イベント名
概要
シナリオ傾向:シリアス[少] コミカル[多] ほのぼの[多] 恋愛[有] 欝、人死に[無] 百合、大統領ネタ[有]
登場人物関係:登場人物の制限[無し] キーキャラクター[] 敵対キャラクター[無し]
攻略関係:イベント発生時期[] 総所要日数[3日] 他シナリオとの平行[] 戦闘難易度[] 攻略中ヒロインの関与[大有り]
第二日目、開始直前(8:00~10:00)
- 8:00神頼み
学園祭二日目。
その早朝、学園近隣の神社に生徒が集まった。寂れていることでお馴染みの博麗神社も例外ではない。
それぞれが、思い思いの賽銭を投入し、目を閉じる…二日目は外部の人間も招き、それに合わせて出し物も客受けの良い派手な物になっている。
安全確認は念入りに行なった。行ったが…しかし。二礼
万一はあり得る。可能性をゼロにすることは不可能だ。
もしも大事故になってしまえば、これまでの苦労が、明日が、次回の学園祭が、
ましてや人命が。二拍手
出来るだけのことはやったし、これからもやるつもりだ。あとは、祈るしかない。
どうか、どうか。一礼
どうか無事に終われますように…
もしくはギャグで済みますように…っ!! - 9:00設置! デンドロビウム
屋上に巨大な人工物が設置される。
これこそはからくり部が総力を上げて作った大物、デンドロビウムである。―――デンドロビウム。
簡単に説明すると全長100mを越えるコンテナと推進器のお化けである。
本来の仕様であればコンテナにはミサイル等の重火器が大量に詰め込まれ、推進器は巨体にハイスピードメカアクションさせるほどの燃料を吐き出せるのだが、諸々の事情で空となっている。
外観が想像出来ない人は“デンドロビウム”でググるといいだろう。地上に置けばその大きさ故に歩行者の妨げとなるため、屋上展示となった。
設置に携わったからくり部員は前日からの徹夜作業で虫の息寸前だったが、誰もが満足気な表情であった…… - 9:00不思議のダンジョン・体験版、の準備
学園地下、不思議のダンジョン入り口は物々しい雰囲気に包まれていた。
完全武装の集団が待機し、さながら合戦前の様相である。さもあらん。今日は不思議のダンジョンを3階まで一般開放することになっている。
彼ら武装集団は、一般客の護衛と救助のための人員なのだ。学園祭のウリの一つであるが、当然危険である。
何としても無事に終わらせる。強者共の目にはそんな決意が宿っていた…
第二日目、午前の部(10:00~12:30)
- 10:00~11:001on1
おや、こんなところにも出し物が。
“1on1、勝てたら賞品”
1on1ったらバスケのアレか? 一体どこの…
“バスケ部”……誰だ! この出し物に許可を出したのは!
学外の人間も来てるんだぞ! 生徒会は何をやってる死人が出てからじゃ遅いぞ!
「その心配は不要だ…」
その声は…ジャギ様!
「一番ヤバいのは、ホレ」ユクゾッユクゾッユクゾッユクゾッユクゾッユクゾッ
カァンカァンカァンカァンカァンカァンみ、緑色のおじさん…
「トキの兄者はずっとアレだ…とても他の相手は出来ん」
良かった…破顔拳された一般人はいなかったんだ。
「おうよ。ところで貴様…客だな?」
え?
