまえ、しっかりしてるように見えて
おっちょこちょいだなぁ!
Prishe:へへへ、
隠さなくたっていいんだぜ!
思い切って行き先を間違っちまったんだろ~!?
Louverance:間違っているのは、
あなたの文法ですよ。……ここが目的地です。
Louverance:しかし……、
思ったより早くついてしまったようですね。
迎えが来ていない……。
Louverance:仕方ありません。
大工房に向かいましょう。
・イベント終了後に話しかけると
Cid:「タブナジアの魔石」を
生み出したという「洗礼の箱」。それがあれば、
わしの研究も一気に進むかもしれんな。
Cid:[PCname]君、
おぬしは急いで、ソ・ジヤの北西の塔とやらへ
行きたまえ。わしは引き続き、あの魔晶石の
ことを調べてみることにするよ。
■ バストゥーク大工房・シド研究室
Cid:おお、
PC君じゃないか。
Cid:ルーヴランス君に会ったかね?
わしの知り合いから、おぬしも自力で
タブナジアに渡ったと聞いていたが……?
(ルーヴランス一行入室)
Louverance:あなたは!?
いったいどうやってタブナジアからここへ?
Prishe;あっ! シド!
Ulmia:プリッシュ、
あの方のこと、ご存知なのですか?
Louverance:……。
Louverance:……シド殿、予定よりも
早めに戻ってくることができました。
Louverance:飛空挺は、係の方にお返ししました。
良い船をお貸しいただいて、感謝の言葉も
ございません。
Cid:ルーヴランス君、我が
「シド号(クエストで命名してある場合反映)」の飛行はどうだったかね?
Cid:まだまだ安定性にはかけるが、速度は
ジュノの飛空挺を大幅に上回っているはずだ。
Louverance:えぇ、なんの不安もなく
空の旅を楽しむことができました。
Louverance:今までの旅を振り返ると、
もっと早くあなたに出会うことができていれば、と
自らの出会いの運のなさを呪わしく思いましたよ。
Cid:はっはっは。
いやいや、おぬしは運のいい男だよ。
Cid:「シド号」はまだ生まれたてのホヤホヤ。
Cid:その初めての高速飛行運転を
体験することができたのだからね。
Louverance:……初めて……の?
Cid:それで、おぬしが探している
ミルドリオン枢機卿は、
タブナジアで見つかったかな?
Louverance:……いえ、やはり
タブナジアにも戻られてはいないようでした。
Louverance:彼女らお二方から、
有意義な話が聞けましたが、
その行方はいまだに把握できません。
Cid:ふうむ。残念だ。
それではわしが頼んだ魔晶石の
案件についてはどうだった?
Louverance:それについてはある程度
興味深い話を聞くことができましたが、
それは今ここでは……
Tenzen:魔晶石、でござるか?
Cid:うむ、それはPC君が探しているもののことでもあるのでな。
Cid:後で、おぬしにも同席してもらって
ルーヴランス君の話を聞こうかと思ったが……
Cid:PC君、
この人たちにあの話をしてもよいのかな?
北方に眠る大いなる力のことを?
・話をしていい?
・はい
・いいえ
(いいえを選択)
Tenzen : いや、それは
教えてもらわねばならんでござるぞ!
(以下「はい」を選択に続く)
(はいを選択)
Tenzen:なるほど、
そなたはエシャンタール殿から言われたように、
サンドリア、バストゥーク、ウィンダスの3国を
回り、そのような情報を得ていたわけでござるか。
Tenzen:タブナジアから
バストゥークに持ち込まれた魔晶石。
その魔晶石が採れた場所がわかれば、
我らの目的の地を見つけることができる、と。
Cid:うむ。
しかしあの後、古い友人から
おもしろい話を聞くことができてな。
Cid:魔晶石は北の地で発見されたのではなく、
北の地で発見された「不思議な遺物」から
生み出されたものだということがわかったのだ。
Ulmia:不思議な遺物?
Cid:うむ。
それは、箱状のものだったらしい。
Cid:なんでもデムの岩などのように、
得体の知れない金属で作られており、
古代の民が作り出したものだとか。
Prishe:それは「洗礼の箱」……?
Cid:洗礼?
プリッシュ君、なにか知っているのかね?
Prishe:ああ、よく知ってるさ。
その箱は、神学生たちが受ける
「洗礼の儀式」に使われるものだ。
Prishe:あれは、タブナジア礼拝堂の聖遺物室に
安置されてるはずだ。戦争の後もずっと、俺が
あそこのカギを守ってきた。ミルドリオン様に
託されて……。
Ulmia:洗礼のときの……?
