Tier5 ソ連 中戦車 (読み方 テー・トゥリツァッチ・チィトゥィリ)
↑ T-34 mod. 1940 + 76 mm L-11
購入初期の状態。傾斜装甲といえばまず名の挙がる代名詞的戦車。
T-34といえばこのデザインを思い浮かべる人も多いだろう。
↑ T-34 mod. 1942 + 57 mm ZiS-4
改良砲塔に、ZiS-4 57mm対戦車砲を搭載したもの。細く長い砲身が特徴。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 560⇒590 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 45/45/40 |
最高速度(前/後)(km/h) | 56/20 |
重量(初期/最終)(t) | 27.94/28.74 |
実用出力重量比(hp/t) | 17.40 |
本体価格(Cr) | 356,700 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
76 mm L-11 | 10 ⇒12.24 | AP HEAT HE | 68 75 38 | 110 110 156 | 1,100 ⇒1,347 | 0.51 | 2.9 | 612 490 612 | 90 | 56 2,800 56 | 660 | -6°/+17° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
76 mm F-34 | 11.76 ⇒15.79 | AP APCR HE | 86 102 38 | 110 110 156 | 1,294 ⇒1,737 | 0.46 | 2.3 | 640 800 640 | 90 | 56 2,400 56 | 1,155 | |
57 mm ZiS-4 | 17.65 ⇒26.09 | AP APCR HE | 112 189 29 | 85 85 95 | 1,500 ⇒2,217 | 0.34 | 2.3 | 990 1,238 990 | 115 | 56 2,800 28 | 740 | -8°/+20° |
76 mm S-54 | 10.53 | AP APCR HE | 125 156 39 | 115 110 165 | 1,211 | 0.41 | 2.9 | 816 1,020 816 | 85 | 80 2,400 48 | 1,390 | -8°/+26° |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
T-34 mod. 1940 | 45/45/45 | 40 | 320 | 3,200 |
---|---|---|---|---|
T-34 mod. 1942 | 52/52/45 | 49 | 350 | 3,900 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
V-2 | 480 | 15 | 750 |
---|---|---|---|
V-2-34 | 500 | 15 | 750 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
T-34 mod. 1941 | 30 | 37 | 8,000 |
---|---|---|---|
T-34 mod. 1943 | 31.3 | 40 | 8,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
9R | 325 | 80 |
---|---|---|
9RM | 525 | 100 |
乗員
1 | Commander(Gunner) | 2 | Driver | 3 | Radio Operator | 4 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class3 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 16.42%⇒14.45% | 3.84% |
移動時 | 12.31%⇒10.83% | 2.88% |
派生車両
開発ツリー
76 mm L-11 (初期/25,990) | ━ | 76 mm F-34 (1650/30,550) | ┳ ┃ | A-43 (29,660/925,000) | ||
┃ ┗ | 57 mm ZiS-4 (2,200/40,130) | |||||
T-34 mod. 1940 (初期/3,980) | ━ | T-34 mod. 1942 (1,735/10,000) | ━ | 76 mm S-54 (4,300/41,480) | ━ | T-34-85 (27,825/915,000) |
9R (初期/1,980) | ━ | 9RM (4,040/24,240) | ||||
