- 種族
- 甲殻種
- 別名
- 尾晶蠍(びしょうかつ)
- 登場作品
- MHF, MHO
目次
生態・特徴
- 非常に長い期間に及ぶ大発生と大衰退を繰り返しながら繁栄して来たという異形の大型甲殻種。
近年になって大発生期に入り、セクメーア砂漠を中心にその存在が確認されるようになった。
黒褐色の甲殻と長くしなやかな尻尾を持ち、赤く光る4つの目が特徴。
外見的特徴としては近年になって存在を知られるようになった鋏角種に近いものがあるが、
一対の爪と二対の歩脚、そして身体を覆う堅い甲殻を持つため
現状としては甲殻種として分類されている。
- 爪や頭部、背中など身体の至る所が堅い結晶体(輝晶石)に覆われている。
特に尻尾の先端に付いている物は非常に大きい。この事から「尾晶蠍」とも呼ばれる。
しかしダイミョウザザミと同じく、爪を合わせても6本しか脚を持たない(通常のサソリは鋏を含め計10本)。
尻尾の結晶体だけを地中から出して獲物を誘い込み、鉱石をも噛み砕く強靭な顎で捕食する。
商人の間で語られる「地より出ずる水晶には、近づくな」という伝承は、
このアクラ・ヴァシムの生態を指していると考えられている。
- 全身の輝晶石はアクラ・ヴァシム自身の体内で作られる発光性の体液が結晶化した物。
この体液は空気に触れると瞬く間に固まり、結晶のような物体になる。
尻尾の先端からこの体液を吹き出し、全身の甲殻を結晶でコーティングしている。
アクラ・ヴァシムから剥ぎ取った甲殻には過去の修復痕が残っている事が多く、
割ってみると内部が何層にも重なっている様子が見える。
また、時には高圧力で噴射して外敵を薙ぎ払い、結晶化させて敵を拘束する武器としても用いる。
この体液は非常に豊富な栄養成分を含んでおり、温帯から寒帯まで幅広い環境に順応できるという。
また、アクラ・ヴァシムは自分の意思でこの体液の成分を調節する事が出来、
周囲の環境や状況の急激な変化にも即座に対応する事が出来る。
戦闘中に危険を感じた時にはその成分が目まぐるしく変化し、体液の様々な特性を活かして攻撃する。
この時、平常時は無色である体液の色も変化するため、体液には染料としての高い需要がある。
因みに絶命と同時に体液の変質が止まり、アクラ・ヴァシムの体液の色はそれ以降は変わらなくなる。
なお、栄養豊富で滋養強壮にも効果がありそうな体液ではあるが、
麻痺性の神経毒や浴びた生物のスタミナを奪う作用、
さらには爆発の危険性を持つ化学成分等も含まれている場合があり、飲むのは非常に危険。
- 外敵には上記の体液を使った特殊な戦法を多用する他、
ショウグンギザミにも劣らない鋭い爪や輝晶石の塊の付いた尻尾を振り回して戦う。
- 特異個体
- アクラ・ヴァシムの中でも特異な性質を持つ個体。
体毛が緋色ではなく金色であり、眼の色もやや淡い赤色へと変じている。
また、通常個体よりも爪が肥大化しており、ハンターの行く手を阻む。
体液や結晶の扱いに長けており、周囲一帯に体液を撒き散らして攻撃してくる。
- 辿異種
- 長い年月を経て尋常ならざる進化を遂げ、辿異種として認定された個体。
暗がりの中でも獲物を確実に捕らえるために独自の進化を辿っており、
通常よりも麻痺性の高い結晶化液を精製できるようになった。
なお実際には麻痺液を生成する器官が確認されたことから麻痺液と結晶液は別々に存在しており、
発射の際にそれを混合していると考えられる。
その異常発達したとも言える麻痺液を混合した結晶液のせいか、
形成された結晶は通常個体のそれよりも重量が重い。
更に透明感はなく、表面で反射した光で複雑な色味で輝く物となった。
尾の結晶が美しく煌めくその様は「煌煌の尾」と称されている。
その重量故、尻尾先端に生えた結晶の重量は非常に重く、
これを支えられるように尻尾が発達、重みが増したという経緯を持つ。
また、経年で研ぎ澄まされたことで一つ一つが円錐に近い形状となっている。
身体に纏う甲殻は所々剥がれ落ちており、かの個体の歩みを物語っている。
長い年月を生きたことで通常よりも執拗な性格になっており、
「自由を奪いし極尾」とも呼ばれる通り、
その尾から放たれる結晶液や麻痺、その重量を活かした震動で敵を拘束し、
自由を奪った所に拘束を仕掛け、執拗に殴りつける、
地中から鋏だけを伸ばし、獲物を地中へと引き摺り込むといった戦法を用い、
「纏晶の捕食者」「砂漠の悪魔」とも通称される尾晶蠍は、
文字通り「相手の息の根を止める」まで攻めの手を緩める事はない。
概要
- MHFのシーズン3.0より追加された甲殻種のモンスター。
黒い蠍のような姿をしている。
- 設定では、体液の成分を自在に調整できる能力により環境への適応力が高く、
温帯から寒帯までさまざまな環境に生息する。
夜の砂漠や沼地の洞窟で確認されることが多かったり、
亜種であるアクラ・ジェビアは基本的に沼地の洞窟内に生息しているところを鑑みると、
どちらかと言えば寒冷な環境を好む種族なのかもしれない。
もちろん灼熱の大地と化す昼の砂漠でも悠々と行動が可能で、G級クエストなどでは昼の狩猟もある。
- 一言で言い表すならば「特徴」の塊。
甲殻種特有の押し潰しはモチロン、回転爪攻撃や尻尾からの結晶液ビームなど、多彩な攻撃を繰り出す。
甲殻種なのに咆哮(高級耳栓が必要)まで行う。
部位破壊毎に肉質が変化し、打撃と切断で各々の連携プレイが必要とされる。
また、部位破壊をする度に体液の色(出血含む)が無色→黄→蒼→紅と変化し、
攻撃パターンが増えるという特徴を持っている。
倒したときの体の色によって報酬も変化する。「変幻」と言われる由縁である。
最終段階の赤色まで変化させるとまるで発狂したかのような動きをする。食らうと即死することも。
さらには、自分で破壊された部位の修復をし、切断された尻尾を自分で食べて体力を回復する。
尻尾の先の結晶を外し爆発させる技、そして特有の状態異常「結晶化」がある。
ちなみに罠は無効で、麻痺・毒・睡眠も効かず、捕獲不可能。ハンマー等のスタンのみが効く。
しかし、初期の耐性も上昇値も非常に高いのでスタンを狙うのはかなり難しい。
それどころか、火・水・雷・氷・龍がいずれも完全無効という、あのキリンもびっくりの耐属性を持つ。
間違いなく無属性武器が活躍できるモンスターである。
また、捕獲が不可能という関係上、必然的にクエストは討伐クエストに分類される。- 実装されたての初めこそ、罠や状態異常が効かないという古龍以外ではありえない性質や
機械的な形態変化や複雑な部位破壊手順からモンスターハンターの世界観にあわないといわれていたが、