Louverance:なるほど。
あなたは忌むべき子であると同時に、
神学生の洗礼を受けた身であったことを
失念していました。
Louverance:ならば、お教えしましょう。
私はシド殿より頼まれて、その洗礼に使われた
「洗礼の箱」の調査をも行う予定だったのです。
Louverance:しかし、私よりも一足先に
タブナジアを訪れていたジュノの外交官殿が、
それを持ち去ってしまっていたのです。
Prishe:あの箱が持ち去られた!?
Cid:ううむ、ジュノの黒衣の学者たちめ!
わしが大いなる力について調べ始めたことを
かぎつけ、先手を打ったのか?
Cid:その箱を調べれば、魔晶石の謎も
解けるかと思ったのだがこれはいかん!
Cid:そうだ、プリッシュ君、
おぬしはあの箱について何か知らないのかね?
些細なことでもいい、何か情報があれば……
Prishe:あれは恐ろしいもんだ。
俺はあれのせいで……
Cid:プリッシュ君?
Prishe:あいつから、あれを取りもどさねぇと!
あれは、タブナジアから出しちゃならねぇもんなんだ!
Ulmia:プリッシュ、待って!
Tenzen:またでござるか、プリッシュ殿!
ひとりで行かれては危険でござる!
Louverance:ああ、あなたとテンゼン殿は
北方の遺跡……ソ・ジヤの北西の塔で
ナグモラーダと会う約束があるのでしたね。
Louverance:その北方に眠る大いなる力。
今回の私の任務とは異なりますが、私自身には
関係があること。
Louverance:私も行かなくてはなりません。
では、向こうで会いましょう。
Cid:これは大変なことになったようだな。
PC君も、急いで彼らの後を追いたまえ。
Cid:わしは引き続き、あの魔晶石について、
さまざまな手を使って調べてみることにするよ。
■ ソ・ジヤ(北西の塔)
Prishe:おせえぞ、PC!
Tenzen:やっと来たでござるな。
いやはや待ちくたびれたでござるよ。
Louverance:この塔を下りるのは初めてです。
いったい、この先にはなにが……。
Ulmia:ルーヴランスさん、
あなたもいらしたのですか!?
Prishe:てめぇ、俺を止めに来たんなら、
追い返すぞ! 俺は誰が何といおうと
泥棒野郎から箱を取り返すんだからな!
Louverance:邪魔するつもりはありませんよ。
ただ私はここに、ミスタル家の名を継ぐ騎士として
来たまでのこと。
Louverance:……それよりも、
ナグモラーダの姿がありませんね。
Tenzen:おそらく先に、
4つ目のクリスタルの御許ヘ向かったのでござろう。
Tenzen:我らも急ぎ、後を追うでござる。
我が鳳凰丸が道案内してくれているでござる。
・(H-8)のStone Doorを調べると
[PCname]は扉を調べた。
扉に仕掛けられた罠が発動した!
※Nunyunuwiというゴーレム族のNMが現れ、襲いかかってきます。
・Nunyunuwiを倒した後に、もう一度調べると
扉に仕掛けられた罠は壊れてしまったようだ。
※扉を調べることで、出入りできるようになります。
■ ソ・ジヤ地下の扉
Louverance:これは……?
Ulmia:これが……?
Tenzen:母なるクリスタル……。
世界の始まりに、5つに分かれたという……。
Tenzen:なんと神々しい光でござろう。
Tenzen:いつのまに、この光から生まれ……
そしていつか、この光に還るからでござろうか……
Tenzen:眺めているだけで、
すべての不安や恐れが拭い去られていくでござる。
Prishe:なぁ、おまえにも
聞こえないか、PC?
Prishe:あの歌、俺たちを呼んでる声……
クリスタルから聞こえる声……
……その星は……あなたの星……、
……の唄は……あなたの……。
……いつの日か……
みなの夢と……祈りとなる……、
人々は……歌……。
おお、輝け、星よ! 響きわたれ、唄よ!
……永遠を超えて、さしのべられた手と手は
もう、放されることはない。
Prishe:……!
(振り返るPrishe、現れる少年、武器を構えるLouveranceとTenzen)
???:これで役者はそろったな。
(礼拝堂の洗礼の箱を持って現れるNag'molada)
Prishe:ナグモラーダ!
Prishe:てめぇ、この箱泥棒!
洗礼の箱を奪いやがって……!
Nag'molada:ふん、洗礼の箱……か。
これがタブナジアにて、そのような目的で
使われているとは思わなかったぞ。
Nag'molada:デスパシエール老の話では、
新たに教会に入る者は皆、この箱の前で
女神アルタナに仕えることを誓うそうだな。
Nag'molada:本来のは役目からは遠いが、
意味深い使い方だ。退化した人間たちも、
この箱の重要性を無意識に知ることが
できたということか……。
Prishe:本来の役目?
