グロム級駆逐艦 グロム
[添付]
効果:主砲射程+4%、魚雷射程+4%、最大転舵速度+4%、被発見距離-4%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 7 | |
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生存性 | 継戦能力 | 14720 |
抗堪性 | ・防郭防御5% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御3% ・魚雷防御3% | |
主砲射程 | 8.26km | |
機動性 | 最大速力 | 38.07ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 9.66秒 | |
最大転舵速度 | 9度/秒 | |
転舵所要時間 | 3.82秒 | |
隠蔽性 | 6.36km |
・派生艦船
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
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120mm L/50 Wz.36 Bofos , 3基×2門 120mm L/50 Wz.36 Bofos , 1基×1門 | 5秒 | HE弾 329(3%) AP弾 利用不可 | 15度/秒 |
魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 装填時間 | ダメージ | 射程 | 雷速 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
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533mm potrójina, 2基×3門(6門) | 37.50秒 | 2070 | 6.60km | 76.41kt | 33% | 25度/秒 |
対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
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大口径 小口径 | 0 32 | 0km 1.5km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
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エンジンブーストⅠ | 最大航行速度+8% | 25秒間 | 75秒 | 2回 |
発煙装置Ⅰ | 24秒間持続する煙幕を張る | 9秒間 | 105秒 | 2回 |
レーダーⅠ | 7.2㎞以内の敵艦を全て発見する | 10秒間 | 120秒 | 1回 |
ゲーム内説明
グロムとブウィスカヴィツァは1937年に就役し、当時としてはフランスの最新鋭駆逐艦に次ぐ、ヨーロッパで最強クラスの駆逐艦であった。第二次世界大戦の勃発に伴い、両艦はポーランドへの戦時補給船団の護衛を支援すべく、バルト海を突破してイギリスに向かうも、ポーランドが瞬く間に陥落したため護送船団が編成されることはなく、グロムはイギリス海軍の指揮下に置かれた。その後、イギリス海軍の一部としてノルウェーの戦いに参加。しかし、1940年5月4日、グロムの魚雷発射管のうち1基に爆弾が命中して魚雷が誘爆した結果、僅か3分で沈没した。
解説
パンヨーロッパ駆逐第2ツリーのティア7艦艇。先に実装済のポーランドプレミアム駆逐艦「ブリスカヴィカ」の姉妹艦である。このティアになってようやく砲で発火を狙い、魚雷で浸水させるというツリーのコンセプトらしい振る舞いが可能となった。
・主砲
120mm砲を単装と連装の混在で4基7門搭載。第1砲のみ単装で残る砲は連装となっている。この砲は単発火力と装填時間こそ前級に劣るものの、他国同格を圧倒する7門という砲数によりかなりの瞬間火力を誇る。また姉妹艦と比較するとHE弾しか使用できないという制限はあるものの、装填速度や砲塔旋回速度、射程に勝るため取り回しも優れている*1。発火率こそ数値の上では3%と低目だが、他国同格のより発火率が優れる艦は弾道が高かったり弾速が遅かったりするのに比べると本艦の弾道はかなりマトモで命中させ易く、潜在的な発火能力は数値以上と言えるだろう(但し同格の着火マンと呼ばれる艦達と比較するのは酷というものだ)。
・魚雷
