狩猟用アイテムの一つ。
目次
概要
- 吹くと演奏終了時点で同じエリアにいる味方、オトモ全員の毒状態を治すことができる笛。
店売りはしておらず、角笛と抗菌石、または解毒薬を調合することで手に入る。
- 自分以外のキャラの毒状態を回復できる数少ないアイテムであり、
運用方法としては、ゲリョスやオオナズチ、ギギネブラ、ナルガクルガ希少種など、
頻繁かつ広範囲に毒属性の攻撃を行う相手と戦う際や、
リオレウス・リオレイアのような大ダメージと共に毒にしてくる攻撃を持つモンスターの狩猟に、
PTプレイでおもむく際の保険として有効である。
- しかし、角笛の一種であるため、いかんせん効果が出るまでの時間が長い。
効果的に使うには、味方が毒状態になることを先読みして使うくらいの気持ちが必要だし、
そんなことをするくらいならセルフで解毒薬を使ってもらえば済むし、
そもそも広域スキルや解毒の粉塵があれば、このアイテムの利点はゼロに等しい。
はっきり言って、サポートアイテムとしての価値は薄いとしか言えないのである。
そう、サポートアイテムとしては…。- リオレウスがワールドツアーをしている間だったり、ギギネブラが天井にぶら下がった状態だったりなど、
お互い全く手出しができない状態であれば使えなくもない。
作品によってはスキル自由度が低く広域化の発動が難しいケースもあるため、その場合は出番は一応あると言えるか。
- リオレウスがワールドツアーをしている間だったり、ギギネブラが天井にぶら下がった状態だったりなど、
MH4
- MH4でも
需要がある訳でもないのに解毒笛は続投。もちろん解毒薬と角笛の調合で手に入る。
- アイテムとしては使いにくい事には変わりが無かったが、誰も予想していなかったであろう、
ほかの角笛には決してできないことを平然とやってのけてしまった。 - 解毒笛の調合素材として必要なのは、解毒薬(60z)と角笛(480z)。
半額セールの時はそれぞれ30z、240zなので、合計270zで買える。
そして、買ってきた解毒薬と角笛を調合して解毒笛ができるのだが、これが1個300zで売れる。 - というわけで、半額セールの時に解毒薬と角笛を買い占め、
調合して売りさばくだけで一つ当たり30zの利益が出てしまうという、
どこぞのRPGのような金策ができてしまうのだ。
無論、数をこなせばそれだけ利益は増えていく。 - いままでほぼ空気と化していた解毒笛も、まさかこんな形で自分の価値が高騰するとは夢にも思わなかっただろう。
道具としての需要が余計に無くなったのは置いといて。
- ただし、調合成功率は65%とかなり低い。
そのまま調合しまくると、むしろ赤字になる可能性が高い。
かといって調合書で100%まで持っていくと、調合書5冊=28000zもかかる本末転倒な事態になるし、
そもそもこの金策が一番有効な序盤では調合書がそろわない。
…ここで気づいただろう、あの防具の使い道に…。
- なお、同様のことはMHPのいにしえの秘薬でも可能だった。
MH2と連動させた直後には行商婆ちゃんが素材を安く仕入れてきてくれるので、
調合して売るのを繰り返すことで村に居ながらにして無限にゼニーを稼げる。
ただし当時は「買って送る」も「ボックス内調合」も無かったので、
1個作るごとに売る必要があり、金稼ぎの効率としては決して良くなかった。
もっとも、村での売買で溜まる農場用のココットポイントを稼ぐ技としては悪くない。- MHP2でもシビレ罠で同様のことができた。こちらは連動直後限定のようなチャンスが一度きりとかではない。
続くMHP2Gでも修正されず、加えて「買って送る」「ボックス内調合」も実装されたため、かなりやりやすくなった。
ただし、調合材料のトラップツールとゲネポスの麻痺牙は同時に安売りされることがない。
- MHP2でもシビレ罠で同様のことができた。こちらは連動直後限定のようなチャンスが一度きりとかではない。
- 一度に稼げる額が小さすぎるので、上位以降になると金策としても見向きもされなくなる可能性は高い。
MHP3の端材バグと異なり、店での購入→調合ボタン押しっぱなしで大量調合という手間がかかるため、
時間当たりの利益は思ったほど伸びないのである。
ある程度の腕前と装備があれば、普通にクエストを受けた方が素材も手に入るし時間効率は遙かに良くなる。
MH4G
- そして、一年を経てMH4Gが発売。
G級装備は今までの上位装備よりかなり高価であるのは勿論、極限強化が登場。
この極限強化、武器種にもよるが6ケタ近いゼニーを持っていく。
G級装備の開発にも金がかかるのに更なる出費…だが、ハンターたちはポンポンとお金を出していく。
