武器/オオバサミ

Last-modified: 2023-12-07 (木) 11:38:39

MHP2から初登場した弓で、盾蟹ダイミョウザザミの鋏をモチーフに作られたユニークな武器。
本項では、ダイミョウザザミ亜種素材を用いた「オオムラサキバサミ」と、
矛砕ダイミョウザザミ素材を用いた「ウィルガボウ」についても解説する。

目次

性能

MHP2(G)

  • ザザミ素材の弓であるだけに水属性を帯びており、下位の時点では唯一の水弓である。
    射撃タイプは溜め1と2が拡散で溜め3が貫通、装填数UPをつけると連射になる。
    ビンはP2Gで登場した接撃ビンをのぞくすべてに対応しており汎用性に優れる。
    オオバサミIIIからはスロットが2つ空くのでスキルにも幅が出る。
    その分上位のオオバサミIVでも攻撃192、属性140とそこそこの攻撃力で、溜め3が貫通3のままである。
  • 製作難易度はレア素材こそ要求されないがザザミの他にガノトトスの素材も必要で、
    ヤオザミから剥ぎ取る盾蟹の小殻*10が地味に面倒くさい。
    またIIへの強化に鎌蟹の爪、IIIにねじれた角を要求される。
  • オオバサミ自体はP2Gでも上位止まりだが、ウカム討伐後にオオバサミGを一発生産可能。
    攻撃力276、属性値180に引き上げられたほか、溜め3が貫通4、溜め4が連射5になっている。

MHX

  • 一発生産もしくはプルームボウから派生する。
    一発生産する場合は盾蟹の爪が3つほど要求されるため、
    それが面倒な場合は爪を使わないプルームボウから派生させた方が楽だろう。
    また、オオバサミはザザミ装備らしく防御力が上がるため、ただでさえ低いガンナーの防御を補うことが可能。
  • 最大まで強化するとオオタチバサミと言う名前になり、
    • 若干低めの攻撃力190
    • 水属性弓では3位の水属性23
    • 溜め3が拡散3、装填数UPで溜め4が拡散4
    • うれしい防御+20
    • スロットはなし
    と言ったものになる。
  • 水属性をばら撒く弓としての競合相手はミツネ弓のなぐるやの遠弓の真弦とP2時代からの好敵手龍頭琴【雨唄】
    なぐるやは連射弓だが製作時点で溜め3連射4であり、最大強化時になると水属性30まで付いてくる。
    さらに溜め4を解放すると連射5が出る為に弱点に水属性を叩き込む性能がさらにアップする。
    【雨唄】は攻撃力70・水属性50と極端な属性偏重であり、溜め1連打で水属性ダメージを稼ぐスタイル。
    ブラキディオスのように近寄ってくる相手にはオオタチバサミを、距離を取って戦いやすい相手にはなぐるやを、
    宝纏ウラガンキンのように弾肉質が硬い相手には【雨唄】を担ぐとやりやすいだろう。
    • ちなみに水属性弓は攻撃力と属性値が見事に反比例しており、
      オオタチバサミ以上の攻撃力の弓は全て属性値が20未満である。
      これらの弓はオマケ程度の水属性を持った物理弓という扱いであり、オオタチバサミとは競合しないのである。

