IS-2-II

Last-modified: 2024-04-27 (土) 23:05:57

Tier8 ソ連 重戦車

IS-2-II_1.jpg
↑ IS-2-II standard + 85 mm D-5TD
初期状態。ISの初期状態を思わせる細い砲身を備えている。
車体はISから転輪一個分延長されている。
IS-2-II_2.jpg
↑ IS-2-II experimental + 100 mm S-34D
最終状態。いつものお椀型のように見えて、実はかなり個性的な砲塔。

3Dスタイル「ブラックバック(Blackbuck)」

Blackbuck.JPG

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値1,450⇒1,500
車体装甲厚(mm)110/90/60
最高速度(前/後)(km/h)34/12
重量(初期/最終)(t)51.4/50.95
実用出力重量比(hp/t)14.72
本体価格(Cr)2,530,500
修理費(Cr)
超信地旋回不可
ロール突破型重戦車
 

武装

名称主砲切替時間(s)各装填時間(s)斉射/装填準備時間(s)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
85 mm D-5TD2.56/6(計:12)

5.5/5.5(計:11)
2.5/3⇒2/3AP
APCR
HE
212
238
43
180
180
300
0.4
⇒0.38
2.4
⇒2.2
800
1,000
800
68260
3,600
215
3,000-7°/+20°

-7°/+22°
100 mm S-34D49.5/9.5(計:19)

8.5/8.5(計:17)
2.5/4⇒2/4AP
APCR
HE
221
256
50
300
300
360
0.4
⇒0.38
2.7
⇒2.5
980
1,250
900
74480
4,400
330
2,590-7°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
IS-2-II standard215/100/90243307,500
IS-2-II experimental235/140/120263507,500
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
V-12-5M168015750
V-12-6M175015700
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
IS-2-II early53.562714,000
IS-2-II late55.53014,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
10RK440100
12RT625110
 

乗員

1Commander(Radio Operator)2Gunner3Driver4Loader5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class1装填棒×砲垂直安定装置Class1改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Heavy
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時6.38%1.4%
移動時3.19%0.7%
 

派生車両

派生元KV-3(HT/51,300)
派生先IS-3-II(HT/165,400)
 

開発ツリー

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85 mm D-5TD
(初期/80,000)
100 mm S-34D
(19,600/115,000)
IS-3-II
(165,400/3,570,000)
IS-2-II standard
(初期/22,000)
IS-2-II experimental
(16,600/32,500)
10RK
(初期/18,600)
12RT
(5,600/33,600)
V-12-5M1
(初期/52,000)
V-12-6M1
(25,900/82,800)
IS-2-II early
(初期/17,500)
IS-2-II late
(15,000/33,000)
 

車両に関する変更履歴

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v1.7.1新規実装

解説(v1.7.1)

  • 概要
    v1.7.1で追加されたTier8のソ連重戦車
    IS-2の二連装砲仕様の計画案である。
    本車両から特殊機能である二連装砲を搭載する。
    二連装砲に関して

    二連装砲に関して
    二連装砲は二本の主砲それぞれに砲弾を装填し順次あるいは同時に砲撃できるシステムである。
    装填は片方ずつ行われるためイタリア車両などの自動再装填砲(オートリローダー)に似ているが、装填弾数による装填時間の変化がなくいずれも一定時間で装填される。なお二発目の装填途中に一発目を発砲すると装填状態はリセットされる。
    試合開始時は左の砲が選択されており、発砲するたびに砲撃可能な主砲が切り替わる*1
    主砲が切り替わる際にはスコープの視点も対応する主砲に切り替わるためスナイパーモードの視点もわずかに移動する。

    弾種の変更に関しても自動再装填砲と同様に装填済の弾を撃ち尽くすか装填状態を破棄して一発目から再装填しなくてはならない。装填手パークの直感も2発装填完了状態でしか発動せず、効果が適用されるのは一発目の砲弾のみである点も自動再装填砲と同様である。

    二連装砲は主砲が二門並んではいるがシステム的には一つの主砲扱いであるらしく、主砲の破損などは両方に適用される。
    また、砲弾が横から主砲を貫通した場合のモジュールダメージが複数回発生するかなどは定かではないが、当たり判定が大きいため通常砲よりも頻繁に破損することは間違いない。
    これを逆に利用した砲身ガードなどのテクニックは利用しやすい。特に敵と密着するような状況では敵の砲身の根元周辺に被せるように照準することで敵の照準を妨害できる。また、砲手の搭乗員パークである兵器工の効果が高い。