時間がたってこのくらいの本家モンスターから逸脱した要素は当たり前という風潮になってからは
戦ってておもしろいと評価をされているモンスターとなっている。
事実、実装から6年近くが経過した後のアンケート調査によると、
部位破壊の特殊性(役割分担)がおもしろいという意見が多く、
MHFでも古参のモンスターながら人気第7位を獲得している。
- 実装されたての初めこそ、罠や状態異常が効かないという古龍以外ではありえない性質や
- 尻尾の切断には非常に複雑な手順を要する。
- まずは左右の爪と頭部の部位を二段階で破壊する。
しかし、結晶で覆われた部分は切断が通りにくく、逆に結晶を剥がした甲殻は打撃が通りにくい。
そのためまずはハンマーや狩猟笛のハンターで結晶を叩き割り、
壊れたら他の切断担当のハンター全員で甲殻を切り刻むのがセオリーとなっている。
二段階目の破壊を達成する度にひっくり返り、起き上がると咆哮と共に体質を変化させる。
体質が変化する度に攻撃バリエーションが増えるので注意しよう。
- 3箇所の部位破壊を完全に達成すると、ひっくり返ってそのまま跳ねながらしばらく起き上がらなくなる。
この時に切断武器総出で尻尾を斬りまくる。
このタイミング以外では尻尾をいくら斬りつけても切断属性が通らない。
つまり、跳ねまわっている間でなくては切断できないのである。
しかもアクラ・ヴァシムの残り体力が40%以下になっていないと切断できないという条件付き。
おまけに切断に失敗すると起き上がり、自分に体液を掛けて最後に破壊された部位を修復する。
そうなるとまたその部位を結晶の破壊からやり直すことになるため、
できることなら一発で斬り落としたいところ。
- そして切断に成功すると遂に最後の体質変化を行う。
後は討伐するだけだが、極限まで追い詰められ、
死に物狂いになったアクラ・ヴァシムの攻撃の威力は半端ではなく、
油断していると一瞬で薙ぎ倒される。尻尾を食べ尽くされる前に討伐しよう。
- まずは左右の爪と頭部の部位を二段階で破壊する。
- ソロでの尻尾切断は困難だが不可能ではない。
例えば結晶破壊に爆撃剣を使う、ガンランスの砲撃(嵐ノ型の打撃属性砲を使うと楽)など工夫するとよい。
G3で追加された適応撃を発動させた斬武器で挑むのも手である。- ただし適応撃を用いる場合、亜種のアクラ・ジェビアとは異なり、
肉質の関係で斬武器、及び弾でダメージ計算をして斬属性攻撃として
ダメージを与える切断曲射以外では尻尾切断ができないので注意。
理由は上記適応撃スキルのリンクを参照の事。
興味のある人は探してみるのもいいだろう。
上位クエストなら怯みやすいので破壊は容易なのだが、
それ以上に体力が非常に低くなっているので、切断する前に死んでしまうことが多い。
この場合は片手剣のシールドアタックが効果的。 - ただし適応撃を用いる場合、亜種のアクラ・ジェビアとは異なり、
- また、それらの手段が無い場合、通常クエストでは非常に時間がかかる上に難易度も高いが、
斬れ味と攻撃力の高い切断武器でゴリ押しすれば一応どの武器種でも結晶は壊せる。
ただし、このアクラ・ヴァシム、亜種であるアクラ・ジェビアにも共通するが、
結晶剥離前は打撃以外、剥離後は切断以外のダメージによる怯み値の蓄積を、
60~80%も軽減するという特性を持つ(ダメージそのものは軽減されない)。
肉質無視のダメージでも軽減されてしまうようだ。
ただでさえ肉質が硬いうえに軽減補正が入るので力押しでは破壊が困難。
属性を合わせないと蓄積値以上のダメージが入るので、育成クエストでは切断前に死んでしまうことも多かった。
なお、ランスの場合、肉質の関係で打撃ダメージが適用される場合であっても、
系統としては常に切断扱いなので、結晶剥離前は蓄積値が軽減されてしまう。
特に穿龍棍のリーチ短モードでは、本来硬いはずの結晶破壊後の頭と爪の肉質が柔らかくなってしまうため、
ダメージが無駄に入り続けて部位破壊には貢献できない、という厄介な事態が起こる。
- 体液が赤の時のみ繰り出す攻撃に、縦横無尽に爪を振り回す技がある。
ドドブランゴやラージャンのボディプレスのように体を持ち上げ、
勢いよく押しつぶし!!…の後、まるで酔っ払いのようにフラつきながら叫ぶとともにジグザグ突進をするのだが、
このフラフラが攻撃力・威力ともにとんでもない。
G10にてステータスが調整された上位個体はまだしも、
変種ともなれば該当ランク帯の防具を装備している剣士が即死という事態が普通にありうる。
威力も異常で、ガード性能を付けているランス・ガンランスならまだしも、
それ以外の武器だと恐ろしいまでに体力が削られる。これ本当に削りダメージか?と疑いたくなるほど。
判定の時間や攻撃範囲もやたらと強烈なのでとにかく逃げるしかない。
アクラ・ヴァシムが体を直立させたらすぐに離れること。
一応ジグザグ移動の後に本当に転ぶので避けてしまえばこちらのチャンスになる。
- 全体的にとにかく肉質が硬い。
普段狙わない部位なので気付きにくいが、打撃属性だと尻尾では5。
属性肉質の話ではなく、打撃肉質で5である。
また、切断に関しても尻尾の輝晶石が肉質5。
全シリーズでもこれを超える物理肉質を持つモンスターは、
13年後、MHRiseの百竜ノ淵源ナルハタタヒメまで現れなかったほど。
ちなみに亜種であるアクラ・ジェビアは、尻尾と輝晶石がそれぞれ肉質5となっているのは相変わらずだが、
切断は破壊前の頭・両爪が、打撃は破壊後の両爪が肉質5となっており、
ヴァシム以上に斬打の棲み分けがはっきりしていると言える。
また、転倒中には大半の部位の肉質が激烈に軟化する特性を持っているため、
ただ硬いだけのモンスターというわけでもない。
- アクラ・ヴァシムの素材から作られた武器はどれもその甲殻や水晶を使った赤紫の外観をしている。
どの武器も麻痺属性を持っていながら攻撃力・斬れ味共に高水準でそれなりに優秀。
これまでの作品では麻痺属性が高い武器は攻撃力が低い、斬れ味が悪いなどの欠点があり、
PTとソロ、いずれにおいても麻痺近接の評判はあまり良くなかった。
しかし、アクラ・ヴァシムの近接武器は上記の基本性能の高さに加えて属性値も十分に実践レベル。
全作品でも殆ど見られなかった、基本ステータスと属性値を両立させた麻痺武器として、
非常に高い汎用性のため、実装当初は結構な人気を誇っていた。
現在ではゴゴモアの武器がその立場を継承していると言えよう。
余談だが、凄腕になって汎用素材メインで強化すると、
武器に付着している水晶の色合いに深みが増す。
武器そのものの見た目に関してはほとんど変化はない。
