シナリオ/世界移動シナリオ-SAVIOR IN THE DARK編

Last-modified: 2015-12-21 (月) 18:32:39

イベント名

SAVIOR IN THE DARK編

概要

シナリオ傾向:シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[]

登場人物関係:登場人物の制限[怪物を倒すことが主流です*1] キーキャラクター[] 敵対キャラクター[ホラー、ファントム]

攻略関係:イベント発生時期[世界移動シナリオと同一] 総所要日数[卒業まで。本編世界との行き来は自由] 他シナリオとの平行[無] 戦闘難易度[難~有頂天] 攻略中ヒロインの関与[]


 

タイムマシンを起動させ、次元航空を開始したあなた。
次元航行を終え、目に飛び込んできたのは
夜景のネオンライトが煌々と輝く現代の街並みだった。

 

――まさか、戻ってきたのか?
変わり映えしない景色に肩透かしを食らい、タイムマシンを降りたあなた。
その直後、目にしたのは――

 
 

夜の闇に潜み、暗躍する魔性。
遥かな古からそれに立ち向かう者達がいた。

 

――闇を切り裂く希望の光
何ゆえ戦うのか? それは剣に訊け!

 

 

その他の世界移動シナリオ

発生条件

レベル75以上で発生する選択肢「何ゆえ戦うのか?」を選ぶ。

攻略

夜の世界を舞台に、闇に潜む裏世界の存在と激しい戦いを繰り広げるシナリオ。
仲間となる、もしくは共闘できるシナリオキャラもダークヒーロー的存在が多い。

 

時間帯によってやれることが決まっており、昼は探索や情報収集。夜からは戦闘がメインとなる。
当シナリオではぶっ通しで徹夜しても特にデメリットはない。……プレイヤーの目の届かないところで休息を取っているんだろう、多分。
無論、こまめに休んでおいたほうが良い。HP、MP的な意味で。

登場人物

魔戒騎士

遥かな昔から人間の邪心に潜む魔獣・ホラーと戦い続ける者達の総称。
通常攻撃が通用しないホラーと生身で渡り合う超人であるが、魔界より「鎧」を召喚し、これを纏う事で闇を打ち払う力を得る。
魔戒騎士の武器と鎧はソウルメタルと呼ばれる金属でつくられており、常人では扱うことができない。
鎧は基本的に一子相伝。また、例外はあるが魔戒騎士は男しかなれない。
通常の騎士は青銅色の統一された鎧を身に纏うが、称号を持つ騎士の鎧は、固有の姿と特徴を持つ。
ちなみに魔戒騎士の鎧は狼を象っているが、これは遥か昔にホラーと勇敢に戦い、これを倒した黄金の狼に由来するとされる。

  • ブロントさん
    当シナリオのブロントさん。白いコートを纏った青年。
    魔戒騎士の最高位たる【黄金騎士・牙狼】の称号とその鎧を受け継ぐ者。手にした赤鞘の魔戒剣はその証である。
    他シナリオに比べるとクールでストイックな人物。口数少なく、不器用だが熱い性格。ツンデレ。
    過去に数々の伝説級のホラーを打ち破っており、実績だけ見れば偉業どころではない。
    • 黄金騎士・牙狼(ガロ)
      ブロントさんが召喚する鎧。
      魔戒騎士でも最高位の強さを誇る黄金騎士。その頂点に立つ【牙狼】の称号を持つ、黄金の鎧。
      ホラーの邪悪な攻撃を跳ね除け、魔戒剣が変化した両刃の直剣、牙狼剣を振るいホラーを滅する。
      ガロとは旧魔界語で「希望」を意味する。
      名が意味する通り、その黄金の輝きはホラーを慄かせ、闇を切り裂く希望の光となる。
    • 魔導馬・轟天
      牙狼が召喚する、深紅の鬣を持つ黄金の魔導馬。
      魔導馬とは、ホラーを100体浄化することで課される試練をクリアすることで召喚を許される「大いなる力」。
      現世と魔界を自在に行き来できるため、例え異世界だろうと持ち主の声ひとつでその場へ馳せ参じる。
      ホラーを100体も討ち滅ぼせる騎士は少なく、現役の騎士でも所有者は滅多にいない。
      轟天は蹄を打ち鳴らすことで牙狼剣を巨大な牙狼斬馬剣へと強化させる。
      心強い戦力だが、鎧同様、恐ろしく頑丈なおかげで焼き轟天荒っぽい扱いをされる事も多い。
    • ザルバ
      ブロントさんの指に収まっている意思を持った指輪「魔導輪」。
      その正体はソウルメタル製の指輪に魂を封印されたホラー。
      しかし、傲岸不遜で威勢のいい口調で黄金騎士の活動を支える相棒的存在である。
      ブロントさんとは共存関係にあり、毎月一日だけ仮死状態となり「一日分の寿命」を与える契約を結んでいる。
      ちなみに、ザルバとは旧魔界語で「友」を意味する。
  • 汚い忍者
    絶狼(ゼロ)】の称号を持つ魔戒騎士。
    戦いでは二振りの小太刀の魔戒剣を操り、ホラーを切り裂く。
    ブロントさんとは顔を合わせる度にあれこれ言い合う関係。
    しかし、共にホラーから人間を守るために戦い合う、ブロントさんの盟友である。
    • 銀牙騎士・絶狼(ゼロ)
      忍者が召喚する、蒼く、白く輝く白銀の鎧。
      二振りの魔戒剣は鋭い刃を持つ銀狼剣に変化し、合体させることで銀牙銀狼剣となる。
      魔戒騎士としては無名で系譜も不明だが、当代最強である牙狼と互角に渡り合う実力を誇る。
    • 魔導馬・銀牙
      絶狼が召喚する、鋭い刃のような角を持つ白銀の魔導馬。
      魔導馬としての能力は轟天とほぼ同じ。
      魔導火を纏う事で、炎の翼を広げて突貫することができる。
    • パルスィ
      忍者の左手に収まっている、ペンダント型の魔導輪。
      物静かで鬱々した少女の声で喋る。
      嫉妬深いが、その反面お節介焼きで情の深い性格。
  • ザイド
    凱昂(ガイア)】の称号を持つ元老院付きの魔戒騎士。
    歴戦を潜り抜けてきた老練な騎士であり、堅実な性格の人格者。導師として、次代を担う後進の指導も行っている。
    胸の内にホラーへの怒りがあるが、それを露わにすることなく、また表に出したとしても決して自分を見失うことはない。この辺りは年の功か。
    • 堅陣騎士・凱昂(ガイア)
      ザイドが召喚する赤紫色の鎧。
      鎧召喚だけで周囲を圧壊させる程度の重装甲を持つパワーファイター。
      幅広の両手剣を軽々と振り回し、堅陣騎士の名通りの力強い戦いを得意とする。
  • ガブラス
    風塵騎士【我刀(ガトー)】の称号を持つ魔戒騎士。
    番犬所を統括する元老院から勅命を受ける事もある高位の騎士。
    二本の剣に分離も出来る槍を武器とする。
    戦士として誇りある性格の一方、魔戒騎士としては無名だった系譜の出身であるためか自虐的で暗い一面がある。
    幼い頃は兄と共に修行を受けていたが、ガブラスよりも才気に溢れていた兄は現在まで行方不明である。
    シナリオ展開によってはファントムのゲートとして目をつけられる事も…。

魔戒法師

魔導力を用いた術で魔戒騎士をサポートする存在。RPGでいうところの魔法使い。
女性は騎士にはなれないため、ホラー討伐を志す場合は魔戒法師の道を歩むことになる。
大昔、魔戒騎士が生まれる以前は魔戒法師がホラーと戦い続けていた。
やがて騎士の登場によって直接的な戦いは彼らに譲り、法師は裏方を中心に活躍することになる。
得手不得手が違うだけで、騎士に比べて劣る訳でも、勝る訳でも決してないが、それゆえ一部の法師と魔戒騎士との間には確執が存在する。

  • エルドナーシュ
    元老院に所属する、天才魔戒法師。
    実年齢はそこそこだが、生来持ち合わせた強い法力の影響で少年の姿を保っている。
    ホラーから人間を守るという使命感が希薄で、己の優れた才覚を「永遠に存続させたい」という願望を抱く。
    そのために弟と共に水面下である計画を目論んでいるようだが……
  • カムラナート
    魔戒法師・エルドナーシュの弟。魔導力こそ劣るが兄同様、優秀な魔戒法師。
    法師だが剣の腕も卓越しており、称号持ちの騎士と互角以上に渡り合う達人。
    エルドナーシュの計画に賛同しているが、彼の方は「守りし者」としての使命に誇りを持っており、
    根絶が難しいホラーを討ち滅ぼす為のものと考えている。
  • 豊聡耳神子
    聖徳太子の血を継ぐとまことしやかに噂される魔戒法師。エルドナーシュに並び称される天才。
    実戦でも高い実力を見せるが、魔道具の製作の腕も優れている。
    ファントム・ヴェノムに取り憑かれたこころの為に、自作の面で最悪の事態だけは抑えた。