MHXX

  • 今作でも続投。
    LV6への強化はG★1のドスガレオスとダイミョウザザミの同時狩猟をすれば素材はそれなりに集まるため、
    何回か回せばすぐさま強化できる。
    このときの性能は攻撃力210、水属性24、防御+20とG★2の緊急を突破するにはなかなかの性能である。
    また、G★2でネルスキュラとショウグンギザミを狩ればLV7に強化できる。
    今作でもつなぎとして有用である。
  • 究極強化には砕竜の重殻が必要なためG★4だがHR解放前に到達できる。
    究極強化であるオオタチキリバサミの性能は
    • 低い攻撃力260
    • 水属性4位に落ちたがそれなりに高い水属性26
    • 溜め段階は貫通LV2-貫通LV4-拡散LV4-(拡散LV4)
    • 安定の防御+20
    • LV1強撃ビンLV2属性強化ビン毒ビン麻痺ビン睡眠ビンと相変わらず器用
    • スロットは1つ
    攻撃力は低いが(水属性弓という括りではワースト3位タイ)、ばら撒き弓としてはまあまあな性能。
    器用さは相変わらずであり、被弾が多い方の弓にとっては防御+20も嬉しい。
  • だが今作でもライバルは多い。
    主にMH4Gからの復活弓、女神弓エリザベスや、例のばらまき弓、龍頭琴【水戯】等があげられる。
    • 前者は攻撃力250とこちらよりも低いが、属性値は水属性30とこちらよりも高いほか、
      溜め2は拡散LV3、溜め3は拡散LV5とエリアル弓や普通の弓として使っても強い。
      だが強撃ビンが使えないというかなり痛い欠陥があるうえ、器用さではこちらよりも劣るのでこちら側が優位。
    • 後者は、水属性60となかなかの強敵。だが今作でも攻撃力は相変わらずの70と低いうえ、
      溜め1でしっかり稼いでいくという前作と同じスタイル。
      よって前作とは立場は全く変わっていないので差別化は容易。
  • 一方で前作でしのぎを削ったなぐるやの遠鏡真射弓攻撃力260水属性32と控えめな性能になってしまった。
    一応溜め3は連射LV5だが、旧3DSでは同時に当たった攻撃は判定が消えてしまうというバグにより
    あまりアドバンテージとは成り得ていない。
    また溜め2は拡散LV2弱体化するため、エリアル弓としての適正もほぼないうえ、
    究極強化はHR解放後というこの弓よりも遅いという八方塞がりという状況である。
    よってG★3~G★4のときはともかく、あまり気にする必要はないだろう。

MHR:S

  • ダイミョウザザミの復活に伴いこの弓も復活。最終強化でオオタチバサミとなる。
    その性能だが、
    • やや高めの攻撃力340
    • 低めの水属性23
    • 溜めレベルは貫通2-貫通3-拡散4(-拡散5)
    • 接撃ビン強化、毒ビン、麻痺ビン、睡眠ビン対応
    • 少し増えた防御+30
    • スロットLV4-LV2-LV1、百竜スロットはLV3
  • なんといっても最大の特徴はその空きスロット。
    このおかげでスキル自由度が高く、他の弓では出来ないようなスキル構成を実現できる。
    防御ボーナス+30も地味にありがたく、業鎧【修羅】を運用する際の防御力減少対策にも有用。
  • 強撃ビンが使えないこと、属性値が他の拡散弓と比較して低いことがネックか。
    強撃ビンに関しては接撃ビン強化と刃鱗磨き、あるいは身躱し矢斬り運用でフォローできるものの、
    属性ダメージがより重要となったサンブレイクで属性値23は少し気になる。この弓に限った話では無いのだが
    • Ver.11からの傀異錬成を頼れば攻撃345・水32とだいぶマシになるため、搭載することをオススメする。
  • ライバルとなるのはオロミドロの弓であるD=ティカトル
    あちらは溜め3までで攻撃力310と物理面では勝っているものの、水属性52という倍近い属性値の差がある。
    水の通りが良い相手だとさすがに分が悪いので、
    物理重視のオオタチバサミ、属性重視のD=ティカトルと使い分けることになるか。
    どちらも強撃ビンが使えない…
    • 差別点はやはり接撃ビン強化だろう。
      拡散矢であることを利用した身躱し矢斬り運用が高い物理火力と相性がいい。
      接撃ビンの矢を射る際のダメージを上げる刃鱗を交えたスキルにすれば、
      さらに万石の火力を発揮する。
      空きスロットが非常に優秀なため、スキル構成はかなり融通が利くだろう。
      右に左にインファイトと射撃を交互に繰り返す姿はまさしくカニ。

