シナリオ/世界移動シナリオ-銀河大戦争編のイベント。
第二章スタートから一定期間経過すると自動発生。
銀河連邦の反地球派が暴走を始めて地球に襲いかかって暫くの時が経った。
地球を守るために戦っていた主人公達だが、ある日、地球からの演説放送が中継される。
「私はジオン・ズム・ダイクンの遺子、キャスバル・レム・ダイクンであります。
話の前にもう一つ知っておいてもらいたいことがあります。
私はかつて、シャア・アズナブルと言う名で呼ばれた事もある男だ!」
なんと、シャアがハリネセンボンの議会をジャックして演説を行っていた。
「今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。
ならば自分の欲求をはたす為だけに、地球を守るために戦おうとしている者や、
ただ平和に暮らしたいと思う者達を排除してよいわけがない!
見るがいい、射命丸大統領が行った暴虐な行為を!
彼らは逆らう者は全て悪と称しているが、それこそが悪であり、
人類を衰退させていると言い切れる!」
シャアは演説の中で射命丸が行ってきた数々の非道を公表し、射命丸政権の打倒を宣言する。
なお、「スタジアム・暁の惨劇」の発生を阻止すればシャアは射命丸が白蓮を洗脳しようとした事実も公表する。無論、シャア側についた綺麗な忍者の仕業である。
この政権クーデターに介入して射命丸政権を守るか、クーデターを成立させるかは主人公次第である。
もしも、泥沼化し内戦が勃発したなら、強制バッドエンドなので気を付けよう。
- イベント概要
第二章最終イベント。このイベントを以て銀河大戦争編は第三章に移行する。
主人公が関わるには、まず地球の周辺にいる必要がある。もしいなければ、「スタジアム・暁の惨劇」が発生していない限りシャアのクーデターはあっさり成功してしまう。発生している場合、バッドエンドの可能性が高くなるので早急に収拾に走ろう。
シャアも銀河で戦争が起こっている現状は深く理解し、今更旧人類と新人類の対立など意味はないと分かっているので無血クーデターを望んでいる。つまりはスパロボD仕様と思えばいい。
それをわざわざ流血させてまで阻止する意味があるかどうかはプレイヤー次第である。もちろん、射命丸政権への支持が恐ろしく高くてシャアのやる事が無謀だとすれば、話は別だが。
ちなみに、結果がどうあろうが射命丸に不満を持つ勢力はまとめてシャア側に付く。
射命丸側勢力も無血クーデターとなるなら手出しはしない。射命丸の人望のなさが見て取れる。
ただ忘れてはならないのは射命丸が手腕を奮ったからこそ十年と言う短期間で地球が復興出来たのであり、また選挙で選ばれた正当な大統領である事である。
クーデターが成功すればキャスバル大統領を頂点とした連邦軍による軍政が始まり、過去の歴史が物語るように(キャスバルにその気は無くとも)軍部の暴走・肥大化や言論統制などの予想は容易である。
射命丸が過去に行った業を見逃し、民主主義を貫くか
それともクーデターを支持し未来を軍部に託すか
選択は無論、プレイヤーの手に委ねられている。
ただ、ここまで悪行が公表されてしまった射命丸政権も、余程支持率が高くない限りはもう長くはないかもしれない。そもそも、ロールシャッハとパニッシャーに指をへし折られてた日には既に再起不能になっていると見ていい。民主主義を貫く場合、射命丸の代わりになる人物を探す必要も考えられるだろう。
キャスバルも射命丸を引きずりおろせば目的の半分は達したも同然なので説得すれば結構あっさり身を引いてくれる。ただし、キャスバルの協力者達はその限りではない。
