Tier8 ドイツ 中戦車 (略称: Indien-Pz. / 読み方: インディエン・パンツァー)
↑ Indien-Panzer + 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
初期状態。初期砲は悲惨な性能なのでこの状態を見かけることは少ない。
↑ Indien-Panzer + 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
主砲が長砲身化した事で一気に頼もしくなるが、同時にLöweに似た外観になった。
↑ Indien-Panzer + 9 cm Kanone
最終状態。マズルブレーキが細身になり、少しシャープな印象を受ける。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,300 |
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車体装甲厚(mm) | 90/90/45 |
最高速度(前/後)(km/h) | 55/20 |
重量(初期/最終)(t) | 39.87/39.5 |
実用出力重量比(hp/t) | 16.96 |
本体価格(Cr) | 2,420,000 |
修理費(Cr) | 約12,000 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 狙撃型中戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
8,8 cm Kw.K. 36 L/56 | 9.38 | AP APCR HE | 145 194 44 | 220 220 270 | 2,062 | 0.38 | 2.3 | 773 966 773 | 73 | 252 3,200 252 | 2,050 | -10°/+20° |
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8,8 cm KwK 43 L/71 | 7.79 | AP APCR HE | 203 237 44 | 240 240 295 | 1,870 | 0.34 | 2.5 | 1,000 1,250 1,000 | 61 | 252 4,400 252 | 2,562 | |
9 cm Kanone | 8.33 | AP APCR HE | 218 259 90 | 250 250 330 | 2,083 | 0.32 | 2 | 1,000 1,250 1,000 | 61 | 300 4,400 255 | 1,650 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Indien-Panzer | 90/90/45 | 36 | 380 | 9,200 |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
MTU MB 837 Aa 500 | 500 | 15 | 1,500 |
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MTU MB 837 Ba 500 | 670 | 12 | 1,500 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
B-PS 102 | 40 | 34 | 10,000 |
---|---|---|---|
Indien-Panzer | 43 | 38 | 10,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
AN/GRC-4 | 720 | 80 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
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拡張パーツ
Class2 | Class2 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
○ | ○ | Class1 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 11.86% | 2.67% |
移動時 | 8.89% | 2% |
派生車両
派生元 | VK 30.02 (D)(MT/81,100) |
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派生先 | Leopard Prototyp A(MT/172,800) |
開発ツリー
8,8 cm Kw.K. 36 L/56 (初期/66,000) | ━ | 8,8 cm Kw.K. 43 L/71 (16,500/112,180) | ━ | 9 cm Kanone (18,300/118,000) | ━ | Leopard Prototyp A (172,800/3,450,000) |