「客だろう? こんなところにいるんだからなぁ?」
ちょ、
「ルールは相手をドリブルしてシュートするだけだ、簡単だろう?」
やめっ、
「俺様が相手をしてやる…ちょうど火で暖を取りたいと思っていたのだ」
そんなっ、
「学園の人間なら加減もいらんよなぁ~」
まっ、
「このジャギ様が、これから生き地獄を味あわせてやる!」
待って!?逃げるか、立ち向かうか。それはあなたの選択。
世紀末レベルに勝てる自信があるなら戦うのもいいだろう…戦うと勝敗に関係なく一時間経過する。 - 10:30お姉ちゃん、先走る
……失態だわ。
遅刻しないようにと思ってたら、30分も前に着いちゃうなんて……
あぁー、お祭りだからってはしゃいでるのかしら。なんか恥ずかしいわぁ。
流石に、まだいないわよねぇ……どうしよ。少し見て回っても、大丈夫かな……
いやでも案内してくれるって約束だし……むむむ。悶えつつ待機するクラエア姉はひっじょーに声をかけにくかったが、見つけた以上放っておく訳にもいかないのだった……
- 11:20やわらかいもの同士の邂逅
・・・陰陽鉄学園食堂
「うにゅ?」「ぽよ?」
片やちっちゃな分身を連れてふらふらと食堂に迷い込んだいきもの。
片や厨房をどこか物欲しげに見つめていた桃玉。
学園祭の喧噪の中、やわらかそうないきもの同士がばったり出くわしたようです。「・・・うにゅ」「・・・ぽよ」
(何故か身構える両者)「うにゅ!」「ぽよっ!」
(食堂に電流走る――)「うにゅー!」「ぺぽっ、ぽよぽよ!」
「・・・」「・・・」
ピシッ ガシッ
グッ グッ「うにゅー」「ぺぽー」
(カービィダンス→某ETみたいに指をくっつけあう)どういう訳か意気投合してしまったようです。
何をいっていたのかは全くわかりませんが、ぷにぷにしたいきもの同士がじゃれあう光景はとてとてほほえましいものでした。 - 11:00兎詐欺の商売?
視界に黒い鎧の偉丈夫が映った。
…ザイドだ。そして彼の傍らには当然の如くてゐが。
何してるんだ…ファイナル幼稚園の他の子達は?
「みんな自由行動よ。もちろん保護者付きで」
保護者…ねぇ。
「何だその目は。俺が保護者では不安だとでも?」
いや、別に…。ただ、てゐがまた悪さしてるんじゃないかとな。
「む。こんな幼女が悪巧みするはずがないだろう」
「ウサーウサー私は悪いウサギじゃないよ!」
信用ならねぇ…。
「ところでお兄さん」
何か用かな?
「ここに夏休みの間に幼稚園のみんなで行ったプールで撮った写真があるんだけど…」
「言い値で買おう」
「…真っ先にあんたが反応するなよ、ザイド」
天狗ポリスに粘着されたくないので【せっかくですが遠慮します。】
「そう?残念」
「俺に!それを俺に譲ってくれないか!?」
「考えてやってもいいけど…」
「まじで」
「これを買ったらあなたはもう二度と私に近付かないで」
「なん…だと…。くっ究極の選択とはこのことか…っ!」
結局、要求された値段が法外というのもあってザイドは写真を買うのを諦めたとさ。
ちなみに写真にはファイナル園長の素晴らしい肉体美が惜しげもなく発揮されていたとか。 - 11:00~15:00不思議のダンジョン・体験版
地下から伸びる人の列、列、列。
祭りの日だと言うのに、進んで暗いダンジョンに乗り込む酔狂者の群れであった。
並ぶ人達の目は一様に輝き、それを護衛する人達の目は揃って諦観を滲ませている…
“こんなダンジョンの何が楽しみなんだ”と言わんばかりだ。
「冷やかしならお断りですわよ」
シャントット先生? ひょっとして、先生も護衛を?
「ええ。一般客の安全のためなら、少々派手にやっても構わないと言われたものですから」
……護衛、ですよね?
「護衛ですわよ?」
はは、あははは…ここには近寄らない方が良さそうだ。
第二日目、午後の部①(12:30~15:00)
- 12:30~14:00女テラコックⅡ学園に建つ肉の山
白蓮がやってる定時制の屋台。
そこに行くとなにやら香ばしい胡麻の香り…
さらに近づくと白蓮がデカイお玉で巨大中華鍋の米を炒めていた…胡麻風味のチャーハン?