V-2 (初期/18,750) | ━ | V-2-34 (5,000/27,860) | ||||
T-34 mod. 1941 (初期/2,680) | ━ | T-34 mod. 1943 (1,940/7,960) |
車両に関する変更履歴
v0.9.3 | HDモデル化 |
v0.9.18 | 派生元・派生先の車両を変更 |
v1.9.0 | 57 mm ZiS-4の総弾数を77発から115発に変更 76 mm F-34の総弾数を77発から90発に変更 76 mm L-11の総弾数を77発から90発に変更 76 mm S-54の総弾数を70発から85発に変更 修理費用を24%ダウン 収益性を6%ダウン T-34 mod. 1940砲塔時のHPを400から560に変更 T-34 mod. 1942砲塔時のHPを450から590に変更 派生元・派生先車輌を変更 |
解説
- 火力
WoTにおける本車の代名詞57 mm ZiS-4を搭載してからが本領発揮。
俯角はL-11とF-34でのみ-6°と微妙だが、ZiS-4とS-54は-8°とまずまず優秀。
照準拡散がどれもTier5中戦車内で最下位争いをするレベルでかなり悪い。- 57 mm ZiS-4
優秀な精度・貫通・発射速度を兼ね備えた個性的な主砲。
通常弾のAPはそれなりだが、課金弾APCRは平均貫通力189mmと非常に強力で、たとえ相手が格上の重装甲車両であってもそれなりに貫通を見込める。
また改良砲塔に換装すると発射速度が上昇し、なんと2,217という破格のDPMを誇る。育成した装填手と装填棒・換気扇を合わせれば装填時間を約2秒まで抑える事ができ、さらに途轍もない火力を発揮できるようになるだろう。
軽戦車への対処から重戦車の包囲まで、敵の装甲・交戦距離・戦況を問わず活躍できるポテンシャルを持っている。
一方で単発火力は低めであり、障害物を挟んだ単純なターン制の攻防では不利になりやすい。
また、照準拡散が大きい事に加え、口径の割に照準時間も微妙に長く、連射中は発射速度に追いつかない。
このため精度を活かそうとすると発射速度が犠牲に、発射速度を活かそうとすると精度が犠牲になるジレンマを抱えている。
貫通の優秀な金弾も、ダメージあたりの値段は高価めという欠点があり、場合によっては収支を犠牲にする覚悟が必要になる。 - 76 mm S-54
57 mm ZiS-4より単発火力と通常弾の貫通力に優れるが、DPMが極端に低い*1という欠点がある。
また、この砲が1発入れる間に57 mm ZiS-4は2発撃ち込める事も多く、単発火力の高さも特に長所とは成り得ない。
他国の同口径砲と比較した場合でも、火力・精度・貫通力のバランスなど見るべき点こそあるが、大きく溝を開けられた発射速度と照準時間はやはり苦しい。
中国のType T-34と差別化できるが、基本的にこの砲の搭載は推奨されない。
- 57 mm ZiS-4
- 装甲
全体的に傾斜装甲が採用されているものの、格下の通常弾を跳弾できれば良いレベル。
車体正面は45mm+傾斜57°前後=実厚80mm相当であり、昼飯の角度を取っても同格には通用しづらい。
豚飯でも同格中戦車のAPならギリギリ弾けるか程度にしかならず、しかもBTからのT-34系譜に共通して砲塔が車体前寄りにあるため、豚飯自体がそもそも向いていない。逆豚もそれが通用する程度の相手であればさっさと前から出て撃って下がった方が手っ取り早い。
垂直装甲厚の薄さはHEの非貫通ダメージを多く受けてしまう欠点もある。特にマッチングするTier帯には10榴などの強力な榴弾砲が蔓延しているため、格下にも注意を怠ってはいけない。
ただし背面装甲は他の戦車よりも比較的厚く、榴弾が貫通してしまうことは少ない。
- 機動性
最高速度は56km/hとTier5中戦車としてはトップクラス。
加速力自体は中戦車の域を出ないが、開幕の初期展開や長距離の陣地転換を素早く行う事ができる。
中戦車らしく戦況に応じて積極的に移動し、味方と連携して敵を追い詰めていこう。
旋回性能も良好で、中戦車らしい立ち回りには全く困らないだろう。
- その他
- 視界・隠蔽
初期砲塔の320mはかなりの近視だが、改良砲塔では350mとTier相応の視認範囲を有する。
隠蔽も中戦車としては平均的な数値であり、機動性をうまく利用すれば偵察の代役は十分に可能。
拡張パーツや搭乗員スキルで視界・隠蔽の両面を強化しておけば、緊急時や終盤戦に採れる戦術の幅が増えるだろう。- 57 mm ZiS-4搭載の場合
改良型射撃装置+レンズ皮膜+改良型換気装置
極めて速い発射速度に対し、改良型射撃装置を搭載しても照準の絞りが間に合わないため装填棒を載せるメリットは薄い。
装填棒を載せないことで余裕ができたスロットにレンズと換気扇を搭載すれば上述の偵察のための視界を十分に強化できる。
ターボチャージャー
陣地転換がさらにスムーズになり、他方への救援や強襲がしやすくなる。
もっとも、元々中戦車としての運用に困らないので、機動戦に特化させたい場合*2の候補である。
装填棒と組み合わせるとほぼ近接仕様になり、開幕の味方軽戦車の護衛や敵の包囲、NDKによって暴力的な火力を叩き出せる。