番犬所

魔戒騎士や魔戒法師を統括する役割を持った組織であり、基本的に騎士や法師は番犬所の指令によって行動している。
ホラー狩りの命令を下す以外にも、ルール違反を起こした騎士の懲罰を行うのも番犬所の役割であり、ともすれば魔戒騎士をも凌駕する人外が少なからず所属している。
騎士の協力者としてPCも番犬所と関わる事になるのだが、PCは騎士でも法師でも無いので強制力のある命令を受けることはない。
が、魔戒騎士に匹敵する戦闘能力を持つPCは色々と使い勝手が良いので、番犬所はPCに「報酬を対価とした依頼」と言う形で様々な命令(クエスト)を言い渡してくる。
……要するにこのシナリオに置けるクエスト依頼者の一つである。

  • 八雲紫
    胡散臭さMAXでスキマを操る何時ものゆかりん。このシナリオではブロントさん達の上司的存在として登場。
    境界を操り空を飛び弾幕をぶっ放す人外で、自身をホラーでもファントムでもない境界の調停者である『スキマ妖怪』であるとしており、種族もスキマ妖怪(ステータス上は妖怪)となっている。
     
    社会レベルがリアルよりな為、冒険者としての腕っ節だけでどうにもならないこの世界での生活基盤をPCに提供してくれるが、代償として番犬所の仕事を受けるように要求してくる。
    その為、幾つかのクエストは世界観説明を兼ねて序盤に強制的に受けさせられるハメになる。
    紫はPCを「騎士や法師にやらせられない仕事を任せられる強くてベンリな駒」と見ており、してくる依頼は騎士や法師の補助に関わる物が多い。
  • レミリア・スカーレット
    紅魔の森の頂点捕食者、番犬所に飼われた猟犬、そしてホラーを喰らう大偏食家のホラー。
    彼女がホラーであった存在なのか、それとも誰かに憑依したホラーが年月を経た存在なのかは誰も知らない。
    番犬所が把握している事実は3つ、レミリアが『使徒』に匹敵する程強力なホラーである事、そして同族食いを好む偏食家である事。
    そして、人間とある程度対等な交渉が成立する稀有なホラーである事である。
    ホラー死すべし慈悲は無いをモットーとする番犬所ではあるが、ザルバを始めとして例外的にホラーと協力関係を結ぶこともある。
    レミリアもまた、番犬所と協力関係を築いたホラーの一匹であり『紅蓮の森に湧くホラーを喰らい続ける事』を条件として紅魔の森での生存を許可されている。
     
    無論、番犬所がレミリアを紅魔の森に解き放ち、ホラーを襲わせ続けているのには理由がある。
    ホラーの血を浴びた人間に必ず訪れる百日後の惨死を回避する唯一の手段である『ヴァランカスの実』はホラーの恐怖を最大の栄養として育つ。
    ホラーの生き血を浴びる危険の多い魔戒騎士や法師達のため、出来る限り限り多くのヴァランカスの実を確保するためには可能な限り大量に実を成らす必要がある。
    故に、番犬所はレミリアという毒を持って毒を制し、解毒剤を生成し続ける事にしたのである。
     
    レミリアは役割上、紅魔の森を出ることはまずないので、酒やマンガと言った色々な嗜好品に飢えており、紫を通じて主人公に嗜好品の調達や暇つぶし(戦闘)の相手になれと依頼をしてくる。
    キャッシュでの報酬は存在しないが、ヴァランカスの実を始めとした貴重品を気前よく支払ってくれるので、実力に自身があればレミリアからのクエストは受けるが吉。

魔法使い

人間の精神世界に棲む魔物・ファントムから人間を守るために戦う、現代の魔法使いたち。
腰のベルトに魔法の指輪・ウィザードリングをかざすことで魔法を操る。

 

誰にでもなれるわけではなく、強い魔力を持った人間「ゲート」が自身から生まれる絶望を抑えることでその資格を得る。
絶望を乗り越える強い希望が、絶望から生まれる怪物を倒す力となるのである。