その隣では雲山がオーガスクリューのような超スピードで胡麻を擦り、一輪が網の上で肉を焼いている…。
「私はいいって言ったんだけど、雲山が私に何時も世話になってるからって、仕事の暇を見つけて来てくれたの…それで、どう? 姐さんのご飯は美味しいわよ?」
そして料金を払い主人公は「ドカルビチャーハン丼」を購入した。
タップリな擂り胡麻!タップリなネギ!そして卵!カルビの匂いが混ざり合って…いただきまーす。
カルビの脂身とタレが絶妙に口の中で溶け合い、パラリと炒めあがったチャーハンの甘みと渾然一体…テテテテラうまッー!!ちょっと濃い味だったけどお腹いっぱい大満足。
満足しながら主人公は他の出し物を見に行った。 - 13:00FIRE BOMBER特別ライブ
“FIRE BOMBERが来る!”その事実はネ実市のみならず、全国のファンを動かした。
特設ステージはあっという間に満員。そればかりかステージ上空の空域までも飛べる者がギュウギュウ詰めの状態と化した。
いかにネ実市と言えども、空域まで進入規制がかかることは滅多にない。学園祭の中にあって、なお異界の如き熱量。それを一身に受けるのはFIRE BOMBERのボーカル、熱気バサラ。
「へっ…皆ギンギンじゃねえか!」
観客が生み出す猛烈なエネルギーを前にしても、怯むどころか却って熱くなっている。
それも当然。この男、歌を聴かせること以外頭にない。
「結構お客さん入ってるねー…空まで埋まってる」
並び立つは同じくFIRE BOMBERのミレーヌ・ジーナス。バサラ程ではないが、何ら臆するところがない。
たった一組のバンドが、千か万かという観客を飲み込んでいるのだ…そして、観客の興奮が頂点に達した時。
「さあ行くぜっ! 俺の歌を聞けぇっ!!」
熱いライブの幕が上がる! - 13:00天狗は向こうで昼寝をしています
いつもなら慌ただしく情報収集している筈の天狗が、今日は見当たらない。
少し気になって、時々探してみたりしたのだが…
何の気なしに覗いたところに彼女はいた。「ん……おぉ……記事、きじがぁ……むにゃ」
シエスタである。邪魔してはいけ「俺の歌を聞けぇっ!!」!?
「うるさっ……んぁ? あー、今、何時」
……今は一時です。
「あ、そう…………よっし活動再開すっかー……」
今にも倒れそうな顔色だが、止めることの出来ないオーラを纏っていた…… - 13:10 過ごしたい学園祭
昼に差し掛かり人がますます賑わう学園祭。
秋山蓮はその喧騒を避ける様に、できるだけ人気のないを歩いていた。
どうも、ここまで込んでいると進むだけでも一苦労なのである。
と、
足に何か柔らかいものが引っ掛かった。
「?」
引っかかったものを見る。
・・・誰かの足だ。
そこから辿って足の持ち主を見る。蓮の知り合いである城戸真司が校舎の壁に寄り掛かって、死んだように倒れていた。
「・・・城戸!?」
果たして人情味のあるやつかと尋ねられれば思わずクエスチョンマークが浮かぶような人物である秋山蓮だが、
半死半生の知り合い(少なくとも蓮の目にはそう見えた)を平坦な反応でスルー出来るほど冷血漢ではない。
慌てて肩を揺さぶる。「やっと……ちょっとは記事らしいもんが……書けたかもしれない……」
と、そうしていると城戸が擦れたような声でそう呟いた。「城戸!? おい、どうしたんだ!?」
助け起こし、問いかけると城戸は閉じていた瞼を、ゆっくりと開いた。その目元は死人かなにかのように黒ずんでいる。
「……蓮、か……
俺さ……昨日からずっと書いていて…… それでも……書けなくて……」
事情を知らない人間から見れば意味不明な内容であるが、蓮は城戸が新聞部所属と言う事を知っている。
つまり、徹夜で新聞部の記事を書いていたということなのか。「でも……書きあげて思った……
やっぱり、こんな時くらい、記事を書くのやめて……学園祭楽しみたいって……
きっと……射命丸先輩達にすげー怒られたり、すると思うけど……
それでも、みんなと参加したい……」
呟きが、徐々に小さくなっている。想像を絶する眠気が襲いかかっているのだ。
それでも、渾身を振り絞って自身の本音を語る城戸。「それが……いけないかどうかじゃなくて……俺も……陰陽鉄学園の一員として……
やりたいことが……それなんだ……」「……だったら起きてそうしろよ!