おまえ……、その箱が本当はなんなのか
知ってやがんのか!?
Nag'molada:ああ、知っている。
おまえが身につけている、
そのアミュレットのこともな。
Prishe:このアミュレット?
Nag'molada:それはもともと、
ジラートの王がクリューの民の心を
読むために作った「絆の証」。
Nag'molada:1万年の昔、
ジラートの民は他人と共鳴する能力
「心の言葉」を持っていた。
Nag'molada:しかし、いつしか人の心を
「虚ろなる闇」が包むようになった。そのために
「心の言葉」を失った者は、クリューと呼ばれた。
Nag'molada:そこでジラートの王は、
クリューを理解するためにそれを作らせたのだ。
Nag'molada:そのアミュレットは闇を封じ、
それを身につけた者は、自ら見たもの、
聞いたものすべてを王へと伝える。
Nag'molada:おまえはそれを
ジラートの王子から授かっていたな。
それを今度は、自分のために使ったわけだ。
Nag'molada:わかるか、PC。
ヤツはそれをおまえに与え、長い年月を経て
変わり果てた世界の道案内をさせたのだよ。
Nag'molada:母なるクリスタルの
御許をめぐるために……。
Prishe:そうか、だから俺も……。
Nag'molada:しかし、
選んだ相手がまずかったようだ。
Nag'molada:最初の3つはともかく、
ただの冒険者ごときがこのクリスタルに
たどりつくまでに随分の時間を要した。
Nag'molada:そのおかげで私は、
おまえが誰かを思い出すことができたよ。
Nag'molada:おまえは、我らの
輝かしい時代を終らせた者。
時代の裏切り者と呼ばれた者。
Nag'molada:そうだな、セルテウスよ?
Nag'molada:おまえは、クリューの印
を持つ身でありながらクリューを裏切り、
ジラートの王子から信頼を受けながら
ジラートを裏切り……
Nag'molada:眠れる神々の意志を継ぎながら、
眠れる神々をも裏切った。
Nag'molada:そして、母なるクリスタルから
生れ落ちた身でありながら、母なるクリスタルを
裏切ろうとしている。徹底した裏切り者だ。
Nag'molada:何故、おまえがそのおうな
道を歩み、今になって姿をあらわしたのか、
尋ねたいことはごまんとある。
Nag'molada:……が、しかし
そのすべてを問うまでもなかろう。
Nag'molada:私が今、もっとも
おまえに尋ねたいことはただひとつ。
おまえがいかにして、その「虚ろなる闇」を
操る力を手に入れたのかということ。
Nag'molada:神都アル・タユの消滅に
巻き込まれながら、おまえだけが生き残ったのは
その力のおかげだろう?
Nag'molada:そこでいったい、なにがあった?
なにを見、なにを知った?
Selh'teus:……。
Nag'molada:答えはないか、セルテウス。
では、無理にでもこじあけさせてもらうぞ!
Nag'molada:その虚ろなる心の内を!
(Mammetたちが少年に襲いかかる。少年へ駆け寄るPrishe)
Ulmia:プリッシュ!?
(Prisheに近づこうとしたUlmiaにMammetが立ち塞がり襲いかかる)
(Tenzenが鳳凰丸で一撃の元に斬り捨て、炎に包まれ倒れるMammet)
(もう一人のMammetが魔法みたいの唱え、光球を出現させる
Louveranceがスピンラッシュみたいな技で光球ごとMammetを斬る(跳ね返した?)
(PrisheがMammetの一人に飛び蹴りで倒す)
(片手を地面につけるSelh'teus)
Prishe:だめだ!
(Selh'teusが「虚ろなる闇」をNag'moladaに放つが、Nag'moladaは箱でそれを魔晶石化する)
Nag'molada:ははは!
この箱……「暁の瞳」は、
虚ろを進化させ魔晶石と変える!
Nag'molada:そのようなことも忘れたか、セルテウス!?
Selh'teus:……!
(再びMammetたちがSelh'teusに襲いかかる。)
Nag'molada:これでも答えぬつもりか?
おまえの内なる虚ろが魔晶石となり、
おまえを内より貫くぞ!
Selh'teus:……!
Prishe:PC!
Prishe:返すぜ!
(Prisheがアミュレットを胸から外し、返してもらう)
Prishe:おい、おまえ!
いくら思っても無駄だ!
Prishe:俺に教えろ!
おまえの言うべき言葉を、歌うべき歌を!