533mmクラスを3連装魚雷発射管に収めて2基6射線。まず前級との比較を行うと、前級までの4連装魚雷発射管から第1ツリーと同じ3連装に変わっている*2。単発火力や射程・雷速・浸水率といった魚雷本体の性能も据え置きだが、装填時間がやや短くなった事から第1ツリーと同じ様にコンスタントに流せるようになった。続いて姉妹艦の「ブリスカヴィカ」魚雷と比較を行うと、装填時間・浸水率・魚雷発射管旋回速度は共通だが本艦の魚雷は射程と雷速に劣り、その分単発火力が向上している*3。魚雷射程の短さは魚雷を単体の武器としてとらえた場合は問題ではあるものの…ここは逆に考えて近目の間合いから回避不可能な速度で襲い来る魚雷と、その魚雷による浸水を直した後に引き撃ちで着火を狙うというコンビネーションを考えたい。この場合、そこそこにマッチした組み合わせとも言える。
・対空
このツリーをここまで進めてきた艦長であれば既に承知であるが、この先も本ツリーに対空能力を期待してはいけない。
・装甲
このツリーをここまで進めてきた艦長であれば既に承知であるが、この先も本ツリーに装甲や耐性を求めてはいけない。
・機動性
素の最高速度は38ノット台と前級よりもかなり速度が向上。消耗品の搭載のみで39ノットを出せるし、エリート特性の選択を速度に振れば40ノットを超える。英駆の船体ではなくなった事で加速力は落ち込んでしまったが、素でもそこそこの水準。しかし姉妹艦の「ブリスカヴィカ」の瞬発力と比較するのは酷であろう。特筆すべきはその減速性能の優秀さで、最高速を出していてもすんなりと停止まで持っていける…この長所を生かしたい場合は装備の「防御」枠で「推力改良Ⅰ」を選択して欲しい。舵の反応はその速度故に機敏とはいかないが、実際に効きはじめると素直に曲がってくれる。しかし英駆の船体ではなくなった事もあり旋回半径は前級よりも大き目。ここは前述の減速性能の良さを活かして「半ノットターン」を使用してカバーしてあげよう。
・隠蔽性
素の被発見距離は6.36kmと最底辺でこそ無いものの、下から数えた方が速いレベルで良くない。この状態では隠蔽状態での魚雷発射は可能だが、その後すぐに艦本体が発見されてしまい回避行動を取られてしまうだろう。このため引き続き装備の適性で「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載する事を検討したい。これを搭載するだけで被発見距離は約5.7km台になり、通常迷彩も併用すれば約5.5km台までは短縮可能。
・生存性
素のHPは14000第後半と平均をやや下回る程度。第1ツリーの艦と比較すると船体がやや大きい事を考慮すると、体力に恵まれているとは言い難い。また速度こそ優秀なグループ入りしているものの…その実隠蔽が悪く対空もダメと単独行動しやすいタイプではない。普通の高隠蔽型駆逐艦と同じような扱い方をするとアッという間に体力を削られて瀕死になってしまうだろう。しかし本艦は前級から引き続き汎用性の高い艦艇スキルを持っており、更に欧駆の鉄板スキルとも言える「レーダーⅠ」も使えるようになった。これらを活かせば試合終盤まで生き残る事も不可能ではない筈だ。
・消耗品
駆逐定番の「高品質石炭」「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」で良いだろう。
・艦艇スキル/艦長スキル
「エンジンブーストⅠ」を2回、「発煙装置Ⅰ」を2回、そしていよいよ「レーダーⅠ」を1回だけとはいえ使用可能となった。
姉妹艦の「ブリスカヴィカ」と比較すると、エンジンブーストの使用回数を減らした替わりにレーダーを手に入れた形となる。また「レーダー」と「発煙装置」を組み合わせられるというのが本ツリーの明確な強みであり、自身は煙に隠れながらも安全にレーダーを使用できるという点が欧駆第1ツリーの艦との差別化のポイントでもある。
・装備
・兵装 「主砲改良Ⅰ」または「主砲改良Ⅱ」
・防御 「操舵装置改良Ⅰ」または「推力改良Ⅰ」
・適正 「隠蔽システム改良Ⅰ」または「操舵装置改良Ⅰ」
・エリート特性
・駆逐艦近代化改修 HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
前級まで主砲の火力不足に悩まされがちであったものの、本艦から明らかに火力が向上した事を実感できる。とはいえ本艦の特性や武装でグイグイ前に出てガンガン戦えるのは相当な手練れの駆逐乗りだけであろう。何故なら特技とも言えるレーダーは素で1回のみの使い捨てであり、攻防の要ともなる煙幕レーダー作戦も1試合に1回しか使用できない。使いどころを誤った場合、後は本艦の素の構成のみで戦う必要がある為だ。
また本艦は遠射接雷タイプの兵装を持っているものの、このタイプの代表選手である露駆とは異なり攻撃向きではない。砲配置が後方重視、かつ補助武装である魚雷の射程の短さを考えると本来は「敵を味方の火力圏内に引き込みつつ引き撃ちする」構成なのだろう*4。このため与えられた武装のコンセプトを理解した上でそれをどう使いこなすかを考えて戦術を組み立てる必要がある。とはいえ本艦を構成する各ピースは単体でも扱え、組み合わせも自在となっている。このため癖は強めなものの使いこなせれば楽しい艦の典型とも言えるだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 | 3 | 4 |