寝たら……学園祭は終わりだぞ……!」何故か涙声で城戸を揺さぶる蓮。
「そうなんだよなぁ……」
その言葉に城戸は苦く笑い、そして蓮の手を力なく握りしめた。
「蓮……」「お前はなるべく……学園祭を楽しめよ……」
そう、言い終えると、城戸の手は力なく地に落ち・・・
やがてグーグーという寝息が響き渡った。「き、……
城戸おぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」蓮の悲痛な叫びが木霊し……
図らずもその
寸劇やり取りの一部始終を見てしまったPCはぼそっと呟いた。やだ……何これ……
ごもっともな感想であるがどこもおかしくはない - 14:00 一人二輪
剣道部の出し物に向かう主人公。昨日の「二輪」は大盛況だったようだ…
今日は…妖夢が一人立っているだけだ。
一人で二輪?よく見ると妖夢の対手側には刀が置いてある。
これから来るのかな…?
そしてソル先生が「剣道部伝統芸能…二輪…仕れ!」と時代係った風に言うと…。
なんと妖夢の半霊が擬人化!半霊と二人で二輪を始めた。
二輪は壮絶であり半霊も本体も刀傷がびみょんに増えてきている。
此のままだと…だがその懸念は心配なく最後の型を終え、無事に妖夢の一人二輪は終わった。
妖夢にどうして一人でやったのか聞くと「みんな…私とやるの凄い嫌がったんです。いじめですかね?」…妖夢のことを知っているなら無理も無い気がする。
だがそれを直接言わないのが大人の醍醐味、気を落とすなと言った後で主人公は他の出し物を見に行った。 - 14:05橘朔也の失策
「(#0M0)ザガラァー!!!」
陰陽鉄学園の一角にて公開される、サバゲ部が主催した特製アスレチックコーナーにて、ダディャーナ先生の怒号が高らかに響き渡る。
一応断っておくが、陰陽鉄学園教師、橘朔也は暴走しがちな熱血教師ではない。(暴走はよくやるが)
生徒想いかつ頭に血が上ると周りが見えなくなるが、そのために起きがちな体罰や過度な指導などは一切やらない。こちらが手を出すのではなく、生徒からのアクションを尊重する。
しかし、そんな彼でも目の前の惨状は目に余るものだった。
ダディャーナ先生は本来ならば射撃部の顧問であるのだが、基本的に暇なのでサバゲ部の顧問の先生が急用なので代わりに様子を見てほしいと頼まれたのであった。サバゲ部が厳選に厳選を重ねて作り上げた、超本格的アスレチック。
……彼が聞いた話では、サバゲ部が提出した書類によると、当初は陰陽鉄学園周辺の豊かな自然を利用した本格的アスレチックという触れ込みだった。
しかし実際、彼が目にしたのは、心が乾くような地獄。
巻き起こる爆炎、むせるほどに漂う硝煙の香り、飛び交う悲鳴、そして銃声。アパム、弾薬を持って来い。ガザロフ中尉は俺の嫁。とにかく拷問だ、拷問にかけろ。愛してるぜ、ベイビー。はいだらー。宇宙の意志が、人類の無意識が週末を望んでいるのだ。etc...
……自然を使ったアスレチック?