    公式紹介記事では二連装砲の射撃方法を下記の3つに分類している。

    • 交互射撃
      一発目の発砲後にその装填完了を待ち二発目の砲弾を発射する方法。
      このWikiなどでは単発運用とも呼ばれる。
      通常の単発砲とほぼ同様の感覚で使用でき最もDPMが高くなる射撃方法である。基本的にはこの射撃方法で戦う事になる。
      二発目の装填を待つ必要があるため通常砲のように発射ボタンを押したままにして最速で砲撃するということは出来ない点に注意。
    • 逐次射撃
      一発目の発砲後に装填を待たずに二発目の砲弾を発射する方法。
      このWikiなどでは連射運用とも呼ばれる。
      二連装砲には自動装填砲や自動再装填砲の連射間隔同様に主砲切り替え時間が数秒間存在する。二発目を発砲した時点で一発目の装填状態がリセットされてしまい交互射撃よりもDPMが落ちる事になる点は自動再装填砲に似ている。
      大抵の敵より早く二発目を撃ち込めるためダメージ交換時や敵を仕留める際に活用される。
    • 斉射
      二門の砲から同時に砲弾を発射する方法。
      2発同時に発射できるため瞬間ダメージを倍にすることができ、大抵の同格車両の単発ダメージを大きく上回ることができる。
      斉射には射撃準備時間が必要であり、斉射後には装填準備時間が終了するまでの間は再装填が始まらない(×マークが表示される)。このため一部例外を除いて斉射は3つの射撃方法の中でも最もDPMが低くなる。

      斉射時には砲弾は並んで飛翔し狙った点で交差するということはない。このため斉射時には選択されている主砲の照準で敵を狙うことになるため、もう片方の主砲は遮蔽物で遮られて当たらないということも起こり得る。斉射のチャージゲージは敵に照準している時は線で、敵に照準していない時は破線で表示されるため遮蔽物で遮られている場合にはここを見て判断することができる。選択している主砲の砲弾にはマークが出るため遮蔽物から顔を出して斉射する場合はどちらの主砲が選択されているのかも確認しておきたい。
      斉射で発射された砲弾の命中、ダメージ、貫通判定などは個別に計算される。そのため一回あたりのダメージや貫通力は単発の砲弾よりも安定することになる*2。HE弾で斉射を行った場合は合計の威力こそ増すが非貫通時の装甲による減算も個別に行われるため、同威力の単発砲のHE弾よりもダメージが出にくいという欠点がある。
      斉射では砲弾が並んで飛翔するため水平方向限定ではあるが着弾範囲も広くなり弱点狙撃時などの命中率向上も期待できる。また、モジュールダメージも個別に発生し計算される。

      斉射によるモジュールと搭乗員へのダメージ

      斉射によるモジュールと搭乗員へのダメージ
      斉射では2発の砲弾それぞれでモジュールダメージが発生するため単発砲撃よりもモジュールや搭乗員へのダメージ発生率が高くなる。
      以下は単発砲撃と斉射でのダメージ発生確率。これらの確率は砲手の搭乗員パークである射撃の名手で底上げすることができるため相性が良い*3

      単発斉射斉射+射撃の名手
      履帯100%100%100%
      主砲、乗員33%55.1%59%
      弾薬庫27%46.7%49%
      45%69.7%72%
       

      また、斉射において2発同時にモジュールダメージが発生する確率は以下の通り。

      斉射射撃の名手あり
      履帯100%100%
      主砲、乗員10.8%12.9%
      弾薬庫7.2%9%
      20%23%
       

      上の表からわかるように、搭乗員に耐久力がなく確率で負傷するためキューポラやドライバーハッチなどを斉射で狙えばそこそこの確率で負傷を引き起こすことができ、同じモジュールダメージの単発砲に比べて有利になる。ただし搭乗員の負傷率は野戦改修や消耗品でカバーされている可能性がある点には注意。

      斉射では同じモジュールに間を開けずにダメージを集中することができる。このため単発では破壊の難しい耐久力を強化されたモジュールも破壊できる可能性がある。2発分のモジュールダメージの合計値は同威力の単発砲と比べて大きくなる傾向にあり、片方の砲弾がモジュールダメージを発生しない場合でももう片方が発生させる可能性があるなどやはり有利に働く。
      具体的なモジュールに関しては耐久力を強化出来ない主砲や砲塔旋回装置、視認装置などは斉射で壊しやすく、耐久力を強化されたエンジンに対しても実質的に引火率を上げる事になる。また、燃料タンクや弾薬庫を斉射で一撃破壊できれば手痛いダメージを与えることができるため配置がわかる相手に対しては積極的に狙っていくと良いだろう。

      斉射は短時間で2発の砲弾を発射できるため身を晒す時間を減らしたダメージ交換や、逐次射撃での切り替えを待っては隠れられてしまうような相手に2発撃ち込む場面で有用。

      斉射には車体の制動に影響を与えるほどの大きな反動が設定されている。流石に停止した状態では影響を受けないが、前進中に進行方向に向かって斉射すると一時的に減速するほどの強い反動を受けることとなる。
      この反動を利用することで通常よりも素早く加速したり、地形や残骸にスタックした場合に脱出することも可能である。ただし斉射自体が扱いにくいことや、砲弾を2発消費し長い装填時間が発生することなどを考えると気軽に利用できるものではない。
      現実的な活用場面としては後退しながらの前方への斉射や、敵に背を向けて逃げる時に後方の敵に向かって斉射するような場面が考えられる。が、能動的に戦術に組み込めるものではないのであくまでおまけ、あるいはペナルティ程度である。