- シーズン3.5で「アクラ・ジェビア」(灰晶蠍)という亜種も確認された。
なぜか尻尾にのみ全ての属性が効くので属性面だけは弱くなっている。
ただし、弱いのは属性防御のみで攻撃や素早さは段違いであり、
行動パターンも大きく異なり、強力な攻撃を連発してくる。
尻尾切りも原種より手間がかかるようになっている。- まだジェビアとヴァシムが実装されたときはMHFがサービススタートしたばかりだったため、
上位、凄腕個体ではヴァシムにモーションを付け足しただけの上位種になっていたが、
近年実装された特異個体では両方とも明確な差別点を持つモンスターとして生まれ変わった。
- まだジェビアとヴァシムが実装されたときはMHFがサービススタートしたばかりだったため、
- MHF-G10では育成クエストの廃止とHR帯の刷新に伴ってかアクラ・ジェビア共々上位個体が調整されており、
体力・攻撃力が(若個体ほどではないものの)大幅に低下している。
狩猟は楽になったが、強力な装備を有する場合は部位破壊前に倒してしまわないように慎重に攻撃したい。
変種
- HR4緊急クエスト、つまり凄腕クエストへの入り口(無料体験範囲の終わり)を告げるポジションで登場。
こちらはG10でも特にステータス調整がされておらず、
元々PT前提ならG9.1以前の上位とのステータス差は大きくない。
逆に言えば、現在の上位モンスターから見れば恐ろしいほどのパワーアップを遂げており、
ここからのMHFは(NPCを含む)PT大前提のバランスであること、
剛力スキルなど装備とスキルをきっちり揃えていかないと厳しいということを教えてくれる。
- 上でも書いたが、変種では体力・攻撃力は上位個体から大幅に強化されてはいるものの、
物理肉質変化はそこまで大きくない。
というか、原種で既に相当の硬さを誇っているので、これ以上下げようがないと思われる。
また、各部位の属性耐性が少し特殊。
何が特殊なのかというと、部位破壊可能部位毎に弱点属性が異なるという点。
水属性は全身で0、龍属性は全身がマイナスとなっているのは普通の変種らしいのだが、
左爪には火属性が、右爪には雷属性が、頭には氷属性がそれぞれ有効で、
狙い易い部位である脚・胴体は全てマイナス10~20。
そして、転倒時はさらに一変して、火・雷・氷が全身で5しか効かなくなり、
龍属性はマイナスから全身0に、そして水属性が全身で20~30と一気に通用するようになる。- ちなみに尻尾の剥ぎ取りでは、水晶は甲殻種の晶石系が、
本体の剥ぎ取りでは刃系と水晶系の汎用素材が取れる。
剛種のようなモンスターごとの固有汎用素材が無いのがその理由なのだが、
甲殻種の尾というものがあってもよかったと思うハンターもいるのではないか
(なおそれは後に全く別の形でアクラ・ジェビアが実現させてしまった)。
- ちなみに尻尾の剥ぎ取りでは、水晶は甲殻種の晶石系が、
特異個体
- エスピナスと同じくMHF初期に登場したモンスターであるため剛種が登場せず、
特殊な仕様の多いモンスターゆえか長らく特異個体にも対応していなかったが、
エスピナスに遅れることおよそ2年半、遂にMHF-G3で実装された。
上位・変種そして後述のG級全てに対応している。
- 見た目の変化
- 全身の体毛が金色がかった黄色に
- 眼の色が濃い赤色から淡い赤色に変わっている
- 爪が肥大化
- 新モーションは全ランク共通で3種類、全て無色状態から行ってくる物となっている。
- 1つ目は、
ついに念願のタックルを会得した。
その場でゆらゆらした後、右側に思いっきりタックルを仕掛ける。
右側だけにやるが、勿論本体全てに当たり判定があるため、左側に張り付いていても巻き込まれてしまう。
また、予備動作自体はわかりやすいものの、攻撃を中断して回避しようと思ったら間に合わなかった…
というケースも起こり得る。
ただし判定自体は左脚側に居ればかなり甘めなので、更に左側に逃げるようにすると回避しやすい。- なお、体色紅状態で行った際、勢い余って転倒してしまう。
尻尾を切断され、追い詰められた中渾身のタックルを放ったものの、
勢い余って転倒してしまい、慌てているヴァシムの姿は和ましいものである。
ヴァシムからしたら命の危険が迫ってる状況下なので和んでる場合ではないと思うが
- なお、体色紅状態で行った際、勢い余って転倒してしまう。
- 2つ目は周囲に原液を吹付け、なぎ払うというもの。
アクラ・ヴァシムの周囲をなぎ払うため、張り付いているか、一定以上距離を取っていれば当たることはない。
なぎ払いは一定範囲で行うため、ヴァシム側からズラすことは無いのだが、
その性質上、少しの起伏のある砂漠では起伏によってズレることがある。 - 3つ目は少し溜めた後、前方4箇所に原液を噴射、4つの光結晶を生成する攻撃。
所謂トラップ設置タイプの攻撃であるが、それだけではない。
その後、ヴァシムが接近し、力を溜め、結晶を破壊して意図的に爆発を引き起こす行動に出る。
この爆発は他の結晶爆発と威力が変わらないため非常に危険。
しかも、いつ破壊しに接近するかも不明で、放置していても自然爆発を起こす危険な代物である。- なお、この光結晶は破壊すると眩い光を発する。
これを接近し破壊しようとしているヴァシムの眼前でやると眩んで短時間ながら気絶してしまう。
ちなみに、通常のスタン中は部位破壊不可能だがこの時は例外的に部位破壊が可能。
短時間ながら攻撃チャンスが生まれるので、破壊しやすい(特に手数が多い)武器種は狙っていきたい所。
- なお、この光結晶は破壊すると眩い光を発する。
- 1つ目は、
- どの攻撃も無色状態から行ってくる上に尻尾を使ったモーションが多いので、
尻尾切断してしまうとその後は従来と殆ど変わらない。
逆に言えば、部位破壊無視で挑む場合の難度が上がっていると見ることもできる。
なお、これらの行動は、黄色や蒼の体液状態でも行ってくる。
従来だと、黄色や蒼の体液状態では激しく暴れまわるため一度取り逃がすと部位破壊が面倒であったが
いずれの行動もその場で行うため、かえって部位破壊がやりやすくなっている。
つまり、尻尾切断自体の難易度も特異個体化でやや下がっている、と言えよう。
特にG級ではHC補正でHPが上がるため、ノーマルモードより尻尾切断が狙いやすい。
- また、HC素材の「本体からしか入手できないため部位破壊が意味を成さない」という
アクラ種のコンセプトと相反する要素を考慮してか、例外的に尻尾からもHC素材を入手可能となっている。
戦略的にも素材的にも部位破壊が重要になるという、