  • 霧雨魔理沙
    ファントムから他者の希望を守るために戦う、魔法使いの女性。ゆえに自らを「最後の希望」と名乗る。
    体内に強大なファントム・ウィザードラゴンを飼っており、ドラゴンの存在が自身の魔力源となっている。
    普段は軽飄としたお調子者な性格だが、本質は責任感が強く、自分を抱えがちな人物である。
    軽い台詞も、プレッシャーに押しつぶされない様に自らを鼓舞して気を張るため。
    • 指輪の魔法使い・ウィザード
      魔理沙がベルト・ウィザードライバーにウィザードリングをかざすことで変身する【指輪の魔法使い】。
      ウィザードリングを使う事で火・水・風・土の四属性の形態に変身し、対応する魔法を使いこなす。
      ちなみに魔法を発する際、ウィザードライバーが複雑な魔法の呪文を圧縮・符丁した言語として放つ。
      この言語は異様に躁が激しく、黙ると死ぬベルトとか言われたり言われなかったりする。
      「フレイム」「ウォーター」「ハリケーン」「ランド」の四つのスタイルとそれらの強化形態「ドラゴン」、四つのスタイルを結集させた「オールドラゴン」、そして魔理沙独自の魔力が生み出した希望の力「インフィニティー」。これらのスタイルを使い分ける。
    • ウィザードラゴン
      霧雨魔理沙が精神世界・アンダーワールドに飼わせている強力無比なファントム。
      口からは強烈な火焔を吐き、尾は飛沫と共に海を割り、翼は突風を巻き起こし、その爪は大地を削り取る。
      ウィザードラゴンという名称だが、魔理沙からは専ら「ドラゴン」と呼ばれる。
      魔理沙に力を貸しているが、隙あらば乗っ取る腹積もりを明かしており、単純な仲間ではない。
      とはいえ、最近は魔理沙のアンダーワールドがすっかり気に入ってるらしいが…。
      普段は魔理沙のアンダーワールドに封じ込まれており、現実世界に出現することはできない。
      他者のアンダーワールドや魔力に満たされた空間なら「ドラゴライズ」の指輪を使用することで実体化できる。
  • ルーミア
    某大学で考古学を専攻している女子大生。
    陽気かつのんびりしており、人の話を最後まで聞かずに「皆まで言わなくていい」と遮る超絶マイペース少女。
    華奢な見かけによらず、大変な健啖家で、どんなものでも胃袋に収めてしまう大食いである。
    本人に魔法使いの素養はないが、ファントム・ビーストキマイラと契約したことで魔法使い【ビースト】に変身する資格を得る。
    代償として、定期的にキマイラに魔力を供給する必要があり、これを怠ると命を失ってしまう。
    しかし、本人の超絶マイペース&ポジティブシンキングのおかげで、悲壮感は全くない。
    同じ魔法使いである魔理沙に懐いており、彼女と漫才のようなやり取りをしばしば繰り広げる。
    • 古の魔法使い・ビースト
      ルーミアがベルト・ビーストドライバーにウィザードリングを押し当てることで変身する、【古の魔法使い】。
      自称「魔法少女ビースト」。元ネタと違ってその通りだからなんとも…
      遡ると古代ミソポタミア文明より存在していた、魔法使いのアーキタイプ(原型)とされる。
      治癒といった失われた魔法を使うことができるが、ウィザードが扱う…現代で編み出された魔法を扱うことはできない。
    • ビーストキマイラ
      ビーストドライバーの中に封印されていた古代のファントム。通称「キマイラ」。
      ファントムの中でも風変わりな存在で、食欲さえ満たせれば人間に危害を加えることはない。
      現在はルーミアの体内に宿り、彼女に力を貸す代わりに定期的な魔力の供給を要求している。
      当のルーミアを「面白い」として気に入っており、彼女との対話は孫娘を見て相好を崩したお爺ちゃんめいている。
      宿主以上の悪食であり、ファントムだろうがホラーだろうが有害な物質だろうが、魔力源となるものなら平然と食べてしまう。
      ドラゴン同様、一定の条件下で「キマイライズ」の指輪を使用することで現世に姿を現す。
  • シャントット
    「金色の魔法使い」への変身能力を有する魔法使いの女性。
    世界各地を自由気ままに旅していたが、ふとしたきっかけで故郷へと帰り咲く。魔理沙に関しては観察とも期待とも取れる態度を見せている。
    やはりというか案の定な性格。とにかく自分本位であり、滅多なことでは腰を上げることはない。動いたとしても大変なことになる…周囲の被害的な意味で。敵ではないが明確な味方とも言いにくい微妙な立場の人物。
    • 金色の魔法使い・ソーサラー
      ベルト・白い魔法使いドライバーでシャントットが変身する【金色の魔法使い】。黒い装束に豪奢な暗い金が鏤められた高貴な容姿。
      長斧「ディースハルバード」による近接戦の他、多様な上級魔法を自由自在に使いこなす。
      必殺技は「ファイナルストライク」のウィザードリングから放つキック「ストライクソーサラー」。
  • 魅魔
    遥かな昔を生きた偉大な魔法使い(自称)の霊魂。霊魂だが実体と半実体が入り混じった奇妙な体質を持つ。
    死後、魂がマジックアイテムに封入され放置されていたのだが、偶然魔理沙とルーミアによって封印を解かれる。以後、二人を気に入ってなにかと彼女たちに付きまとっている。
    実は怨霊の類で、彼女が気に入らない対象にはとにかく辛辣。幸い主人公は気に入られる方なのだが。
    優秀な技術者でもあるようで、シャントットや魔理沙のドライバーシステムを解析して自作のドライバーシステムをでっち上げている。
    • 漆黒の魔法使い・ワーロック
      自作の変身ベルト・ワーロックドライバーで魅魔が変身する【漆黒の魔法使い】。開発の際、参考にしたのか各部にウィザードの意匠が盛り込まれている。
      「デュープ」「エクスプロージョン」といった最上級魔法を扱うほか、対象へ魔力を提供する「プリーズ」のウィザードリングを悪用することで強制的に魔力を奪う…という既存の指輪をえげつなく使う戦い方をみせる。
  • 秦こころ
    かつて、人々のために戦うヒーローに憧れていただけの普通の少女。
    そのためにファントム・ヴェノムに取り憑かれた人を救おうとして、自らが身代わりになった。
    豊聡耳神子に授けられた「希望の面」によって感情のバランスを取り、激情を抑える事でどうにかヴェノム化されずに耐えている。
    ヴェノムの力を引き出すと、本来のヴェノムより細身な漆黒の戦士へと変身する。
    こころ本人はこれを「エージェント・ヴェノム」と名付け、望まずながら憧れのヒーローになれたことを喜んでもいる。
    ウィザードリングを持っていないため、魔法使いなのに殆どの魔法を使えないが、白蓮からせめて自衛は出来るようにと教わったディフェンドと、愛用の薙刀を呼び出すコネクトの二つだけは自力で使用出来る。
  • 聖白蓮
    弟が死んだ絶望を乗り越えた魔法使い。元々は姉弟揃って魔戒法師であった異色の経歴を持つ。
    魔戒法師の豊聡耳神子とは宿敵とも戦友とも言える間柄。
    こころが普段暮らしている寺の住職でもあるが、こころがヴェノムになるまでは自分の正体は隠していた。
    現在は一線は退き、後進の保護や援助に努めている。
  • ティナ・ブランフォード
    生まれつき体内にファントムを宿す、生まれついての魔法使い。
    ファントム・マディーンは、ゲートになるはずだったティナの母を、ファントムの身ながら愛してしまい、ゲートにするどころかその娘に力を貸す事を選んだ。
    ティナ自身は、幼い頃から母(と体内のマディーン)以外の周囲から疎まれたため、やや暗い性格だった。
    しかし、自分と同じ異能の力を持ちながら、それを周囲のために行使出来る魔法使いを知り、ティナもまた人々を守るために立ち上がった。
    半人半魔とも言える特殊な出自故か、力が高ぶるとファントム形態とも言うべき姿へと変身する。
  • ライトニング
    ファントム・オーディンを宿す魔法使い。
    かつては神羅の平凡な警備兵だったが、神にも等しい絶大な力を持つファントム・ブーニベルゼによって妹が死んだと思わされ絶望し、それを振りきって魔法使いとなる。
    だがブーニベルゼはそこまで計算の内であり、実際は生きていた妹を人質に取られ、彼の課す使命に従わなければならなくなった。
    生身でも卓越した戦闘能力を見せるが、女神の騎士と呼ばれる鎧を身に纏った姿にも変身できる。
    ブーニベルゼの命令には渋々従いつつ妹を救う腹積もりである一方で、自身のファントムであるオーディンとの仲は良好であり、良く彼の武器である斬鉄剣をコネクトで呼び出す他、無理をすれば現実世界にオーディンを召喚することも可能。
    ブーニベルゼの課す使命は、場合にもよるが、基本的には人助けである。
    ウィザードリングの代わりに、『ギア』と呼ばれる擬似魔法を使えるようになる機械を装備している。本来の魔法ほどの効果は発揮できないはずのギアを、魔力を込めて用いることで本物の魔法と遜色ない威力に上げている。

覆面自警者

怒りや悲しみを仮面の下に押し込め、夜の街に潜む悪党共と戦う義侠の人々。
彼や彼女の能力は鍛錬や才能によって手にした人間のものでしか無く、人外の力を行使出来る魔戒騎士や魔法使いと比較するとステータスにおいて明確に劣るが、内に秘めた魂の輝きは超人達にも決して劣らない。
魔戒騎士や魔法使いにはステータスで劣るが、双方が戦えない相手と戦える&敵を翻弄する搦手のスペルカードが多いと言う特徴付けがされており、覆面自警者シナリオのボス戦では如何に相手を弱体化させるかで勝負が決まる。

  • リューサン
    この世界線のリューサンは何時もの竜騎士装備をしておらず、常に素顔を晒して接客する喫茶店「ハイウインド」のマスターとして登場。
    ハイウインドは美味しいコーヒーと高カロリーな定食が評判で、街の住人の憩いの場として常に賑わい、様々な客が訪れている。
    偶に質の悪い客が訪れる事もあるが、リューサンの社交力で大概どうにかなり、ならなくとも安らぎを妨害されたお客達が黙ってはいない。
    基本的にリューサンは少し気弱だが人好きのするマスターとして名が通っており、気難しさMAXなブロントさんも「ハイウインド」の常連客として友好的な関係を築けている。
     
    が……その顔はあくまでも表の顔。
    喫茶店の仕事が終わればリューサンは紫色の仮面と鎧を纏って夜の街に跳び出し、覆面自警者『ドラグーン』として悪と戦い始める。
    その時のリューサンは喫茶店マスターとしての面影などまるで無く、一切容赦無く街の悪を叩き潰す私刑執行人と化す。
    殺しこそしないが相手に重傷を負わせる事など日常茶飯事。悪党をターゲットにする悪党でしか無いと周囲に蔑まれるも、孤独に悪と戦い続ける事を決して止めようとしない。
    リューサンに深く関わっていく事でその行動原理と戦いを始めた動機は明らかになるが、PCがそれに共感できるかは選択が可能。
    ただし、否定しても肯定してもリューサンは決して変わる事は無い。
     
    ブロントさんはただの常連客では無く、リューサン=ドラグーンを知る数少ない人間の1人。
    ブロントさんは魔戒騎士が対応してはいけない「人間の犯罪者」の情報をリューサンに提供し、リューサンは自身の遭遇した「魔戒騎士案件」をブロントさんに教えるWin-Winの関係を築いている。
    協力関係の始まりは「ホラーが人間に引き起こさせた猟奇殺人事件」でホラーを追うブロントさんと、殺人事件の犯人を追うリューサン(ドラグーン)が誤解から戦った事が始まりらしいが、二人にとって相当に苦い案件だったらしく、互いに詳細を語ろうとはしない。
  • AHO
    AHOを名乗るアホ。……言うまでもなく、このシナリオにおいての内藤。
    当人曰くアホのローマ字読みではなくアルティメット・ヒーロー・オレの略称らしいが、言動が余りにも草まみれのアホなのでアホのAHOと皆に認識されている。
    コスチュームは、何時もの内藤の格好にプロレスラーが使うような安っぽいマスクを被っただけの物であり、傍から見たら変質者以外の何物でも無く、ランダムイベントで警察との鬼ごっこをしている光景が見れたりもする。
    しかし、AHOがやってる事は酔っぱらいの喧嘩を止めたり、民間人に絡んでいるチーマーをやっつけたり、道に迷っているおばあちゃんを交番に連れて行ったり程度で、良くも悪くも人並みの善意でしかない。
    ステータス、シナリオ面においても人並みと言う面は強調されていて、主要な味方と比べてステータスは最低値、シナリオにおいても役立たずや雑魚と敵味方から連呼されるポジ
    だが不遇という訳では決して無い。状態異常に特化したスペルカードは基礎ステの低さを補ってあまりあるし、シナリオにおいても夜の街の物語に対して明るい風を吹かせている。