一応、自然を使った設備はあるが……
丸太を使ったトラップや竹槍を無数に仕込んだ落とし穴が果たしてアスレチックと言えるのだろうか。
彼が知り得るかぎりでは、目の前の光景は断じてアスレチックなどではない。
いやつーか、どっからどーみても立派な戦場である。最低野郎じゃなくても思わずむせるくらい危険な匂いがプンプン漂ってる。そして、ダディャーナ先生はその地獄を作った張本人を呼びつけ、怒鳴り声をあげていたのであった。
その張本人である相良宗介は敬礼を決めて、ダディャーナ先生に反応を返した。
「はっ、橘先生、何か御用でしょうか!」
「(#0M0)ナニイテンダ! フジャケルナ!! ゴノアリザマバイタイナンナンダ!!」
「冷静になられて下さい、橘先生。仰りたいことは理解できますが、滑舌が悪くては伝えたい事も伝えられないのではないでしょうか」
「(#0M0)」オプション:オンドゥル語設定 ON/【OFF】
「……これは、一体どういう事だ? 聞いた話ではサバゲ部はアスレチックの筈だ」
「? はい、確かにアスレチックですが」
久々に頭を抱えたい気分だ。
「個人的には戦場、多目に見ても軍事演習に見えるのだが」
……陰陽鉄学園にも問題児は多数いるが、目の前の生徒、相良宗介はその中で特に過激な事で知られている。
なんでも帰国子女で、日本に来る前までは傭兵として生計を立てていたという話だ。
おかげで、未だに戦争癖が抜けていないらしい。
具体的には毎朝靴箱を一々爆破したり、学園中にブービートラップを設置したり……
アスレチックを企画、提出したのは相良ではなく、橘本人とも付き合いのある鈴仙・優曇華院・イナバだったので、安心しきっていた結果がこれである。
奇跡的に死傷者は一切でていないようだが、なんにせよ中止しなくては学園の評判がエライ事になる。
「ですが、AC学園の方々等からは大変好評なのですが……」
あいつらを一般的な利用者と一緒にしてはいけないだろう。
「とにかくそのアスレチックは中止だ、職員室までちょっと来い」
そう言って相良の首根っこを引っ掴む為に近寄った途端であった。カチリ
「!!」
迂闊に近寄ったのが痛恨のミスだった。橘先生の足元に嫌な音が鳴り響く。
これは……「第一次世界大戦において猛威を振るった対戦車用地雷です」
相良が仏頂面で答える。
いや、今はそんな情報は必要ない。それよりも……「……一体どうすれば解除できる」
「近くにナイフが突き立てられています。それを使用して地雷の解除を行って下さい」周囲を見回すと、近くの地面にグルカナイフが突き立てられていた。
・・・機械解体というよりは、人体解体向けの武器じゃないのかアレ。「相良」
「はっ」
「これが終わったら覚えていろ」
「肝に銘じておきます。御武運を」
敬礼と共に立ち去る相良。後には地雷を踏み付けて身動きの取れないダディャーナ先生が残された。(小夜子)
(もしかしたら、君にまた……)
(いや、今はよそう。まだそう決まった訳じゃない……)数十分後、
爆音と共に、「ザヨゴ――――!!」なる悲鳴が学園の片隅に響いた。
以後サバゲ部の出し物は強制終了、相良以下主犯は理事長直々にこってり絞られたとかなんとか。
※ちなみに橘先生は軽い怪我で済みました。
第二日目、午後の部②(15:00~18:00)
- 15:00~17:30たい焼き屋?にて
「へい毎度!焼きたてのたい焼き、出来上がりやした!!」
「お待たせいたしました。たい焼き3つとバナナクレープ3つ、全部で900ギルになります」
「……バナナクレープ2つ、まいどあり!お代は2個なんで2,000え……」
「…………(じとーっ)」
「……400ギルです、はい」「ア キ ラ さ ん ?」
「いや、ついいつもの癖で……すいまえんでした;;」
「……全く。とにかく気を付けて下さいね?」
「hai……しかしこんな安い値段で大丈夫なのか?」
「安いって……まぁ確かに普通のお店と比べたら半分くらいのお値段ですけど」
「……え?他の店ってそんな安いの?」
「無法松さんのお店の値段設定が異常なだけです。……今度無法松さんに会ったら提案しましょう。値段の 大 修 正 をね」
「昭和の男が、言って聞くようなタマかねぇ……」「いらっしゃいませー。美味しいたい焼きとバナナクレープはいかがですかー?」