- 57 mm ZiS-4搭載の場合
- 開発
初期履帯の積載量に余裕があり、改良履帯よりも主砲・砲塔・エンジンの開発を優先しよう。
また、重戦車の入門編として名高いKV-1まで開発を進めるのもお勧め。その過程のT-28で57 mm ZiS-4を開発する事で、本車の乗り出しが相当楽になる。 - 搭乗員
車長が砲手を兼任しているため、前身BT-5の砲手が一度降車(その後T-34-85で復帰)する。
しかし車種が変わるため乗員を引き継ぐかは慎重に検討しよう。無線手と装填種に関してはどちらにせよ新たに雇う必要がある。
- 視界・隠蔽
- 総論
高い機動性と高精度・高DPMの火砲を有した手数型の中戦車である。
側面への回り込みなど味方と連携した強襲を得意とし、また砲精度と弾速から遠距離砲撃にも適性を持つ。
立ち回りによっては格上にも対抗可能な攻撃力を有しており、快速中戦車として非常に高い評価をつけているプレイヤーも多い。
一方、乗り手を選ぶ要因となっているのが平凡な照準時間と耐久力の低さで、ワンチャンスがものを言う中Tier帯において火力を確保するには修練と工夫が必要になる。
この辺りは特に同格他国の中戦車のノウハウが通じにくいため、味方との歩調の合わせ方や攻勢に出るタイミングを十分に研究して戦闘に臨もう。
史実
第二次世界大戦時のソ連の代表的な中戦車。
BT-2から始まるソ連快速戦車の完成形である。
1939年、A-20から装輪走行機能を外し、大型化して装甲と武装を強化したA-32の改良型、A-34が制式採用された。
当時としては画期的な傾斜装甲、対戦車戦を意識した高初速砲(初期型は76mmL-11、それ以降は76mmF-34)を取り入れ、良好な攻撃力と防御力、そして以前よりは重くなったとはいえ、依然として軽量な車体と高馬力でコンパクトなディーゼルエンジンとクリスティー式の脚周りによるすばらしい機動性を獲得した。また幅の広い履帯はロシアの泥濘を進むことができた。
また設計時に生産時のブレを考慮したため、工場ごとに技術差が存在しても製品として問題ないレベルに品質を保つことができ、多くの工場を動員しての大量生産が可能だった。
一方で防御力を重視した車体はコンパクトゆえに非常に狭く、加えて光学製品の品質が劣悪で、初期の砲塔は形状・装備的に外部視察能力が非常に低かった。
さらに車長は砲手を兼任し、無線機も小隊長車までの装備だったため、スターリンの大粛清の影響を残していたソ連軍の混乱に伴う指揮・練度の未熟さもあって、独ソ戦前半には性能的に劣る3号戦車や4号戦車に撃破されることも多かった。
しかし欠点があるとはいえ走攻守の基本性能に優れた本車はドイツ軍に立ち向かい、独ソ戦初期の崩壊寸前の戦線を支えた。
戦争が進むにつれて兵士や指揮官の練度が上昇し、より操作性に優れた新型砲塔の採用や部品品質の改善がなされたT-34は、1944年までの生産数3万両という驚異的な大量生産によってドイツ軍の攻勢を粉砕し、祖国(ロジーナ)の危機を救ったのである。
WoTにおいては57 mm ZiS-4が代名詞となっているが、このタイプは史実においては「T-34駆逐戦車」と呼ばれる少数生産のモデルであり、モスクワ防衛戦で戦績を残している。
しかしながら、ZiS-4の製造コストが高いことと、製造ラインがT-34-85に転換したこともあって新たな生産は取りやめになった。
余談だがこの本車両が登場する前には、T-26軽戦車に良く似た同名の試作戦車が存在していた。
- T-34 mod.1940. (初期砲塔)※名称は1940年型であるが戦時簡易型の鋳造砲塔なので実際は1941年型である。
76 mm L-11 1940年型に搭載された短いタイプの76mm砲(40年型は溶接砲塔なので再現出来ないが)
76 mm F-34 戦時簡易型の鋳造砲塔を搭載した1941年の一般的なモデル(ちなみに溶接砲塔タイプも存在する)
57 mm ZiS-4 T-34駆逐戦車とも呼ばれる、高コストながら貫通力の高さを買われ30両ほど生産されたレアなモデル。 - T-34 mod.1942. (改良型砲塔)※名称は1942年型であるがキューポラが存在するので実際は1943年型である。
76 mm F-34 新型の六角砲塔に変更された1943年の一般的なモデル(砲塔前半下部の角が丸い為、所謂ソフトエッジ砲塔に分類)
57 mm ZiS-4 対戦車戦闘を目的として42年型をベースに再び1943年に4両だけ作られた、これまた超レアモデル。
76 mm S-54 ティーガーショックを受け、高射砲をベースに試作された高初速76mm砲の搭載案・・・らしい。
※参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/T-34
http://combat1.sakura.ne.jp/T-34.htm
http://combat1.sakura.ne.jp/T-34-57.htm
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