ARL 44

Last-modified: 2024-04-27 (土) 23:05:57

Tier 6 フランス 重戦車

ARL44_Early.jpg
↑ ACL 1 + 76 mm M1A1
初期状態。
HD化に伴い初期砲塔が置き換えられ、改良型砲塔の角を丸めたような形状になった。
被弾面積も小さくなっており、ある意味Buffである。

ARL44_Late.jpg
↑ ARL 44 + 90 mm DCA 45
ARL 44の史実装備。
マズルブレーキの付いた長砲身が実に頼もしい。
ドイツ戦車の影響を受けているため、どことなくTiger IIに似ている。が、車体を一周する伝統的な履帯がフランス色を拭えない。

v0.9.9まで

ARL-1.jpg
FCM F1&76mm Gun M1A1
「一体どうしたお前」と思わず尋ねたくなるほど投げやりな形状が特徴的。
ちなみにこの砲塔は超重戦車FCM F1に採用されていた砲塔である。

ARL-2.jpg
ARL 44&90mm DCA 45
「一体どうしたお前」と思わず尋ねたくなるほど近代的なデザインに変貌。

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値870⇒920
車体装甲厚(mm)120/60/40
最高速度(前/後)(km/h)37/10
重量(初期/最終)(t)46.47/47.18
実用出力重量比(hp/t)15.90
本体価格(Cr)925,000
修理費(Cr)
超信地旋回不可
ロール突破型重戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
76 mm Gun M1A115.79AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
1,8160.432.3792
1,037
740
7056
2,800
56
1,567-10°/+20°

-10°/+15°
90 mm DCA 306.98AP
APCR
HE
135
175
45
240
240
320
1,6740.42.3800
1,000
800
60255
4,800
255
2,050
90 mm F36.82AP
APCR
HE
170
248
45
240
240
320
1,6360.392.7930
1,163
930
50255
4,800
255
2,200-10°/+15°
90 mm DCA 456AP
APCR
HE
212
259
45
240
240
320
1,4400.383.41,000
1,250
1,000
50255
4,800
255
2,750
105 mm Canon 13TR5.61AP
APCR
HE
175
223
54
300
330
360
1,682
1,850
(APCR)
0.413.4850
1,063
850
40270
4,000
280
2,400
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
ACL 1110/30/30203407,000
ARL 44110/30/30223506,500
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Maybach HL 23057520700
Maybach HL 230 P45F75020750
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
ARL 4446.961814,200
ARL 44 bis50.52014,200
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
SCR 508400100
SCR 528F75080
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class2改良型照準器Class2追加グローサーClass2
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class2改良型装甲材Class2内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時*1
静止時2.17%⇒5.24%1.1%
移動時1.08%⇒2.62%0.55%
 

派生車両

派生元BDR G1 B(HT/33,000)
派生先AMX M4 mle. 45(HT/47,590)
 

開発ツリー

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76 mm Gun M1A1
(初期/50,330)
90 mm DCA 30
(9,300/64,000)
ARL 44
(6,100/20,430)

90 mm F3
(15,000/87,000)

105 mm Canon 13TR
(16,350/94,350)
ACL 1
(初期/8,350)

AMX M4 mle. 45
(47,590/1,395,000)

90 mm DCA 45
(18,500/121,250)
SCR 508
(初期/21,600)
SCR 528F
(9,000/54,000)
Maybach HL 230
(初期/26,000)
Maybach HL 230 P45F
(18,800/52,000)
ARL 44
(初期/8,600)
ARL 44 bis
(4,930/15,420)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.6初期砲塔の視認範囲を320mから340mに増加
改良砲塔の視認範囲を330mから350mに増加
v0.9.10HDモデル化
v1.0.1初期履帯の移動・車体旋回時の散布界を13%減少
改良履帯の移動・車体旋回時の散布界を14%減少
90 mm F3の砲塔旋回時の散布界を12%減少
90 mm F3の照準時間を2.9秒から2.7秒に変更
105 mm Canon 13TRのAP弾の貫通力を165mmから175mmに変更
v1.9.090 mm DCA 30の総弾数を50発から60発に変更
修理費用を11%ダウン
収益性を2%ダウン
ACL 1砲塔時のHPを780から870に変更
ARL 44砲塔時のHPを820から920に変更
派生元車輌を変更

