MHRiseから登場した精算アイテムの一つ。
概要
- 寒冷群島の浅瀬や近隣の海域などに生息するカキの一種。
「カキ」と言っても「柿」ではなく「牡蠣」、つまり貝類の一種である。
標準的な個体でも人間の頭ほどもある大振りの牡蠣で、
一ヵ所に小さな群れを作る習性があるので、現地では注意深く探せば意外と簡単に見つかる。
しかし、非常に寒く強力なモンスターの巣窟でもある寒冷群島の環境に守られており、
いざ入手するとなると言うほど容易ではない。
- 寒冷群島は岩場と浅瀬が迷路のように入り組んでおり、
その岩場の近くにひっそりと群生している事が多い。
岩肌とよく似た色の貝殻を持っているため、注意して見ないと意外と気付かなかったりする。- 色が暗くゴツゴツして分かりづらいが、上側の貝殻は中央部分が盛り上がってトゲが生えた独特の形状をしている。
盛り上がり部分を艦橋に見立ててみると、その様子はさながら小さな軍艦のようである。
- 色が暗くゴツゴツして分かりづらいが、上側の貝殻は中央部分が盛り上がってトゲが生えた独特の形状をしている。
- 身の大きさによって価値と呼称が変わってくる。
標準より大振りな個体は「センテイガキ」と呼ばれ、このレベルになってくると最早一口では食べ切れない。
そして両手に乗り切らないほどに巨大化した最高品質の個体は「グンカンガキ」と呼ばれる。
グンカンガキは身があまりに大きすぎるため、ステーキにして食するのが基本らしい。- 見ての通り、大きさだけでなく名前も「筏」→「舟艇」→「軍艦」と順当に大きくなっていく。
最終的には「軍艦」という少々物騒な名前になるが、幸いにも攻撃的な性質は特に持ち合わせていない。
近代的な対空砲を備えた大軍艦のような見た目をしているが。 - さらにマスターランクでは「ダイグンカンガキ」が登場。
両腕に抱えるほどの大きさで、一つでカキ料理が5品は作れるらしい。
- 見ての通り、大きさだけでなく名前も「筏」→「舟艇」→「軍艦」と順当に大きくなっていく。
- センテイガキはロンディーネから提示される依頼サイドクエストにてターゲットとして指定される。
入手確率は低いが、下位クエストでも採取可能なので根気良く探せば序盤の段階で済ます事が出来る。
探索ツアーであれば、特産品が大量に取れる事があるので、すぐに完了するだろう。
面倒なら先に集会所を上位まで進めてしまおう。センテイガキは上位の方が入手確率は高い。
余談
- 「新鮮な牡蠣を生のまま食べる」という事を旅番組や雑誌などで見る事があるが、
イカダガキを入手したその場で食べる事ができるのかは不明。
このアイテムが納品対象のクエスト「ぷりぷり、とぅるんっ」は
名前といい、依頼文といい、生食を示唆しているようにも見えなくはないが…?- 牡蠣は海のミルクと呼ばれ非常に豊富な栄養を含む美味しい食材であり、
生食であればそれを調理によって傷めてしまう事無く摂取できるので理想的と言えば理想的な食べ方である。
また、刺身などの生食文化がほとんど見られない欧米諸国でも例外的に古くから生食されてきた歴史があり、
日本においては「牡蠣の生食」自体は外国から輸入されてきた文化である。
しかし、成長過程において有害なウイルスや毒性物質を取り込んでいる場合もあるため、
仮に採れたて新鮮な牡蠣であっても生食用に指定されている牡蠣以外で生食を試みるのはかなり危険。- 更に言うのであれば、貝毒*1の毒成分は熱に強く、たとえ加熱したとしても毒性を失わない。
まさしく煮ても焼いても食えないというヤツである。
市場に流通している貝類以外は、たとえ火を通したとしても食べないのが無難であろう。 - ちなみに前作MHW:Iのセリエナ集会所では【大感謝の宴】の期間中
クエスト前の食事として生牡蠣を食べることができた。
