MHR:Sより登場した、大型モンスターに背後から攻撃を当てると、ダメージが増加するというスキル。
本項ては派生作品の関連スキルについても記載する。
目次
概要
MHR:S
- 大型アップデート第一弾(Ver.11)にてナルガクルガ希少種参戦とともに登場。
実装当初は月光シリーズ防具にのみ搭載されていた専用スキルだったが、
Ver.13にて傀異錬成で出現するようになり、さらに装飾品の背撃珠【2】が追加された。
また、Ver.14では闇討ちLv2の効果を内蔵している背撃珠II【4】も追加されている。
防具構成の自由度が大幅に上がり、他の火力スキルと両立しやすくなった。
- 効果は3レベル制になっている*1。
- Lv1:効果発動時、攻撃の威力が1.05倍
- Lv2:効果発動時、攻撃の威力が1.1倍
- Lv3:効果発動時、攻撃の威力が1.2倍
攻撃を与えた時点での最終的な物理攻撃力のことを指す。
発動条件こそ大きく異なるが百竜スキルの○○特効や狩猟笛の攻撃力UP旋律と同じように上記の上昇倍率が乗る為、
攻撃スキルのような、武器の基礎攻撃力に対してのみ倍率計算が行われる一般的なスキルと比べると、
体感的には数値以上の破格の上昇率を持つスキルとなっている。- ガンランスの砲撃やチャージアックスのビン爆発の物理部分にも効果が乗るが、
斬裂弾、拡散弾、徹甲榴弾の時間経過で爆発または炸裂する部分については効果は反映されない。 - 弱点特効と比較してもあちらは物理期待値1.125倍、対してこちらは1.2倍などと凄まじい補正である。
しかしながら、こちらでDPSを大きく上げられるのは後ろ半分に弱点がある場合、
もしくは肉質無視ダメージを与えた場合に限られ、相手を選ぶ代わりの威力といえるだろう。
- 気になるのは「背後から攻撃を当てた時」という判定条件。
これは、モンスターの尻尾や背中に対するダメージが上昇する……という生半可なものではなく、
モンスターの半分よりも後ろにハンターが立っている時に効果が適用されるものとなっている。
よって、一概にモンスターの半分より後ろの部位に攻撃が当たればいいという訳ではない。- ほとんどのモンスターは、だいたい後脚から後ろに立っていれば効果が適用される。
修練場のからくり蛙を例とすると、後ろ足の付け根あたりを区切りとした
からくり蛙の向きに対しての後ろ180度ほどが効果発動の範囲となり、
攻撃を当てた時に、半分より少しでも後ろにハンターが立ってさえいれば効果が発揮される。
ただし、いくら背面であってもモンスターとの距離が離れ過ぎていると効果が適用されない。 - リオレウス系統の尻尾回転攻撃や、ナルガクルガの尻尾ビターンのように
自ら背面を向ける行動への反撃には基本的に効果が乗ると見てよい。 - モンスターの背面側に立っていさえすれば、どこに攻撃を当てても効果は適用される。
例えば、ガンナーで背後から頭を狙って当てた場合でもちゃんと効果は発揮される。
一方で、モンスターの正面から撃った弾が尻尾に当たった時や、
貫通弾や貫通矢が、モンスターの背面や尻尾までダメージを与えた場合でも、
ハンターがモンスターの正面側にいたのなら効果は適用されない。- これを利用して、モンスターに対して側面やや後ろから頭に攻撃を当てたり、
大型モンスターの懐に潜り込み、振り向いて頭側を攻撃する事で容易に大ダメージを与えられる。
また、太刀やスラッシュアックスなど、攻撃後しばらくしてからダメージが発生する技を持つ武器種は、
頭部に攻撃した後にすぐさまモンスターの背面に移動する事で、後から闇討ちの効果を付与する事が出来る*2。 - 更に特殊な例として、狩猟笛の炸裂音珠の場合、
炸裂した瞬間の繭の場所を基準に判定される。
ハンターが正面にいても繭が背後にあれば効果を受けられるし、
ハンターが背後にいても繭が正面にあれば効果は受けられない。 - 尻尾の切断や甲殻種のヤド破壊を狙う場合にも有効なスキルと言えるだろう。
ただし前述の通り立ち位置で発動可否が決まるので、顔よりも前に突き出された尻尾を狙う状況では不発になる。
