Tier 3 イギリス 中戦車 Vickers Medium Mk. III(ヴィッカース ミディアム マーク スリー)/ヴィッカース中戦車 Mk.III
ポコッと突き出た銃塔や、やけに長い車体といい、とても前時代的な形状が特徴の戦車である。
それというのもこの戦車は1925年末にインディペンデント重戦車をベースとした
16t級中戦車として開発がスタートしたからである。
攻撃面では威力に優れる砲やDPMと精度に優れる砲を選べるなどと火力は強い。
機動性は標準程度になった感じである。
しかし、防御面では先ほど述べた前時代的な弱点多数の形状に加え、
14mmの装甲という潔いほどまで防御を考えていない仕様となっている。
T82やマルダーなどの大口径砲搭載車の放つ榴弾に注意すべし。
1発でも被弾すれば半分以上持ってかれる場合がある。
意図せずとも、遮蔽物や建物とお友達になれるだろう。
基本性能(v7.1.0)
車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/h) | 初期 重量 (t) | 本体価格 (クレジット) |
Medium III | III | イギリス | 中戦車 | 500 | 14/9/9 | 48/16 | 18.48 | 40,000 |
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武装
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
IV | QF 8 cwt Mk. I | 13.33 | AP | 65 | 70 | 933 | 0.40 | 1.3 | 80 | 35 | 450 | +16° -8° |
---|
砲塔
Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
III | Vickers Medium A6E3 | 14/14/14 | 40 | 230 | 1,750 |
---|
エンジン
Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
IV | 2x Rolls-Royce Phantom II | 220 | 20 | 680 |
---|
履帯
Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
II | Vickers Medium A6E1 | 19.50 | 32 | 4,000 |
---|
乗員
- Commander
- Driver
- Gunner
- Radio Operator
- Radio Operator
- Loader
派生車両
派生元:なし
派生先:なし
開発ツリー
Medium II | ━ | Medium III 1,800 | ━ | OQF 3-pdr Gun Mk. II | ━ | QF 6-pdr 8 cwt Mk. I 2,160 | ||||
━ | Vickers Medium A6E1 | Vickers Medium A6E3 510 | ━ | QF 2-pdr Mk. IX 540 | ━ | Matilda 5,850 140,000 | ||||
━ | 2x Armstrong Siddeley | ━ | 2x Rolls-Royce Phantom II 1,280 | |||||||
━ | Vickers Medium A6E1 |
:必要経験値
解説
立ち回り方
やぁやぁ、英国紳士諸君。また会ったな。
まぁ掛けたまえ。…………ダージリンで良いかな?
……………さ、どうぞ。……それで、Medium IIの乗り心地はどうだったかな?
ここまでヴィッカース中戦車シリーズを乗り継いできたが、
今までのMedium IとMedium IIの共通点は見つけられたかな?
………うむ。そうだね、高火力、低機動力、神装甲。
………え?字が間違えてるって?いいや、合ってるよ。
全周均一に薄い装甲にした代わりに、女王陛下の愛と神の御加護が付いてるからねぇ。
さっ、今回君が乗るヴィッカースMk.III中戦車を紹介していこうかな。
今までの車体は正方形に近い形だった。しかし今度のMedium IIIは誰が見ても、長方形だ。
そして、長い。
軽戦車が2輌並んでも収まってしまう程、実に長大な車体だ。
つまり被弾面積が総じて拡大しているから、これまで以上に身を隠す場所を探すのには苦労するだろう。
身の置き場所には注意を払いたまえ。
………どうしてこうなった?私が聞きたいくらいさ!