霊能力者

拝み屋、口寄せ屋、祓い屋、退治屋……霊的な存在から人々を守るプロフェッショナル達。
いわゆる退魔師なのだが、本編や他シナリオのオカルティスト達と違って伝奇色が濃い。
その為、関連するクエストもシナリオの雰囲気に合わせた物が多く、世界を滅ぼす様な存在と戦うような派手さは無い。

  • 博麗霊夢
    霊夢は少なく見積もっても20代後半のベテラン入った霊能者として登場する。
    世界観に合わない腋巫女服は普段は着ておらず、気合を入れる時だけ腋巫女になるスタイルとなる。
    メインシナリオでの出番はほぼ無いのであるが、夜の街に出没する心霊トラブルを撃破するサブクエストにおいて無類の活躍を見せる。

ニンジャ

古代、極まった鍛錬の末に肉体が変質した半神的存在。または、その魂である「ニンジャソウル」が憑依した者。
職業としての忍者と、存在としてのニンジャは全く異なる。
古代のニンジャはハラキリ儀式によって全て消滅したとされており、現在、ニンジャと言えば後者を指す。
ニンジャソウルが宿った者は全てニンジャであり、人間だろうと獣だろうとアンデッドだろうと全てニンジャである。
ホラーやファントムとは異なり、ニンジャソウルの宿主が死ぬような事はなく、自我も残ったままである。
ニンジャはそれ自体が邪悪な存在ではないが、ある日突然、超人的な身体能力、「カラテ」と呼ばれる卓越した戦闘技術、「ジツ」なる神秘的な特殊能力を有するニンジャと化した時、多くの人は己の野心に取り憑かれる。
ちなみに死亡すると、体内のニンジャソウルが暴走して爆発四散する。

  • カラス
    飄々とした物言いで人を食って掛かる性格のニンジャ。カラスはニンジャとして名乗る名前で、本名は射命丸文。
    風よりも素早い身のこなし故に、彼女を知る者は伝説のモンスター・天狗と例える。
    感情というものを人一倍重要視しており、目の前の敵をより強く憎んだ者だけが物語の先へ進めるという独自の価値観を持つ。
    神羅に所属していたが、元々セフィロスに脅される形で渋々従っていたに過ぎなかったため、セフィロス失踪に合わせて自身も社を離れた。その際、追手の目の前で微塵がくれで爆死したと思わせ追撃の手を止めさせた。
  • メメント
    神羅所属のニンジャ。モータル名は稗田阿求。
    見た目不相応の落ち着き払った態度の少女。気の置けない相手に対しては豊かな表情を見せることもある。
    古事記を編纂した稗田阿礼の子孫を自称するが、実際には阿礼は「キロク・ニンジャ」であった。ニンジャは子をなせないため、血は繋がっていない。
    キロク・ニンジャはソウルとなり憑依を繰り返しており、阿求は現代のキロク・ニンジャのソウルを持つ者である。
    キロク・ニンジャはアカシックレコードにアクセスし、限定的だが過去・現在・未来の情報を引き出す能力を持つ。擬似的な予知能力にもなるため、何代目かのソウル憑依者はショーグン・オーヴァーロード『エド・トクガワ』に協力して的確な指示を与えていた。
    メメントはその予知力を買われ神羅に手を貸しており、プレジデント神羅に危機が訪れようとしていた時、プレイヤーの来訪を予知した。
    神羅の協力者だが、メメント自身はプレイヤーに敵対しない。
  • オーダーフェンリル
    神羅カンパニー所属、ソルジャー1stのニンジャ。本名はクラウド・ストライフ。
    冷静沈着でクールな青年だが、ノリは良い。
    ニンジャソウル由来のカトン・ジツ(火遁の術)が使えるが、ソウルはあまり位が高くなかったらしく、カトン・ジツは威力・規模共に中程度。
    だが背負った大剣「ツーハンデッド・カタナブレードツルギ」の威力は絶大であり、それを軽々と扱うカラテの持ち主。
    かつては神羅の一兵卒に過ぎなかったが、セフィロスと共に向かった任務地で、セフィロスが自身の出生の秘密を知り、発狂。
    他の兵士と共に殺されてしまうが、ニンジャソウルが憑依し復活、セフィロスを倒した。
    その後は神羅に戻り、セフィロスの件を伝え、そのまま神羅に残った。

その他

  • 今泉影狼
    絵本作家として活躍している女性。人狼の血を引いており、そのせいか魔戒騎士との縁が多い。
    数年前、偶然ホラーの返り血を浴びたことでホラーにつけ狙われていたが、ブロントさんに救われた。
    ブロントさんとは当初険悪な関係だったが、色々あって今では互いに憎からず想っている関係にある。
    ホラーとの果てなき戦いを続けるブロントさんにとっては、心許せる安らぎの象徴。
  • 森近霖之助
    骨とう品店「香霖堂」の店主を務める青年。
    ウィザードリングの作成者であり、魔宝石と呼ばれる秘石を加工することでウィザードリングを作り出す技能の持ち主。ただし、魔宝石からどんなリングが生まれるかは本人にもわからない。
    魔理沙やルーミアとは過去のファントムの戦いを通じて知己となっており、そう言った理由から「香霖堂」は魔理沙やルーミアの屯する場になりがち。
  • アリス・マーガトロイド
    かつて存在していた人物。
    白い魔法使いと呼ばれた魔法使いが、ファントムを生み出す儀式「サバト」によって娘の遺体を触媒に生みだした人形であり、その産物として生成された絶大な魔力の塊「賢者の石」そのもの。
    本人に戦闘能力はないが、賢者の石の力が悪用されることを何より懸念していた。
    魔理沙はサバトの生き残りゆえ、同じ生き残り(実際は異なるが)である彼女の存在は非常に大きいものだった。
    アリスの存在は過去の戦いによって既に消失――しかし、賢者の石とその想いは「ホープウィザードリング」となって、誰の手にも届かない"アリスが一番落ち着く場所"に眠っている。
  • ホープ・エストハイム
    ライトニングが魔法使いになる以前からの、年の離れた友人。
    父が神羅カンパニーの重役であり、神羅所有のビルで何不自由ない生活を送っていた。
    礼儀正しい好少年で、ライトニングには献身的な態度だが、思春期ゆえか父親とは反りが合わない模様。
    ライトニングが魔法使いになるのと時を同じく、彼女のサポートのためにホープもまたブーニベルゼの元で働くことになった。
    実はその少し前に母親がホラーに襲われて殺害された絶望からファントム・ブーニベルゼを生み出している。
    現在のホープはブーニベルゼの依代であり、当然ホープの意思も既に無い。ライトニングをサポートするホープは、実際にはブーニベルゼの化身に過ぎない。

ホラー

ありとあらゆるものに存在する闇「陰我」から現出する、魔界の住民。
陰我が集まるオブジェ【ゲート】を通じて現世へ姿を現し、人間や物体に憑依することで実態を得る。
実体化前は共通して悪魔のような姿だが、憑依した依り代によってホラーは固有の姿を得て人間を襲い、その肉と魂を喰らう。

 

基本的に根絶不可能(倒しても封印という形で魔界に送還される)な人間の天敵と呼べる存在だが、
魔導輪のザルバや魔導馬を初めとして、ヒトの力となるものもいる。
また、人間達がホラーと戦う技術や道具は、元を辿るとホラーの体の一部や魔界の力が礎となっている。

