MHFに登場するガンランス。
目次
概要
素材が持つ麻痺性を限界まで
出し尽くしたという尾晶蠍の
銃槍。《辿異武器》
- 辿異種アクラ・ヴァシムの素材から作られたガンランス。
2017年02月22日の狩猟解禁と共に実装。その存在はプレビューサイトで予告されていた。
- やたらSFチックな雰囲気を醸すヴァシムZシリーズに伴う形でリデザインされたアクラ武器の一つ。
深い水色の水晶体が施された黒褐色のフレームで構成されたシャープなフォルムを持ち、
装飾は少ないものの、彫り込まれたラインから覗かせる水晶体がスタイリッシュ。
特に甲殻の質感は既存のアクラ・ヴァシム製ガンランスとは一線を画するもので、
毒毛や模様が一切存在しない、研磨されきったフレームは新手のカーボン素材かと思わせるほど。
水晶のクリアパーツといい、なんだかどこだかの電脳世界に出てきそうな雰囲気がある。- 一部では武器のシルエットがレーザーライフルの○ARASAWAに似ているとも。
ピーピーピーボボボボ
あちらには大型の盾も登場し、大抵盾とセットで使われるのもそれっぽい。 - なお、構造自体は至って一般的。中折れ式で廃熱板もキチンと備えている。
流石に何もない空間から取り出したり、質量無視の変形をしたりはしない。ちょっと残念。
- 一部では武器のシルエットがレーザーライフルの○ARASAWAに似ているとも。
- 盾は細工の多い槍盾型。菱形に加工された水晶が縁や中心部に施されており、
比較的スマートな造形の銃槍と比べると、全体的にエッジの利いた細工が印象に残る。
ちなみに盾の頂点にはアクラ・ヴァシムの顔を模したような装飾がある。 - やはりというか、動作音が若干独特。構えるとヴァシムが水晶を鳴らす音が響く。
作成難度
- 武器性能の前に必要素材を解説しておこう。
それぞれの強化段階で要求される素材は以下の通り。- GR200:尾晶蠍の堅紫殻×5,尾晶蠍の結晶液×3,尾晶蠍の堅顎×1
- GR400:尾晶蠍の劇毒毛×3,尾晶蠍の重爪×2,尾晶蠍の極上尾×1
- GR600:尾晶蠍の極濃汁×5,尾晶蠍の上堅顎×1,尾晶蠍の極剛尾×2
- GR800:劇麻痺袋×3,尾晶蠍の大水晶×2,尾晶蠍の極絶尾×3
- 必要素材のパターンは概ね現行の辿異武器通りといったところ。
しかしアクラ・ヴァシムは尻尾切断までの課程で二本の爪と頭部の破壊が完了するモンスターであり、
この三カ所の部位も例外的に辿異武器の効果が発揮するため、合理的に部位破壊素材を集めやすい。
爪の部位破壊報酬も一部位単位で独立しているのも嬉しい。どこぞのザザミとは大違いである。
- 幸いというべきか、部位破壊の要となる極竜滅砲は比較的直撃させやすい部類に入る。
頭部は水平撃ちで、左右の爪は軸移動が控えめな“立ち技”を見計らって上方撃ちで狙うのがベター。
爪狙いの場合は なるべく側面から撃てば他の部位に吸われにくい。- この強烈な肉質無視攻撃である極竜滅砲の破壊力は目を張るもので、
極限まで武器倍率を高めたフェザーマジックならば一撃で結晶を剥離出来る可能性がある。
時には博打に出る必要もあるが、その見返りは充分に大きい。 - ただし立ち技の多くはモーションの最後に超震動を発生させてくる。
確実に極竜滅砲を当てる為にも、耐震強化の辿異スキルで対策をしておきたいところ。
- この強烈な肉質無視攻撃である極竜滅砲の破壊力は目を張るもので、
- とはいえ、アクラ・ヴァシムの部位破壊を狙うこと自体が多少の技量が求められるもので、
全体の耐久値は低めとはいえ、決して辿異武器効果の影響力が薄いモンスターとは言い切れない。
後述する理由も含め、辿異種のデビューを飾るには不安要素が多い相手かもしれない。
性能
- フェザーマジック然り、棘牙銃槍ローゼンツン然り、火竜猛銃槍リオフロガ然り、
最終強化を迎えた辿異武器は各属性ごとで最高峰の性能となるものばかりである。
無論ヴァシム・ジェムゥも辿異武器であるからには生半可な性能で留まることはない。…はずなのだが。
武器名 | 攻撃力 | 属性値 | 会心率 | スロット | 斬れ味(匠) | 砲撃 | 他 | レアリティ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシム・ジェムゥ | 1127 | 麻痺:340 | 0% | ◇◇◇ | 青180 (空10紫40) | 拡散型Lv6 | 《辿異武器》 《劇物強化》 | RARE9 |
ヴァシム・ゲンマ | 1161 | 麻痺:370 | 拡散型Lv7 | RARE10 | ||||
ヴァシム・スフェル | 1196 | 麻痺:400 | 拡散型Lv8 | RARE11 | ||||
