Note11 - Vortex

Last-modified: 2015-09-08 (火) 20:12:31

あなたは他者と比較することで落ちこんだり妬ましく思ったりしがちですが、仮にあなたが頂点だと思う場所へのぼりつめたって必ずさらにその上があり、逆にどこまでどん底へ落ちたって必ずさらにその下に世界は現れ続けます。たどり着く先がどこであろうとそれに気づかされるだけで、いつもあなたは間(Neutral)に立たされているのです。
──ゆえに私たちはヒトを人「間」と呼びます。
上下、貧富、希望と絶望、天国と地獄。
左右、善悪、理性と欲望、愛と憎しみ。
前後、生死、過去と未来、チンパンジーとポストヒューマン。
内外、心身、理想と現実、意識と宇宙。
陰陽、男女、混沌と秩序、幸福と……?
物理的イメージで説明するなら、万物は硬質な正四面体と軟質な球体の複合体。相反するそれらは背中合わせのまま平行線上をたどりますが、時を進めればDNAのように回転しながら螺旋(Spiral)を描いており、さらに長期的に観察すればサザエの殻や銀河のように一点へと収束する渦(Vortex)であることがわかります。
大事なのは相反する2つの交点であり瞬間(Moment)。それがゆいいつ新しい世界を生みだすことのできるなにか(Something)、その正体でもあるのです。

考察

・人間という文字は本質を突いている
・新しい世界を生み出すには交点となる場所で活動するしかない(=2010年代?)
・ここでも不幸という概念に対して明言を避けている