  • 素体ホラー
    実体化する前のホラーの姿。天使と悪魔の羽を持った醜悪な悪魔の似姿を持つ。
    前述の通り、ホラーは憑依した対象によって固有の姿を得るが、人間に憑依してもほぼ変わらないホラーも存在する。
    特別な力を持たない脆弱なホラーだが、人間を喰らう捕食者であることに変わりはない。
  • 巨獣ホラー・ベヒーモス
    巨獣ホラーと称される、猛牛とライオンが入り混じったような姿の大型ホラー。
    PCが初めて出くわすホラー。夜の街を当てもなく彷徨い、たまたま目に入ったPCに襲いかかるが……。
    これといった特殊能力は持たないが、巨体を活かした膂力を武器とするため純粋に強力。
    見た目の割に小賢しく、窮地に陥ると速やかに逃走を試みることもある。
  • ウルブレヒト
    ある大学院に通う学生。才能に溢れる反面、自信過剰かつ傲慢な人物。
    挫折を味わい、絶望しているところをホラー「グリモア」に付け込まれてしまう。
    • グリモア
      ウルブレヒトの傲慢と絶望に反応し、真っ赤な書物をゲートに現出、彼に憑依したホラー。
      自らを「全知」と「叡智」の結晶と僭称。他者の恵まれた才能を欲し、それを奪うことに執心する。
      本来の姿は血液と無数の本を纏った木造の竜。本の中に収められたイメージを実体化させ、攻撃に利用する。
  • チョガス
    魔界の中でも滅多に訪れる者の居ない恐ろしき領域「ヴォイド」から生まれた、自らをヴォイドボーンと名乗る一族の一体。
    大きなニ対の鉤爪を持ち、二足歩行する、悪意と暴力を撒き散らす異形の怪物。
    暴食によって膨れ上がるその怪物は、不幸なことに賢い。
  • ヴェルコズ
    ヴォイドボーンの中でも最も高い知能を持つ個体。宿主は宝条博士。
    巨大な1つの瞳と、その上に3つの小さな目、そして太く長い3本の触手を持つ怪物。
    神羅カンパニーの研究室にある実験器具をゲートに現出した。
    紳士的な落ち着き払った態度で人間に接し、一見友好的に見えるが、その正体は魔界のマッドサイエンティストである。
    暴走した知識欲を際限なく発揮し、魔界には存在しないこの世界の動物を捕獲しては解剖して実験している。…無論、人間を含めて。
    瞳からはあらゆる物体を分解させる光線を放つ。
  • エイトロックス
    神話に伝わる悪魔そのもののような姿を持つホラー。大体デビルマン
    炎のように燃える剣を持つ。
    人間の闘争本能を掻き立てる力を持ち、古代から度々対立する人間同士の勢力に介入しては、自ら先頭に立って戦うことで戦意を煽り、戦争を促してきた。
    本人も戦争を起こすことを最大の愉悦と感じ、過去自分が起こしてきた戦争を「芸術品」と呼ぶ。
  • キンドレッド
    密猟者によって狩られた大量の動物の死骸をゲートにして現出したホラー。
    女性のような流線型の体を持つ羊「ラム」と、胴体を持たず煙のように揺らめく狼「ウルフ」で構成された特異な姿をしている。
    ラムは白く美しい毛皮を、ウルフは真っ黒い体を持ち、お互いに自分とは逆の色の仮面を被っている。キンドレッド自身が、陰陽を表しているのである。
    互いを「狼さん」「子羊ちゃん」と呼び合い仲睦まじい様子を見せるが、あくまでもこれで一体のホラーである。
    自らを永遠の狩人と名乗り、命ある者全てを狩る存在。人格化された死そのもの。
  • ルルサス
    目を閉じた無表情な顔を持つ鎧の戦士。
    そこに地面があるかのように空中を歩き、瞬間移動を行う。
    手に持った剣で人間を貫くと、体を傷つけずに魂だけを打ち砕く。
    とはいえ、攻撃は剣を大振りに振り回すだけと単純で、魔戒騎士の身体能力なら回避は容易。
    しかし、倒されると腹に大きな顔を持つ第二形態へと変身する。
    第二形態も同じ行動をするが、怒りを感じると豹変し苛烈な攻撃を行ってくるようになる。
  • ジェノバ
    形容困難な姿を持つ異形のホラー(ホラーはみんなそうだが)。
    獲物となる人間に己の細胞を植え付ける。ジェノバ細胞を植え付けられた者は身体能力が飛躍的に向上する一方で、自我を失い、うわ言を呟きながら自らジェノバに喰われようとするようになってしまう。
    古代、魔戒騎士が誕生する以前に魔戒法師と戦った記録がある。
    記録によれば、ジェノバ細胞を植え付けられた者を追跡した結果発見され、討伐されたようだ。
    ジェノバは魔界に送り返されたが、ジェノバ細胞を持つ者は当時の技術では殺すことが出来ず、地下に封印された。
    ジェノバ細胞が集まり合って、かつてのジェノバと同じ姿になった"それ"は神羅カンパニーによって発見され、社内で研究が進められていたが…。
  • シン
    人間ではなくファントムに取り憑き、餌もファントムやゲートとなった人間を好む特異なホラー。
    本来の姿は巨大なクジラのよう。

堕落者

魔道に落ちた魔戒騎士達や魔戒法師の総称。ダークパワーで頭おかしくなった魔戒騎士は暗黒騎士と呼ばれているが、ジョブとは関係がない。
暗黒騎士は総称でもあるが、ホラーを捕食して滅ぼすなどのトンデモパウアーや鎧を何時までも着ていられたりとの人外な特性を会得した彼らは'種族''とも呼べる存在であり、暗黒騎士の種族は暗黒騎士で統一されている。
暗黒騎士への堕ち方は幾つかあるが、最も有名なのが鎧の召喚時間をオーバーした後、頭がおかしくなって死なずに自力でどうにかしてしまう手段。
近年は鎧がタイムオーバーした時や死にかけた貧弱騎士にニンジャソウルが憑依した結果、頭がおかしくなったままどうにかしてしまうケースが多発。
結果、レアエネミーとして登場するほどには暗黒騎士は夜の街を彷徨っており、魔戒騎士達は大忙しなのだ。

 

貧弱暗黒騎士は「デスメタル」と言うソウルメタルの反転レア素材を稀にドロップする。
これは魔戒法師などに恐ろしい高値で売れるので、このシナリオで金策をやるなら暗黒騎士狩りは必須と言えるだろう

  • 貧弱暗黒騎士
    なんか黒ずくめで黒いオーラを纏って魔戒剣を持ってる弱っちい部類の暗黒騎士。
    魔戒騎士系の敵の殆どに共通するように、序盤は鎧召喚をやって来ないので鎧を呼ぶ前に一気に潰すと楽。
    だが、デスメタルのドロップ率は鎧を召喚すると比較的上がるので、そこはPCの能力と相談して決めよう。

ファントム

人間の精神世界「アンダーワールド」に巣くう魔物。
警察といった公的組織にも認知されているが、その存在は一般には伏せられている。
強い魔力を持った人間「ゲート」が絶望することにより、ゲートの記憶と姿を乗っ取る形で誕生。
その際にゲート本人はアンダーワールドを喰らい尽くされ、死亡する。

 

ホラーが発生する【ゲート】とは由来や原理が異なるが、物体を媒介にする点では同じである。
個々の我が強く、大半のファントムは仲間を増やそうという意識が薄いので個体数はけして多くはない。
しかし、ホラーと同じく通常の物理攻撃は通用せず、発生源=人間であるため根絶は不可能に近い。
なお、ゲートのアンダーワールドにファントムが発生した場合、ゲート本人が絶望を乗り越えるかこれを撃破することで死亡=ファントム化を防ぐことができる。後者の場合、ゲートとしての魔力を失う…即ち魔法といった魔法使いの素質を失う。