従来の特異個体モンスターが抱えていたゲーム的な欠陥を解消したモンスターであると言えるだろう。
- MHF-G3ではアクラ以外に3体のモンスターが特異個体対応されたが、
その中で唯一HC武器が実装されている。
G級
- 登場ランクは(遷悠種を除き)最高ランクの★7。MHF-G3で特異個体化にも対応した。
- 基本的な動きや攻撃力の配分は従来と同じ。また、体力もそれほど高くない。
そのため、アクラ・ヴァシムの「どの攻撃が痛いか」を熟知していることが前提だが、
ここまで来たG級ハンターにとってはそこまで脅威ではないと言える。
ただし、元々スタン以外の状態異常と罠が効かないため、確実にガチンコでの狩猟を要求される。
属性は全く通らないので、G級であまり出番の無かった無属性武器が活躍できる。
- 変種には専用素材が仕込まれていなかったが、G級にはちゃんと仕込まれている。
尻尾剥ぎ取りの「尾晶蠍の絶尾」がそれ。
剥ぎ取り率80%、かつ要求数も少ないので脅威のストッパーというほどでもない。
とは言え多くのG級武器Lv47~49に使用するため、極力切断を狙いたいものである。
上述した通り特異個体の方が切断を狙っていきやすい。
ちなみに結晶にはレア素材は無く(後述の原液が100%剥ぎ取れる)、体液変化でも同様であるが、
右&左爪破壊に準レアの「尾晶蠍の完爪」が仕込まれている他、
特異個体でも尻尾からHC素材を入手できる可能性があるので、尻尾切断は積極的に狙うと良い。
- ちなみに転倒時に脚が凄まじく柔らかくなるのはG級も同様だが、
体力がそれほど高くないことも相まって、やりすぎると切断前に討伐してしまう。
G級武器Lv50のハンター4人が転倒時に全力で襲い掛かったら、たとえ非火事場でも危ない。
- G級専用行動は、結晶化ビームと同時に地面に発生する結晶。
地面に発生すると書いたが、どちらかと言うと地面から生えてくるといった方が印象としては正しい。
被弾するとダメージこそ微弱だが確実に結晶やられ状態となってしまう。
地面の結晶にちょっとでも触れると被弾する上に、短いとはいえ一定時間持続するため
前転回避で避けることはできない。
G2時点では無数どころではないレベルの数が爪や頭の下にまで発生し、
従来最大の爪・頭破壊チャンスであったビームがスキル無しではチャンス行動とならなかったが、
さすがに酷すぎたためかG3で修正され、真下に結晶が発生することはなくなった。
ビームの軌道上にのみ発生するようになり、密着していればまず当たらない。
ただ、爪を立ててからビームを射出するまでの速さがアクラ・ジェビアと
ほぼ同等まで強化されているので注意したい。
- 本来の剥ぎ取り希少素材は原液。
これはアイテムボックスの並び順、素材名と説明文から容易に推測することが可能である。*1
しかし狩猟が解禁後、絶結晶と確率が入れ替わっていたことが発覚。
そのまま修正すると後発勢が不利となる状況になってしまう*2事を危惧したためか、
他G級モンスターとの整合性を崩してでも剥ぎ取り希少素材の入れ替え対応を行い、
結果として既存モンスターの中でアクラ・ヴァシムのみ、素材法則が異なるという形になった。
後にG級解禁されたアクラ・ジェビアは原種であるヴァシムとの整合性を取る事が優先され、
この素材法則はアクラ種特有のものとなっている。- なお、世界観的に原液の価値を解説すると、
アクラ種の体液は空気に触れると瞬時に結晶化する性質を持っており、
かつ下手に扱えば爆発してしまうため、液体の状態での採取が難しいというものがある。
事実、戦闘中射出された体液は瞬時に結晶化しており、
非G級ランクでは報酬で確定とはいえ、1個体につき1つのみしか入手できず、
後で解禁された特異個体のHC素材も体液関連の物となっている。
- なお、世界観的に原液の価値を解説すると、
- G級武器は原種同様、麻痺属性。
斬れ味がぱっとしない上に実装当初は麻痺剣スキルが圧倒的優勢を占めていたため、
アクラ・ヴァシムのG級武器は積極的に用いられることはなかったが、
MHF-GGで登場した穿龍棍「ヴァシム・フワァール」が爆裂的人気を誇ることとなる。
辿異種
- MHF-Zより、辿異種のアクラ・ヴァシムが登場した。
2017年2月22日より狩猟解禁。
以下の辿異クエストで登場する。
- アクラ・ヴァシムの辿異クエスト
受注可能GR クエスト名 GR200 極尾を備えし尾晶蠍 GR400 自由を奪いし極尾 GR600 纏晶の捕食者 GR800 煌煌の尾
- 発達部位は「尻尾」。
星型多面体のような異形へと変貌を遂げた尾結晶を支えるために尻尾が太ましく、強靭に発達している。
また、結晶の色も濃い青色に変化している。- なお、辿異種アクラ・ヴァシムの本当の意味で異常発達を遂げたものは麻痺液で、
それを体液と混合できるようになった結果、結晶液が変異。
上述の巨大結晶が形成されて、それに耐えられるように尻尾が強靭になったという経緯がある。 - デザインスケッチによると、
発達部位となった尻尾はモーニングスターと呼ばれる武器がモチーフとなっている。
また、全身の結晶が通常個体よりも鋭くなっているのは、
経年によって結晶が研がれた結果と記されている。
- なお、辿異種アクラ・ヴァシムの本当の意味で異常発達を遂げたものは麻痺液で、
- 従来個体同様に砂漠と沼地に出没するほか、一部イベントクエストでは白湖にも姿を見せる。
例によって最初は尾結晶だけを露出させた状態だが、尾結晶自体が変貌しているため、
そのインパクトに圧倒されることだろう。
- 破壊可能部位は、従来個体同様両爪と頭部、そして尻尾切断。
部位破壊のプロセスは従来個体と相違ないが、
尻尾切断を果たすと部位破壊報酬として新たに尾(他の辿異種同様の発達部位素材)が加わる。
逆に言うと、尾や尾結晶の剥ぎ取りに発達部位素材や固有素材は設定されていない。
また、辿異武器の発達部位を破壊しやすくなる効果が頭部と両爪にも機能する。
そして、結晶にせよ破壊にせよ切断にせよ、他の辿異種に比べ耐久力が圧倒的に低く、
G級特異個体より少し高い程度に留まっている。
本体の耐久力は非常に高いため、よろめき蓄積減少を考慮したとしても、
単一系統での全破壊は現実的に可能なものとなっている。
辿異武器を使えばもっと楽になるだろう。
また原種と異なり、転倒時の尻尾肉質が斬=弾>打となっているため、
打撃武器と打撃弾であれば適応撃スキルが斬属性として機能してくれる。
そのため、打撃武器と打撃弾が撃てるボウガンであれば単独で尻尾切断まで持っていくことが可能となった。- ただし、尻尾切断の体力40%以下という条件に変化はないため、