そう、この錬金術があるから幾らでも金を出せる…そう思っていた時期が俺らにもありました。- そして待ちに待った半額セール。嬉々として解毒薬と角笛を買い占めるハンターたち。
調合も完了し、一気に売り捌く。
それを数回繰り返したところでハンターたちは違和感に気付く。
所持金が全く増えていないことに。
- そして待ちに待った半額セール。嬉々として解毒薬と角笛を買い占めるハンターたち。
- 流石にゲームバランスを壊しかねないと判断したのであろうか、売価が270zになってしまったのである。
前述のように解毒薬は30z、角笛は240zが仕入れ値である。
合計で270z…買値と売値が同じなのでは利益など出ようもない。現実はそんなに甘くなかった
晴れて一文無し(解毒笛をある程度作れるだけの金はあるが)となったハンターは、
渋々と銀行に引き落としに向かうのであった。
今日もまたどこかで罪のないアカムトルムが狩られるのだろう
- ちなみにMH4からMH4Gに引き継げるものの内容には所持金も含まれている。
まだ引き継ぎを行ってないならば、今のうちに所持金を錬金術で増やしておくのもアリだろう。
もっとも、G級で入手可能な鉱石アイテムは結構いい値段で売れるので、
金策ならG級採集ツアーで採掘した鉱石を片っ端から売り払う方が効率がよかったりする。
- 一応買値と売値が同じなので、貯金の手段としては使えなくもない。
もっとも、そんなことをする人は既にゼニーもカンストしており、使い道もないだろうが…
むしろボックスの枠が足りなくなっているハンターのほうが多いと思われる
MHX(X)
- MHX及びMHXXでも、特に変わり無く登場している。使い勝手も据え置き。
勿論、先述のMH4での錬金術も使えないので、特に話題に上がる事は無いだろう。
MHWorld以降
- MHWorld以降は、他の笛系アイテム諸共お役御免に。どうやら時代と共に使われなくなってしまったようだ。
代わりに、使用者の周辺のハンターに漢方薬の効果を与える「漢方の粉塵」が新登場した。
最大所持数が3つまでという短所は有れど、効果だけ見れば笛の上位互換な上、
調合素材の不死虫と漢方薬も、漢方薬の所持限界数こそ5個だが、在庫がある限りいくらでも補給できてしまう。
よって、仮に続投したとしても、使い勝手で言えば漢方の粉塵に軍配が上がるだろう。
余談
- アクションゲームという視点から見ればMH4のような金策は奇妙に感じるが、
仕入れた原料を加工して新たな価値を持つ商品を作り、マージンをかけた金額で売ってその差額で利益を得る
という行為は経済活動としてみれば何ら問題のない事である。
現に、資源の少ない日本の企業は輸入などによって得た資源を、
優れた技術で加工して販売、輸出することにより利益を得ている。
アクションゲームでこういう金策に走ったら本末転倒と言えば全くその通りだが、
古今東西ハンターは他職種と兼業のほうが主流なので、まあリアルと言えばそうである。
モンハンのハンターですら百姓を兼業したり炭鉱業が本業と化したりするのだから尚更だろう。- ちなみに、日本やアメリカに於ける現代的な資本主義に於いて
これらの「原価+マージン)手間賃)=利益」として金銭を増やす手法を『錬金術』と称する場合もある。
意味の良し悪しは文脈によって異なり、褒め言葉として使われたり蔑称として使われたりと様々である。
無論、古典的なファンタジーに於ける魔術としての錬金術とは一切の関係も無いし
モンスターハンターの世界に於ける錬金術とも関連性は無い。
由緒ある錬金術の力によって、解毒笛や解毒薬が無用になる毒SP+10のお守りが手に入る事はある。- レンキン術と言えばMHXXのレンキンスタイルによって
ハンター自身がレンキン術で解毒効果のあるアイテムを自力で造り出す事も可能となった
(解毒のみならず、あらゆる状態異常を回復して体力を大きく回復させる)。
こちらは古典的なファンタジーに於ける
錬金術のニュアンスを大きく内包した一種のマジックアイテムではあるが
拠点に持ち帰る事もできず、支給品扱いで返却しても1zも換金されないので
『(現代的な)錬金術』である金策には使えない。
- レンキン術と言えばMHXXのレンキンスタイルによって
- ちなみに、日本やアメリカに於ける現代的な資本主義に於いて
- MHXのオトモアイルーはサポート行動として解毒・消臭笛の技を使う。
こちらはその名の通り解毒効果に加え消臭効果を持ち、
さらに漢方薬程度の回復もするというハンター用の解毒笛の上位互換となっている。
ハンターが毒や悪臭状態となった際、オトモが使用可能なら即座に使ってくれるため、
これらの状態異常を使うモンスターと戦うときは是非ともオトモに習得させよう。