  • グール
    ゲートではなく魔石という鉱物から生まれる、下級ファントム。
    知性が低く、ファントムの中でも最弱の存在だが、数に頼って一斉に襲いかかってくる。
  • カーバンクル
    左右非対称の白い身体を持つ上級ファントム。某DBのフリ○ザ様めいた姿といえばわかりやすいか
    他者の魔力を吸収するというシンプルだが強力無比な力を持つ。
    過去、多数の眷属を従え、ファントムを大量に生み出す儀式「サバト」の実行を指揮していたとされる。
    実はカーバンクルは過去に製造された人造のファントムであり、量産されたカーバンクルの幾ばくかは廃棄された製造者のアジトにて未だに眠り続けている。
    前述の一体は「ワイズマン」と名乗っていたが、その正体はある目的の一工程としてカーバンクルを生成・融合することで強大な魔法使いとなった人物であり――既に消滅している。
  • イクシオン
    一角獣を人型にしたような外観を有し、全身に激しい電流を宿したファントム。
    雷光と形容されるほどのスピードから強烈な電撃を放ち、あらゆるものを焼きつくす。
    武器などで攻撃すると物体を通してその電流が流れてくるため、物理的な近接攻撃は通用するどころか、却ってその身を傷つけることになる。
  • ヴェノム
    真っ黒な、全身の筋肉が隆起した大柄な体躯を持つファントム。
    オリジナルのヴェノムから新しいヴェノムを分離させる能力を持つ。
    分離されたヴェノムは定形を持たず、絶えず変形し続ける軟体の体を持つ。他の人間に取り憑くと、精神に作用して強制的に絶望させようとする。そうして新たなヴェノムは次第に増えてゆくのである。
    なお、分離したヴェノムから更に分離することは出来ない。
    超人的なパワーの他、手の付け根から強靭なクモ糸を飛ばす事が出来、高い建物に飛び移る事が出来る。
    オリジナルヴェノムは白蓮によって討伐済みだが、分離ヴェノムは数体生き残っている。
  • コロッサス
    己の無力に絶望したガブラスから現れるファントム。
    藍色の装甲で構成された機械兵といった風貌で、巨大な剣を片手で振り回す。
    ガブラスの絶望の影響なのか、より強い力を求める傾向があり、大量の魔力を吸収することで、何倍も強力な「コロッサス・マグナ」へとパワーアップする。
  • ブーニベルゼ
    神話に伝えられる至高神の名を名乗る上級ファントム。宿主はライトニングの友人であった少年ホープ。
    四対の翼を生やし、腰巻きを巻いた人間の青年のような姿をしているが、非常に神々しい後光を放つ。
    自ら至高神と名乗るだけあって尊大な性格で、自分が動くよりも他人を操って行動させる事を好む。
    策略によりライトニングに使命を与え、それを遂行する様を見て楽しんでいる。
    ライトニングに与える使命は人助けにしか見えないが、ブーニベルゼにとってはやや異なる。
    ライトニングには感覚的にしかわからないが、使命は常に陰我に関係がある事柄であり、いわば魔戒騎士の真似事をさせている。
    ブーニベルゼは己を世界に秩序を掲げる神であると信じており、同時にホラーを駆除すべき混沌の存在だと認識しているのである。
    ある意味徹底した潔癖症で、直接魔戒騎士を使うのではなくわざわざライトニングという代役を立てたのも、やはり彼等がホラーの力を借りているため。
    シャントットが所有するウィザードリング「クリエイト」を奪い取り、ホラーから隔絶された、魔戒騎士も、ニンジャも、そうでないただの人間も全てを保護する楽園を創造した……が。
    外の世界からやってきたために影響が弱かった主人公、そして強い意志力によって洗脳を振り切ったライトニングや魔理沙、更に報復に現れたシャントットによって撃破され、楽園も崩壊し元通りの世界に戻った。

巨大ファントム

絶望したゲートのアンダーワールド内に出現する絶大な魔力の塊。
ゲートを救うためには、アンダーワールドへ侵入し発生した巨大ファントムを撃破する必要がある。
なお、魔理沙やルーミアが使役するドラゴンやキマイラもどちらかといえば巨大ファントム寄り。

  • ジャバウォック
    絶望したゲートのアンダーワールドから発生する巨大ファントム。
    サソリとドラゴンをくっつけたような外観。ウィザード曰く魔力の塊。
    10mを優に超える巨体を持ち、空を飛びながら宿主のアンダーワールドを破壊しようとする。
  • バンダースナッチ
    絶望したゲートのアンダーワールドから発生する巨大ファントム。
    赤いジャバウォックがムカデか蛇のように連結した姿を持ち、宿主のアンダーワールドを食い荒らし外部へ突き破ろうとする。バラバラに分離して襲い掛かることもできる。

ファントムペイン

それぞれ「無限」「炎」「水」「風」「地」の属性を持つ5体の上級ファントムの総称。
基本的にファントムは上級ファントムに統率されない限りはスタンドアローンな存在であるが、これらの個体は「他のファントムが全く寄りつかない」か「結果的に組織のようなコミュニティとなっている」かの両極端な二択と化している。
上級ファントムと比べて特異な傾向を有しており、いずれの個体も共通して――人間を絶望させることに全く興味を持たない。

  • ナーサリーライム
    時間や空間といった概念に働きかける稀有な力を持つ、チェシャ猫を思わせる女性の容姿を持つ上級ファントム。
    猟銃にも変形する細剣〈マー・メール・ロワ〉を武器とするが、好戦的ではないため余り用いることはない。
    宿主は「ありす」というゴシックロリータ姿の少女。奇妙なことに生前の宿主の意識とファントムの意識が共有しており、両者が両者を「もう一人の自分」として認識している。
    ファントムだが人間を絶望させることに興味はなく、遊び相手――殺し合いという意味ではなく、まっとうな意味での遊び相手――を求めてふらふらと彷徨い歩く。また「本人が望まない結末をリセットする」――時間遡行という極めて厄介な能力から他のファントムからも厭まれ、放逐されている。
    最近では指輪の魔法使い・ウィザード――霧雨魔理沙に興味をもっている様子。もっとも彼女がある人物に瓜二つであるため、魔理沙からは複雑な目で見られている。
  • イフリート
    猛牛の如き曲りくねった二本角に恐竜のような体躯を持ち、地獄の火焔と形容される凄まじい炎を身に宿した上級ファントム。〈メテオストライク〉と呼ばれるナックルダスターを使いこなす。
    猛々しい様子と相反して、四字熟語を交えた古風な喋りを好むストイックな性格。
    かつて存在していた上級ファントム「フェニックス*2」のことを知っており、それを打ち破ったウィザード…霧雨魔理沙に興味と闘争心を抱く。フェニックスのように不死身の肉体を持ってはいないが、その身は戦いを繰り返すたびに高揚感と共に強化を繰り返す。
  • リヴァイアサン
    全身に剣のように鋭い鱗と水のヴェールを纏う、海竜の如き上級ファントム。
    その瞳は深い水底を思わせる理知を湛え、一方で津波のような荒々しさを秘める。
    神出鬼没なファントムとして知られており、水源から水源へとワープする能力を持ち、補足することが難しい。
    外部で起こる事柄を些事として歯牙にもかけないが、唯一自らが棲む場所を穢されることをひどく嫌う。
    それが、人間であれ、魔戒騎士であれ、ニンジャであれ、ホラーであれ、たとえ同族(ファントム)であろうとも――逆鱗に触れたものはたちまちのうちに水底の澱と化す。
    逆を言えば関わらなければ無害なファントムであるが、常識の世界を生きる市井がそれを知るわけもなく……。
  • ガルーダ
    眉目秀麗な有翼鳥人を思わせる上級ファントム。他者を戯れに殺めることを好む、極めて残虐な性格。
    翼を用いた飛翔能力の他、強烈な突風と後述の飛び道具による苛烈な攻撃が得意。また〈ウィケッド〉というチャクラムを武器とする。
    宿主はカゼ・ニンジャ・クランのアーチニンジャソウル憑依者。ガルーダはニンジャソウルを宿したファントムなのである。ただし、本人はニンジャを強く忌み嫌っておりメンポや装束の類は身につけない。
    扱うジツは指向性を持たせた真空カラテ粒子エネルギーを放ち、着弾点に竜巻と共に真空状態を生み出す「真空カラテ・ミサイル」。
    本人はニンジャソウルを完全な異物と認識し、前述通りニンジャそのものに強い憎悪を抱く。
    ガルーダは人間を殺すことに愉悦を感じるサイコパスだが、とりわけニンジャを執拗に痛めつけて殺すことに重点を置く。仮に痛めつけているニンジャがゲートだとしたら、絶望しきって生み出したファントムまで殺すという徹底ぶり。
    ニンジャを嫌いながらニンジャの力を躊躇いなく使う事実すら「当然の権利」「愉悦」と嗤う彼女はニンジャに対して自らを諧謔的に「ニンジャハンター」と名乗る。その姿は下手な邪悪なニンジャ的存在よりも邪悪かつ危険。
  • タイタン
    大地を凝縮した巨人めいた巨体を持つ上級ファントム。
    巨体から放たれる一撃は大地に激突する彗星の衝撃に等しく、断じて防げるようなものではない。
    人間ではなく、建築物に擬態することで人間社会を観察し、特別な力を持つ人間とそうでない人間の精神の差について黙考を重ね続けている。
    当シナリオに登場するファントムは変わり者が多いのだが、タイタンとナーサリーライムはこの筆頭ともいえる存在。「異世界の出身」という特殊な出自を持つ主人公に興味を持ったタイタンは対話を求め、未知の考えを得ようと試みようとする。
    なお、彼曰く「ファントムは(人間と)共存できるような存在ではない」と種に対して明確な見解を述べる。

悪人

ただの人間、たかが人間、されど人間。
人でありながら人を超えた悪意を宿した人間失格者達。
基本的に覆面自警者同様、人間の枠に収まる存在であり、超能力や人外の異能を持った悪人は少ない。
ハッキリ言って化物に比べて弱い――それ故に、己の力を振るう先を厳しく律する魔戒騎士や魔法使い達に取っての天敵とも言える存在。
特に、魔戒騎士にとって人間に害を為すことは根本的な掟で禁じられている程の重要事項で、魔戒騎士キャラは悪人に魔戒騎士として攻撃を行えない(システム的には、鎧の召喚や魔導火を始めとした魔戒騎士固有の装備や能力を使うスペルカード使用不可)と言う制約すら存在する。
ただし、悪人はほぼ例外なくホラーの大好物である陰我を強く持っている為、悪人はホラーにとって憑依対象として狙われる立場になる。
その為、魔戒騎士がいなくなれば悪人が真っ先に滅び去るという、実に皮肉な関係性が成立している。