この戦車は曰く付きの多砲塔戦車、A1E1インディペンデント重戦車の技術をベースとしているから仕方ない、という事だけは説明出来るがね。
今更文句を言っても始まらんよ。
攻撃力
兵装面は今まで通り3種類あるが、やはりメインとなる主砲は2種類となるだろうね。
QF 6-pdr 8cwt Mk.Iは、Medium IIから引き継げる強力な57mm砲だ。
威力も今まで通りだし、何より初期砲塔から載せられるのがありがたいね。
ただ、一つだけアドバイスがある。このTier3ともなると、さすがに15mmの装甲を持つ
敵は少なくなる。今までよりもAP弾を多めに持ち、課金AP弾を積む事も視野に入れよう。
HE弾はあくまで補助と捉えてくれ。無論、弱点を晒している敵が居るならば躊躇する事なくHE弾をぶっ放してやりなさい。7:1:2か6:2:2かといったところかな。幸い総弾数には余裕がある。
それとDPM、1分間に叩き出せるダメージの事だが、そのトップの座は後述の2ポンド砲に譲る事なく、891ダメージを誇る。
さて、新たに追加される砲を紹介しよう。QF 2-pdr Mk.IXだ。
これは従来の3ポンド砲を代替すると言ってもいい砲で、貫徹力も6ポンド砲をも凌ぐ性能を誇る。
課金弾のAPCR弾を用いれば121mmの装甲を貫通する事が可能だ。
まぁ、単発の威力こそそれなりだが、その弱点を装填手の諸君が頑張って補う事で、
分間18.75発もの高発射レートを叩き出す!これによってDPMは843と、6ポンド砲に追随する。
この後乗車するであろうマチルダ歩兵戦車も2ポンド砲を主兵装とするから、今の内に慣れるのも良いだろうね。
6ポンド砲も2ポンド砲も、得意とする分野が分かれている。
どちらも一長一短の性能だから、
君の恋した方の主砲を載せたまえ。
防御力
次は……あぁ、装甲か、私が最も説明したく無い分野だ。しかし、諸君らに教えるのが私の職務だからね。
気は進まんが、まぁ話すとしよう。
冒頭で話した通り、車体サイズが大幅に拡大された事で
被視認率、被弾率共に上昇してしまっている。
敵から十分な距離を取らないと、機関砲のメインマーケットたるこの戦場では「あっ」と言う間に蜂の巣にされてしまうだろう。
今迄通り味方とともに進軍し、最前線より一歩後ろから支援射撃を行うのがベストだ。
残念ながら、この戦車には最前線で生き残る装甲は無い。
出過ぎず、しかし離れ過ぎずのポイントが良いんだが……こればっかりは数字で説明し辛いのだよ。
今言える事は、狙撃手にはなるなと言う事だ。
駆逐戦車のレディー達の説明は前回した通り、中・遠距離戦がメインとなる。彼女らの本領を、紳士が奪ってしまうのはタブーだ。
駆逐戦車が多いチームに配属された場合、彼女らの【目】となり、前線に赴く事も英国紳士の責務である。
臨機応変に動ける勇敢な紳士こそ、味方のレディーからの信頼を得られるぞ。
機動力
機動力は大幅に向上した。
初期エンジンはアームストロング・シドレー社製のV型8気筒エンジンを搭載している。
このエンジンでは従来通りの加速力しか出せないが、最高速度は30kmを越すことも可能だ。
しかし、Medium IIIにはもう一つエンジンがある。
ロールスロイス社の「ファントム」エンジンだ。V型12気筒のこのエンジンは220馬力を発揮し、17.5tの本車を楽々と加速させてくれる。
このエンジンを積むことで、ようやく鈍足さから解放されるから、是非、優先して開発しよう!
総括
ここまで説明してきたが、この戦車の特徴は分かったかな?
うむ、実に今まで通りだ。
逆に言えば、これまで乗り継いできた戦車と大体似たような運用で済むとも言える。
前線の味方の一歩後ろから支援射撃を行う。これが今までのセオリーであり、
基本はこれも変わらないが、機動力が向上した本車の扱いはより幅広い状況に対応できる様になっていると言える。
味方のピンチにも、プッシュを掛ける時にも大柄な車体の隠し場所と敵の射線さえしっかり意識していれば、十二分に活躍出来るだろう。
打たれ弱さは相変わらずだが……前の双子機銃塔、トミーとマイケルの愛らしさに免じて、
装甲の薄さは許しておくれ。
それでは親愛なる紳士諸君!また、会う日まで共に切磋琢磨しようでは無いか!
Hurray for the Queen!!!
(女王陛下万歳!!!)