具体的には地面埋まり中のオロミドロや、背泳ぎ中のイソネミクニとの戦いでこのような状況になる。
- これを利用して、モンスターに対して側面やや後ろから頭に攻撃を当てたり、
- ほとんどのモンスターは、だいたい後脚から後ろに立っていれば効果が適用される。
- モンハンシリーズ全般の特性として、
基本的にモンスターの正面側の方が重いリスクを背負う分肉質が柔らかくなっており、
背後からの攻撃では闇討ちLv3があっても正面の弱点をぶん殴るほどのダメージは稼げない場合が多い。
更に属性には強化がないので、アップデートで属性に対する強化が充実した現在、
物理攻撃力のみの強化ではいささか活用し辛い場合がある。- 属性偏重とはいっても本作の属性特化武器は過去作と比較しても攻撃力が非常に高く、
双剣や超高出力型の強属性ビンチャージアックスなど一部例外を除くと物理ダメージの強化は一定ラインでは機能しうる。
属性弱点は必ずしも頭部のみという訳ではないので後ろ脚などを狙う機会も多くなるのだが、
そういう場合のダメージの積み上げ手段としては
(属性関係スキルを揃えた上でのダメ押しとして)一定の価値はあると言える。
- 属性偏重とはいっても本作の属性特化武器は過去作と比較しても攻撃力が非常に高く、
- このスキルが真価を発揮するのは背中を狙う機会および理由が増えるマルチプレイ時であると言える。
ターゲットが分散するため弱点となる正面側の部位を狙う事が比較的難しく、
どうしても側面や背面から攻撃を行う場面が出て来る為効果が発動する機会が増えるのだ。- 弱点をうまく狙えないプレイヤーでも、逃げ回りつつ背後から攻撃を加えるだけでダメージが稼げる。
また、火力で一歩置いて行かれた無属性武器や状態異常武器に対しての救済スキルとなっており、
尻尾の切断目的や、背面に弱点を持つモンスターへのメタスキルとしてだけでなく、
正面への攻撃が厄介なモンスターに対する、難易度緩和用のスキルとして採用されるケースもある。 - また、アップデートにより殆どの通常クエスト、傀異クエスト、傀異討究クエストに
盟勇を連れて行けるようになったため、ソロであってもターゲットの分散はそこそこに発生する。
特に敵を積極的に引き付けるミノトと相性がいい。
- 弱点をうまく狙えないプレイヤーでも、逃げ回りつつ背後から攻撃を加えるだけでダメージが稼げる。
武器毎の相性
- 好相性武器種の一例としてはガンランスが挙げられる。
威力を上げにくい砲撃の火力を上げられる数少ないスキルであり、
しかも砲撃は肉質無視なので硬い背中や後ろ脚にぶち込もうとダメージが減らない。
Ver.14まではマルチプレイでの運用を考えると正面狙いでは各種ブラストやFBFでどうしても味方の阻害をしやすかったため、
こちらを発動させて味方の邪魔にならないポイントを攻撃しつつ砲撃ダメージを高めるという運用が人気を集めた。
砲撃を振りまく近接屈指のド派手武器が闇討ちという名前のスキルと相性がよいのも妙な話- その後Ver.15にて味方を一切妨害しないスキルが登場したが、
立ち回りの自由度と火力を補強するための手段として未だガンランサーからは重宝されるスキルとなっている。
- 実装時点では月光シリーズしか発動手段がなく、
何かと欲しいスキルの多いガンランスと相性が良いとは言えず、構築難度は高かった。
一応それでも実用ラインの構成は構築されてはいたのだが。
その後Ver.13にてやり込み前提ながら発動難度が大きく改善されて現在に至っている。
- その後Ver.15にて味方を一切妨害しないスキルが登場したが、
- その他の武器種については基本的には背部の肉質は渋い傾向があるため、
相対するモンスターや自身の立ち回りとの相性、及びマルチかソロかで運用を検討するかしないか決めるべきであろう。- なおガンナーでマルチ時に活用しようとする際は注意が必要。
ガンナーが背後から攻撃をしていると、そのうちヘイトがガンナーへ向く。
今まで正面から攻撃していた者は背後を向かれ、モンスターに離れられるのである。
