Tier5 ドイツ 中戦車 / 略称: Pz. III/IV / 日本語表記: III/IV号戦車
↑ Pz.Kpfw. III/IV Ausf. A + 7,5 cm Kw.K. 40 L/43
車体はこれまでのドイツ戦車と異なり、傾斜装甲を取り入れたことで避弾経始に優れている。
↑ Pz.Kpfw. III/IV Ausf. B + 7,5 cm Kw.K. 40 L/48
改良砲塔はシュルツェンとゲペックカステン(道具入れ)が付く点が大きな特徴で、見た目がIV号戦車H型に近づいた。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 600⇒630 |
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車体装甲厚(mm) | 80/30/20 |
最高速度(前/後)(km/h) | 55/18 |
重量(初期/最終)(t) | 23.82/25.07 |
実用出力重量比(hp/t) | 23.33 |
本体価格(Cr) | 315,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Kw.K. 40 L/43 | 13.95 ⇒15 | AP APCR HE | 103 139 38 | 110 110 175 | 1,535 ⇒1,650 | 0.41 | 2.3 | 740 925 740 | 130 | 70 2,800 38 | 1,437 | -10°/+20° |
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7,5 cm Kw.K. 40 L/48 | 13.95 ⇒15 | AP APCR HE | 110 158 38 | 110 110 175 | 1,535 ⇒1,650 | 0.39 | 2.3 | 790 988 790 | 105 | 70 2,800 38 | 1,520 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Pz.Kpfw. III/IV Ausf. A | 50/30/30 | 44 | 340 | 3,000 |
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Pz.Kpfw. III/IV Ausf. B | 50/30/30 | 53 | 350 | 4,000 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 120 TR | 350 | 20 | 510 |
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Maybach HL 120 TRM | 440 | 20 | 510 |
Maybach HL 157 P | 585 | 20 | 580 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Pz.Kpfw. III/IV | 24.95 | 34 | 5,000 |
---|---|---|---|
Pz.Kpfw. III/IV verstärkteketten | 27.8 | 36 | 5,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 13.97% | 3.45% |
移動時 | 10.49% | 2.59% |
開発ツリー
7,5 cm Kw.K. 40 L/43 (初期/25,000) | ━ | 7,5 cm Kw.K. 40 L/48 (3,400/27,380) | ||
Pz.Kpfw. III/IV Ausf. A (初期/5,370) | ━ | Pz.Kpfw. III/IV Ausf. B (2,690/11,330) | ||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) |
Maybach HL 120 TR (初期/10,430) | ━ | Maybach HL 120 TRM (1,500/19,900) | ━ | Maybach HL 157 P (2,400/20,000) |
Pz.Kpfw. III/IV (初期/4,430) | ━ | Pz.Kpfw. III/IV verstärkteketten (2,025/8,310) |
