棘竜エスピナスの強固な棘を使用した剣斧。
真紅の棘が、残忍なまでに相手を切り裂く。
目次
概要
- 初出はMHF-G10で登場した新武器種スラッシュアックスFの1本。
エスピナスの刺々しい外殻や、赤色の刃身が印象的な武器である。
斧モードではエスピナスの頭っぽく見えなくもない。
- MHFサービス終了から2年半近くが経った2022年6月末、
メインシリーズであるMHR:Sにてエスピナスがまさかの復活参戦。
スラッシュアックスFはアクション面こそ別物であるものの、
姿形はスラッシュアックスそのものであるため本武器の復活も期待されていたが、無事登場と相成った。- そもそもスラッシュアックスF自体、スラッシュアックスを「フロンティアナイズ」した武器種である。
そのうちの1本であるこの武器が今回スラッシュアックスとして登場した訳なので、
さしずめ逆輸入とでも言うべきか。
- そもそもスラッシュアックスF自体、スラッシュアックスを「フロンティアナイズ」した武器種である。
MHF
- MHFのエスピナス原種武器はいずれも毒属性で構成されており、本武器も毒属性の剣斧となっている。
スラアクFがG級専用武器種であるため、本武器もG級武器であり、
Lv1~Lv50までの強化段階を持つタイプのG級武器にカテゴライズされる。
- G級エスピナス自体は本武器実装の3年ほど前(MHF-G2)、
かつG級装備のバランスが大味だった頃のモンスターであるため他武器種は型落ち感が否めないものであったが、
スラアクFはその辺りをキッチリ調整してきており、
この武器のポテンシャルも最新のモンスター武器と比較して極端には(※重要)見劣りはしない。
最終強化を終えたLv50時の性能であるが、- 中堅どころの攻撃力2619
- それを補強する強撃ビン
- 悪い数値ではない毒属性640
- 素で長い紫ゲージ、匠で空色ゲージも発生
- ただし、総合性能で見ると特筆すべき点を見いだせないのが惜しい所であった。
毒属性を純粋に活かすのなら毒属性900にそれを引き上げる強異常ビン搭載の
「無明剣斧【滅諦】」が挙がってくる。
しかも実装時期は【滅諦】の方が先(約1ヶ月後に解禁された)である。
また、同じG級武器で見ると桜剣蒼斧が強属性ビン&紫ゲージ止まりながら攻撃力2840と圧倒的な差を付け、
毒値も460とそこまで差がない上にあちらは龍&火属性まで付いてくる。
入手難度の低いオーブ武器にも毒属性のものがあり、
物理性能こそやや低いもののG級昇格とほぼ同時に入手できる手に取りやすさがあった。
MHFのスラアクFは強撃ビンの補正が1.1しかないため、
それだけで上の武器に対し圧倒的なアドバンテージを得るのは難しく、
弱くはないがどうにも影が薄い武器となってしまっていた。
MHR:S
ローゼンアカンタ
- 前述の通りメインシリーズであるMHR:Sにも堂々の復活を遂げた。
基本的な形状やカラーリングはMHFのものを踏襲しているが、
斧モードはよりエスピナスの頭っぽく見えるようになっている。
- エスピナス自体がマスターランク(G級)のモンスターのため、当然この武器の入手もMRになってからで、
他の殆どのエスピナ武器と同じくリオレイア素材の剣斧ランドグリーズ改から派生強化する。
MHFでは強化システムの関係上武器名は変化しなかったが、
今回は強化に従って ローゼンアカンタ → ローゼンアカンタ改 → ローゼンプリオン と武器名が変化する。
- 最終強化のローゼンプリオンの性能であるが、
- 低すぎはしないが本作のスラアクとしては高くもない攻撃力320
- 会心率20%でそれを補強
- まさかの火属性、数値は35と控えめ
- 素で紫20、匠で延長可
- ビンは強属性ビンに変更
- スロットはLv1×1、百竜装飾品スロットはLv2
細かいスペックは異なるが、火属性版のギガフロストアンバーというポジションに当たるだろう。
ビン補正を無視した純粋な期待値では火属性剣斧ではトップで、全体で見ても5本の指に入る。
属性充填カウンターや二段変形斬り連携の実装で強撃ビンも扱いやすくなったとはいえ、
強属性ビンも更に扱いやすくなったので物理で押していくことも十分実用的。
百竜スロットに○○特効を入れて更に火力を引き出すこともできる。
- ただし本作の火属性スラアクはいずれも強豪ぞろい。
- MHFで共演しながらそちらではついに姿を見せなかったリオレウスのハイ=リュビリオンは、