そうなると、闇討ちを発動しようとガンナーは背後に回ろうと立ち回り、正面から攻撃していた者は正面へ行こうとする。
…ここまで聞くと以後の展開はおわかりだろう。モンスターの追いかけっこの始まりである。
もっとも、振り向きに関してはガンナーに限った話ではなく、
闇討ちの効果を積極的に得ようと動くハンターが一人でもいれば武器種によらずこの問題は生じてしまう。
一方で射程の長いガンナーで固めたパーティでは、
元々散開して射撃することも多いので比較的恩恵だけを享受しやすくはあるし、
闇討ちを多く採用しているパーティでは振り向きはチャンスにもなる。
やはりケースバイケースと言える。
- なおガンナーでマルチ時に活用しようとする際は注意が必要。
- どのような形で使うにしろ、余程背面から殴りたい事情があるのでない限り、
無理に背面攻撃に拘泥するとかえってダメージ効率は低下しがちである。
本作初登場のスキル全般に言えるが、無理に活用しようとするよりも、
普段の立ち回りで少しだけ攻撃チャンスを増やせるような効果と考えた方が、使う上でも気が楽かもしれない。
モンスター毎の相性
- 頭だけでなく、尻尾も弱点扱いになっているモンスター達は言わずもがな、
頭の位置が高く、後ろ足や尻尾くらいにしか安定して狙える弱点が無いモンスター達にも大いに有効。
特に、尻尾やお尻が最大弱点となっているモンスター達に対しては最高の火力スキルとなる。- リオレイアやプケプケなど、尻尾攻撃を主力にするモンスターはリーチの関係で弱体化が狙える。
また、オサイズチやラージャン、バゼルギウス等は尻尾を攻撃する事で特殊ダウンが狙え、
オオナズチの場合は、透明化ができなくなるなど視覚的な弱体化が狙える。 - 明確に相性がいい相手として挙げられるのはセルレギオスだろう。
脚が弱点部位であり、その上飛び蹴りや刃鱗飛ばしで頻繁に背中を晒すためうってつけの相手と言える。 - イブシマキヒコ・ナルハタタヒメについては脚に該当する部位が前腕部しか無い為か*3、
前腕の付け根あたりより後ろがこのスキルの発動範疇になる。
つまり、ナルハタタヒメの姿勢によって効果範囲はやや異なるものの、ダウン中の腹袋には有効であり、
チャンス時の威力が1.2倍というかなり強力な効果を得る。
- リオレイアやプケプケなど、尻尾攻撃を主力にするモンスターはリーチの関係で弱体化が狙える。
- 金銀夫妻や石頭など頭が弱点でないモンスターにはかなり効果的である。
もっとも彼らは部位破壊等で頭部が柔らかくなるので、必須とまでは言えず、
特殊形態時(劫炎状態など)だと、むしろ頭が弱点化する事を留意する必要があるが……- リオレイア希少種については脚(と尻尾)が弾弱点のため、
散弾銃で脚に撃ち込んでひたすら転倒させていくという戦法が傀異個体実装後人気になった。
正面は危険だが背後を取ると散弾ガンナーにとって脅威な攻撃が少ないので、
闇討ちを発動させて挑むのがセオリーになっている。
そんな経緯もあって割とメジャーな「闇討ちが有効活用できる」モンスターとして知られている。 - ジンオウガは属痛竜珠の有効な属性弱点が背中*4くらいしかないため、
狙おうとする場合は大抵闇討ちの発動条件を満たす位置から攻撃することになる。
後ろ脚や尻尾に吸われた場合のケアも兼ねて、
属性攻めする場合にも枠が余るor錬成で運よく付いてきた場合の選択肢と言えるだろう。 - 他にも、全体的に弱点が無いタイプのモンスターにも有効であり、
例えば、足の肉質が嫌らしいヤツカダキ等にも大いに有効。糸を切った後の繭にも有効である。
ただしヤツカダキは、ダウン中に最も肉質が柔い頭部位が出現する為、狙えるならそこを攻撃したほうがダメージが入る。
よって、上手く立ち回る事が出来るプレイヤー程、闇討ちの効果が活きないのが難点ではあるが、
ダウン中であろうとなかろうと、背後に回ってただ殴り続けるという戦法が可能なのは気が楽である。
亜種は更に糸を纏った脚の肉質が柔らかく、特に後ろ脚は水属性が20通るので尚更相性がいい。
- リオレイア希少種については脚(と尻尾)が弾弱点のため、