車両に関する変更履歴
v0.9.16 | 俯角を6度から10度に増加 HDモデル化 |
v0.9.17.1 | 初期砲塔時の耐久値を380から420に変更 改良砲塔時の耐久値を440から480に変更 7,5 cm Kw.K. 40 L/43および7,5 cm Kw.K. 40 L/48の装填時間を4.3秒から4秒に短縮 初期砲塔の視認範囲を320mから340mに、改良砲塔の視認範囲を320mから350mに増加 |
v1.9.0 | 7,5 cm Kw.K. 40 L/43の総弾数を87発から130発に変更 7,5 cm Kw.K. 40 L/48の総弾数を87発から105発に変更 修理費用を24%ダウン 収益性を6%ダウン 初期砲塔時の耐久値を420から600に変更 改良砲塔時の耐久値を480から630に変更 コレクション車輌に移行 |
解説
- 火力
初期砲の時点で十分な威力を持っており、乗り出しでも活躍が見込めるだろう。
俯角も10度あり、シュルツェンに干渉しないため地形への適応性も高い。
ちなみに史実通りなら砲塔が左右とも135°以上旋回できず背面90°が死角となるところだが、幸いにもこのゲームでは全周旋回可能である。- 7,5 cm Kw.K. 40 L/48
Pz. IV Hと同じ48口径の7,5cm砲。
他国の似たような口径の主砲と比べると火力も貫通力も控えめだが、弾速・発射速度・精度・照準時間のバランスがよく、取り回しの良好な主砲である。
課金弾APCRの平均貫徹力は158mm。会敵する格上戦車を考慮するともう一声欲しくなるが、回り込むなどで弱点を狙えば余程の重装甲車両(AT 15Aなど)でない限り問題なく通用する。
一方でバランス以外の長所に乏しく、DPMは火力増加の著しいTier5中戦車としてはあくまで必要十分の域を出ない。強引な攻めや体力勝負は相手を見定める必要がある。 - 体当たり
後述する機動力と装甲を生かしたもう一つの攻撃方法。
威力は車重や装甲厚に依存するため、同格以下の軽戦車の迅速な処理に極めて有効。
その際は最高速度である必要はなく、少しの助走から押し付けるだけでも火力補助には充分。チャンスがあればガンガン轢き潰してやろう。
- 7,5 cm Kw.K. 40 L/48
- 装甲
III号戦車とIV号戦車をもとに試作された本車であるが、この二両とは異なり、特に前面に避弾経始を考慮した車体形状を持つ。HD化に伴い車体装甲は大幅に変更され、現在ではPz. IV Hより良好な防御力を誇り、同格中戦車ではP.43に次いで優れている。
v0.9.17.1にてHPが同格平均以上になった点も見逃せない。- 砲塔
砲塔装甲はHD化により砲周辺の開口部が異常に小さくなったため、防盾(50mm)範囲のほぼ全てが合計100mm相当の装甲。キューポラもほぼ100mmなので弱点ではない。
さらに改良砲塔は初心者のミスショットを誘うシュルツェン*1により、スペック数値よりはるかに高い防御力を持つ。側背面からのHE・HEATに強い点も見逃せない。
ただしほっぺたの部分はPz. IV Hと同じく垂直50mmであり、冷静にここを狙われると格下戦車にも容易に抜かれてしまう。10榴の平均貫通力(53mm)も下回っているため、運悪くここに直撃して貫通を許せば甚大な被害を受ける事になる。 - 車体
前面装甲上部は、Tier5としては良好な80mmの傾斜装甲で、実装甲厚は約110mm強。
格下の通常弾に対しては鉄壁に近く、同格でも貫通力が低めの砲であれば簡単には抜かれない。
正面中部・下部は60mmで上部よりも薄いが、中部の傾斜角は上部よりややきつくなっており、正面からでも約100mm、昼飯の角度を取れば120mm近くまで耐え得る他、強制跳弾も期待できる。ただし下部は傾斜が緩い上、角度を取っても貫通100mmあたりから抜かれやすくなる。
側面は弾薬庫、燃料庫、エンジン判定が大半を占めるため、撃ち抜かれた時の被害も大きい。
ここがv0.9.17.1以前と最も異なる点で、機動戦になった際も絶対に側面を撃たせないつもりで立ち回ろう。
- 砲塔
- 機動性
本車のもう一つの特徴が良好な出力重量比と優れた足回りからくる高い機動性である。
出力重量比はTier5中戦車で最も高く、最高速度や旋回性能も優れており、軽戦車並みの総合性能を誇る。
- 偵察性能
視認距離は350mと標準的で、味方の状況によっては走り偵察を行う事も可能。レンズ被膜などを搭載すれば、開けた場所で偵察が空振りに終わった...なんてことも減るだろう。