解説

  • 概要
    v0.7.1で追加されたTier6のフランス重戦車
    戦後初期、B1などの既存技術をベースに開発・量産された重戦車である。
     
  • 火力
    後期砲塔専用の2つの火砲が概ね最終候補となる。
    いずれも俯角は-10°と地形適性は優秀だが、他国に比べ照準時間や発射速度に劣る傾向がある。移動を繰り返しての射撃ではイライラさせられる事もあり、Enhanced Gun Laying Drive(改良型射撃装置)を装備するなどして少しでも改善しておきたい。
    v1.0.1より全体的に照準の拡散が抑制されたため、飛び出し撃ち等での命中率が多少は向上したと言える。
    • 90 mm DCA 30
      中間砲。BDR G1 Bで研究済みなら引き継げる。
      初期砲がTier6重戦車としては貧弱なため、購入直後は真っ先に本砲に換装したい。幸い初期履帯でもギリギリ搭載できる重量に収まっている。*2
       
    • 90 mm F3
      同格相手なら十分な貫通力を持ちつつも、目立った欠点がなく扱いやすい砲。DPMや照準時間の面からもバランスに優れている。
      課金弾の貫通力が248mmと大変優秀であり、後述の90mm DCA 45と比べても大差ない。弱点を狙えばTier8重戦車や重駆逐戦車であろうと正面から充分貫通可能だ。
      最終砲として本砲を使うのも選択肢の一つではあるが、課金弾頼みになると割高な単発価格が収支を圧迫してしまう点、105mm砲に比べターン制でのパンチ力に欠ける点に注意が必要。
      v1.0.1より照準時間や拡散がやや改善し、主に中遠距離で絞る時間には差を感じるだろう。
       
    • 90 mm DCA 45
      ARL 44の史実砲。最終砲候補の一つ。
      通常弾で212mm、課金弾で259mmと2つ格上のTier8重戦車とまったく同等の貫通性能を誇る。同格重戦車はおろか、マッチングする殆どの車輌を相手にできるだろう。
      精度も重戦車としては優秀で本車の砲の中では一番高い。それでいて弾薬費はDCA 30から据え置きである点も見逃せない。
      欠点は遅い照準時間と劣悪なDPMで、低いHPも相俟って単純な撃ち合いでは押し負けやすい。
       
    • 105 mm canon 13TR
      ソ連の107 mm ZiS-6に比肩する性能を持つ砲。最終砲候補の一つ。
      単発火力がTier7重戦車並みに高く、さらに課金弾では単発火力が向上する非常に珍しい特性も持つ。
      課金弾主体の場合、本車の搭載砲では最高のDPMを発揮する。
      貫通力は90mm砲には劣るもののTier6重戦車としては十分であり、格上車輌の相手だけでなくダメージの底上げもできる課金弾は多めに積んでいくといいだろう。
      v1.0.1よりAPの貫通力が10mm向上し、欠点であった照準拡散もだいぶ改善された。照準時間をカバーしやすくなったのは大きく、単発を活かせる場面は増えたかもしれない。
       
  • 装甲
    正面装甲はBDR G1 Bから強化された一方、耐久値は一切上昇せず、一部同格中戦車にすら劣ってしまっている。
    肝心の装甲も弱点が多いため繊細な扱いが必要になる。
    • 砲塔
      正面は110mmの垂直となっており、防盾も小さいので少々頼りない。また砲塔側面は30mmと致命的に薄く、特に口径90mmを超えるAP・APCRは3倍ルールにより跳弾することが出来ない。
      この弱点を熟知したプレイヤーは砲塔を優先的に狙ってくることもあり、ハルダウンによる防御力の増加は見込めない。
      天板もわずか10mmと軽戦車並みの薄さであり、自走砲にも弱い。
    • 車体
      正面上部は120mmの傾斜装甲(48度175mm相当)というTier6にしては優秀な防御力を誇る。
      しかし、車体側面など他の部分は60~50mmと頼りなく、150mm級の榴弾砲を持つKV-2日本重戦車等に真横を撃たれると一撃で撃破されてしまう可能性がある。それらの弾を受ける際はしっかりと正面を向こう。
      更にChurchillシリーズのように履帯の裏に車体があり、正面から撃ち抜かれるとダメージが入る構造になっており、正面を向けているだけで履帯ハメの危険性がある。
      装甲厚も履帯を含めても80mmしかなく、昼飯や建物を使った豚飯で隠すこともできないので、じっくりと狙われるような運用を避ける他ないだろう。
      車体下部も50mmしか無いが、こちらは傾斜が強く、敵に対して5°程度傾くだけで強制跳弾角度に達するため、AP・APCRにはめったに抜かれない。
       
  • 機動性
    優秀な火砲に引けを取らない高い機動性も見逃せない。開発完了後の優れた出力重量比は、特に登坂時に明確な差を感じる事だろう。
    ただし後退速度は10km/hと重戦車相応であるため退避時は注意。
    初期状態でもやや鈍重とはいえ絶望的に遅いわけではなく、旋回の遅さに目をつむれば他の重戦車と変わらない程度の常識的な機動力はある。ここまでのフランス戦車に慣れているなら主砲を優先して開発するのも選択肢の一つ。旋回速度は重戦車らしく遅いため、支援や障害物のない状況で、LTにまとわりつかれるような事態は避けたい。
    上位エンジンは次のAMX M4 mle. 45でもお世話になるため、最終的にはここで開発しておくと次が楽になる。
     