恐らくこちらの世界でも牡蠣の生食は普通に行われているようである。
なお、一つひとつのサイズは流石に普通サイズであり、イカダガキとは異なる種類のようだが
例によって山盛りをひとりで食べているのでやはりハンターの消化器が心配になるシーンであった。
- 更に言うのであれば、貝毒*1の毒成分は熱に強く、たとえ加熱したとしても毒性を失わない。
- 牡蠣は海のミルクと呼ばれ非常に豊富な栄養を含む美味しい食材であり、
- 牡蠣の貝殻は古くから建材として利用されてきた歴史があるほど頑丈である事に加え、
剃刀の刃のように薄く鋭い層が幾重にも折り重なったような構造をしており、
素手で持ったりすれば手が傷だらけになるので、通常は軍手などの「防具」が必要となる。
しかし、イカダガキはそんなに危険な構造ではないのか、
もっと重篤なダメージもある意味日常茶飯事なのでその程度「手傷」のうちにも入らないのか、
ハンターは素手だろうと何の躊躇いも無く入手している。
まあカムラの里のハンターは帯電中のジンオウガの背中の雷光虫ですら手掴みするし。
- 野生の牡蠣は岩場などの堅い基盤に着生し、通常は一生をそこから動かずに過ごす。
基盤がしっかりしてさえいれば材質などは問わないので、船の底などに着生する個体もいる
……が、一般的な船舶は船底に物体が付着するとその分水の抵抗や船自体の重量が増し、
それが航行速度の低下や燃料の消費率の増加といった様々な悪影響に繋がってしまう場合が多い。
そのため、牡蠣などのような「固着性動物」は基本的に船の天敵と呼ばれる存在である。
船の名を冠する船の天敵とは、なかなか皮肉である。- そしてそういう牡蠣は毒性のある船の塗料をたっぷり吸収しているため剥ぎ取っても食うことはできない。
- ちなみに寒冷群島には超巨大な環境生物、ウミウシボウズが棲息しているのだが、
このウミウシボウズは本当に軍艦ほどの大きさがある。
軍艦という名前を修飾として付けられた生物がいる一方で、実際に軍艦級のサイズを持つ生物もいるのは興味深い。- 現実のクジラなどの海棲巨大生物にはフジツボなどの生物がビッシリ付いていることも珍しくないが、
ウミウシボウズにもそうした固着生物が着いている可能性が高い。
上記の通り牡蠣も船などに固着する事があるので、
もしかしたらウミウシボウズにイカダガキやグンカンガキがくっついている事もあるのかもしれない。
- 現実のクジラなどの海棲巨大生物にはフジツボなどの生物がビッシリ付いていることも珍しくないが、
- また、同じく寒冷群島に棲息するイソネミクニは貝類が主食であるので、
イカダガキを食べている事も十分考えられるだろう。
イソネミクニが戦闘中に取り出す貝はホタテに似た閃光を発したり爆発したりする摩訶不思議な二枚貝であるが、
これらの貝は食用にはあまり適していなさそうである。
イカダガキは殻も巨大で頑丈だが、イソネミクニは貝を自身の腹甲に叩きつけて割るという習性を持っているので
支障はないだろうし、手に長い爪をもつことからフタの合わせ目に引っかけて開けることもできそうである。
そこら中に棲息していると考えるなら、大型海竜種の腹を満たせる十分な食糧になれるポテンシャルはあるだろう。
関連項目
フィールド/寒冷群島
世界観/貝類
アイテム/マクラサカガイ - 同じくMHRise初登場の貝類。こちらは素材アイテム。食用にできるのかは不明。
システム/環境生物/シラヌイカ - 同じく寒冷群島に棲息する魚介類仲間。
アイテム/特産ツボアワビ - 前作に登場した貝類の精算アイテム。ただしこちらは完全に陸上に適応している。
モンスター/ヤツカダキ - なんとなく名前が似ている大型モンスター。やや発音しにくく間違われやすいところも似ている。