Indien-Panzer (初期/29,000) | ||||||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | AN/GRC-4 (7,300/45,500) | ||
MTU MB 837 Aa 500 (初期/41,000) | ━ | MTU MB 837 Ba 500 (21,000/65,800) | ||||
B-PS 102 (初期/17,500) | ━ | Indien-Panzer (14,000/30,100) |
車両に関する変更履歴
v0.8.5 | 新規実装 |
v0.9.2 | 9cm Bordkanoneの照準時間を2.9秒から2.7秒に、装填時間を7.5秒から7.2秒に変更 |
v0.9.15 | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56のAP弾の貫通力を132mmから145mmに増加 |
v0.9.17.1 | HDモデル化 最高速度を50km/hから55km/hへ強化 8,8 cm Kw.K. 36 L/56のAPCR弾の貫通力を171mmから194mmに増加 8,8 cm Kw.K. 43 L/71の照準時間を2.9秒から2.5秒へ短縮 9 cm Kanoneの照準時間を2.7秒から2.3秒へ短縮 |
v1.5.1 | 9 cm KanoneのAP弾の貫通力を212mmから218mmに変更 9 cm KanoneのHE弾の貫通力を45mmから90mmに変更 9 cm Kanoneの攻撃力を240/240/320から250/250/330に変更 9 cm Kanoneの精度を0.34mから0.32mに変更 9 cm Kanoneの照準時間を2.3秒から2秒に変更 初期履帯の移動・車体旋回時の照準拡散を8%縮小 改良履帯の移動・車体旋回時の照準拡散を9%縮小 MTU MB 837 Ba 500エンジンの出力を630hpから670hpに変更 |
v1.9.0 | 派生元車輌からSpähpanzer SP I Cを削除 |
解説
- 概要
v0.8.5で追加されたTier8のドイツ中戦車。
戦後、複数のドイツ企業が共同開発したインド陸軍向けの第1世代主力戦車の計画案である。
また、Panther(パンター、ヒョウ)ではなく、Panzer(パンツァー、戦車)である。
- 火力
初期砲がとにかく頼りないため、車両購入前に換装可能な準備をしておく事をオススメする。
俯仰角はそれぞれ、-10°/+20°取ることができるので、地形への対応力は高い。- 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
購入状態の初期砲であるが、Tier8ではフル金弾(貫通力194mm)でやっと最低限の戦力、というレベルなので前述の通りこの砲で出撃してはいけない。同格どころか、一部の格下にさえ苦戦しかねない。
だが砲の改良には履帯の換装か改良型装甲材の搭載が必須であるため、フリー経験値かクレジットをあらかじめ用意してから乗り出したい。 - 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
Panther IIやTiger (P)等のルートを進めておくと重量オーバーの問題はあるが初期砲を飛ばしてこちらを装備できる。できればそちらで開発しておきたい。
貫通力が大幅に改善されるので、とりあえず格下相手に苦戦することはなくなる。
単発は並だが、精度や貫通力は及第点となる。持ち前の機動力を活かして中・遠距離からの狙撃支援を主に行いたい。
スペックでは最終砲とあまり変わらない印象を受けるがレティクル拡散など扱いやすさでやや劣る。また金弾の貫通が237mmとあまり高くなく、一部HTの弱点に安定しないのが難点。 - 9 cm Kanone
Indien-Panzerが搭載予定だった史実砲。
通常弾のAPは貫通力218mmと高く、金弾のAPCRも貫通力259mmと良好であり、HEも貫通力90mmと高めに設定されている。
精度・発射速度・照準時間にも優れる反面、v1.5.1で強化されたとはいえ照準拡散がかなり悪く、スタビの搭載が欠かせない。
なお、初期砲よりも軽量なため、フリー経験値を投入して開発してしまえば履帯開発せずとも搭載可能である。
- 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
- 装甲
完全に戦後世代設計の戦車なので、戦中に開発された戦車からかけ離れた外見へと進化し始めている。砲弾の進歩で重装甲で砲弾に耐えるよりも、機動力で回避しながら戦う時代へ移行していた時期に開発された為、防御力は決して高いとは言えない。
しかし、Leopard PT Aほど非常識な薄さでは無いので着弾角度次第では弾くこともある。- 砲塔
砲塔正面は90mm、防楯は130mmだが、防楯裏の開口部が広いために正面防御はほぼ防楯130mmに頼る状態。砲塔、防楯ともに丸みの付いた部分ならば傾斜のお陰で数値以上に弾いてくれるので主砲根元付近を狙われないように心がけると良い。
キューポラも90mmで上端の傾斜部は35mmとなっている。砲塔中央にある突起物は弱点に見えるが当たり判定は無い。 - 車体