 
  • バードアイ
    ドミノマスクで素顔を隠し、鳥と蛾の意匠を凝らしたコスチュームを纏った貴金属専門の女怪盗。
    鳥の様に飛び周る事を愛し、蛾のように輝きに惹かれる女と自称しており、宝石店などでの窃盗行為を繰り返す熟練の犯罪者。
    コスチュームに取り付けられた機構によって空を飛び、視覚喪失を引き起こす毒を愛用して被害者の目を一時的に奪う。
    目を奪われた被害者の多くは暗黒の中でナイトバードの歌を聞いたと証言をし、中には奪われた宝石ですらあの歌の美しさには敵わないと断言した物もいる。
    また、ナイトバードは「ドラグーン」と宿敵の関係にあり、ドラグーンはナイトバードの多くの窃盗を阻止しているが、互いに相手の覆面を剥ぎ取るまでに至った事はない。
     
    正体はこの世界のミスティア・ローレライ。妖獣ではなく人間。
    元々はアイドル歌手だったのだが、舌禍故に招いたトラブルで引退に追い込まれる。
    その時務めていた芸能事務所の社長宅に報復で盗みに入って以降、盗みの魅力に取り憑かれて常習化し、ナイトバードを名乗った泥棒稼業を始めるようになった。
    表の顔は串焼き屋の女店主で、リューサンとは互いが互いの店の常連という奇妙な関係にある。
  • 不破刃
    すごい漢。本名で登場だ――ッ!!!
    この世界の師範は影二絶対ぶっ殺すの陰我が加速した結果、強くなるために強者と見ればストリートファイトを仕掛ける辻喧嘩野郎へと進化。
    ストイックと言えばストイックではあるが、相手の都合を一切考慮せずに奇襲を仕掛けてくる強烈な迷惑野郎なのだが、その意志の強さは本物であり決してブレる事は無い。
    最初の内はランダムエンカウントの少し強い雑魚なのだが、次第にパワーアップ。
    最終的にはホラーに取り憑かれてしまうが……凄い漢は凄い漢なのでホラーを逆に乗っ取り使徒ホラーならぬ師範ホラーとしてPCに挑戦してくる。
    最終決戦時にこの世界の汚い忍者が同行していると、勝利後に自身のある過去を語り始めるので、可能ならば同行させておこう。  
  • 宝条
    神羅カンパニーの研究者。
    科学部門の総括であり、社内ではプレジデントに継ぐナンバー2として扱われている。が、人望は全く無い。
    典型的なマッドサイエンティストであり、セフィロスの誕生に深く関わっている。
    その陰我によってホラー・ヴェルコズを呼び寄せると、彼とともに社を離れ、彼専用に作られたラボに閉じ籠もり危険な実験に没頭するようになったが、神羅に残された研究データは今でも数々の発明品を新たに生み出すきっかけとなっている。
    同じ神羅の科学者であった者たちは数名いるが、宝条もその者たちも、誰一人仲間意識はない。
    宝条に至っては殆どの者の名前すら覚えていないが、死んだ娘を蘇らせるために魔法を極めようとした学者のことは半ば軽蔑する意味で覚えていた。
  • ルーファウス神羅
    プレジデント神羅の息子。非ニンジャ。
    端正な顔立ちの青年だが、冷徹で無慈悲。
    プレジデント神羅が死亡した場合、代わって彼が神羅の社長の座につく。
  • 汚い金持ち
    なんか汚い金持ち達。
    傲慢で、自分より金を持っていない人を例外なく全て見下しており、金さえあれば何でも叶うと信じている。
    常に強気だが、危機が迫ると途端に情けなく命乞いする。
    ニンジャやホラーといった脅威は認識してこそいるが、まさか自分が被害に遭うわけがないと思っている。

ニンジャ

ニンジャソウルが憑依した者たち。
ニンジャ全てが邪悪とは限らない。だが、モータル(貧弱一般人)がある日突然力を手に入れた時、彼らは大抵の場合、己の欲望に溺れる。
常人の3倍の脚力を始め、概して超人的な身体能力を持つ。ニンジャによってジツという特殊能力を得ている者もいる。
基本的に、メンポ(面頬)などで顔の一部を隠している。
宿主の自我は生き残っているため、多くのニンジャは人間社会に溶け込んで、ニンジャの力を自身の地位を高める事に使う。
ちなみに魔戒騎士からは怪物側で認識されている。

  • サンシタ
    ニンジャソウルが憑依したばかり、あるいは時間が経っていても全く鍛錬をしていない者たち。
    ジツも使えず、身体能力だけで戦う。
    ニンジャになって以来、自分以上の力を持つ相手に出会ったことがないためにお山の大将になってしまっている。
    真の実力者から見れば取るに足らない存在だが、モータル(貧弱一般人)にとっては恐怖の対象であることに変わりない。
  • プレジデント神羅
    大振りな体躯の持ち主で、髭を蓄えた金髪の中年男性。
    「神羅カンパニー」社長。ニンジャである。
    宝条の研究成果によって、体内に6つのニンジャソウルを新たに宿した、7つのニンジャソウルを持つ男。
    本来のニンジャソウル以外の6つのニンジャソウルを使い分けることで、様々な状況に対応できる。
    体内のカラテ・エネルギーを凝縮して放つヒサツ・ワザ『カラテ・ミサイル』は、光球一つにつきプレジデントの渾身のストレートパンチ一発分の威力を持ち、秒間百発程の物量で発射出来る切り札。
    社内のニンジャによる予言を受けたプレジデントは、主人公に神羅警備のクエストを発注する。
    クエスト『シンラ・イン・ストーム』では、セフィロスとガルーダの同時襲撃を受け通常死亡してしまうが、選択肢次第では生き延びることもある。
  • セフィロス
    神羅カンパニーが誇る最強ソルジャーとして名を馳せた英雄。
    常人には扱えないソウルメタル製の日本刀「正宗」を片手で振り回し、数多の怪物を打ち破ってきた。
    爽やかさの中に冷静な判断力を併せ持つ好青年であったが、宝条のことは軽蔑していた。
    生まれる前にホラー・ジェノバの細胞を埋め込まれている。高い身体能力はそのためであり、この時点ではニンジャではなかった。
    だがある日、自身の出生を秘密を知り、軽蔑していた宝条が父親だという事実を頑なに受け入れられなかった。
    その陰我によって、己と同じ細胞を持つホラー・ジェノバを呼び出したセフィロスは狂気に堕ち、宝条を忘れるかのようにジェノバを母親と慕うようになった。
    手始めに、その時共に居た兵士たちを血祭りに上げたが、その内の一人がニンジャソウルに憑依。逆に殺されてしまう。
    だがセフィロスもまた、遅れてニンジャソウルに憑依され、更なる力を得て復活した。
    ホラーを同族と呼び、ホラーと戦う者たち全てを薙ぎ払うその姿に、かつての英雄の面影はない。
  • キュクレイン
    神羅カンパニー所属。ソルジャー2nd。
    口元をスカーフで隠した、眉目秀麗な青年。武器は槍。
    ヴェノムに取りつかれているのをニンジャ精神力で耐えているが、感情の抑制が効かなくなると体が膨張し丸々と太り、頭髪は全て抜け落ち、目は爛々と輝き、スカーフは溶けて口元は常に全開のオリジナルスマイル、槍は体に取り込んで背中から3本の鋭い触手へと変えるという、醜悪極まる姿へと変貌してしまう。
    この状態は全身から猛毒が滴り落ち、背中の触手から抽出される毒素は瞬時に森を枯らし尽くしてしまうほど強力な、非常に危険な怪物となってしまう。
    ちなみに、変身は外的要因によるものであり、ソウル由来のヘンゲヨーカイ・ジツではない。

個性豊かな住人達

善の為に戦う守りし者でも無ければ人に悪をなす怪物でもない、味方でも無ければ敵でもない。
良くも悪くも無い、どちらにも寄らない街の人々がこちらに分類されている。
要するに人と怪異との戦いにおいて中立の存在や完全な一般人が此処に入る。
夜の街で生きる彼/彼女達の中には何かしらの事情を背負っている物も多く、関わる事によってその一端を垣間みる事ができる。