上記の点から思わぬ事態が発生することがある。詳しくは後述。
- ただし、尻尾切断の体力40%以下という条件に変化はないため、
- 耐久力は★1から他の辿異種同様、G級個体と比較して大幅に上昇(体力30000、防御率0.3*3)している。
ただし、転倒ギミックで長時間隙を晒すためそれを意識すれば他の辿異種より感覚的には軟らかいといえるか。
★2では他の辿異種より防御率が大幅に下がり、0.15*4
そこからは減少は緩やかになり、★4の防御率は初期実装辿異種4頭と同程度。
転倒で削れることを考えれば、辿異種ドドブランゴ、リオレウスと大差無いと見てよい。
また、転倒時の肉質がG級個体に比べ圧倒的に硬くなっているが、
それでも平時に比べれば多少は柔らかく、他の辿異種の弱点部位に相当する肉質は一応露出はする。
- 爪と頭部の完全破壊に必要な蓄積値は合計でも6825であり、
よろめき耐性減少を考慮しても、これだけで辿異種アクラ・ヴァシムの体力を削りきるには至らない
(つまり切断前に討伐してしまう事はまずない)のだが、
実装当初は3回目の転倒でも体力40%に達しない=時間内に切断できないという事例が多発した。
そのため、斬打のバランスがとれていたり、適応撃スキルがある場合は、
部位破壊が早く進行し過ぎるため辿異武器を使わない方がいい、とまで言われていた。
また、アクラ・ヴァシムは他の辿異種より辿異武器依存が軽減されているという評や、
辿異武器が持つ"発達部位特効"のアドバンテージについて軽視する向きも出るようになった。
ただしこれについては、従来のアクラ・ヴァシムと決定的に違う2つの要素が影響したと言える。- 一つは前述の通り転倒時の肉質と体力にある。
これまでのアクラ・ヴァシムは当該ランクのハンターが3回の転倒中に全力で攻撃すると、
どんなに部位破壊を素早く終わらせても100%絶命するほど体力・防御力が低かった。
それを回避するため、慣れているプレイヤーほどアクラ・ヴァシムの転倒時には
「手加減」し、ソロの場合だとNPC任せにして自分は一切攻撃しないというケースすらある程であった。
その為、(★1が低体力である事もあって)★2以降も特に1・2回目の転倒において
「手加減」してしまい、十分削り切ることが出来なかったという可能性がある。
- もう一つは、辿異種アクラ・ヴァシムは攻撃倍率を別にすると、
部位破壊を一切しない状態が最も強烈な攻撃・妨害行動を行うようになっているため、
結晶剥がし、部位破壊の最中にダメージを蓄積させることが容易ではない、
という事が挙げられる。
これはNPCを含んでいる場合特に顕著であり、
超震動や広範囲攻撃を多用するためプレイヤーが部位破壊を進めている間にNPCが体力を削る、
という従来のアクラ・ヴァシムで可能であった方法が通じにくくなっている。
- 現在ではプレイヤー側にも強力な装備が行き渡るようになった事から、
転倒中に全力で攻撃していれば体力を削り切れず切断失敗、
ということはまず起こらないだろう*5。
なお辿異種アクラ・ヴァシムは尻尾切断失敗時こそ破壊部位を復元するが、
それ以外のタイミングでは復元しないので、2回目の転倒で削り不足を感じた場合は、
当該部位を狙わず体力を削ることに専念するというのも手である。
- 一つは前述の通り転倒時の肉質と体力にある。
- ちなみに辿異種アクラ・ヴァシムは超震動を扱うが、尻尾を切断してしまうとそれは発生しなくなる。
尻尾の分の重みが無くなるためだろうか。
- 辿異種アクラ・ヴァシムの素材から作られる武具は、主にその特徴的な光沢を放つ結晶の影響で、
未来SF作品の武器やスーツ、はたまたロボットかと見紛いかねないほどのデザインとなっている。
武器は、片手剣、太刀、狩猟笛、ランス(リーチ長)、ガンランス、スラッシュアックスFの6種が存在し、
全て強力な麻痺属性値と、「劇物強化」の辿異スキルを持っている。- ちなみに、ランスのデザインが上述したモーニングスターに類似している。
そこはハンマーじゃないのかと思いがちなところだが、
残念ながら(?)ハンマーは存在しない。
蠍に近い形状のモンスターの防具といい勝負ができそうなほどロボット然としたデザインである。
一式では剣士・ガンナー共通で適応撃が発動、
これに対応する「適応撃強化」の辿異スキルも2、3部位に用意されている。 - ちなみに、ランスのデザインが上述したモーニングスターに類似している。
- ちなみに、爪と頭部破壊には専用素材(他の辿異種同様、報酬でも出るものとレア素材の2種)があるが、
爪破壊素材は尻尾切断の過程で2枠出るため、他の辿異種に比べ入手しやすくなっている。
戦闘概要
- 基本的な仕様は特異個体G級アクラ・ヴァシムに準拠しているため、
サイドタックルや結晶ビームの軌道上に結晶が生成される点などは同じ。
だが通常個体では部位破壊プロセスを進める毎に使用してくるジャンププレスや2連続回転タックルを、
辿異種アクラ・ヴァシムは無破壊状態で使用してくる。
そして後述する各種追加技は、全て無破壊状態から用いてくるため、
従来の個体と異なり、最初から最大の脅威が襲いかかると考えて差し支えない。
一方、転倒時に長時間そこそこ柔らかい肉質と隙を晒す点は同じであるため、
報酬・高速討伐の両面から、尻尾切断を狙っていく戦略は重要となるだろう。- 従来個体にあったジャンプして尾結晶そのものを飛ばす技はオミットされているため、
尻尾切断時に結晶がない、という事態は起こらない。
また、普通の突進の頻度がかなり抑えられており、その分戦いやすくはなっている。
ちなみに亜種であるアクラ・ジェビアの専用技は用いない。
- 部位破壊で攻撃力が強化されていくという仕様から、
難易度による攻撃力上昇は他の辿異種ほど大きくはない。
その為、少なくとも尻尾切断までは防御力によるダメージ軽減が非常に強く機能する。
- 従来個体にあったジャンプして尾結晶そのものを飛ばす技はオミットされているため、
- 辿異種アクラ・ヴァシムは結晶やられと麻痺を同時に発症させることを可能にしている。
(公式サイトでは「結晶麻痺やられ」という表記で紹介されている。)
更に、結晶化の爆発猶予時間が従来より短縮されており、
すぐにでも結晶を振り払わなければならないのに麻痺で動けないという危険な状態なのに、
解除後数秒で爆発に至ってしまうため、人力(レバガチャ)で復帰するのは難度が高い。
当然ながら、結晶やられによってスタミナが最低値にまで下がってしまったり、
どちらも根性スキルが機能しなくなる*7副次効果を有する点も厄介。