- 背面が弱点でないモンスターが相手でも、正面に立たない戦い方をする事が可能になる為、
被弾回数を大きく減らす事が可能になる。- 例えば、正面から攻撃することが非常に危険だが、背部は比較的安全な渾沌に呻くゴア・マガラや、
傀異克服シャガルマガラが相手の場合、苛烈な攻撃を避けつつチャンス時までの火力スキルとして非常に有効。 - 傀異クエストの場合は、傀異核がある関係でモンスターの部位をまんべんなく攻撃せねばならず、
弱点ではない後ろ足や尻尾に攻撃を当てていきたい時に地味に役立つ。
- 例えば、正面から攻撃することが非常に危険だが、背部は比較的安全な渾沌に呻くゴア・マガラや、
MHNow
- MHR:Sの後年に登場した派生作品の今作では、リリース時点から闇討ちスキルが存在する。
MHR:Sではナルガクルガ希少種の専用スキルだったため意外に思うかもしれないが、
2024年3月時点で、ドスギルオス武器全種とギルオス胴・腕防具、プケプケ武器全種といった
序盤で戦えるモンスターの装備で発動可能。
また、期間限定モンスターのベリオロスの脚防具にも付いている。
発動条件は、従来と変わらずモンスターの背後からの攻撃である。
今作ではレベルが5段階ある。効果量は- Lv1:ダメージ+10%
- Lv2:ダメージ+15%
- Lv3:ダメージ+20%
- Lv4:ダメージ+25%
- Lv5:ダメージ+30%
因みにMHNow では攻撃力◯%上昇とある場合はダメージの物理部分のみ上がり、
ダメージ◯%アップとある場合は物理と属性両方のダメージが上がる。
- 今作は短い狩猟時間でいかに弱点部位を狙えるかが肝心であり、
対トビカガチ戦では背後の尻尾に判定の広い弱点が存在するため非常に効果的である。
しかし、他のモンスターの大半は背後に弱点を持たないうえに、
見切りや属性攻撃強化など他のスキルと比較して優先度が低いのが現状である。
防具の発動部位がトビカガチの弱点属性である水属性強化が発動する部位(胴腕脚)と丸被りなのも痛い。
火雷氷は属性強化Lv5と闇討ちLv1とロックオンの共存が出来るのに
今後のアップデートで環境に大きな変化があれば、脚光を浴びる時が来るかもしれない。 - 部位破壊等のために闇討ちの効果範囲で4割以上ダメージを与える立ち回りをするなら、
見切りLv2(会心+15%)より闇討ちLv1の方がダメージ期待値が上回る。
尻尾切断や後脚破壊が有効な相手にLv1程発動させると、狩りが大分楽になる。 - 因みに、このスキルは小型モンスターでも発動する。
が、あまり意味はないので忘れていい。
闇討ち【状態異常】
- 2024年3月大型アップデート『春景裂く乱入者』で登場したスキル。
追加モンスターのツィツィヤック装備の胴・腕・腰防具で発動する。現時点で発動する武器はない。
通常の闇討ち同様に5段階制で、モンスターの背後からの攻撃で状態異常の蓄積確率が上昇し、
Lv.5になると状態異常の蓄積が100%になる。
メインシリーズで言うところの闇討ちと状態異常確定蓄積を混合させたようなスキルで、
レベル毎にバリエーションを持たせたものとなっている。
是非とも本家に輸出してほしいスキルである
- 片手剣や双剣、弓といった手数の多い状態異常属性武器が輝くスキルである。
現状Lv4までしか発動できないものの、既に75秒間の狩猟で3回麻痺したり、
睡眠起床ループに入ったり、延々と毒状態を維持できたりと中々に面白い現象が起こっている。
見切りや弱点特効といった、火力スキルと引き換えになるのでソロだと討伐が厳しくなる場面が増えてくるが、
今後Lv5を発動できるようになればマルチプレイでこれ以上無い活躍を見せられるであろう。
もちろん立ち回りが発動条件になるため、とりあえず付けておけば良い系統のスキルではないことには注意。
余談
- スキル名から誤解されうる事として、未発見状態のまま攻撃することで発揮されるスキルではない。
文字通りの「闇に紛れる」というより広義の「死角から攻撃する」というイメージなのだろう。