  • 総論
    突出した強みのある最終砲、平均以上の機動力、厚い車体正面装甲とスペック上は強力な重戦車に見えるが、フランス特有の欠点を多く抱えているために、実際に長所を生かした戦闘力を発揮するにはやや手腕が必要となる車輌である。
    履帯裏の絶望的な弱点が(物理的にも)足を引っ張ることが多く、肝心の車体正面装甲を生かせるシチュエーションは意外にも限られている。本車に乗る時は絶対に側面を見せない立ち回りが必須であり、快速車輌の回りこみや自走砲に対する警戒を常に怠ってはならない。
    また旋回の遅さに加えDPMも低い事から接近戦は大の苦手だ。改良エンジン搭載後は機動力の高さから前線に出がちだが、単機での突出は他の戦車にも増してタブーである。側面を晒さない、肉薄されない堅実な立ち回りをすれば、陣地転換が容易な機動力と格上にも対抗できる強力な貫通力と攻撃力を兼ね備えた優秀な戦車となるだろう。
     
    これら全ての特徴は改良砲塔の搭載が大前提である。初期砲塔はv0.9.9以前と比較すると形状こそスマートになったものの、相変わらず貧弱な火砲しか搭載できない。重量も改良砲塔の方が軽いので、フリー経験値を用いるのも一考の余地があるだろう。
     

史実

詳細

1944年にフランスが解放されると、パリに舞い戻ったフランス政府は速やかに「国産の兵器による」再軍備を模索し始めた。そんな状況の下で、米英から供与された戦車に含まれていない「重戦車」をまずは開発・生産することが決定された。
設計開始当初は「60mmの装甲と75mm Long 44を装備する戦車」として設計されていたが、M4シャーマンに劣るこの仕様では生産する意味がないという軍側の指摘を受けて仕様が変更され、「120mmの傾斜装甲と90mm砲を搭載する戦車」として再度設計が開始された。
戦中・および戦後の混乱と資源不足の中で計画は遅れに遅れ、最初の試作車両がロールアウトしたのは戦争がとうに終わった1946年のことであった。ゲーム内の初期砲塔であるACL 1はこの最初の試作車両に搭載されていたもので、どうやらフランス製の75mm SA44を搭載していた模様。

 

この新戦車の主砲には艦載砲を転用した90mm DCA 45が選ばれた。この砲は初速1000m/sを誇る優秀な火砲であり、火力面では当時の各国の戦車と比較しても何ら遜色のないレベルに達していた。
エンジンは当初タルボの450馬力エンジンやパナールの400馬力エンジンが予定されていたが、仕様変更による重量増大に国産エンジンでは対応できなかったために、戦争で鹵獲したドイツのマイバッハHL230エンジンを搭載することになった。このエンジンは本来600馬力のエンジンであるが、ドイツが過熱対策に悩まされたことを加味して出力を575馬力に落として運用されたようである。
しかしながら、足回りを今まで慣れ親しんだB1Somua S35といった"伝統的な"フランス戦車の技術で構成してしまった結果、575馬力のエンジンをもってしても路上で37km/hしか発揮できないうえ、駆動系の信頼性は無きに等しいレベルになってしまった。

 

本車は1947年から1950年の間に60両ほどが生産され、1951年の革命記念日パレードで表舞台へのデビューを果たした。しかし、そのただ一回の晴れ舞台を最後に表舞台から姿を消し、そのまま全車が退役してしまった。
軍部はそれでもARL44の量産を望んだが、まだまだ戦争の爪跡が残るフランスにとって、40トンを超える重戦車である本車を量産・配備・運用するのは体力的に困難だったようである。

 

arl44_1.jpg
↑最初で最後の晴れ舞台に参加するARL44。この次にARL44が人前に出るのは博物館の展示物になった時であった。合掌。

 

余談だが本作品のARL44の上部支持転輪は後部駆動輪近くの一対を除き省略されたのかモデル作成担当者の勘違いなのか只の半円状の出っ張りの様になっている、画像にもある履帯が巻かれている車体上部と履帯との間にあるの二対の半円がそれである。

情報提供

愚痴や日記など生産性のない話題外部総合掲示板をご利用ください。
マスター(M)バッジ報告専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブスペック解説に表記されています。

アーカイブ1

※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。


*1 105 mm Canon 13TR時
*2 ただしこのままでは後期エンジンや大半の拡張パーツが載せられない事に注意。