VK 45.02 (P) Ausf. B

Last-modified: 2024-04-27 (土) 23:05:57

Tier9 ドイツ 重戦車 / 略称:VK 45.02 B

VK_45.02_B_0-min.PNG
↑ VK 45.02 (P) Ausf. B + 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
初期状態。史実の図面と同じ構成である。

 

VK_45.02_B_1-min.PNG
↑ VK 45.02 (P) Ausf. B Schwerer Turm + 12,8 cm Kw.K. 44 L/55
最終状態。HD化に伴い、より重厚感のある外観になった。

v0.9.20.1以前

VK4502B_Frueh.jpg
VK 45.02 (P) Ausf. B + 8,8 cm Kw.K. 43 L/71

 

VK4502B_Spaet.jpg
VK 45.02 (P) Ausf. B Schwerer Turm + 12,8 cm Kw.K. 44 L/55

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値1,850⇒1,950
車体装甲厚(mm)200/120/100
最高速度(前/後)(km/h)30/15
重量(初期/最終)(t)72.5/78.57
実用出力重量比(hp/t)10.69
本体価格(Cr)3,598,000
修理費(Cr)17,443~
超信地旋回
ロール攻撃的重戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
8,8 cm Kw.K. 43 L/717.79
⇒8.22
AP
APCR
HE
203
237
44
240
240
295
1,870
⇒1,973
0.342.91,000
1,250
1,000
92252
4,400
252
2,562-5°/+18°
10,5 cm Kw.K. L/525.94
⇒6.74
AP
APCR
HE
200
244
60
320
320
420
1,901
⇒2,157
0.372.3950
1,188
950
561,030
4,800
650
3,000-6°/+17°
10,5 cm Kw.K. L/685.83
⇒6.59
AP
APCR
HE
225
285
60
320
320
420
1,864
⇒2,110
0.342.31,100
1,375
1,100
421,030
4,800
650
3,600-7°/+17°
12,8 cm Kw.K. 44 L/553.82AP
APCR
HE
246
311
65
490
490
630
1,8730.372.6920
1,150
920
361,070
4,800
935
3,480-5°/+18°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
VK 45.02 (P) Ausf. B220/150/1502639013,500
VK 45.02 (P) Ausf. B Schwerer Turm265/160/1601840018,520
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
2x Porsche Typ 100/160020670
2x Porsche Typ 100/367020720
Porsche Deutz Typ 180/284015720
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
VK 45.02(P) Ausf. B75.51719,000
VK 45.02(P) Ausf. B verstärkteketten81.42019,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
FuG 747070
FuG 12710150
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class1装填棒Class1砲垂直安定装置Class1改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Superheavy
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時5.02%⇒4.78%0.73%
移動時2.51%⇒2.39%0.37%
 

派生車両

派生元VK 45.02 (P) Ausf. A(HT/168,720)
派生先Pz.Kpfw. VII(HT/196,470)
 

開発ツリー

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8,8 cm Kw.K. 43 L/71
(初期/112,180)
10,5 cm Kw.K. L/52
(16,800/116,490)
10,5 cm Kw.K. L/68
(46,000/178,500)
VK 45.02 (P) Ausf. B
(初期/31,500)
VK 45.02 (P) Ausf. B Schwerer Turm
(20,400/48,000)
12,8 cm Kw.K. 44 L/55
(63,000/310,000)
Pz.Kpfw. VII
(196,470/6,100,000)
FuG 7
(初期/8,160)
FuG 12
(7,200/43,200)
2x Porsche Typ 100/1
(初期/29,900)
2x Porsche Typ 100/3
(12,000/39,850)
Porsche Deutz Typ 180/2
(31,000/45,300)
VK 45.02(P) Ausf. B
(初期/31,500)
VK 45.02(P) Ausf. B verstärkteketten
(23,300/60,000)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.2車体正面の上部及び下部装甲厚を200mmに変更
改良砲塔の前面屋根部分の装甲厚を40mmから60mmに変更
v0.9.17.1初期履帯の移動時の散布界を0.23から0.22に変更
改良履帯の旋回時の散布界を0.23から0.22に変更
12,8 cm Kw.K. 44 L/55の精度を0.38mから0.37mに変更
12,8 cm Kw.K. 44 L/55の砲塔旋回時の散布界を0.16から0.13に変更
12,8 cm Kw.K. 44 L/55の照準速度を2.9秒から2.6秒に変更
車体前面下部の装甲厚を200mmから170mmに変更
車体側面の装甲厚を100mmから120mmに変更
車体前面上部の弱点を削除
改良砲塔正面の装甲厚を252mmから265mmに変更
v0.9.21HDモデル化
改良履帯の積載量を80,800kgから81,400kgに変更