更に、麻痺状態から復帰しても、強力な神経毒が残留しているためか、
続けて「継続麻痺やられ」という状態異常に移行する。
こちらは復帰後から30秒程効果が持続し、
効果時間内のランダムなタイミングで、あらゆる行動を強制的に中断させる怯みが数回発生するというもの。
超咆哮などのリアクションを受けた時と同様、抜刀状態や鬼人化などは維持される。- ちなみに上記状態になる攻撃は、見た目通り尾結晶から放たれるもののみとなっている。
- 上記の状態異常はそれぞれ対策スキルが別々になっており、
結晶やられは結晶耐性(又は、状態異常無効【多種】)スキル、継続麻痺やられは、
麻痺無効を辿異スキル「耐麻痺強化」で強化することにより無効化が可能となる。
ただし、辿異種アクラ・ヴァシムが用いる麻痺は正式には「超麻痺」の1種であり、
辿異種アクラ・ヴァシムのそれは、麻痺と継続麻痺やられをセットにした内容となっている。
公式サイトの辿異スキル説明文にある「半減する」という解説通り、
前半に当たる、普通の麻痺に関しては無効化出来ない。
一見すると厄介に見えるかもしれないが、
実際の所、継続麻痺やられは持続時間が短く、発症しても一瞬のアクション妨害程度に留まり
(抜刀状態も内部的に維持されるため、双剣やヘビィボウガンなどでも悪影響は小さい)、
前半の麻痺自体も、レバガチャと秘伝書育成ミッションで効果時間の短縮が可能、
加えて起き上がり時は無敵で、起き攻めが成立しづらいため、
超麻痺による、戦闘の支障はそこまで大きいとは言えない。
実際の所、結晶やられの爆発をほぼ確実に引き起こすため、と言った程度であり、
加えてあちらは移動や攻撃の悪影響が大きいため、結晶化を優先的に対策するとよい。
幸い、スキル以外にも複数の対応手段が存在している。- ちなみに結晶麻痺やられ中に攻撃(味方からのものも含む)を受けると、
麻痺は解除されないが結晶は剥がれる。
NPCは麻痺の時点で結晶解除に動いてくれるのだが、
PTの場合も結晶麻痺中のプレイヤーを叩くことで、結晶爆破は防ぐことができるだろう。
- 結晶麻痺やられを用いる段階のアクラ・ヴァシムの攻撃力は決して高くはない。
そして、根性スキルが確実に発動できると断言できる状況を作ることはできない。
上記の点から、辿異防具などを用いて防御力を大幅に高めることが、生存の近道となる。
- ちなみに、辿異種アクラ・ヴァシムは超麻痺を使う唯一のモンスターとなっている。
上述の通り超麻痺単体では妨害要素として弱いためだろうか。
- ちなみに結晶麻痺やられ中に攻撃(味方からのものも含む)を受けると、
- 一番の脅威は、尻尾を切断するまでの間、爪や尾を地面に打ち付ける技に付随する超震動である。
辿異種アクラ・ヴァシムは、
自由が奪われているハンターに拘束→連続殴打を積極的に試みるという思考を持っており、
麻痺状態、超震動による行動不能状態が「自由が奪われている」部分に該当する。
麻痺については、上述の通り起き上がり時は無敵のため、
拘束攻撃がその起き上がり部分に被って助かる事が多々あるが、
超震動についてはそれが無いため、ほぼ確実に拘束される。
超麻痺と違い、ジャンププレスの超震動で動けなくなったハンターが現れると、
即座に準備動作をしながら動けないハンターに軸合わせし、拘束攻撃を仕掛ける事も、
その脅威度を引き上げている要因となっている。
何れも回避、ガードで対処が可能だったり位置取り回避で楽に対処できるものであるため、
攻め時と引き際の判断をしっかりすれば超震動対策無しでも余裕を持って戦えるようになるが、
心配であればこちらの対策も考慮しておくと良いだろう。
- 多くの技を発達した尾(尾結晶)に頼っているためか、尻尾切断後の追加技は1つしかない。
ただし、素早い上に攻撃力が非常に高いというアクラ・ヴァシムの性質はそのままなので、
決して油断はできないが。
また、辿異種は非常に怯みにくく、最終段階まで追い詰めたころにはほぼ怯まなくなっている。
そのため、尻尾を食べようとするのを阻止するのが極めて難しい。
幸い尻尾剥ぎ取り専用素材がないため、食べられても致命的な影響は出ない。
- 以下は主な新規技や特記すべき技。
- 結晶叩き付け
- 尾結晶に結晶液を注入する動作の後、それを前方に思いっきり叩き付け周囲に結晶液を飛ばす。
単純な超震動付きの単発技となっており、
見た目こそド派手なものの、判定は一瞬なので回避は難しくない。
その代わり、飛散した結晶液は地面に着弾すると結晶を形成、爆発を起こし広範囲を攻撃してくるため、
距離を取っている場合は注意が必要。
- 回転(→爪叩き付け)
- 爪を振り上げるような予備動作の後、素早く180度旋回する回転攻撃。
旋回そのものは威力は低く当たっても怯むだけだが、
反時計回りの場合は、その後超震動付きの爪叩き付けに派生してくる。
またこの技のみ、尻尾切断後にも使用してくる。
超震動こそ起こさないものの、旋回から叩き付けまでのスピードが非常に速くなっている。
- 連続殴打
- 獲物を見定めるように軸合わせを行ったあと、ハンター目がけて飛び掛ってくる。
被弾するとアクラ・ヴァシムの目の前に倒されてしまい、
その後何度も爪で殴られてしまう、一種の拘束技となっている。
無双襲撃戦のミ・ルが用いる技とよく似ており、あちら同様中ダメージの連続攻撃である。
が、アクラ・ヴァシム自身は攻撃力が高いモンスターであるため、
大半の難易度で、文字通り死ぬまで殴られてしまう結果になりやすい。
上述の通り、この攻撃は超震動や麻痺などで、
身動きがとれないハンターがいると積極的に狙うルーチンが組まれている。
なお完全ソロや煽動スキルで常に狙われる状態である場合、
吹っ飛びによる倒れ込み等でも狙ってくるようになる。
- 回転結晶散布
- 回転攻撃と同時に周囲に尾結晶を設置する技。
尾結晶は通常設置されるものより大きく、短時間で爆発するため、
実質的な攻撃範囲はかなり広い。
回転後のアクラ・ヴァシム本体に押し出されて結晶に被弾することもあるため、
回避場所や回避方向には注意。
- 潜行
- 通常のアクラ・ヴァシムは一度地上に出て戦闘態勢になると滅多に地面に潜らないのだが、
★2以降の辿異種は、頻繁に地面に潜るようになる。
地面に潜ると素早く尾結晶を地表に露出させ、獲物を待ち伏せするのだが、
この後の行動として、尻尾を少しずつ回転させつつ出現させながら結晶ビームを放つ攻撃を行う場合と、
地面に設置した尾結晶を切り離し、本体だけが単独でハンターの足元まで移動し、
片方の爪でハンターを拘束し、そのまま地面に引きずり込む場合がある。