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報酬 | 艦艇exp7500 シルバー100k | 艦艇exp7500 シルバー100k | 艦艇exp7500 シルバー100k カッパー1 | 艦艇exp7500 シルバー100k カッパー1 |
ミッション内容 | 10回勝利 | 支配ゾーン15回占領 | 敵戦艦15隻撃破 | 浸水30回 |
史実
本艦はポーランド海軍がイギリス海軍に設計と建造を依頼、1935年に起工し1937年に竣工・就役した。
ところが就役して間もなくヨーロッパの情勢に暗雲が立ち込める…このままではドイツとの開戦は避けられず、ポーランドに留まった場合は容易に撃沈されてしまう事は明らかであった。このため第2次世界大戦開戦直前の1939年8月末にポーランド海軍所属の駆逐艦3隻をこっそりイギリスへ疎開させる作戦(ペキン作戦)が立案され、途中でドイツ軍に発見される等のトラブル*5はあったものの無事にイギリスに到着した。
当初は開戦後に対ドイツ戦線をサポートすべく、イギリスとポーランド間を輸送物資を積んで往復する任務に就く予定であったが…ポーランドがアッという間に降伏したため輸送船団を組む余裕すらなかった。よって、これ以降ポーランド海軍所属の駆逐艦3隻はイギリス海軍と共に行動する事になった。波の荒い大西洋で活動するために一部の装備を撤去して復元性を向上させる等の対処を行い、ノルウェーの戦いに参加。しかし本艦はこの戦いの最中、ナルヴィク沖でドイツ空軍のHe111爆撃機から攻撃を受け魚雷発射管を損傷。この損傷が元で搭載魚雷が誘爆し沈没した。
小ネタ
本艦の艦名の由来はポーランド語の「雷鳴」から。
因みに姉妹艦の「ブリスカヴィカ」はポーランド語の「稲妻」であり、姉妹で雷(かみなり)放電現象の音と光を表している。
グロム級駆逐艦はポーランド海軍が自国の海軍力増強のためにイギリスに建造を依頼したヨーロッパ駆逐艦としてはやや大ぶりな駆逐艦である。
なおポーランド海軍は既に「ブルザ級駆逐艦」を所持しており、こちらはフランス海軍に建造を依頼したもの。フランス海軍は大型駆逐艦の建造経験が豊富で、ベースシップを「ブーラスク」級としてサクッと造ってくれた…このため次級に相当する本艦についてもイギリスに建造依頼すれば同じようにサクッと造ってくれると考えたのだろう。
ところがこの依頼を受けて渡りに船とばかりに大喜びしたのは、イギリス海軍であった。というのも実はこの時期(恐らく1934年頃)のイギリス海軍は駆逐艦の数でこそドイツやフランスを上回っていたものの、大型駆逐艦の建造ノウハウを持っておらず「今後どうやって独仏の大型駆逐艦に対抗するか?」を模索していた時期。そこにカモがネギ(大型駆逐艦の仕様書と建造依頼書)を持ってノコノコやってきたという訳である。他国の予算を使って独仏の大型駆逐艦に対抗できる新鋭艦を設計・建造できるとあって関係者は大喜び(だって英海軍からの依頼だと色々な点で渋いから当然だよね)。描きあがった設計は後の「トライバル」級にそっくりで、自国の大型駆逐艦としてもそのまま流用できるようになっていた。
なお他国向けの艦という事で武装もしっかりしており、主砲はスウェーデンのボフォース社製50口径120mm砲*6、対空砲も同じくボフォース社の56口径40mm砲を搭載していたのであるが…ゲーム中では先に実装された「ブリスカヴィカ」の対空を見る限りは第1ツリーより遥かに低い値になりそうである。
実装当初は掲げられていた国旗が「ポーランド」のものではなく、何故か「オーストリア=ハンガリー帝国海軍旗」となっていた(アップデート7.1で修正済)。
編集用コメント
- 基本性能の一部が実際に購入した艦(モジュールアップグレード済、装備無し、エリート未選択)と異なって居たので修正 -- 2024-05-07 (火) 22:17:43
- ヒストリカル迷彩の効果を記載 -- 2024-05-09 (木) 19:33:13
コメント欄
- 魚雷がとてつもなく早い。ティア10の島風より全然速い。ただ威力が弱い。 レーダーとスモークの組み合わせはすごい使いやすかった。 -- 2024-02-27 (火) 21:21:20
- そりゃあ欧魚雷だから爆速だよ(火力…) -- 2024-02-28 (水) 08:35:51
- ゲーム内説明がストルドのものになっている。 -- 2024-03-09 (土) 21:13:01
- ご指摘ありがとうございます、訂正しました -- 2024-03-10 (日) 00:58:47