車体正面装甲は前部が90mm(上部傾斜55°155mm相当、下部傾斜45°125mm相当)、傾斜がきつくなる辺りから砲塔手前までが60mmだが、ここは70°傾斜なので少しでも撃ち上げると強制跳弾する。予備履帯部分は15mm厚くなっている、覗視孔部分は傾斜が少ないので110mm相当の弱点。
側面は上半分が60mmの装甲で、履帯裏が90mmの装甲になっている。角度をつければ同格以下の弾を弾いてくれることはあるものの、基本的に装甲に頼った戦い方は禁物である。
また、この戦車の防御に関して忘れてはならないのが弾薬庫の位置。史実欄の設計図を見てもらえばおおよそ分かると思うが、狭そうな戦闘室を覆いつくすようにエンジンルームと正面上部以外の車体にビッシリと配置されている。無闇に車体を晒すとあっという間に弾薬庫が逝ってしまうため、極力撃たれないようにしたい。これは次のLeopard PT A以降にも似たようなことが言える。
- 砲塔
- 機動性
VK 30.02 (D)と比べて車重が微増したにも関わらず、エンジン出力はむしろ低下している。出力不足から特に上り坂での動作の鈍さが目立ち、最高速度に達するまで時間がかかるものの、必要最低限の機動力は確保できていると言える。体感的にはシェイプアップにより多少素直な挙動になったPantherに近いかもしれない。
しかし頼れるほどの足ではなく、隠蔽率も低めとあって、慎重な立ち回りが欠かせない。
旋回性能は砲塔も含めやや高めの数値をキープしており、近距離戦に関しては多少の改善がみられる。積極的に格闘戦に持ち込む戦車ではないが、逆に持ち込まれた際には速めの装填速度も相まって冷静な対処が可能となっている。
- その他
無線機はドイツ車の最終無線機としておなじみのFuG 12が載せられなくなっており、主に高Tier軽戦車で使われているAN/GRC-4に変更されている。
さらに、この無線機の互換先はいずれも初期無線機としての装備であり、開発・購入は文字通り当車のためだけに行う必要がある。
とはいえ初期・中間無線機は同Tier帯では頼りないため開発せざるを得ないものの、SP I C以降の軽戦車があるなら手早く換装できる。
- 総論
隠蔽率と防御力と機動力にやや不安が残るが、搭載砲のラインナップには恵まれており鈍い挙動をカバーする旋回性はそれなりにある。いままでの隠蔽率と機動力と格下に安定したレベルの装甲を有した戦車とは違い、跳弾を期待しやすい砲塔、高貫通と俯角-10°の砲で地形を利用した戦術を重視した戦車になっている。
史実
本計画は、インド陸軍向けの中戦車として開発されました。開発は1954年から1955年にかけ、ポルシェ、ダイムラー・ベンツ、ZF フリードリヒスハーフェンの各社により行われたものの、本車はインドで生産するには複雑すぎると判断されたため、計画は中止されました。
(ゲーム内説明文)
Leopard 1の開発に先立つ1953年、ポルシェ社はB-PSシリーズと呼ばれるいくつかの戦車設計を始めていた。
- B-PS100 : 90mm戦車砲装備で補助装填装置付きの36t戦車
- B-PS101 Ausf.A : 88mm砲装備で自動装填装置付きの36t突撃砲
- B-PS101 Ausf.B : 55mm速射砲装備の36t戦車
- B-PS102 : 90mm戦車砲装備の39.5t戦車。本車Indien-Panzerである
ダイムラー・ベンツは50年代初頭にインド政府からトラック工場建設の依頼を受けており、その流れで開発に加わることになった。
主砲は90mmで副武装として7.92mm機銃が主砲横と砲塔後部に付いていた。主砲弾の携行弾数は61発で操縦手席横、バスケット床上、戦闘室両側面に保管されていた。
装甲は砲塔正面が130mm、車体正面が90mmとされた。
エンジンはダイムラー・ベンツがスイスの要求で開発した8気筒MB837Aディーゼルエンジンで、出力重量比は16.7hp/t、路上最高速度は50km/h、路上航続距離は450kmだった。また、大戦中のリアエンジン・フロントドライブ形式から、現代的なリアエンジン・リアドライブ形式になっていた。
サスペンションは特徴的でEシリーズで予定されていた皿バネ式であった。(ゲーム中の拡張パーツでは何故かリーフスプリングとなっている。外見的にも大型転輪を独立懸架しておりリーフスプリングには見えないのだが)
設計は全体がポルシェ、ドライブトレインがZF、砲塔および武装がルール・シュタール、車体がタタ、駆動装置がダイムラー・ベンツ、通信機材と光学機器はインド陸軍が担当することが予定されていた。
開発には4年をかけ、5年目から年間100両の量産をする計画であった。
インドでの採用試験はイギリスのヴィッカース社とコンペになり、61年8月に設計の比較評価が行われたが、ここでB-PS102はヴィッカースMk.1に敗れ、試作に移ることは無かった。
不採用になった理由は不明だが、本車が90mm砲の第一世代相当の戦車なのに比べて、ヴィッカースMk.1は105mm砲搭載で第二世代相当であったのが魅力的だったのかもしれない。
ヴィッカースMk.1は「ヴィジャンタ」と命名され65年から量産、約2,300両が製造された。
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