しかし、軽戦車と違い移動中は隠蔽率が下がる上、図体が大きく被弾しやすい。あくまで中戦車なので、機動性は陣地転換や側面迂回攻撃、味方の救援や軽戦車殺しに活用したい。
- 開発
火力項で解説した通り、最終砲はPz. IV Hと共有している他、もしIV号中戦車ルートを進めていない場合は本車での研究によりPz. IV Dの最終砲も同時に完了する。無線機の互換性も高い。
積載に関しては、初期履帯でも砲塔以外の最終モジュールと任意の拡張パーツ3個を積む余裕はある。
無論、改良砲塔は旋回や視認範囲の強化に加えてHPも増加するため、フリー経験値に余裕があるなら早めに換装して損はない。 - 拡張パーツ
拡張パーツは中戦車らしい多様な選択肢に悩まされる。
機動性を生かした戦術と相性の良いレンズ皮膜の優先度が高いと言えるが、追加グローサーやターボチャージャーといった機動性を高めるパーツと相性が良い他、装填棒、射撃装置、換気扇などいずれも魅力的なものばかり。
得意とする戦術に合ったものを吟味して選ぼう。
- 総論
v0.9.17.1にて弱点の大半が改善され、走攻守のバランスが整った万能型の中戦車となった。
他の中戦車と同じような戦い方でも応え得る性能になったと言えるが、逆に言えば随一の特徴である装甲と機動性を生かさなければただの平凡な中戦車である。
本車ならではの仕事としては、敵の支援車両への迅速な妨害、包囲や裏取りを狙う快速戦車への対処、自走砲狩りに来た軽戦車の駆逐、体力を維持したまま格下を散らす等が挙げられる。正面戦闘は一時的な穴埋めや布石に留め、迂回攻撃や囮役を絡める事でさらに幅は広がるだろう。
具体的には、鈍重な相手ならNDK、味方の盾になりつつ待ち伏せ地点を暴いて射線に引きずり出すといった仕事の他、どうかすると同格中戦車をも食い散らかす3cm機関砲のLuchsやLeopardを正面から追い縋って叩き潰したり、開幕で要地を確保する格上軽戦車を自らと引き換えに討ち取ったり…等。
派手な戦果よりもいぶし銀の活躍でチームを支える事のできる中戦車である。
史実
III/IV号戦車は、戦況が逼迫してきた大戦後期にPz.Kpfw. IIIとPz.Kpfw. IVの統一を目論んで試作されたものであるが、当初は自走砲向けの車台開発として開発されていた。
1941年より、10.5cm榴弾砲を搭載するための車台が必要であるとしてIII号戦車とIV号戦車の部品を組み合わせた車台の開発が要求された。
その後搭載する砲はより大きな15cm榴弾砲に変更となり、最終的に1943年にHummelとして完成した。
その車台はIV号戦車のサスペンションとIII号戦車のトランスミッション、エンジンが採用され、さらに車体各所にIII号・IV号の部品が流用されたが、設計自体は全く新しいものである。
この車台は対戦車自走砲Nashornや各種試作自走砲の車台として使用されたが、1944年、III号戦車とIV号戦車の統一をこの車台をベースとして行うことになり、Nashornから数両が改造されて試験が行われた。
III/IV号戦車では車体各所に傾斜装甲が採用され、さらにその傾斜装甲を1枚板にするなど、全体的に生産しやすい形状へ改良されている。一方砲塔はIV号戦車のものがそのまま使用され、武装も7.5cm KwK40 L48を引き続き搭載する予定だったようだ。また電気系統が簡略化されたため砲塔は左右270度の限定旋回とされた。
しかし6月には戦車型の開発は中止され、さらに44年冬になると自走砲の車台をPz.Kpfw. 38 (t)、パンター、ティーガーIに統一することが決定されて、自走砲向け車台としても生涯を閉じた。
参考資料
http://ww2drawings.jexiste.fr/Files/1-Vehicles/Axis/1-Germany/02-mPanzers/PzKpfw3-4/PzKpfw3-4.htm
III/IV号戦車のイラスト
「ドイツ計画戦車」『グランドパワー 2010年8月号』
『PANZER TRACTS No.20-1:Paper Panzers』
上記雑誌記事のベースとなった英語本。
http://www.achtungpanzer.com/panzerkampfwagen-iv.htm
後半にIII/IV号戦車戦車型の開発経緯が書かれている。
また
http://combat1.sakura.ne.jp/3+4GOU-R.htm
『特殊戦闘車両』シュピールベルガー著 大日本絵画
以上は「フンメル」自走砲の解説だが、車台はIII/IV号戦車と同一である。
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