カタギ

堅気。真っ当に日々を送る尊き人々。
一切の疵無き善なるものだけがカタギとされる訳ではないが、日常を人らしく生きる彼らは守りし者達が守るべき輝きである。

  • 西行寺幽々子
    この世界での幽々子、名前でわかるようにクラブ・白玉楼の経営者。
    PCに経営再建の手伝いを依頼してきて、PCは半ば強制的にサブクエストを受注(クリアは強制されないが)させられてしまう。
    悲劇的に見えて結構飄々とした姉ちゃんであり、図太くPCに店舗再建に関わる様々なクエストを依頼してくるさまはゆゆ様マジゆゆ様である。

場所

ねじつ市

本編世界のネ実市とはパラレルな都市で、今シナリオの主要舞台の一つ。
ネ実市とは異なり、妖怪を始めとした明らかに人間じゃない者が正体も隠さずに闊歩する様な事は無く、表向きには人間だけしかいない街。
しかしながらホラーを始めとした怪異の多発地帯であり、裏では魔戒騎士達を始めとした守りし者達が休む事無く剣を振るう知られざる最前線である。

商店街

読んで字のごとし、数多くの店舗が連なるどこか懐かしみを感じるようなアーケード商店街。
ネ実市とは違い表立って武器売ってる所は無いが、裏に回れば戦闘の必要物資は調達できるようになっている。

  • ブティック・パープルレディ
    どこか紫に似ているような雰囲気を持つ、不気味で胡散臭い女が経営している洋装店。
    魔法の服とか防具とかは無いただの服屋なのだが、このシナリオでしか入手できないビジュアル重視の服を多く揃えている。
    なかなか値は張るのだが、女性キャラクターにプレゼントすると好感度が非常に上がるので、好感度上げの実弾として買い漁るのも良いだろう
     
    実は番犬所への入り口
    特定の試着室に入って鏡を調べることによって番犬所に行くことが可能となる。
    番犬所には常に紫が待機しており、番犬所(紫)からのクエストはここから受ける事になる。
    尚、この入口は正規の物では無いらしく、ブロントさんを始めとした面々は正しい別の入口から行き来しているらしい。

歓楽街

最も賑わう最も危険な欲望のホットスポット。
飲食店、飲み屋、クラブ、性風俗……ありとあらゆる爛れた欲望を満たす事が可能な半無法地帯。
そして、欲望に燃えたぎるカモにする邪悪に最大の狩場の一つ。裏路地に行けば不良にチーマー、半グレにヤクザ……ホラーを始めとした怪異との遭遇にも事欠かない。

 

PCは学生としての自制心を強烈に持っている事になっているので、大多数の店に客として出入りする事は不可能。
しかし、店の抱えるトラブルを解決するサブクエスト等で従業員に関わる事も多く、時には店の行く末を直接左右する立場に立つことも……?

  • クラブ・白玉楼
    閑古鳥が泣き続ける寂れたキャバクラ。
    ボーイもホステスもおらず、溜まりきった支払いによって電気すら止まった冥府の如き店。
    あるサブイベントの発生によって、PCはこの死に体の店に臨時経営者として関わる羽目になってしまう。
     
    傾いた店を立て直していく度にボーナス的な収入が発生し、最終段階まで行くと報酬称号が得られる。

神羅カンパニー

都市開発から兵器製造までこなし、いずれは宇宙開拓にも乗り出すであろう大企業。
自社防衛のためという名目で独自の戦力を有し、その規模は一つの会社としては規格外に大きい。
企業秘密の方法で鍛え上げられた集団「ソルジャー」たちは並大抵の兵士よりも精強であり、特にそのうちでも最上位のソルジャー1stの面々はホラーやファントムなどとも互角以上に渡り合う事ができる。
…ソルジャーの正体は、神羅カンパニーによって雇用されるニンジャ集団である。
スカウトされた*3多くの者はサンシタであった(ソルジャー3rd、ソルジャー2nd)が、それでも十分な戦力となり、極一部の優れたニンジャ(ソルジャー1st)もまた味方につける事に成功した。
宝条博士はかねてより人為的にニンジャを憑依させる実験を続けていたが、未だに成功例はない。
下層市民を弾圧したり星の命を吸ったりしてないし、我々は暗黒メガコーポにしては控えめで邪悪ではないほうだ!

紅魔の森

常に赤い霧が満ちた異界の森。かつては紅蓮の森とも呼ばれていたが、今は紅魔の森とも呼ばれている。
紅魔の森には人っ子一人居ないと言うの強大な陰我に満ち溢れているルナティック地帯であり、常に大量の素体ホラーが発生している。
それだけでも危険極まりないのに、紅魔の森には湧き続ける素体ホラーを常食する『ホラー喰いのホラー達』と呼ばれる偏食家のホラー達が生息。
魔戒騎士であろうと、ホラーであろうと、ファントムであろうと、ニンジャであろうと……並大抵の超人をも歯牙にもかけず食い殺す力量を持つホラー喰い達は、紅魔の森の頂点捕食者として長きにわたって君臨し続けている。
そして、信じ難い事にこの森を所有しているのは番犬所であり、ホラー喰いのホラー達も番犬所に飼われた猟犬とも言える。
途方も無く危険なこの場所を番犬所が維持するのには、この森でしか採ることが出来ない、ホラーの血を解毒可能な唯一の果実『ヴァランカスの実』が深く関係している。

クエスト

サブクエスト

物語の主軸とは異なるおまけな物語群。
シナリオの種類は幅広く、シリアス、ギャグ、ラブストーリー、バイオレンス。極たまにちょっぴりのエロスなんてのも。

紫の依頼

番犬所にいる八雲紫から受注可能なクエスト。

イベント

プレイヤーが関わらないイベント。
特定の条件を見ると閲覧できる読み物。

コメント欄

  • 悪人と自警者追加したもんだけど、少なくとも私は悪人無双とは逆に悪人をぶちのめすミッドナイトヒーロー無双をやりたいんじゃが、それでもダメなのかい?。魔戒騎士がシステムレベルで手を出せない様にしたのはやりすぎたかもだけど、人間を殺っちゃいけないのは全シリーズで語られてたことだから問題無いと思ったが……そこが問題なら消すよ。 あと、どうしてもダメなら質問せずにぶっこんだ私の自業自得として諦めるが、建て主さんには敵の明確なラインを制定して欲しい。ウィザードはともかく牙狼は人間の敵(滔星とか森本レオとか)とか人間に手を出せないルール利用する相手もいるんで、そういうの出していいのかの是非をきっちり決めてくれ。あと、有頂天キャラの敵ホラー化やそれとほぼイコールとなる死亡がアリかナシか、それとも全部味方とその他の民間人ポジでまとめるべきなのか。細かいことかもしれんが、やった後で後付で禁止されるのもつまらんので、よろしく頼む。 -- 2015-11-28 (土) 20:45:46
  • 当シナリオの主な敵はファントムやホラーですが、シグマみたいに人間がラスボスという展開もあるので悪人もありとは思います。概要のアレは悪人出すのはいいけどやりすぎないでね、程度の釘刺しくらいに思ってください。ここでのやりすぎは報いを受けずにフェードアウトする(もしくは畳まずに放置する)、唐突な鬱展開、倫理崩壊編などで見られる理不尽な展開などのことです。辛辣に書いてしまいましたが過去の世界移動みたいにポーキーやジョーカー出されて実はコイツが暗躍してたんだ!という展開にされるのが一番嫌なので……有頂天キャラの敵ホラー化はアリだと思っていますが、いきなりは苦言が出ると思うので、元が悪人のキャラ(FF11のウルブレヒトなど)を採用するなど様子見してます。東方キャラをホラー役で出したらそれだけで気を悪くする人はいるので。ホラー化=死亡に関しましては都合のいい救済手段があってもいいと思ってます。 -- 2015-11-28 (土) 21:19:45
  • 了解いたしました。やり過ぎ行き過ぎに気を付けてやってこうと思います。 -- 2015-11-28 (土) 22:36:51
  • どうでもいいけど有頂天的にはDARKじゃなくDRAKではないのかと些細なツッコミ -- 2015-11-28 (土) 23:52:18
  • ブーニベルゼ見て思ったが、シナリオ風にナイズドせずにほとんど原作の設定のまま放りこむのはどうかと思うんだ。なんだか水を刺すようで心苦しいんだけども… -- 2015-12-01 (火) 01:47:20

*1 悪人無双とかはシンシティ編や倫理崩壊編でやってください
*2 現在は太陽の内部で死と生のサイクルを永遠に繰り返している
*3 金で雇われたか、より強力なニンジャに脅迫された