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Tier 4 ドイツ 駆逐戦車 / 日本語表記:ヘッツァー
↑7.5 cm Stu.K. 40 L/43装備の初期状態
7.5 cm PaK 39 L/48はマズルブレーキが付いていないので判別は容易である。
↑10.5 cm Stu.H. 42 L/28装備
低~中Tierで猛威を振るう通称"10榴"。
スペック(v0.8.11)
車体
耐久値 | 270 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 60/20/8 |
最高速度(前/後)(km/h) | 42/11 |
重量(初期/最終)(t) | 16.17/17.32 |
実用出力重量比(hp/t) | 12.93 |
砲塔旋回速度(°/s) | 44 |
視界範囲(m) | 260 |
本体価格(Cr) | 127,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr/G) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7.5 cm Stu.K. 40 L/43 | 15.38 | AP APCR HE | 103 139 38 | 110 110 175 | 1692 | 0.39 | 1.7 | 40 | 70 7G 38 | 1,437 | -8°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7.5 cm PaK 39 L/48 | 15.38 | AP APCR HE | 110 158 38 | 110 110 175 | 1692 | 0.37 | 1.7 | 40 | 70 7G 38 | 1,520 | |
10.5 cm Stu.H. 42 L/28 | 6.98 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 2443 | 0.53 | 1.7 | 20 | 120 10G 128 | 2,100 | -7°/+15° |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Praga TN 100 | 100 | 20 | 340 |
---|---|---|---|
Praga TNPS | 120 | 20 | 350 |
Scania Vabis 1664 | 165 | 15 | 400 |
Tatra Typ 103 | 220 | 15 | 500 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Hetzer-Ketten Ausf. A | 16.8 | 28 | 2,500 |
---|---|---|---|
Hetzer-Ketten Ausf. B | 18.5 | 30 | 2,500 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 37 | 290 | 40 |
---|---|---|
FuG 10 | 455 | 100 |
FuG 11 | 615 | 70 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
---|
拡張パーツ
× | Class1 | × | × | Medium Tank | |||||
Small | Class1 | × | Springs |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 24% | 5.02% |
移動時 | 14.4% | 3.01% |
隠蔽率
固有隠蔽率 | 静止時 | 0.4800 |
---|---|---|
移動時 | 0.2880 | |
発砲補正 | 0.3642 |
派生車両
派生元 | Pz.Kpfw. 38 (t) n.A.(LT/5,000) / Marder II(TD/3,600) |
---|---|
派生先 | StuG III Ausf. G(TD/12,435) |
射界
射界 | 左5°/右15° |
---|
開発ツリー
7,5 cm StuK 40 L/43 (初期/25,000) | ┳ ┃ | 10,5 cm StuH 42 L/28 (3,800/28,000) | ||||
┃ ┗ | 7,5 cm PaK 39 L/48 (3,400/27,380) | |||||
FuG 37 (初期/180) | ━ | FuG 10 (3,600/21,600) | ━ | FuG 11 (5,600/33,600) | ||
Praga TN 100 (初期/800) | ━ | Praga TNPS (120/1,104) | ━ | Scania Vabis 1664 (400/4,980) | ━ | Tatra Typ 103 (850/9,120) |