MHF

  • MHFではオオバサミVIIまで強化が可能。VIからは凄腕相当の武器になっている。
    フォワード.2にてグラビモス特異個体が実装された際、
    狩猟に使用された弓トップ5は強力な剛種武器に混じってこのオオバサミVIIであった。
    環境が変化してゆくMHFにおいても、
    初期からある武器は状況次第でまだまだ現役であるということを体現していると言えよう。
  • 水属性弓全体では、上位から特殊型の龍頭琴、
    G級から水貫通弓の後継者としてカーマインボウが出る。
  • SP武器ver.も複数存在し、
    眩い金色の雷属性SP「巨蟹弓SP」と、緑色の水属性SP「コケバサミSP」がある。
    巨蟹弓SPは、磨きに磨きあげ眩く輝く大弓であり、目立ちすぎるのが玉に傷。
    一方、コケバサミは、永久苔のむした上質素材を使用した狩猟弓。
    色を変えたよりも苔を生やしただけに近いが…。

オオムラサキバサミ

MHP2G

  • P2GにおいてオオバサミIVから直接強化される、ダイミョウザザミ亜種の弓。
    亜種カラーに変更されており、展開したその姿は紫色のチョウを思わせる。
  • オオバサミIVに比べて攻撃力が252に引き上げられ、ムラサキIIは300に達する。
    これもまた水属性を帯びており、Iは190、IIでは210となる。
    ただしIIへの強化には砦蟹の重殻を要求されるので最終強化はG★3と遅い。
    G級ガノトトス亜種の素材も使うのだが、幸い生産、強化含めてレア素材らしき物は取り立てて見当たらない
    (極上黒真珠が若干引っかかる程度)。
    オオバサミIVからスロットが1つ減っている。
  • 外見の変化に応じて溜め3が連射、溜め4が貫通に変わっている。
    基本は連射弓として弱点を狙い撃ち、隙が見当たらない時は拡散で当たるところに当てる戦いになる。
    接撃以外のビンはあらかた使えるので作戦にも幅が出る。
    突出こそしていないものの、G級序盤から使える連射弓として安定した力を持っている。
  • 毒と睡眠に対応、水属性を持つという点で、弓使いにおける対グラビ決戦用武器の一つと言える。
    連射なので胸を正確に射抜く腕が問われる(けっこう首や下っ腹に逸れる)ものの、
    亜種はビームばかりやるので連射で胸を狙い放題である。突進が多い通常種ではなかなかそうもいかない。
    装填数UPをつけると貫通弓として立ち回れるようになるが、
    この時はあの薙ぎ払いビームをどう対処するかが問題となる。

MH4G

  • MH4Gでのダイミョウザザミ通常種亜種の復活に伴い、当然この弓も復活した。
    最終強化のオオムラサキバサミIIで攻撃力312に会心率10%、水属性230と防御+30となり、
    MH4Gのザザミ武器にしては珍しく、やや低めながらも十分な水属性値を持っている。
    基本は水属性連射弓としての運用になるが、ライバルとして黄金弓ゴルト・レイが存在する。
    あちらは攻撃力336に水属性190とさらに物理寄りであるが、会心率も考慮すると大差は無い。
    しかしザザミ弓はなんと剛射を引っさげて復活したので、実戦での攻撃性能はこちらが上回るだろう。
    またP2G時代と同じく強撃、毒、麻痺、睡眠と使用できるため、小回りの良さは全生産弓でも随一。
    G級序盤から素材が揃うため作製時期も比較的早く、G級攻略の大きな助けとなる。
    グラビモス亜種、ジンオウガ亜種、ブラキディオスといった屈指の強敵たちへの強力な切り札となり得る、
    繋ぎのエースである。
    ただし最終強化には一角竜の重甲を使うため、旅団クエストも多少は進めておく必要があることには注意。