後者は、拘束されると如何なる手段を用いても助かる術はない、文字通りの即死技である。
ハンターが倒れこむ位置によって即死は免れる辿異種フルフルの丸呑みと違い爪に拘束されたら100%助からないのでエギュラスの滑空攻撃に性質が近い。
辿異種フルフルと違い、前兆はあからさまなので対処自体は難しくないのが救いか。
なお捕まるとそのまま引き摺り込まれるわけではなく、
その後ハンターも脱出を試みようと地上に這い上がることに成功しているが、
周囲に蟻地獄が形成され、その流砂に抵抗できず落ちてしまうという物になっている。
その光景はボッシュートされているかのようである。
どうやってアイルーに救出されているのか…まさかアイルーが地中からハンターを探し出して…!?- ちなみに仕組みとしては、
「ダメージ判定のある垂直打ち上げ攻撃を行い、打ち上げ先で掴んで拘束する」というものである。
そのため、地面から爪を突き出す際のダメージ判定で体力が0になると、
普通に力尽きる。滅多にないケースではあるが
- ちなみに仕組みとしては、
- 結晶大爆発
- ★4で解禁される、辿異種アクラ・ヴァシムの最大技。
爪を大きく広げ、更に潜る時と同じ声を発しながら尻尾に結晶液を集中させた後地面に叩きつける。
その後、結晶液を大量に注入し大爆発を起こして範囲内の敵を打ち上げ、
爆発の反動で大きく跳躍した自身が繰り出すボディプレスによる追撃を行うコンボ技。
叩きつけの際に超震動が発生し、これに拘束されると大爆発の被弾が確定する。
が、その後のボディプレスは大爆発より範囲が狭いため、端で当たると打ち上げだけになることが多々ある。
ボディプレスの着地時に地割れによる範囲強化と、
その周囲広範囲に超震動が発生するが、その後の硬直が長いため倒れ込んでも追撃されることはない一方、
その長い硬直という攻撃チャンスを失うということにもなる。
- 以上の通り結晶やられや継続麻痺やられ、
更には潜行からの引き摺り込みによる強制即死などその戦闘能力は高く、
難易度が低めと言われる2016年末~2017年3月までの辿異種とは言えど、
従来のモンスターとは一線を画する十分な強さを有する。
また、専用の対策を講じにくい狩煉道では結晶やられでスタミナを奪われやすく、
アイテムの使用が限定される狩煉道では非常に嫌らしいモンスターであると言える。
一方で尻尾を切断しない場合の火力が低く、部位破壊による転倒で長時間高速できるため、
狩煉道で主流のハメ狙いのパーティー、特にマグネットスパイクがメンバーにいる場合は、
高レベルでもかなり狩りやすい相手であると言える。
- アクラ・ヴァシムは発達部位の破壊によって有利にも不利にもなるモンスターである。
有利になる点としては、上記の追加技は1つを除いて発達部位である尻尾を失うことで使用不能になり、
結晶やられ・継続麻痺やられ・根性貫通コンボ・即死攻撃といった厄介な行動を一切行わなくなる点が挙げられる。
一方、尻尾を切断すると従来のアクラ種同様非常に素早く、かつ一撃の威力が大幅に上がるだけでなく、
肉質についてもピンポイントで狙わないとまともなダメージを与えることができなくなり、
狩猟が長引いてしまい3乙失敗の危険性も高まる。- ちなみに、MHF-Z直後のインタビューによると、
発達部位を破壊することで立ち回りが変化するモンスターの追加も検討しているという発言があり、
アクラ・ヴァシムはある意味その第一号であると言える。
一方、流れ的には従来のアクラ・ヴァシムから大きく逸脱したものではなかったため、
同じ特性を持つ辿異種ミドガロン、ルコディオラが登場するまで気にした人は少なかったと見られる。
また、発達部位破壊で「強化」される要素を持つのは辿異種アクラ・ヴァシムのみである。
(強いて言えば、該当部位が破壊後一時的に硬化する辿異種イナガミもそうではあるが)
- ちなみに、MHF-Z直後のインタビューによると、
モンスターハンターオンライン
- 中国版モンハンのMHOにて、アクラ・ジェビア共々参戦を果たしている。記事はこちら。
MHOにはヒプノックやヴォルガノスなどナンバリング作品登場組も実装されているが、
上記2種以外のMHF産モンスターが他のハンティングアクションに登場した初事例となる。
- MHOでは通常個体時点で特異個体のような周囲ビームを放つことがある他、
前方を左右の爪で素早く引っかき、正面に立つハンターの体力を削る行動も取ってくる。
また、本作ではアクラ・ヴァシムにエリア移動の概念が存在しており、
エリア移動先では結晶を地面に出す行動で待ち構えていることがある。
また、瀕死時には爪を地面に突き立て六足歩行に近い形でふらふら移動することもある。
余談
- MH世界の地図を見ると、ドンドルマの遥か北にアクラ地方という極寒地帯がある事が分かる。
もっとも地図を見る限り海(大河?)を渡らない事には足を踏み入れる事も出来ない場所だが。
この地は土地全体が氷雪に覆われ、天候も安定しない世界的にも類を見ないほど過酷な地域である。
そしてこの厳しい環境に鍛えられた獰猛で生命力の高い生物が徘徊する危険地帯でもあり、
現在はここを舞台とした狩猟は行われていない。
冷気に強く名前にも「アクラ」と付く事からアクラ・ヴァシムも生息していそうだが詳細は不明。
- 元ネタと思われるモンスターのラフスケッチがイラストレーションズ1巻で確認できる。
アリジゴクとサソリを合わせたような生物で、それほど大型ではないようだが、
尻尾の先にある物体を地上に出して獲物をおびき寄せるといった要素は出来上がっていたようだ。
- アクラ系の武器、防具は凄腕では他のモンスターで代用できるものが多く、
Fモンスターの中では押し並べて微妙な扱いを受けていた。
当時は特異個体も無く、Fモンスの中では影が薄い存在とされていたがF5のPVで久しぶりにピックアップ。
ゲネポスの群れと共に現れ、一種生態ムービーのような雰囲気を漂わせており、
久々にスポットが当たった、と安堵に胸をなでおろすヴァシムファンも多かった。
…のだが、その真の役目は新モンスターのオディバトラスに捕食されるというものだった。
つまり、噛ませ犬としての抜擢だったのである。
そのあまりの扱いにヴァシムファンはなんとも言えない思いをしたとか。- 特異個体が実装されたMHF-G3のPVでは一瞬だけ顔を見せるのだが、本当に一瞬しか姿を現さない。
PS3版&Wii U版のPVでも、多くのモンスターが顔を出す中、残念ながら登場シーンがない。
出番がなかったのはコイツだけではないのだが、それ以降のPVでの露出はしばらくなかった。