Hetzer-Ketten Ausf. A (初期/1,950) | ━ | Hetzer-Ketten Ausf. B (1,025/4,370) | ||||
StuG III Ausf. G (12,435/422,000) |
解説
- 概要
Tier4のドイツ駆逐戦車。
Pz.38 nAの車体を流用した小型駆逐戦車である。
ver0.9.15.1で車両名称が Jagdpanzer 38(t) Hetzer に変更された。 - 火力
初期装備の7.5cm StuK40 L/43とその性能向上版の7.5cm PaK39 L/48、大口径榴弾砲の10.5cm StuH42 L/28の3種類になっている。左射角が5度しかないので片寄った射角に慣れる必要があるだろう。
- 7.5cm PaK39 L/48
貫通力、威力ともにMarder IIの最終砲とほぼ変わらないが装填&照準速度と精度に優れバランスが良い。長距離からの狙撃運用が向いているが、自身の視界が僅か260mと劣悪なため上手く視界を取ってくれる味方が居ないと性能を生かしきれないという難点がある。
- 10.5cm StuH42 L/28
典型的な短砲身榴弾砲で、装填速度と精度こそ劣悪だが、やや貫通力が高めで攻撃力の大きい榴弾が特徴であり、装甲の薄い場所を直撃できればTier5戦車に致命傷を負わすことも出来る攻撃力を持っている。そのため通常の戦車砲と違い榴弾(HE)がメインで使用する砲弾になる。ただ他の車両で同様の砲を使用したことが無い場合は、弾速が遅く装填の隙も大きい当砲を扱い難く感じるかもしれない。
注意点として、総弾数が20発しかないため当たる見込みの低い超遠距離射撃は避けた方が良いこともある。
7.5㎝に比べると俯角が1度小さいこと。精度の悪さと弾速の遅さをカバーするために敵の近距離で立ち回ることが多く自らの危険も大きいが、精度と装填時間の問題を補う装備・スキル・立ち回りが出来れば、7.5cm砲の徹甲弾では対処できない戦車にも安定してダメージを与えることが出来るので、この車両で運用方法を覚えてみるのも良いだろう。
- ※10.5cm砲の弾について
初心者がよく質問する「10.5cm砲がよく弾かれる」はAPを使っているのが主な原因。HEを使おう
この砲にはAPが存在するもののその貫通力は僅か64mmである。装甲の厚い相手には弾かれ、貫通可能な薄い装甲にはHEを当てた方が大ダメージを与えられるため使用する価値は無いに等しい。HEメインであとは好みに応じてHEATを数発搭載で良く、APは不要と言ってもいいだろう。
デフォルト設定ではAPを自動購入して戦闘開始時初弾からAPが装填されてしまう。砲弾の自動購入をする場合はAPを購入しないように設定を変更して、さらに弾の表示順並べ替えなどを行って初弾から自動的にHEかHEATを装填するように設定するほうが良いだろう。
ちなみにHEATに関しては貫通力104mmであるが、照準時間や精度の問題から弱点狙撃には不向きで、例えばKV-1の装甲75mm部分に撃っても逸れて固い部分に当たったり昼飯の角度を取られると簡単に弾かれる。HEATが真価を発揮する相手は、むしろ実装甲50~60mm程度の装甲の薄い敵だ。丁度105mmHEが非貫通になる程度の装甲を持つ敵に対してHEを撃つと非貫通で乱数ダメージが下に振れ、殺しきれると思っても一発耐えられてしまうことがある。そのような危険を伴うときにこそHEATを使えば着実に350ダメージを叩き込むことが出来る。APで代用しクレジット消費を安くあげる、という考え方もあるが50mmを超える装甲に対しては着弾角度によって容易に弾かれかねず、それよりも薄い装甲には貫通できるHEの方がダメージを出せるため、結局は中途半端なAPは使いどころが見いだせない。基本はHE、HE非貫通・HEAT貫通確実な敵に確実に大ダメージを与えたいときのみHEATを使う、といった運用の方が安定する。
- 装甲
良好な角度の傾斜が印象的な正面装甲は60mm厚を誇り、上部は60°傾斜により実質110mm程度の圧倒的防御力を発揮する。主砲付近は急角度の60mm防盾+裏装甲60mmで実質合計150~200mmクラスとさらに硬い。
やや傾斜の甘い車体下部も60mmの傾斜40°弱で実質75mmほど。
正面最大の弱点は車軸で、傾斜なし20mmが正面に露出している。HD化に伴い車軸は履帯判定に変わった。仮にここに当たらなくても履帯が損傷を受けると側背面に回り込まれやすくなる。
側背面は正面とは打って変わって薄く、機関砲にすら簡単に貫通を許してしまう。車体下部も含め、建物や地形で極力隠したり、十字砲火を受けるような形にならないよう布陣には十分注意しよう。
なお、狙って確実に当てられるサイズではないが車体正面左側の覗視孔は装甲0mm。正面装甲を過信していると機関砲弾などが隙間を抜けて飛び込んでくる場合がある。
- 機動性
エンジンは最上位でも出力不足気味で加速が鈍く、平地では34km/h程度が限界で好条件が揃わないと最高速度は発揮できない。傾斜を登るのは酷く苦手なので注意が必要である。