「安いよ安いよー。安くて焼きたてのたい焼きだよー」
「……ところでなんでたい焼き屋でクレープまで売ってるんでしょう?」
「え?普通売るでしょ?」
「えっ」
「えっ」 - 18:00二日目閉幕
――本日の学園祭は終了致しました。保護者や参観者は…
はぁー…終わった。
昨日に増して疲れる日だった。
「疲れた?まだ明日が残ってるわよ」
…体、保つかな…。ふと見ると、周りの皆も疲れが隠せず、あまり動きたがらないようだ。
誰もその場から離れないので、自然と一様に駄弁り始めてしまった。
どこの出し物が良かっただの、美味しかっただの、のばらがどうの、どこの誰が可愛いだの、幼稚園の一行がどうの、紫プラモかわいそう…だの、wwwwwwだの、誰が好きだの、駅前に良い店がどうの…
他愛ないにも程があると言いたい…が、そんな気力すらあらずに、結局自分も駄弁ってしまう…そんな悪循環。
…いや、これは、あれだ。
修学旅行の就寝前の、あの感じだ。
教師すら咎める気が起きないようで、苦笑いしながら見守っている、奇妙な光景であった…。みんな分かってるんだ。
こんな楽しい祭りも…あと一日で、終わってしまうのだ、と。
第二日目、夜(18:00~24:00)
- 18:23人恋し秋空
・・・・学園祭も二日目が終了した。
達成感と疲れと寂寥感を滲ませながらPCが校舎を練り歩くと、静葉とばったり出くわした。「お疲れ様でした。」
へとへとになったPCを見て微笑みながらねぎらう静葉。・・・少しは仕事、楽になったかな?
「うん、お陰様で大分楽になりました。・・・御免ね、一杯頼んじゃって。」
うんにゃ、大丈夫、大丈夫。
また辛くなったら何時でも手伝うからよ、お前全力で頼んでいいぞ。
「ふふっ。そう言うなら、明日も私達と地獄まで付き合ってもらうからね?」そういえば、静葉も仕事終わったのか。
「仕事?終わったよ。後は明日の部活動の準備かしら。」
部活動・・・美術部か。
「そう、まだやる事が一杯あって・・・」
生徒会と部活の両立・・・。
お、俺より大変じゃないか・・・。「大丈夫、大変だけど・・・遣り甲斐はあるから。
・・・そんなに心配そうに見つめないで、ね?」季節が秋だからか、普段より心持ち力強いオーラを感じさせる。
「・・・あ。」
その時、静葉が小さな声を上げた。
その視線の先には―――窓から紅葉が夕日をを浴びてちらちらと煌めいている。
しかしもう11月、大半が散り、残りも落葉の様相を見せようとしていた。「・・・もう、秋も終わり、か。」
・・・・。
「・・・ね、部活に行く前にお願いがあるの。」
何かな?
「・・・私と、少しだけ散歩に付き合ってくれないかな・・・?」
いいぞ。
「・・・ありがとう。」夕日に染まった学園の外を彼女と一緒に歩く。
その間、彼女は景色を見つめていた。
秋から冬へと移り変わる瞬間。
その瞬間を最後まで見届けるように。 - 22:00女テラコック、皆の夜食を作る
二日目も終わり、最終日のため徹夜する生徒や教師陣が多数。
ふと、なにやらいい香りが漂ってくる不具合…これはダシの香り?
そして響く轟音、これは…高い建物の基礎であるモンケンを連想する音だ。
校舎の窓から外を眺めてみれば…白蓮がスゲエ音を立てて水菜を刻んでいる。
そして校舎の皆に「お夜食を作りましたー!いっぱい食べてあったまって明日もがんばりましょう!」
その言葉に一人…二人と生徒が出て行き、殆どの居残り生徒が出てきた。
そしてダシに水菜と…鯨肉!
いい塩梅に煮えたそれをご飯にかけて「テラハリ丼」の完成だ!
テラウマな味であったまり、皆が明日への生気を養った…
コメント欄
- 今更だが、もう聖が定時制の生徒じゃないからちょっと変になってるな。その内どうにか設定とのすり合わせをしたい -- 2012-07-21 (土) 02:43:24
- とりあえずコックの話は削除でいいんじゃないかな。 その上で新しい話を追加すればいいのでは -- 2012-07-21 (土) 03:46:01
- コックをゆゆ様とか他の料理作れるキャラに替えるのはどうよ?それなら、多少の修正で何とかなりそうだし -- 2013-03-12 (火) 10:43:24