解説

  • 概要
    Tier9のドイツ重戦車
    Tiger Iの後継車両としてポルシェ社が提案した後部砲塔計画案である。
    以前は「ミニマウス」*1と一部で呼ばれていた。
     
  • 火力
    VK 45.02 (P) Ausf. Aからの引継ぎ砲はどれも貫通力が低く、このTier帯では大変心もとない。
    幸い最終砲12,8 cm Kw.K. 44 L/55はMäuschenと互換性があるため、あちらで先行開発しておいた方が無難。
    • 10,5 cm Kw.K. L/52
      VK 45.02 Aの最終砲であるが、最大の欠点である貫通力は一切改善されていない。
      乗り出し時にフリー経験値を使わない場合はこの砲の課金弾で応戦するほかない。
       
    • 10,5 cm Kw.K. L/68
      ダメージは10,5 cm Kw.K. L/52と同じだが貫通力と精度が上昇、発射速度が微減。12,8cmに比べると、俯角を2度多く取れる。
      v1.10.0にてTiger IIE 75との互換性がなくなり本車輌専用砲となった。
       
    • 12,8 cm Kw.K. 44 L/55
      改良砲塔専用の最終砲。
      貫通力や単発火力は高いが、精度や照準時間は10,5cmより悪化している。
      また、装填速度が長い為にDPMが低く、射撃後の隙も大きいので近距離戦や攻勢の際は後れを取りやすい。
      ただし、Tier9になると射撃チャンス自体が少なくなってくるので一撃で重いダメージを与えられるのは重要だ。
      E 75と比べると俯角が小さく、DPMも単発火力の差により劣る。
       
  • 装甲
    Tier9重戦車の中でも特に厚い車体装甲と後部に寄った砲塔が特徴である。
    ただし砲塔正面装甲は他の重戦車にやや劣り、課金弾で狙撃されると簡単に抜かれてしまう。主砲や足回りの特性から見てもやや距離を取って戦うのが安牌だろう。
    • 砲塔
      • 初期砲塔(VK 45.02 (P) Ausf. B)
        正面220mm、側背面は150mm。正面から見える天板が40mmしかなく、口径121mm以上のAP、APCRには3倍ルールにより貫通されてしまう。
        同格以上には簡単に抜かれやすく、12,8cm砲も装備できないため、なるべく早く交換しよう。
         
      • 改良砲塔(VK 45.02 (P) Ausf. B Schwerer Turm)
        正面は265mmとE 75より若干薄い。通常弾ならば高い確率で弾いてくれるが同格以上の金弾相手には抜かれるので注意。
        キューポラは弱点になっているが範囲が狭いので細かく動く、距離をとるなどで撃たれにくくすることはできる。
        天板は60mmあり3倍ルール(ゲームシステム・貫通判定を参照)に引っかかりにくく、20度と跳弾が確定しやすい角度である。ただしHEAT弾や火力の高い榴弾には注意が必要だ。
        v0.9.21にてキューポラの形状が変更され、狙いにくい形状となった。(上半分はAPの跳弾角度となる)
        弱点として旋回速度が極端に遅いので元々苦手な接近戦が更に厳しくなる。敵をこちらの懐に入れない動きがますます重要になってくる。
        車体前面がまさに鉄壁となった分、中近距離では特に砲弾が集中することは意識しておくべきである。
        また、Tier上昇に伴って相手の砲精度も向上していることは覚えておこう。
         
    • 車体
      正面上部装甲は非常に厚く、200mm+54°傾斜で340mm相当。標準化の大きいAP弾ですら300mm相当となり、課金弾でもある程度弾くことが出来る。
      球状の機銃部分は弱点ではないので隠す必要はない。
      下部は170mm+傾斜で260mm相当(APで245mm相当)。こちらも十分硬いと言えるが課金弾は流石に防げないので可能な限り障害物で隠そう。
      側面はスペック通りで傾斜の乏しい120mm。きつい角度の豚飯ならよく弾いてくれるが、角度を少し間違えると容易に抜かれる程度の装甲厚なので過信は出来ない。
      車体天板は60mmと厚く、重戦車の砲に3倍ルールで抜かれる心配はない。
       