初期エンジンや第2エンジン(Pz.38 (t)から引き継げる)では、あまりにも遅すぎるので、フリー経験値を払って上位エンジンを搭載することをお勧めする。
旋回速度に関しては最上位エンジンを搭載すれば大幅に改善され、駆逐戦車としては非常に早く軽快。
超信地旋回ができる事もあり、側面への回り込みを仕掛けられても40km/h程度の速度ならば追従できる強みを持つ。
- その他
視認範囲の狭さ(260m)は際立った欠点の一つで、Marder IIから乗り換えた場合、50mも短くなる。
右側に偏った主砲の可動範囲の狭さと合わせて最初は戸惑うかもしれない。
このため通信機を介して味方と視界を共有しなければ満足に敵を捕捉できないが、肝心の通信機の性能も2つ目までは決して高くない。
最高位のFug 11まで強化すればかなり優秀(615m)ではあるが、上記の通り他の車両に転用出来ない為、開発するかは悩みどころ。
乗り出しの状態での戦闘はやや厳しめ。 - 総論
本車両は強力な榴弾砲と高隠蔽率を持ち後方での狙撃はもちろん、前面装甲と旋回性能を活かして前線での味方援護までできる頼もしい車両になれるだろう。
もし狙撃ポイントに隠れる茂みがない場合は、周囲の木を倒して隠れ場所を作ろう。
隠蔽率が大変高いので、上手に隠れれば見つかること無く一方的に砲撃が可能になる。
前線に出る場合は、最前線よりやや後ろで車体正面左側と下部を隠して布陣するとよい。
史実
1943年3月、グデーリアン機甲兵総監により「防御力を十分に持たせた低姿勢な軽駆逐戦車を必要とす」との要求を満たすものとして、III号突撃砲の生産が行われていたが、1943年11月26日、アルケット社の工場が連合軍の爆撃により破壊され、生産停止状態に陥った。
この為、急遽チェコスロバキアのBMM社が同突撃砲の生産を打診されるが、生産施設の違いにより、BMM社の軽戦車設備では24トンのIII号突撃砲の生産は不可能との返答を得る。
これを知ったヒトラーは戦闘重量13tを限度とし装甲は薄くとも可、路上最大速度60km/hの軽駆逐戦車という要求での開発を命じた。
そこでBMM社はII号戦車 L型 ルクスとの軽偵察戦車採用競争で不採用になった38(t)戦車の発展型である38(t)n.A.の車体を流用し、1943年12月に設計を、1944年1月24日に木製モックアップを、1944年3月には試作車3両を完成させる。
戦闘室は機関室まで一体となる完全密閉式の固定戦闘室であったが傾斜した装甲の為、乗員4名が配置されるには非常に狭い戦闘室であった。
主砲には口径7.5cmのPaK39 L/48が採用され、戦闘室容積の妨げとならぬよう前面装甲板に張り出しを設けて、この中に砲架を収容するという方式が採られた。
これは同時期、既に開発が進んでいたIV号駆逐戦車と同じ方式である。
だが、戦闘室容積の都合上、主砲は大きく右側にオフセットして装備されており、右側のサスペンションには850kg余分に重量が加わり車体前部が10cm程、常に沈んでいた事からバランスが悪く、加えて視界の妨げにもなり、乗員からは不評であった。
また、主砲は右から装填するように設計されているにも関わらず、レイアウトの都合上、左から装填しなければならなかった。
武装は主砲の他に、戦闘室上部に車内から操作するMG34又はMG42が設置されている。
エンジンはプラガAE 4ストローク直列6気筒液冷ガソリンエンジンであり、160馬力の出力は低く履帯の幅が狭いこともあり、重量の割には路外機動性は良くなかった。
しかしIV号駆逐戦車に比べ8トン軽くわずかに高速であった。
当然だが、生産中に各部に改良が盛り込まれ簡略化も図られたので、生産時期により細部は変化している。
本車は当初、Jagdpanzer 38(t) (Sd.Kfz.138/2)と呼ばれたが、1944年12月に制式名称として「Hetzer」(ヘッツァー、勢子)の名称が、ヒトラーにより与えられた。
悪い事ばかりの本車の様ではあるが、生産性はとても良好で稼働率も大変高く、1944年4月生産型の引き渡しから、1945年5月までにBMM社とシュコダ社で合計2,827両が生産され、1944年7月からWH戦車駆逐大隊をはじめ、主に歩兵・猟兵・騎兵、国民擲弾兵師団の戦車駆逐中隊、SS装甲擲弾兵師団に配備されたほか、75輌がハンガリー軍に供与されている。
派生型として火焔放射戦車も生産され、1944年12月のアルデンヌ攻勢時に約20両が投入されている。
終戦後もチェコ陸軍ではST-Iとして採用、シュコダ社により1950年までに158輌が作られ使用されたほか、1946年にはスイス陸軍が主砲の7.5cm StuK40 L/43への換装や車内構成の変更を行い、G-13の名で採用、使用した。
実車解説動画(英語)
「Inside the Chieftain's Hatch: Jgdpz 38(t) Pt 1. 」
「Inside the Tanks: The Hetzer - World of Tanks」
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