Tier 6 ドイツ 駆逐戦車 / 略称: Jg.Pz. IV / 日本語表記: IV号駆逐戦車 ラング
↑ 7,5 cm Pak 39 L/48
初期状態。Jagdpanzer IVの史実装備の一つ。
HD化に伴ってサイドスカートが追加され、印象が大きく変わった。防楯周りの艶もなくなってしまった
↑ 7,5 cm Pak 42 L/70
Jagdpanzer IVの史実装備。"ラング"のラングたる長砲身。
↑ 8,8 cm Pak L/56
最終状態。砲身は短くなっているが、貫通力は7,5cm砲からさほど変化はない。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 670 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 80/40/20 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/12 |
重量(初期/最終)(t) | 24.15/24.75 |
実用出力重量比(hp/t) | 17.77 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視界範囲(m) | 350 |
本体価格(Cr) | 910,500 |
修理費(Cr) | 4,380~ |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Pak 39 L/48 | 18.75 | AP APCR HE | 110 158 38 | 110 110 175 | 2,062 | 0.37 | 1.7 | 790 988 790 | 120 | 70 2,800 38 | 1,520 | -8°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7,5 cm Pak 42 L/70 | 15.79 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 2,132 | 0.33 | 1.7 | 925 1,156 925 | 75 | 109 2,800 98 | 1,740 | -6°/+15° |
8,8 cm Pak L/56 | 11.11 | AP APCR HE | 145 194 44 | 220 220 270 | 2,444 | 0.35 | 1.7 | 773 966 773 | 50 | 252 3,200 252 | 2,050 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 108 TR | 320 | 20 | 450 |
---|---|---|---|
Maybach HL 120 TR | 350 | 20 | 465 |
Maybach HL 120 TRM | 440 | 20 | 510 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Jagdpanzer IV 0-Serie | 24.2 | 32 | 7,800 |
---|---|---|---|
Jagdpanzer IV | 26.8 | 35 | 7,800 |
無線
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 23.77% | 5.94% |
移動時 | 14.25% | 3.56% |
派生車両
派生元 | StuG III Ausf. G(TD/31,100) |
---|---|
派生先 | Jagdpanther(TD/60,500) |
射界
7,5 cm Pak 39 L/48 | 左12°/右15° |
---|---|
7,5 cm Pak 42 L/70 8,8 cm Pak L/56 | 左12°/右12° |
開発ツリー
7,5 cm Pak 39 L/48 (初期/27,380) | ━ | 7,5 cm Pak 42 L/70 (4,600/53,000) | ┳ ┃ | Jagdpanther (60,500/1,345,000) |
┃ ┗ | 8,8 cm Pak L/56 (9,500/66,000) | |||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ||
