Chumphon

Chumphon (チュムポーン) (アトランタ級軽巡洋艦)

性能諸元

･基本性能
装甲配置

･アップグレード

･消耗品

ゲーム内説明

チュムポーンは、アメリカで建造されたアトランタ級軽巡洋艦であり、駆逐艦と連携して運用する前提で設計されました。
本級の当初の艦艇と比べると、主砲塔を削減して短距離対空兵装が強化されていました。

解説

米プレミアム艦のAtlanta級達の同型艦であるが多くの点でデチューンされており、脳筋モク撃ちOPと誤解して乗ると海底へ一直線である。何がデチューンされて「いない」かを知った上で乗るべき艦であろう。既存ユーザーが多い姉妹艦との比較を主眼に解説する。

• 抗堪性
  極めて悪い。
  特にデチューンされては居ないが、姉妹艦同様浮かぶ経験値BOXである。初期船体で23900、船体Bで26400と前級から大して増えておらず、相変わらず心もとない。
  装甲もT6から全く変わっておらず、全身13mm、それどころか一部の艦尾装甲帯と甲板の25mmが無くなっている。その代わりに主砲が32mmの装甲板として機能している。

• 主砲
  良くはない。
  砲弾性能は姉妹艦と同一だが装填時間がデチューンされている。主砲旋回が速く門数、射角は良好。以前は装填6.5秒で同じ砲配置のFlintの5.1秒と比べてかなり遅かったがバフにより6.1秒になった(それでも遅いが)、射程も13.2→14.2kmとT7Atlanta級の中では最長となり更に弾道が多少改善されている。射程の長さと弾道の良さで装填の遅さを補おう。
  姉妹艦および前級同様IFHEとの相性が良くまたデメリット抜きで重榴弾スキルを採用可能であり、主砲を主兵装とする本艦と相性が良いため専任艦長を作るなら優先度は高い。が、重雷装巡洋艦の道をひた走ることになる次級以降とは相性が悪いため、ツリーで艦長を揃えるならスキルの振り直しが必要。
  前級と異なり発火率も高くないため、大型艦を燃やしてダメージを取るのも難しい。

• 魚雷
  前級同様に隠蔽雷撃が可能。姉妹艦から明確に差別化されている点である。一方で姉妹艦と比較すると駆逐への圧をかけられなくなっており、これは大きなデメリットと言えるであろう。敵DDに前線を突破された場合敵DDはノーリスクで魚雷を視認し続けられるため、頼みの隠蔽雷撃すらほぼ無効化される。
  本ツリーおなじみの深度魚雷を備える。前級のRahmatから本数が1本増え片舷４門となり若干のパワーアップ、射程は伸びている代わりに装填時間、雷速が悪化している。
  また後述のTRB(魚雷装填ブースター)を使用する事で1回だけだが計16発の魚雷を殆ど同時にばら撒く事ができる様になった。
  それでもまだ主兵装として使うには火力不足と言える。

• 対空火力
  非常に良い。
  爆発数は素で4個、スキル込みで5個であり十分、長距離対空砲は同格内では群を抜いている。米巡と同じボフォースを搭載しているため中距離対空砲は射程3.5kmでダメージも同格の中では優秀であり全体的に火力が高い。姉妹艦のFlintやAtlantaがソナーを搭載する可能性が高い中で本艦は対空防御砲火を確定で搭載するため*2一時的にだが同格最強クラスの弾幕を張れる*3
  T6空母相手なら単艦でも十分対応可能であるが、T8空母相手は危険。どちらにせよ艦隊防空を形成する意識を持ちたい。

• 爆雷
  最大ダメージ1700、グループ数2、1グループ投下数は8。

• 機動力
  良くはない。
  最高速度、旋回半径ともに姉妹艦とほぼ同一。但し転舵所要時間は１割程度改善されている。しかし戦艦の砲撃を回避するにも、煙幕に流し込まれた魚雷を回避するにも心もとない性能であり、トータルで考えると良いとは言えない。
  32.5ノット、旋回半径は610ｍ、転舵所要時間は船体Aで10.1秒、Bで7.2秒。
  最高速度と旋回半径はアトランタ・フリントと同値だが、船体Bなら1.2秒早い。

• 隠蔽性
  非常に良い。
  特化で9.3kmと良好。魚雷を使うためにも隠蔽スキルは必須に近い。僅かながら姉妹艦よりも改善されており、T8含むマッチング内でも最良クラス。

• 消耗品
  煙幕性能はツリー共通。Flintと同じく有効時間30sだが、継続時間は約半分と大幅にデチューンされている。Atlantaのようなレーダーは当然有さず、両姉妹と異なりソナーが没収されている。
  特にソナーがない事は大きな痛手であり、駆逐艦相手に強く出られないばかりか特に煙幕射撃時の魚雷事故が起きやすい。
  パンアジア煙幕は30秒間も展開が可能であるため、展開しながらも微速前進して広く煙幕を張る事で、煙幕内での被雷確率を減らすことにつながる。煙幕が張れる時の撤退も容易だろう。
  このTierから魚雷装填ブースターが使用できる。のだが、使用回数は1回(スキル込みでも2回)しかない。使いどころはよく考えよう。艦長スキルを取れば使用回数を増やせるが、クールタイムは300秒と長めに設定されている。面制圧能力を高めるのも良し、咄嗟の雷撃チャンスに備えるのも良し。物量でゴリ押すパンアジアツリーの特徴的な消耗品であるため使い所には気をつけよう。

• 総評
  WGが満を持してアジアユーザーに送る、引きこもり専用自殺装置である。あらゆるデチューンにより敵駆逐の絶好のカモにされているが、被スポットを恐れて最後方に引きこもれば隠蔽も魚雷も活かせず敵の前進を許すことになり、戦犯確定である。そして煙幕と島影射撃で拠点防衛するだけならば姉妹艦のほうが遥かに適している。
  敵駆逐との接触を絶妙に避けつつ味方駆逐を援護する位置取り能力や、良好な隠蔽と緊急回避用煙幕を武器に強行偵察する度胸、劣化姉妹艦と承知の上で時に味方に対空と火力を提供する協調性、そして劣勢になっても最後まで諦めずに隠蔽雷撃で粘り続ける底力、そういった艦長としての能力全てが問われる玄人向けの艦だと言える。

史実

米海軍のAtlanta級巡洋艦が、もしもタイ王国海軍に譲渡されたらという設定で生まれた、WGおなじみの架空譲渡艦。

小ネタ

名前のもとになったのはタイ南部に位置するチュムポーン県だと思われる。
タイ南部の玄関口であり、また美しいサンゴ礁や数多くのビーチなどを擁する観光都市であり、ダイビングや遊泳など様々なアクティビティが楽しめるようだ。

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