特徴
長所
- 機動力が前身より高くなっている
- 同Tier内では優れた砲
- 高めのHP
短所
- 潔いほど防御を考えていない仕様
- 大柄な車体(壁に隠れることで対応可能)
初期の研究
- ひとまず、砲塔を改良して体力を増やしましょう。
- 次に味方に付いて行けるよう、エンジンを開発しましょう。
- あとはお好みで主砲や履帯を開発しましょう。
歴史背景
ヴィッカース・アームストロング社はイギリス陸軍の要請に基づき、1925年末に世界初の多砲塔戦車であるA1E1インディペンデント重戦車を実用化したが、続いてイギリス陸軍は1926年9月に当時配備されていたMk.IおよびMk.II中戦車の後継として、インディペンデント重戦車をベースに改良を加えた16t級の多砲塔中戦車を開発するようヴィッカース社に要求した。
この新型多砲塔中戦車にはA6の参謀本部制式番号が与えられ、「A6中戦車」または「ヴィッカース16t戦車」と呼ばれた。
ヴィッカース社は1927年3月にA6中戦車の木製モックアップを提示し、これを審査したイギリス陸軍はA6E1、A6E2の2両の試作車の製作を同社に発注した。
さらに1928年には、3両目の試作車A6E3が追加発注された。
A6E1は乗員7名、全長6.55m、全幅2.67m、最大装甲厚14mmで車体中央部に2名用の主砲塔を搭載し、その前方に2基の副砲塔を操縦室を挟んで左右並列に搭載していた。
主砲塔の上面には2基のキューポラが左右並列に設けられ、砲塔前面には40口径3ポンド(47mm)戦車砲と7.7mmヴィッカース液冷重機関銃が同軸に装備されていた。また2基の副砲塔にはそれぞれ、7.7mmヴィッカース液冷重機関銃が連装で装備されていた。
エンジンはアームストロング・シドレイ社製のV型8気筒空冷ガソリン・エンジン(出力180hp)を搭載し、戦闘重量17.5tの車体を路上最大速度30マイル(48.28km)/hで走行させることができた。
設計的には車体前部を操縦室、車体中央部を戦闘室、車体後部を機関室とする今日の戦車と同じレイアウトが採用され、戦闘室と機関室が装甲隔壁で分離されるようになったため乗員がエンジンの熱や騒音から解放され、生残性も向上した。
A6E2は基本的にはA6E1と同じであったが、A6E1がアームストロング・シドレイ社製変速・操向機を装備していたのに対し、A6E2ではスイスのヴィンターシュー社製変速・操向機に変更されていた。また後にエンジンも、リカード社製のCIディーゼル・エンジン(出力180hp)に換装された。
1928年7月にA6E1とE2の射撃試験が行われたが、この試験において副砲塔に連装で装備された7.7mmヴィッカース液冷重機関銃の不具合が指摘され、当時製作中であったA6E3では同機関銃を単装で装備することになった。
1928年後期に完成したA6E3はウィルソン・クロスシャフト変速・操向機を装備し、副砲塔の7.7mmヴィッカース液冷重機関銃は単装に変更され、主砲塔上面のキューポラも左側の車長用のもののみとされた。
また1937年には、ソーニクロフト社製のRY12ガソリン・エンジン(出力500hp)への換装試験が実施された。
これら試作車を用いた一連の試験の結果、イギリス陸軍は1930年にA6E3をベースに改良を加えたものを「Mk.III中戦車」(Medium Tank Mk.III)として制式採用し、量産を行うことを決定した。
Mk.III中戦車に盛り込まれた新たな機構としては、無線機収納スペースを確保するために後部が延長された主砲塔、およびキリスト教の僧正の帽子型の車長用キューポラの装備や、改良型機関銃マウント、毒ガス防護装置、良好な近接戦性能、新型操向ブレーキの採用等があった。
武装はA6E3と同様、主砲塔に40口径3ポンド戦車砲と同軸の7.7mmヴィッカース液冷重機関銃1挺を、また前部左右の副砲塔にそれぞれ同機関銃を1挺ずつ装備していた。
しかしMk.III中戦車は製造・運用コストが高いことが原因で、わずか3両の増加試作車が製作されたのみで1934年5月に量産を行わないことが決定された。
これは折からの世界恐慌が大きく影響しており、イギリス政府が深刻な財政難に陥ったため高性能ではあるが高コストなMk.III中戦車を大量配備することが不可能になったのである。
Mk.III中戦車の3両の増加試作車の内1両はヴィッカース社で、残り2両は王立造兵廠で製造された。
これらのMk.III中戦車は全て1934年に第1戦車旅団に配備され、この内2両は無線機を増備して指揮戦車に改造されている。
結局Mk.III中戦車は少数生産に終わったものの、その後ヴィッカース社はMk.III中戦車をベースにより軽量で安価な多砲塔戦車A9の開発に取り組み、これは「Mk.I巡航戦車」Cruiser Tank Mk.I)としてイギリス陸軍に制式採用され1936~37年にかけて125両が生産された。
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