- 倫理崩壊編で『悔悟の涙、赦しの手』を発生させた場合
- 自分の役目が終わったと判断した射命丸はキャスバルの要求に応じて素直に身を引く。
キャスバルには軍部を暴走させるな、と忠告まで残した上で。
そして、彼女はアーカム刑務所へと収監された。
そこに待ち受ける罠も知らずに……
- ただしアヴェンジャーズが地球にいた場合・・・
「僕らは貴女のことが嫌いだし、その意見には反対です。
だけど、貴女がそれを主張する権利は命をかけて守る!!」
という理由から、フューチャー・エージェント以下アヴェンジャーズはクーデター阻止の為に動き出す。
彼の行動をマン・オブ・トゥモローが合衆国に黙して従ったのと同じだという向きもあるかもしれないが、
如何なる危険な状況下であっても、自由と民主主義、そして人々の平和を守るのがアヴェンジャーズである。
その「人々」の中には、射命丸も含まれているのだ。彼女だとて守られるべき人なのだ。
アヴェンジャーズが立ち上がった場合、その姿を見た射命丸の心境にも変化があったのか、
クーデターの成否に関わらず、彼女の性格は若干ながらも丸くなる。
クーデターが成功した場合でも、キャスバルはアヴェンジャーズを無理に始末しようとはしない。彼らの力はこれからも地球の為に必要であるし、彼らの行動は結果として議会を占拠してしまった自分達の悪行を正すための行動であるからだ。
- 或いは…
『人の心の光』を見せる事が出来れば、不毛な争いを避ける事が出来るかもしれない。
キャスバルの目的は地球圏の意思を統一し、腐敗を断つ事で、自分が頂点に立つ必要はないのだから。
まぁ、射命丸は詰め腹切らなきゃいけないかもしれないが。
- よっちゃんを妥協させられなかったら
- 無血クーデターは見事成功し射命丸の身柄が確保された。元サンダーボルツのメンバーが周りを囲みセントラルオブアースから屋外へ連れていく。そして公衆の面前へその姿が現れた時、突如射命丸の胸から白銀の刃が飛び出した。射命丸が口から血を流しながら後ろを向くと、そこに自分を縄で縛って抑えていた綺麗な忍者の姿はなく…以前自分が売り渡した者の友人の笑い顔があった。次の瞬間射命丸の首から上は吹き飛び民衆の頭上に赤とピンクの雨が降り注いだ。
キャスバルの怒号と民衆の悲鳴が飛び交う中、下級妖怪は民衆の中に飛び込み姿を消した。こうなっては変身能力を使われてしまいもう見つけられない。
クーデターは成功した。だがそれは無血ではなく、たった一人の血と脳漿が飛び散ったもので終わったのであった。
- 阻止するには
よっちゃんを妥協させればいいのだが、それ以外にはゴルゴ13に「射命丸を狙う者の狙撃」を依頼すればいい。
「射命丸の護衛」は引き受けてくれないので注意。
なお、あくまで無血に拘るのなら、条件に「ただし殺さない事」を付ける事。好感度が高くない限り、ゴルゴは無血クーデターまでは考慮してくれない。
- 「魔獣討伐指令の裏で」をクリアした場合
- 射命丸は逮捕されアーカム刑務所へと収監されているので、シャアのクーデターは犠牲者なしであっさり成功する… と思いきや、パイ魔獣パワーストマックがハリネセンボンに飛来。無数の不味いパイを投げつけて来る。
民衆もパイを投げ合ったりと混乱してちょっとしたコントになってしまう。(その間、BGMが「盆回り」になる。)
パワーストマックが帰って混乱が治まった後、しばらくはハリネセンボンの町中がパイまみれ状態になる。
実は射命丸が身につけたピアスがデリバリー装置の起動装置になっており、連行されながらの状態にもかかわらずシャアに妨害工作を仕掛ける事が出来たのである。
その結果があの様だよ!!