      斉射の操作はデフォルトでは砲弾の発射操作である左クリックの長押しに割り当てられており、通常の砲撃も左クリックを押した瞬間ではなく離した瞬間に変更される。斉射ボタンの長押し中にボタンを離すと斉射の準備状態がリセットされるが、通常砲撃との判定はボタンを押している時間が1秒程度のタイミングが境になっているため操作は煩雑になる。このため可能ならば設定から空いているボタンやキーに斉射を割り当てるのが望ましい。

     
  • 火力
    俯角は-7°とソ連車輌としてはなかなかの値。
    • 85 mm D-5TD
      初期砲。
      貫通力は最低限の数値を備えているが、単発火力はTier6~7の中戦車程度しかなく、Tier8重戦車としてはあまりにも頼りない。
      フリー経験値の投入も検討し早急に最終砲へ換装しよう。
    • 100 mm S-34D
      最終砲。
      貫通力は初期砲から順当に強化され、平均程度の値を有している。
      単発火力は依然低めではあるが、精度や拡散を含めた照準性能は同格重戦車の中でもそれなりであり、単発運用時はDPMも高い。
      2発装填状態からの連射や斉射を決めれば合計600前後のダメージを与えられるため、単発火力も弱点としてはそれほど目立たない。(DPMとの両立はできないが)
      703 II (122)と比べると単発火力では劣る一方、使い勝手の良さはこちらに軍配が上がるだろう。
      なお、榴弾のスペックはAPやAPCRと比較し非常に頼りなく、活用できる機会は滅多にない。
      運用法ごとの換算DPM(改良砲塔時)
      合計装填
      時間(s)
      切替/準備
      時間(s)
      合計
      攻撃力
      換算DPM
      1発(単発)8.5-3002,118
      2発(ローダー)1746001,714
      斉射176(2+4)6001,565
       
  • 装甲
    車体正面装甲が薄めで頼りなく、耐久値もソ連らしく低い。
    幸い改良砲塔は重装甲であるため、頭出し運用で補っていきたい。
    • 砲塔
      初期砲塔の正面装甲は220mm程度、改良砲塔では250mm超の装甲となる。
      初期砲塔はキューポラが目立たない利点があるが、正面から見えている天板がわずか25mmしかない。また、防盾部分が垂直に近く、同格戦車の通常弾でも貫通できる程度の実装甲厚にしかならない。
      改良砲塔の天板は52mm厚あり弱点ではないが、向かって左側にあるキューポラ(100mm)が狙われやすくなる。
    • 車体
      正面装甲は上部、下部共に傾斜込みで180~200mm前後で、同格の砲撃を防ぐのは厳しい。
      中央の接合部とドライバーハッチの垂直装甲部分だけは220mm厚ある。
      ISと同様に側面装甲の前半が斜めになっているため、昼飯の角度は効果がない。
       
  • 機動性
    最高速度は後退速度を含めやや遅め。
    とはいえ出力重量比や旋回速度は重戦車の中で平均以上であり、重戦車としては普通の水準で動くことができる。
     
  • その他
    ソ連重戦車らしく視認範囲はかなり狭い。これまでどおり開けた場所で孤立するのは避けよう。
     
    履帯換装で積載量は増加するが、実は拡張パーツを含めた最重量構成でも初期履帯で積載可能。
    ちなみに、最終砲は初期砲に比べ砲身が長くなり口径も大きくなるにもかかわらず重量は減少し、砲塔も換装によって増厚されるが重量はそのまま。・・・なぜだ。
     
  • 総論
    単発火力の低さ等の欠点を二連装砲で補ったような車輌である。
    703 II (122)と比較すると、向こうは火力や装甲等の重戦車の基本スペックで勝っており、同じ立ち回りをすると差が浮き彫りになりやすい。
    とはいえ、こちらが勝っているスペックも少なくはないため、総合性能ではほぼ互角といえる。
    斉射の準備時間が2秒と二連装砲の中では短く使い勝手が良いため、使用できる機会は他車より多いが、正面での撃ち合いで成功させるのはやや難しい。
    そのため、普段は有利な場所から単発砲やローダー運用で地道にダメージを稼ぎ、ラッシュ時にローダー運用・斉射で仕留めにかかる、といった運用が安定するだろう。
    中盤~終盤に斉射チャンスが多く訪れる可能性が高いので、早期退場しないよう心掛けて立ち回りたい。

史実

量産されたIS-2重戦車に基づいた2連装砲車輌のプロジェクト。より幅広く、より長い車体を持つ予定でした。設計図のみ存在します。(ゲーム内説明より)

情報提供

愚痴や日記など生産性のない話題外部総合掲示板をご利用ください。
マスター(M)バッジ報告専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブスペック解説に表記されています。
アーカイブ1
※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。


*1 ただし斉射時のみ切り替わらず選択していた主砲のままである
*2 いわゆるモンティ・ホール問題。試行回数が増えるほど偏りが減り理論平均値に近づく。百発同時に発射した場合の平均値がどうなるか想像してみると分かりやすい。
*3 消耗品などのスキル効果の底上げにより更に上げることも可能