Maybach HL 108 TR (初期/9,460) | ━ | Maybach HL 120 TR (710/10,430) | ━ | Maybach HL 120 TRM (1,500/19,900) |
Jagdpanzer IV 0-Serie (初期/9,610) | ━ | Jagdpanzer IV (4,110/12,860) |
車両に関する変更履歴
v0.9.10 | HD化 10,5 cm Stu.H. 42 L/28を削除 |
v0.9.15 | 8,8 cm Pak L/56のAP弾の貫通力を132mmから145mmに変更 |
v0.9.17.1 | 8,8 cm Pak L/56のAPCR弾の貫通力を171mmから194mmに変更 |
v1.9.0 | 7,5 cm Pak 39 L/48の総弾数を79発から120発に変更 7,5 cm Pak 42 L/70の総弾数を62発から75発に変更 修理費用を10%ダウン 収益性を2%ダウン HPを600から670に変更 |
解説
- 概要
Tier6のドイツ駆逐戦車。
大戦後期、フォマーク社がPz.Kpfw. IVの車体をベースに開発・量産した駆逐戦車である。
通称は「IV駆*1」あるいは「ラング*2」。たまに間違われる「IV突」はStuG IVの事であり、全く別の車輛である。
- 火力
StuG III Ausf. Gから引き継ぐ砲に加え、8,8 cm Pak L/56が搭載可能になる。
しかしいずれの砲も同格中戦車程度の貫通力しかない難点を抱えており、重装甲に対しての打撃力は乏しいと言わざるを得ない。この欠点は発射速度と隠蔽率と生かした立ち回りで補う必要がある。- 7,5 cm Pak 42 L/70
中間砲。後述の8,8cmより貫通力が有り発射速度も早いが、威力に欠ける。StuG III Ausf. Gからの引継ぎだが発射速度が上がっている。
現在では貫通力のアドバンテージはなくなったが、精度や弾速はこちらの方が優れており、取り回しが良いためこの砲でも十分戦力になれる。 - 8,8 cm Pak L/56
最終砲。単発火力が7,5cm砲から上がり、DPMはTier6車両中最高の2,444*3となるが、精度がやや低下する。
貫通力に関しては、2度のbuff*4によって7,5 cm L/70と同等まで引き上げられたが、同格駆逐戦車に比べるとまだ物足りない。
しかし以前に比べれば、この砲の弱点だった貫通力不足は相当解消されており、あえて7,5cm砲を使うといったこともなくなると思われる。
- 7,5 cm Pak 42 L/70
- 装甲
正面は上部下部ともに貫通110mm前後までなら防御を期待でき、防盾(80mm)付近はさらに傾斜が強かったり裏装甲があったりで貫通150mm程度まで防ぐこともある。
とはいえ、あくまで格下の車両の砲を多少防げる程度でしかなく、同格以上の車両との殴り合いを期待できるようなものでもない。
正面下部にはエンジンモジュール判定があり、ここに被弾するといとも簡単に破損して動けなくなってしまう。もし前線に出る場合はモジュール破損による被害も想定しておこう。
- 機動性
重量の増加からStuG III Ausf. Gに比べやや動作が重くなり旋回性も多少落ちているものの、駆逐戦車としては高く軽快に動くことが出来る。
最高速度40km/hには十分到達するので、陣地転換もさほど困ることはない。
旋回の速さから回り込んでくる軽戦車等への対応力も高く、駆逐戦車として不満はないであろう。
- 無線・隠蔽率
本車最大の特徴は停止時の隠蔽性能が23.77%と非常に優秀な点である。ドイツ戦車では軽戦車をも上回りトップクラスであり、移動中の隠蔽性能ですらTier2~3の軽戦車並みになっている。
茂み・迷彩ネット・カモフラージュスキルを組み合わせればよほど接近されない限りまず見つからない。「15mルール*5」を使うことで発見されずに一方的に発砲し続けることも可能だ。
高い隠蔽率から押され気味な状況では偵察を請け負うこともできるが、視認範囲は350mと広くは無い事に注意。
なお、無線範囲は415mとTier6にしては貧弱であるため、突出すれば他人からの無線情報(≒視界)を受けられなくなることにも注意が必要である。
- 開発
本車両の大きな利点は大部分のパーツをStuG III Ausf. Gから引き継げる事である。
7,5cm砲、無線機およびエンジンは最終モジュールがStuG III Ausf. Gと共通なため、履帯さえ更新できれば開発(エリート化)は楽。
