火焔猫 燐

Last-modified: 2012-02-14 (火) 19:37:46

【種族】火車
【能力】死体を持ち去る程度の能力

 

○5面ボス 地獄の輪禍
 火焔猫 燐(かえんびょう りん)(通称:お燐)
 Kaenbyou Rin
 種族:火車
 能力:死体を持ち去る程度の能力
 本当の名前は火焔猫 燐(かえんびょう りん)
本人は長い名前が嫌いで、誰にでもお燐と呼ばせている。
 火の中に棲む猫で、さとりのペットである。口が上手く、死体や霊と自由に会話が出来る為、
灼熱地獄跡で怨霊の管理を任されている。
 彼女の古い友人に霊烏路空が居る。
彼女とはさとりに飼われ始めた頃、則ち地底が地獄でなくなった頃以来の親友である。
 ある日、彼女は灼熱地獄跡に異変を感じ取った。
いつもよりも火力が強かったのだ。
 火力の管理は空の管轄である。お燐はすぐに空の元を訪ねて驚いた。
誰から貰ったのか、恐ろしいまでの強力な力を手に入れていたのだ。
 それ以来、空は増長し始め、力を見せつけるようになっていった。
終いには地上を灼熱地獄にして支配するとまで言い始めた。
 そんなこと出来る筈もない。さとり様が許す筈もない。
その企みを地底の誰かに知られてしまえば、空は鬼達に始末されてしまうかも知れないのに。
お燐は友人の変貌に呆れ、彼女は禁断の技を使う。
 それは怨霊を地上に送り込む事。
それにより地上の妖怪達に異変を知らしめる事が出来れば、何かが変わる筈だと。
彼女は地上の妖怪達に助けを求めたのだが、彼女の前の現れたのは地上の人間だった。
 その人間は思いの外強く、妖怪退治の専門家といううってつけの人間だったのである。
その人間の腕が確かなら、増長した空を懲らしめる事が出来るかも知れない、そう考えた。
 最初からさとり様に相談すれば良かったのだが、お燐は何となく空の異変を隠した方がいいと思っていた。
もし空の異変に気付けば、さとり様は容赦なく空を始末するだろう、そう考えていた。
勿論そんな筈も無いのだが、子供が親に秘密がばれるのを恐れる様に、お燐も秘密がばれる事を恐れていた。
お燐は彼女に畏怖の念を抱いていたのである。

地霊殿txt