ヴァシムーンバオユ | 1242 | 麻痺:450 | 空10紫40 (空50) | 拡散型Lv9 | RARE12 |
- 最終強化である“ヴァシムーンバオユ”はMHF-Z1時点で麻痺属性中最高の物理火力を誇る
デフォルトで最高の砲撃性能とユニバーサル仕様の武器スロットも完備。当然麻痺の蓄積値もトップクラス。
…かと思いきや、蓄積値だけはG級通常種のヴァクラールから20しか上がっていない。どうした辿異種。
この関係で真緋猛銃槍【悠遠】相手に蓄積値で負けてしまうことに。- しかし、劇物取扱皆伝スキルを発動させると麻痺値も逆転する。
このスキルは「状態異常値が下方修正される代わりに確定で蓄積する」と言う効果を持つが、
真緋猛銃槍【悠遠】はこれによって麻痺値が190になるのに対し、
ヴァシムーンバオユは辿異スキル「劇物強化」を備えている事から麻痺値は211.5となり、悠遠を上回る。
あちらがこちらの麻痺値を超えるには、防具かスキルカフで劇物強化を発動させなくてはならず、
武器で発動できるこちらはその制約が一切無い。
そのため、自由度はこちらに軍配が上がるといえる。
- しかし、劇物取扱皆伝スキルを発動させると麻痺値も逆転する。
- また、強化途中では非常に長い青ゲージが最高の斬れ味であり、
辿異武器としては初めてデフォルトの状態だと紫以上の斬れ味ゲージを持たない強化段階がある。
いくら剣神スキルが普及している現環境といえども、50程度のゲージでは
コンスタントに斬れ味を消費してゆく竜撃砲系列の技に耐えられるものではない。
最終段階になれば改善されるが、それまで強化しながら使うのには難儀させられる。- 特に持久戦が余儀なくされる対辿異種戦では軽視出来ない問題点であり、
いざアクラの尻尾を切断しようとしたら青ゲージに落ちてしまうような事態が起こることも。
- 特に持久戦が余儀なくされる対辿異種戦では軽視出来ない問題点であり、
- 辿異種の部位破壊目的で偏重される可能性を考慮したのか、または過去の事例を重く見たのか、
MHF-Z1までに実装されたGR800相当の辿異武器としては最も攻撃力と空ゲージが低い部類に入る
(ちなみに当時の最高水準だった火竜猛銃槍リオフロガとの差は“武器倍率±20”程度)。- 相変わらず新規モンスターの耐性値は高く、麻痺属性への逆風が未だに強いのも悩ましい。
ただ、辿異種のフルフルは下位個体以上に長い時間麻痺するようになり、
耐性もG級ノーマル程度とかなり低くなっている。
また辿異種ティガレックスも、耐性こそ高いものの効果時間は普通程度と有効と言える状態になっており、
劇物スキルと併用すれば、実質低いと見做しても良いぐらいになる。
今後麻痺属性という部分も活きてくる可能性が考えられる。 - また、リオフロガとの武器倍率差も劇物スキルの発動で武器倍率9の差に縮めることが出来る。
- 相変わらず新規モンスターの耐性値は高く、麻痺属性への逆風が未だに強いのも悩ましい。
- 統括すると、「真価を発揮するには劇物スキルが必要不可欠」な武器である。
斬れ味の短さはヴァシムーンバオユまで強化すれば剣神スキルで補うことが出来るので、
他武器との差別化のためにも麻痺+劇物強化に焦点が当たる武器と言える。
従来、麻痺+劇物取扱皆伝スキルの併用は積極的に用いられたとは言えず、
そういった価値観では真価を発揮しづらい武器だったと言える。
- MHF-Z1以降は辿異武器ガンランスの中でも最低クラスの攻撃力が祟ったのか、
辿異武器が普及していくたびに評価が相対的かつ軽視できないレベルで落とされていく。
特にMHF-ZZで実装された青天廊武器ガンランスこと“サインオブザウィナー”は
適当な調整でも「攻撃力1460、麻痺700、紫100(匠50)、砲撃LV9*1」程度のスペックは実現可能。
元よりガンランス単体で麻痺を誘発させるには相当の手数と蓄積量が必要となるものなので、
ただでさえ危うかった麻痺属性ガンスのニッチな需要すら悉く奪われてしまったようである。
それもあってか「強い」かどうかを聞くと「カッコイイ」と誤魔化返されることがあったりなかったり。
余談
- 武器銘に使われている言葉の意味は以下の通り。
- ジェム:宝石(英語)
- ゲンマ:宝石(ラテン語)
- スフェール:宝玉(フランス語)
- バオユ:宝玉(中国語)
水晶の装飾を凝らした盾のイメージにピッタリなネーミングである。
- なお、アクラ・ヴァシムがモチーフのガンランスは今回が三種目の登場であり、
意外にもアクラ・ヴァシムの武器としては最もデザインの種類が多い*2武器種となった。
関連項目
モンスター/アクラ・ヴァシム
武器/アクラ武器
クエスト/長期イベントクエスト - 通常個体のガンランスに関する記述有り。
武器/紫蠍銃槍【完全結晶】 - 特異個体のガンランス。