- 「スタジアム・暁の惨劇」が起きていて一輪に復讐を思い止まらせることができない場合
- 射命丸が地球全土に放送されるキャスバルを非難する会見を行っている最中、突然射命丸の前に黒焦げの死体が降ってくる。驚愕する射命丸が見たのは、燃える髑髏の顔をした断罪者だった。
ゴーストライダーとして現れた一輪が射命丸の悪行をマスコミの前で糾弾する。そして目の前の死体はアドラーですでに裁きは行われた、次はお前の番だと静かに死刑宣告する。
ゆっくりと生きながら燃やされる射命丸の絶叫を聞いて笑う姿は、断罪者ではなく大切な人を奪われた復讐を果たせた事を満足する一人の人間にしか見えなかった。
アヴェンジャーズが駆けつけた時にはパニックに陥ったマスコミと炭化した死体が二つ残っているだけだった……。
射命丸の悪行が世界中に知られてから殺されたので内乱は起こらずに、クーデター成功時と同じ状況になる。
しかしこれ以降は一輪がLSから離脱して二度と加えられない。
- 最悪の結末
- 内戦は始まり世界は混沌に支配されようとしていた。
もはや語るべきことはない、歴史は繰り返す、ただそれだけである。
ENDING No.888「人はまた、過ちを…」
- で、ぶっちゃけ、誰が一番マシなわけ?
- 射命丸
現体制維持である。
思いっきり腐敗政権であるのだが、この10年間の手腕は評価出来るものであるし、正当な大統領と言う意味では申し分ない。
が、例え彼女を選んでもキャスバルに悪行公表された以上、民衆ももう彼女を純粋に信用なんかしやしない。
むしろ、彼女に恨みを持つ人間が多数現れると思われるのでその辺りは覚悟しておいた方が良い。
先にも記したが、射命丸に代わる新たなトップを探した方がいいのだが、人材がないのである。カリスマ・政治力ならαナンバーズのラクスくらいか。
アヴェンジャーズが動いてくれた場合は多少はマイルドな方針になるのが救いっちゃ救い。 - キャスバル
新体制である。
本人は(そうなる事を望んでいたかどうかは別として)まともかつ優秀な政治家であるし、カリスマ性も申し分ない。
が、彼が政権を握ってしまうと軍事政権になってしまう。別に軍部を扇動したわけでもないが、とにかくそうなってしまう。
キャスバルも射命丸の事があるので暴走は抑えようとしてくれるが、正直彼一人の力ではどうしようもない。
それを阻止したいなら、まず軍部の暴走を抑えられ、かつキャスバルの方針に賛同してくれる人間を探さなければならない。
カリスマ性と言う点であれば、αナンバーズの旧メンバーが理想。アムロやラクスに来てもらおう。ラクスなら政治力も期待できる。説得しきれるのであれば、【ヤーン】に来てもらうのもいい。エアハルトもいいのだが、彼の場合は下剋上フラグが立ちかねない。
軍部の暴走さえ抑えられれば、安全な政権ではある。 - エアハルト
この時点では動かないが、ダイクン政権になった上で軍部が暴走し出すと、彼がトップになる。
彼自身有能な政治家で、カリスマ性もキャスバルに匹敵しているので一見問題なさそうなのだが、困った事に彼がトップになると「第二次シビルウォー」が発生し、ある程度まとまりかけた地球内部の問題をぶり返してくる。
詳細は「第二次シビルウォー」の項目を参照してもらうとして、ここで対応を上手くしないと、またも内戦バッドエンドとかなりかねない。どちらにしろ、地球圏を防衛する戦力は確実に減る。妥協しないというのも問題である。
それに目をつぶれば、安全牌と言えるかもしれない。 - PC
PCが第三勢力としてシャアと同時期にクーデターを起こし、政権奪取を試みることも可能である。
実現には倫理崩壊編で一般大衆に対して名が知れ渡っていること、そしてPCへの支援者が一定数存在することが必要。
ここで注意すべきはLSメンバー=支援者ではないということ。組織や正義のために戦う者ではなく、友情や恩義などで「PC個人のために動いてくれる者」が求められる。
方針としてはシャア陣営を牽制しつつ、射命丸が自主的に政権を委譲するよう仕向けること。前述の通り射命丸は求心力の低下を自覚しているし、シャアは自分が頂点に立つことにこだわっていない。
両者を閣僚や相談役として引き入れてしまうことも出来る。一見して妥協しているようだが、実力も志もある両者が居れば、PCは影響力を保ったまま再び宇宙に飛び出すことも可能になる。
そうでないなら第三章でイベント/地球の未来を決めるのは君達だ!地球連邦政府大統領選出総選挙!!に出馬して当選したのと同じ扱いになる。