Note12 - Neoteny

Last-modified: 2015-09-08 (火) 20:12:50

ネオテニーとは、動物が幼体の性質を残したまま成体になる現象をいいます。平たくいうと「子どものまま大人になる」ことです。
こう書けばあなたは、ニートや引きこもり、あるいはピーターパン症候群と揶揄される若者を思い浮かべ、いわずもがな社会の害悪と否定的にとらえるかもしれません。しかしネオテニーは、これからヒトが進化する過程で重要な役割を果たすのです。
「この世界で生き残ることができるのは、力の強いものでも頭の良いものでもない。環境の変化に適応できるものだ」これは進化論で知られるチャールズ・ダーウィンの有名な言葉です。
まもなくあなたの時代では、科学やテクノロジーの飛躍的な進歩とそれにともなう大規模な思想のアップデートにより、社会構造や生活環境に劇的な変化が起こります。(もうすでに起こりつつあります。)既存の概念やシステムが猛スピードで塗り替えられてくため、それに順応できないものにとっては残念ながら非常に生きづらい時代となるでしょう。
ところがネオテニーは、通常の成人より可塑性が高く、環境の変化にも柔軟に適応することができる。ゆえにスターチャイルドらとともにヒトに秘められた潜在能力を存分に発揮させ、新しい時代を築く礎となることができるのです。
これまではあなたよりも先輩が、先輩よりも親が、親よりも祖父母が正しかった時代。しかしこれからは、あなたよりも若者が、若者よりも子どもが、子どもよりも赤ちゃんが正しい時代へと変化してく……。(むろんここでいう正しさとは、新しい時代に適応する能力値の高さを意味し、年齢を重ねることで得られる経験値とはまた別の話です。)
そしてあなたはいま、ヒエラルキーが逆転する折り返し地点(Neutral)に立たされているのです。
古代中国の思想家である老子は、およそ2500年以上前から赤ちゃんを理想とした教えを説いてきました。あるがままに自然の流れに従って生きること、すなわち「無為自然」であることこそがヒトにとって最高の到達地点だと。
そしてそれは130年前に書かれた書物、哲学者フリードリヒ・ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』のなかでも同様の結論に至ります。ここでは赤ちゃんになることが「超人」になることを意味するのです。
私もまたソーシャルメディア上で、ネオテニーであることの重要性を幾度となく訴えてきました。あなたの内に眠る子どもの歌声や赤ちゃんの鳴き声、それを押し殺すことなく大人になることこそがいまもっとも必要なのだと。(そうはいっても2014年の社会はなかなかそれを許してはくれませんが……。)
ここで改めてもう一度いわせてほしい。
あなたは、あなたの目の前に用意された時代の輝きをもうすこしだけ疑う必要があります。なぜならそれはすでに過去の光だから。そしてもしあなたの内にかつて子どもや赤ちゃんだったころの声が響くなら、その声にもっと耳を傾けるべきだ。なぜならその闇のなかにこそ、未来が隠されているのだから。
──最後に「ヒトはチンパンジーのネオテニーである」という説があることを伝えておきましょう。信じるか否かはあなたの自由ですが、チンパンジーの赤ちゃんとヒトの容姿が酷似していることは1つの確かなる事実です。
あなたはヒトの赤ちゃんに似た生物を見たことがありますか?もしどこかで見かけたら、それはひょっとしたら我々の進化系かもしれません。<

考察

・まもなく、科学の進歩とそれにともなう大規模な思想のアップデートにより
社会構造や生活環境に劇的な変化が起こる そしてそれはすでに起こりつつある

・老人より赤ん坊が正しい時代であり、それらは理想的なものある
・2010年代はそれらの逆転するちょうど折り返し地点

・赤ちゃんになること=超人になること

・ネオテニーは可塑性が高くどんな社会でも柔軟に生きていくことができる
・ヒトはチンパンジーのネオテニーであるという説がある

・社会の用意したレールは過去の栄光によって築かれたものであり
それらの仕組みには疑いを持つべき(否定しろとは言っていない)

・いわゆるグレイ(赤ちゃんに似た生物)は我々の進化系 ※管理者独自の意見

ようするに働きたくねーよ働かないでも生きていける社会つくろうぜ!ってのが超人なのかな....