  • 機動性
    大幅な重量増加に対して最上位エンジンは前身と共通で840馬力のままなので、出力不足は否めない。路面状態が良い場合でなんとか30km/h、そうでなければ20km/h近くまで落ち込む。
    初期履帯の積載重量にも余裕が無く、旋回性の向上も兼ねて早期に履帯の換装を目指す必要がある。火力の充実を優先するのなら改良型装甲材を利用するのも良い。
     
  • 対策
    対策

    基本的にアメリカのT95のような正面重装甲TDへの対策と同じ形の動きをすればいい。
    まずは極力正面からは相手にせず、側背面を取れる位置へ逃げる。車体側面は脆いので貫通を狙いやすく、直接撃てなくても牽制して警戒させてこちらへ砲塔を向けさせれば正面にいる味方が撃つチャンスになる。また状況次第ではあるが、本車は砲塔・車体の旋回が遅いため、履帯を切って強引に側背面に回り込むというのも選択肢の一つだ。

     

    ただしHTなど前線を張る車両はそんなわけにはいかないので正面戦闘時の対策が必要になる。基本的には金弾で砲塔正面を狙うのが無難。ターレットリング、キューポラなどは弱点ではあるが砲塔正面に比べて面積が非常に狭く小刻みに動かれると非常に狙いにくい。あまり時間をかけてじっくり狙うと逆に敵の的になる。また相手が複数居るなら後回しにして周りを片付け、最後に味方全員で囲んで叩けば良い。ランダム戦では困難かもしれないが、MAPによっては無理に撃たずに防御に徹し、味方に側面に回ってもらうようにするのもよいだろう。

     

    遠過ぎて砲塔正面もまともに狙えないならばHEで撃つ手もある。もちろんAPや金弾貫通時のダメージにははるかに劣るので側面に回れず、正面戦闘を強いられ、間合いも詰められないというようなどうしようもない場合か、残り僅かなHPを削る場合に限ったほうがよい。

     
  • 総論
    VK 45.02 Aとは正反対の特性を持った、良くも悪くもドイツ重戦車らしい車輌となっている。腕前次第では全重戦車の中でも屈指の頑強さと高火力を発揮するポテンシャルを備えている。
    しかし装填の遅さ・旋回の遅さから接近戦にはきわめて弱く、一旦側面を取られてしまうと重装甲を全く生かせずにあっさり撃破されてしまう。砲塔の弱点を狙撃されない為にも、適切に距離を取って戦うのが鉄則となる。
    また、動きの鈍さから自走砲から狙われやすく、履帯を切られた時の対策も必要性が高まってくる。

史実

vk-4502-Porsche_panzer_VII-ausf-b.jpg

 

本車はTigerの後継車両の開発を求められたポルシェ社が前回の失敗を鑑みて提出した設計案。
この車両もエンジンで発電機を駆動し大型電動モーターを使用するガス・エレクトリック式である。
車体中央にエンジンを配置し戦闘室を車体後部に配置した設計を採用したタイプである。
自走砲などによく見られる配置で、戦車の場合エンジンに装甲の役割を持たせることによって乗員の保護が期待できるが、ゲームではエンジンはむしろ弱点となっており、メリットは無くなってしまっている。ドイツ戦車は自走砲化されるケースが多いので始めから設計変更の手間を見込んだものだとも考えられている。
大型砲を搭載できるよう砲塔は前後に長く、傾斜や曲面で構成されており避弾経始に優れている。結局本車は採用されなかったが、砲塔が後のTiger IIの初期砲塔に採用された。しかしその砲塔の行く末も知っての通りである。

 

参考資料
「ドイツ計画戦車」『グランドパワー 2010年8月号』
『PANZER TRACTS No.20-1:Paper Panzers』
 上記雑誌記事のベースとなった英語本。
『ドイツ戦車発達史』

情報提供

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※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。


*1 v0.9.17.1以前はVK 45.02 BがMausの開発元であり、また後部砲塔HTでマウスと似た特徴を持ちながら、マウスより小さい事から