- 上述したようにMHF-GGではアクラ・ヴァシムの穿龍棍が爆裂的人気を誇ったため、
ヴァシムと言えば穿龍棍、という認識を持つ人も居る。
迎撃拠点にてハンター相手に大暴れする様を見せており、
シーズン3.0以来、久方振りに(良い意味で)スポットが当たったと言える。 - 特異個体が実装されたMHF-G3のPVでは一瞬だけ顔を見せるのだが、本当に一瞬しか姿を現さない。
- F.5の開発スタッフのインタビューによると、虫嫌いの女性プレイヤーからは
デザインが生理的に駄目だという苦情が多かったらしい。
しかしその一方、虫に抵抗がないor虫が好きなプレイヤーからはカッコいいという意見も少なくなく、
実際にも人気投票「MHF ボクの好きなモンスター」では4位(全体得票数7.45%)という高順位となった。
モンスターのデザインにおける難しさがよく分かる結果である。
ちなみにこの苦情はMHFのモンスターデザインにかなり大きな影響を齎したようで、
インタビューでも度々この事について言及がある。
素材
- 尾晶蠍の堅殻
- アクラ・ヴァシムの身体を覆う堅い甲殻。尾晶蠍の輝晶石と同じ成分で形成されている。
破壊されても体液の結晶によって何度でも即座に修復可能。
そのためこの堅殻を割ってみると、過去の修復痕が何重にも層を成している事が確認できる。
表面の結晶は斬撃に強く、その下の甲殻は打撃に強いという特性がある。
見るものを圧倒させる覇気を放つ、更に強固な甲殻は「絶殻」と呼ばれている。
辿異種からは、ほんのり紫色の光沢を放つ「堅紫殻」が入手できる。
流れる体液が変化し、衝撃を吸収する。
- 尾晶蠍の尖爪
- 無機質で不気味な光沢を放つアクラ・ヴァシムの鋭い爪。鋏のような形状をしている。
その切れ味はショウグンギザミの爪に勝るとも劣らない。
更に堅牢で、鈍器の代わりにも十分使える爪は「完爪」と呼ばれており、
「完璧な爪」と呼ばれることもある。
辿異種の個体からは、盾蟹にも劣らぬ力を備え、一度挟まれると抜け出すことは不可能な「重爪」や、
鋭さを増し、相手を弾き飛ばすほどになった「鋭重爪」が得られる。
- 尾晶蠍の大顎
- アクラ・ヴァシムの顎。鉱石さえも問題無く噛み砕く強靭な咬力を持つ。
攻撃に転用しても強力そうだが、食物を摂取する際にしか使われない。
辿異種からはさらに強い力で鉱石を砕く「堅顎」や、最早砕けないものは無いほど強靭になった、
「上堅顎」が得られる。
辿異種となったアクラ・ヴァシムも、食物を摂取する際にしかこの顎は使わないという。
- 尾晶蠍の輝晶石
- アクラ・ヴァシムの尻尾から分泌される体液の一種が外気に触れた事で結晶化したもの。
紫水晶のような妖しい美しさを持ち、これで獲物を誘い込むと考えられている。
他の成分と混ざると徐々に膨張し、最終的には爆発するため危険。
爆発すると同じ特性を持つ体液が辺りに飛び散り、それを浴びたハンターにも結晶の爆弾が付着する。
尻尾と共にハンマーのように振り回したり、地面に突き立て時限爆弾として用いてくる事もある。
攻撃を加える事で破壊する事も出来るが、体液の分泌が止まらない限り何度でも復活。
それはつまり尻尾ごと断ち切るか、アクラ・ヴァシムの絶命を意味する。
特異で通常と少し変わった個体からは、衝撃によって眩い光を放つ結晶「光結晶」がはぎ取れることがある。
ヴァシム自身も、この結晶を爆破しようと試みることがあるが、余りにも眩いためか、
爆破しようとしているところにこちら側で衝撃を与え、
破壊して眩い光を浴びせると短時間ながら気絶してしまう。
また、非常に強力な個体からは「絶結晶」がはぎ取れることがある。
- 尾晶蠍の靭尾
- アクラ・ヴァシムの強靭な尻尾。輝晶石とは分けて取り扱われる。
鞭のように自在に動かす事が出来、目の前にいる相手に突き刺す、振り回して周囲を薙ぎ払うなど
攻撃は多彩かつ広範囲に及ぶ。
先端の輝晶石がその威力を更に高めており、どんな相手をも容赦なく叩き砕く。
切断する事は出来るが、非常に特殊な手順を踏む必要があり、素材としての入手はとても困難。
更に逞しくなった尾は「絶尾」と呼ばれ、体内で生成された体液の噴射口にもなっている。
辿異種は恐ろしく異様な形に発達した尾が特徴的であり、それぞれ「極尾」「極上尾」「極剛尾」と呼ばれる。
もっとも強力な個体から得られ、触れるだけで全てのものが結晶化するものは「極絶尾」と呼ばれる。
- 尾晶蠍の体液
- アクラ・ヴァシムの生命力の根源であり、特殊な挙動の引き金となっている体液。
通常は無色であるが、状況に応じて成分や色が変化する特性があり、
それによってあらゆる環境に適応する事が出来ると言われている。
戦闘中に身の危険を感じると目まぐるしい勢いでその成分が変化し、行動パターンがどんどん変化していく。
絶命すると体液の性質変化が止まり、以後変色する事は無くなる。
無色、黄色、蒼色、紅色の四色が確認されており、右に行くほど入手が難しく、価値が高い。
辿異種からは普段はさらりとしているが、強い衝撃を受けると硬化する「結晶液」が得られる。
- 尾晶蠍の毒毛
- 特異なアクラ・ヴァシムの黄色い毛。
毒性(おそらく、麻痺性の神経毒だろう)を持ち、危険である。
辿異種からは、うっかり触れると瞬時に体が痺れてしまう「劇毒毛」という薄紫色の毛が得られる。
- 尾晶蠍の原液
- アクラ・ヴァシムの体液の原液。こちらは結晶を生成する成分を主とする。
空気に触れると、瞬時に凝固して結晶を生成する。
これを体に吹き付けて結晶を生成し、自身を守る鎧の1つとするだけでなく、爆破性物質も含んでおり、
これを投げつけたりして爆破させ、広範囲を一掃する攻撃も行う。
その性質故に、取り扱いは非常に困難を極める。
特異で非常に強力な個体からは更に濃い原液「濃汁」が得られることがある。
粘着性が高く、体に付着すると中々取れない液体で、結晶の付着と関連性があると思われる。
辿異種からは、体に付着すると二度と取れないといわれる「極濃汁」が得られる。
- 尾晶蠍の大水晶
- 尾晶蠍の体内で発見された、大きく透明な石。
飛竜の竜玉と同じようなものと思われるが、生成過程や成分など、不明な点が多い。
現在のところ、辿異種に該当する個体からしか入手例が無い。
- 結晶のカケラ
- アクラ・ヴァシムから零れ落ちた結晶のカケラ。
特定のアップデート記念クエストの報酬のみで入手可能であり、アクラバレッタの製作に必要。
関連項目
モンスター/アクラ・ジェビア - 亜種
武器/アクラ武器
防具/アクラシリーズ
イベント・メディア展開/MHFガールズ・フロンティア - 変種が第2シーズン7回に登場