しかし初期履帯の積載重量に全く余裕が無い為、予めフリー経験値を貯めておくか、クレジットは消費するが改良型装甲材を利用するのも手である。 - 総論
非常に高い隠蔽率と軽快な操縦性を持ち、低い車高を利用して小さな茂みにも隠れ潜むことが出来るのは大きな利点。隠蔽率や視界のルールとMAP(射線)を理解すれば他車両以上に相手に見つからないまま一方的に射撃を繰り返す事も可能である。
しかし主砲を同Tier駆逐と比較すると貫通力が特に不足気味で砲の左右可動範囲も狭く1発のダメージもやや低い。無砲塔故に市街地の乱戦や至近距離の撃ち合いは不得手。この車両で苦戦する人は『どうやったら隠蔽率を生かして敵に見つからないまま撃てるか?』『どう動けば相手に見つからないまま敵の側背面へ移動できるか?』を考えると良い。
本車の最大の強みである隠蔽率とDPMをどうか腐らせないよう工夫してみよう。
史実
(7.5 cm PaK 39 L/48搭載型。Munster戦車博物館にて)
1942年9月、ドイツ軍当局は東部戦線の戦訓に基づき、より強力な対戦車火力を持つ突撃砲を開発することを決定した。
IV号戦車の車体を利用した突撃砲を開発することが決まったのは1943年1月で、IV号駆逐戦車と名付けられたこの車両は1944年1月から量産が開始された。
この駆逐戦車(Jagdpanzer)という呼称は本車両で初めて使用されたもので、従来のPanzerjagerの呼称に代わるものである。
IV号駆逐戦車の車体はIV号戦車F型(量産開始後はH型)をベースとしており、装甲厚前面60mm、側面30mm(後に80mm、40mmに強化)のシンプルで避弾径始を重視した形状の戦闘室を持ち、武装は75mm砲を搭載した。
搭載砲は当初はパンター用に開発されていた70口径長砲身砲7.5cm KwK42 L/70を使用する予定だったが、生産が間に合わないという理由で7.5 cm PaK 39 L/48を搭載することになった。このため、初期のIV号駆逐戦車はIII号突撃砲G型やIV号戦車H型とまったく同じ火力しか発揮できなかった。
しかし、同時並行で開発されていた70口径砲搭載案がヒトラーのお墨付きを得たため、1944年8月からは7.5cm KwK42 L/70を基にしたStuk42 L/70を搭載したタイプの製造が開始された。また分類も「駆逐戦車」から「戦車」に変更され、駆逐戦車大隊だけではなく通常のIV号戦車と同様に装甲師団にも配備されるようになった。
このタイプは当初「IV号戦車ラング」(独:lang=長い)と呼称されたが、長砲身型のIV号戦車と紛らわしいということで、口径数を後ろに付けた「IV号戦車/70」と改称された。
生産は開発を行ったフォマーク社。後述のアルケット社製と区別するため、フォマーク社製は「IV号戦車/70(V)」と呼称された(WoTに登場するのはこちらのタイプ)。
また、1944年7月にヒトラーはIV号戦車の生産ラインを全てIV号駆逐戦車に振り向けるように命令を出した。ラインの切り替えの間はIV号戦車の車体に最低限の改造を施してIV号駆逐戦車の戦闘室を載せて生産されることになった。担当したのは標準のIV号戦車の生産をしていたアルケット社。こちらのタイプは「IV号戦車/70(A)」と呼称された。
IV号駆逐戦車は1944年1月から1945年3月にいたるまで、7.5cmPaK39 L/48搭載型が769両、7.5cmStuk42 L/70搭載型のフォマーク社製が930両、および同アルケット社製が278両の合計1977両が生産された。
重量バランスがフロントヘビーで悪路の移動が不得意という欠点があったものの、優れた対戦車火力は前線において高く評価され、大戦末期には戦車そのものの代替品として運用される例も多かった。(そもそも上述の通り生産途中で制式名も「戦車」とされている)
なお、日本語では似たような略称になるIV号突撃砲(StuG IV)は本車両とは別のものである。1943年11月にIII号突撃砲を生産していたアルケット社の工場が爆撃されて生産能力が落ちたことから、IV号戦車の車体にIII号突撃砲の戦闘室を搭載した突撃砲が製造されることになった。こうして開発されたIV号突撃砲はあくまでIII号突撃砲の生産数量を補うためのものであり、その戦闘能力や前線での用法はIII号突撃砲G型と同等である。総生産数はおよそ1100両ほどであった。
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