会心率こそないが素で紫、火属性と百竜スロットで上回り、
癖はあるが強撃ビンによる物理性能の高さなどトータルで高いバランスを持つ大業物となった。 - そのハイ=リュビリオンを攻撃力・スロット・属性値で上回る暁光の剣斧シルマジュも、
物理メインで攻めていきたいローゼンプリオンにとっては手ごわい。
紫ゲージこそないが素の継戦能力はローゼンプリオンを上回り、斬れ味補填が軽めで済むという差別化要素もある。 - 強属性ビンに目を向けると、
マイナス会心かつ最低の火属性値ながら攻撃力で圧倒する蛮炎剣斧ロギンシスカ改に、
物理こそやや控えめながら火属性78という圧倒的すぎる属性値でモンスターを燃やすデストロ=Yがある。
専用装備で輝くタイプの剣斧と言えるだろう。
また、斬れ味紫と白ゲージの合計が短いのを逆手に取り、匠を付けずに研磨術【鋭】を利用する手もある。- ただ、Ver.11でリオレウス希少種が実装されたことにより、
同じ強属性ビンでローゼンプリオンより高い属性値と会心率を持つ焔斧リオブレイアードが登場してしまった。
一応ローゼンプリオンのほうが攻撃力が10高いが、会心率の差で物理期待値は同程度になる。
素で紫が出ているのは明確な強みであるため、剛刃研磨や前述の研磨術【鋭】などで活かしたい所。
- MHFで共演しながらそちらではついに姿を見せなかったリオレウスのハイ=リュビリオンは、
カクトスプリオン
- Ver.12にてエスピナス亜種が参戦し、本武器が追加された。
MHFにはエスピナス亜種のスラッシュアックスFは存在しなかったため、新規グラフィックとなる。
- 一発生産には天鱗を要求されるが、ローゼンアカンタからの強化であれば不要。
派生時点で既に最終強化であり、- 少々物足りない攻撃力310
- それを補う会心率15%
- マシになった火属性49に加え、まさかの毒もついてくる。
- 強属性ビン (適用されるのは火属性ダメージのみで、毒の蓄積値には乗らない)
- 通常種と同じく素紫20
- Lv4-1-1の豊富なスロット
- 百竜スロットLv3
物理性能は下がってしまったが百竜スロットが増えたのがスラアク使いには嬉しいところで、かなり面白い性能。
- 流石に純粋な属性ダメージではデストロ=Yに勝てるはずもないが、
本作のエスピナス亜種武器の特性である毒付与には状態異常確定蓄積と蓄積時攻撃強化が乗る。
毒が入れば攻勢も乗り、攻撃力と会心率が底上げされる。
物理部分に乗る要素が多いため、いっそ強撃ビンであればより面白かったかもしれないが、
連撃や会心撃【属性】も有効であるなど、この武器だけで様々な運用法が考えられる。
- また、斬れ味も必要最低限のものは備えるので傀異強化で無理に上げる必要が薄く、
低い攻撃力を補う攻撃強化、素で会心を持つので会心強化、属性値が高めになったため属性強化のいずれにも適性があり、
スキル構成ややりたいことに合わせたチューニングにも応えてくれる。
- なお、MR10時点で作成可能な火属性武器の中ではかなり優秀。
これからサンブレイクを始める場合、エスピナス亜種を倒せる実力があれば攻略用として使える。
ハイ=リュビリオンやデストロ=Yは完成が遅めなので、
特化構成を組まない場合のつなぎとしてもそこそこ長い活躍が見込めるだろう。
- ちなみに、MHR:Sのエスピナス亜種武器の毒属性は特殊な処理を行っている為か、独特の性質を持つ。
まず上記のスペック表にもあるように強属性ビンの効果が乗らないほか、
高出力状態中の追撃では蓄積が発生しない。
なら蓄積時攻撃強化は効果が薄いのか…というとそうでもなく、
なんと蓄積が発生していないにもかかわらずダメージは上昇するという謎の挙動を見せる。
恐らく蓄積するか否かの判定はされているが、何等かの原因で実際の蓄積が行われていない、
あるいは追撃の毒属性が0か非常に低い値に設定されているものと思われる。
- Ver.14では属性方面のテコ入れが著しく、
若干強撃ビンに押され気味だった強属性ビン剣斧(というか火属性ではデストロ=Y)が再び環境に台頭するようになった。
カクトスプリオンは錬成で属性をガン積みすると最終的には火94という水域に素で達するので、
デストロ=Yのように火属性300は難しくてもそれに近い水準までは持っていくことが可能である。
錬成及びスキルビルド次第ではデストロ=Yに勝るとも劣らない運用ができることだろう。