ウィルガボウ

  • 二つ名モンスターである矛砕ダイミョウザザミの素材から作られる弓。
    外見は通常種武器の色違いで、矛砕武器らしい濃紺と赤のストライプが特徴。

MHX

  • 生産時点ではウィルガボウ、LV10の最終強化でグランウィルガボウとなる。
    ほぼ全て矛砕素材と通常・獰猛化の盾蟹素材で作製できる。
    性能は
    • 攻撃力210
    • 水属性17
    • 溜め3が拡散4、装填数UPでの溜め4も拡散4
    • 防御+20
    • 対応するビンはLV1強撃ビンLV1属性強化ビン毒ビン麻痺ビン睡眠ビン
    • 曲射は放散型
    • スロット無し・二つ名補正
    となる。
  • 通常種武器と比べ属性値は下がったが、攻撃力が20も上がり溜め3が拡散4になったので物理性能は大きく上回る。
  • 物理重視の水属性拡散弓のライバルは天嵐ノ弓【光彩陸離】
    あちらは会心率-10%・水属性13だが、攻撃力250という非常に高い数値を誇り、スロットも1つある。
    ただし最初から溜め4の貫通矢が解放されているため扱いに慣れが必要で、
    二つ名補正と防御+20も加味すると使い勝手ではこちらが上回るだろう。
  • 装填数UPでの水拡散弓には鞘翅弓ユニビートルがあるが、
    あちらと違いグランウィルガボウは溜め3と溜め4が同じ矢タイプなので、やはり使い勝手で上回る。
  • 二つ名拡散弓はこれとレギーナブラスター系のみであり、あちらは強撃ビンに非対応なので使うならこちらだろう。
  • 総じて扱いやすさ重視の武器と言えるが、
    拡散弓全体で見るとTHEデザイアというぶっ壊れ武器があるのがネックである。
    その他大勢の拡散弓と違い、二つ名補正という明確な差別化要素があるだけまだマシではあるが、
    厳しいことには変わりない。

MHXX

  • LV15の究極強化でウィルギガントボウとなる。
    性能は以下の通り。
    • 攻撃力300
    • 水属性17
    • 溜め3が拡散4、装填数UPでの溜め4も拡散4
    • 防御+20
    • 対応するビンはLV1強撃ビンLV1属性強化ビン毒ビン麻痺ビン睡眠ビン
    • 曲射は放散型
    • スロット無し・二つ名補正
    なんと攻撃力が300まで伸びたのと溜め2が貫通3から4になった以外、上位最終強化から何一つ成長していない
  • 上位でのライバルの究極強化「太虚ノ弓【曙天】」「完全変態ガーンデヴァ」との関係はほぼ変わらない。
    THEデザイアの究極強化「THEイノセンス」は性能が伸び悩んだため気にする必要は無くなった。
    • 余談だが、太虚ノ弓とは攻撃力が90と水属性値が1伸びた以外変化なしという共通点がある。
  • 上位と違いレギーナブラスター系が限界突破以降LV2強撃ビンに対応するようになったため、
    二つ名拡散弓を使いたい場合はライバルになる。

余談

  • ところでオオバサミという名称ではあるが、プレビュー画面で見ても大体の人は「大鋏…?」と思うだろう。
    しかし実際に製作して背負ってみたときに気付くだろう、収納状態が文房具の「ハサミ」を模していることに。
    詰まる所この弓は、ハサミを極限まで開いた状態で刃先を弦でつないだフォルムをしているのだ。
    ヘビィボウガンではよくあるタイプの武器だが、
    弓でありながら収納状態でないとネタがわからないというのも珍しい。
  • オオムラサキバサミの説明文には「紫色をした蝶の羽を思わせる」と書かれているが、
    現実には実際に羽に美しい青紫色の模様を持つ、その名も「オオムラサキ」という蝶が存在する。
    しかしオオムラサキの羽は全体的に紫色に染まっているわけではなく、あくまで部分的にであり、
    尚且つ雄の個体にしかその色は見られない。
    この弓の銘は説明文ごと狙ってつけられたのか、それとも全てが単なる偶然なのかは不明である。

関連項目

モンスター/ダイミョウザザミ
モンスター/ダイミョウザザミ亜種
モンスター/矛砕ダイミョウザザミ
武器/ザザミ武器
武器/未解を開く剣斧 - 同じくハサミがモチーフの武器。