Nag'molada:なに!?
その星はあなたの星、その唄はあなたの唄。
そしていつの日かそれは、
わたし達みんなの夢となり、
祈りとなるだろう……。いつか、きっと。
おお、輝け、星よ! 響きわたれ、唄よ!
永遠を超えてさしのべられた手と手は
もう、放されることはない
もう、ほどけることはない
Nag'molada:まさか、ヤツは
私の問いに答えているのか?
Nag'molada:ただ、私がヤツの言葉を
聞けないだけで……、私が「心の言葉」を
失っているから……
(クリスタルを虚ろ化するSelh'teusと同時に、その場にいた全員も虚ろに飲み込まれる)
■ プロミヴォン-ヴァズ
(回想シーン・神都アル・タユ?)
Yve'noile:心の言葉失いし2人の子、
右セルテウス、左ナグモラーダを
連れてまいりました。
Yve'noile:クリューの都へ旅立つ前に、
王の励ましと祝福をいただきたく思います。
Yve'noile:心配することはありませんよ。
王の祝福をいただいた子は、クリューの都でも
何不自由なく暮らすことができます。
Yve'noile:それに、私たちは
女神アルタナさまに誓っています。
Yve'noile:できるだけ早く、
あなたがたの病の原因を突き止め、
ジラートもクリューもない世の中に戻そうと。
Yve'noile:心の言葉が聞こえずとも、
私たちを信じてくださいね。
Yve'noile:心の言葉を失う前のように、
人に正直に、人を疑わずに生きるのですよ。
(ソ・ジヤ?クリューの都)
Grav'iton:おお……
Grav'iton:とうとう人から
生ける神が生まれたというのか……。
Grav'iton;おまえはそうまでして、
楽園のビジョンを我らに見せようというのか。
ジラートの人々が、心の言葉ある人々が見た、
人の目指すべき楽園の姿を……。
Selh'teus:なにをためらうことがある!?
グラビトン、みんな……さぁ、あの先へ行こう!
Selh'teus:楽園のビジョンを見れば、
俺たちもジラートの人々が目指している
ものを理解することができるはず!
Selh'teus:そうすれば、俺たちは
ジラートの人々とまたひとつになれる……
Selh'teus:同じ人間同士の、
こんなばかげた争いは終わるんだ!
Grav'iton:セルテウス……
Selh'teus:どうしたんだ、みんな。
恐れなくてもいい、ディアボロスは
俺たちのために……
Grav'iton:もう遅いのだ、セルテウス。
……私たちは、もう、堕ちている……。
私たちの心は、けがれてしまっている。
Selh'teus:そんなことは……!
(場所不明・神器と5つのクリスタルが壁面に配されたジラート施設)
Nag'molada:イブノイル様!
Nag'molada:どうして、このようなところに!
ここは封鎖されたはずの……!
Yve'noile:ナグモラーダ……
Yve'noile:……あなたはクリューであるのに、
なぜ、ジラートのために働くのです?
Nag'molada:イブノイル様?
Yve'noile:この戦いは、もはや
戻れないところまで来てしまった。
Yve'noile:殺しあい、騙しあい、疑いあい、
私たちは同じ人だというのに理解しあえない。
Nag'molada:すべては霊獣のせいです。
奴らは愚かなるクリューの人々を利用している。
ジラートの王に楽園の扉を開かせんがために。
Nag'molada:……それに、
セルテウスなる裏切り者。
Nag'molada:ヤツがイブノイル様との約束を
破ったがために、このようにたくさんの血が
流れるまでに……!
Yve'noile:ナグモラーダ、あなたは
まだ私を信じてくれているのですね。
Yve'noile:ジラートもクリューもない
世界に戻すと誓った、あのときの言葉を……。
Nag'molada:……イブノイル様、
私はクリューを裏切った男と呼ばれています。
Nag'molada:しかし、裏切るもなにも、
私は初めから、クリューであろうと思った
ことなどない。
Nag'molada:私は、あなた様の
ところへ戻ったに過ぎない。これから先、
あなた様を裏切ることは決してありません。
Yve'noile:ナグモラーダ、
それは私が、あなたの信頼を
裏切ったとしても……?
Nag'molada:イブノイル様?
Yve'noile:あなただけではない、
私はジラートの人々を裏切ろうとしている。
なぜなら私は……
(プロミヴォン-ヴァズ内部に倒れているPC)
Tenzen:(PC殿……)
Louverance:(どこにいる……?)
Ulmia:(助けて……)
(プリッシュから不思議なアミュレットを取り戻した。)
(いつのまにかヴァズの輝きを手に入れていた。)
End