FV4005 Stage II

Last-modified: 2024-03-11 (月) 20:43:49

UK_FV4005II.png

Tier 10 イギリス 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

HP1,950
車体装甲厚(mm)76/51/38
最高速度(km/h)35
重量/最大積載量(t)50.8/54
実用出力重量比(hp/t)12.8
本体価格(シルバー)6,100,000

パッケージ

FV4005
E:195,000
S:6,100,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
FV4005Rolls-Royce Meteor Griffon183 mm L4FV4005 Stage IIFV4005 Stage II1,950SR C45
95030 / [31.66]14/14/14750
18.621.0/1.3/1.930390

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
183 mm L4AP
HESH
HE
2,250
20G
1,900
310
240
92
1,150
1,450
1,450
2.222,5532.600.37
4.26
1.30
20+8
-10

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier10イギリス駆逐戦車
    TankHunterで追加された。
    今までの単発威力が低いDPM型の砲から照準速度や精度、そして装填速度を犠牲に一気に大口径大威力になり、直射で戦う自走砲のような車輌になった。
     
  • 火力
    • 183 mm L4
      FV215b (183)と同一で自走砲を除けば最高の単発火力を誇る。
      あちらと比べると照準時間と精度で勝っている、それでも良いといえる数値ではなく長距離射撃にはあまり向かない。
      装填速度は同じだがアップデートで左右90°旋回、俯角10°に強化された。
       
  • 装甲
    • 車体
      史実通り、Centurion Mk. Iと同一の装甲配置。
      Tier8でも頼りなかった車体は、このTierでは被弾=ダメージとなりSPGの至近弾でも大きな損害を受ける。
    • 砲塔
      巨大で重厚な見かけに反し全周14mmと薄く、攻撃時には必ず晒さなければいけないため、致命的な弱点といえる。
      HPもMT程度で総じて打たれ弱いので、砲塔や車体上部の堅いFV215b (183)と違って、とても前線に留まり続けれるような車輌ではない。
       
  • 機動性
    ConquerorがベースのFV215b (183)と違ってこちらはCenturionをベースにしているので機動力では多少優れる。*1
    しかし元のセンチュリオンもMTとしては遅い部類に入り、増加した重量に加え最高速度も38km/hと低い為、あまり動き回れるような車両ではない。
    ただし履帯の性能はかなり良い様子。
     
  • 総論
    主砲の性能からFV215b (183)とよく比べられるが、砲塔がそれなりに頼りになり接近戦も可能なあちらと比べると、HEにも貫通される装甲は僅かな精度と機動力の代償としては厳しい。
    27秒ほどかかるリロードの間、いかにその脆く巨大な姿を隠すかがこの車輌最大の課題であるといえる。
    強力な車輌達が跋扈する現状では厳しい戦いを強いられるが、味方との連携を大切にしてなんとか活躍の場を見出したいところだ。

史実

ソ連の主力である、IS-3を冷戦時の脅威として捉えたイギリス軍は、FV214 コンカラーを開発しますが、これに先立って120mmL1戦車砲をセンチュリオンに搭載した、FV4004 コンウェイが作られました。
FV4004は当初、A41 センチュリオンの車体に限定旋回の主砲を応急で搭載した状態でしたが、すぐに全周旋回能力を持つ砲塔に変更されました。
移動時には、長砲身がぶれて照準がずれないように、砲身を後ろに回して、車体後部のトラベルクランプで固定しました。
さすがに、センチュリオンに120mmクラスの戦車砲を乗せるのは無理があったようで、それを示すかのように砲塔は縦長の異様な姿をしていました、なにしろ、あまりの長砲身と砲塔のギャップ故に、全体の重量バランスはかなり危険な状態であったといいます。
砲塔自体は均質圧延鋼板で出来ていましたが、防御力は限定的であったそうです。
結局、FV4004の計画は1951年に中止され、試作車1輌が完成するに止まりました。

 

このFV4004 コンウェイに、更に強力な183mmL4キャノン砲を搭載するFV4005のテストがなされた後、FV214 コンカラー Mk.IIに搭載する計画を立てました
しかしながらIS-3に対抗するに、攻撃力において比肩すると言えど、装甲防御において懸絶した砲戦車では十分なものとは言えませんでした。
このため、攻撃力においてIS-3を完全に凌駕するものとしてコンウェイの再開発はセンチュリオン Mk.3からの部材を利用し、1950年代早期に続けられます。
120mm砲の搭載は取り止められたものの、センチュリオンをベースに大口径砲を搭載すること自体を諦めたわけではなく。 更なる火力向上を目的として、L4 183mm砲の搭載へと目標が変更されました。(1952年頃とされているそうです)
とにかく、名称も改めたFV4005はコンウェイ第1次試作車同様、限定旋回式の外装形式を採用。
さすがに、手動装填では無理なので大重量の砲弾に対応すべく、機力自動装填装置が追加されていました(単純な比較はできませんが、同口径の7.2インチ榴弾砲の榴弾は202ポンド(約92kg)の重量がありました。どのような弾種が用意されていたか不明ですが、183mm砲の砲弾も相当な重量があったと推測されます)。
当時の写真でも、砲の後ろに装備された自動装填装置らしきものが確認できました、こちらの車輌も後に軽装甲で砲の全周が囲われた、コンウェイと同じような仕様になっていました。
この第1次試作車をステージ1と定めていました。

 

さらに、限定旋回砲塔を全周旋回弾片防御砲塔式へ改めて、ステージ2が完成します。
自動装填装置が砲塔に収まらなかったことから、搭載は諦められましたが、試験は続けられる事になりました。
しかしながら、この頃にはコンカラー重戦車の開発の目処が付き始めると、FV4005計画は1957年に中止されたため、183mm砲搭載車輌の実戦配備は実現せずに終わりました。
コンウェイシリーズは結局採用される事はなく、試作車が1輌のみ完成しただけだったのでした。
数年後にはL7 105mm砲が実用化され、お手軽にセンチュリオンが強化できるようになるので、わざわざコンウェイの様な重自走砲を配備しなくてよい、という判断は正解だったのかは今となっては知る由もありません。
ただ、コンウェイと同じく、FV4005シリーズも側面を向いての射撃の反動は、車体の横転の危険性を孕んでいました。

FV4005は現在でもボービントン博物館に実車が保管されており、その姿を見ることができます。
保管に際して、ボービントン博物館スタッフが同車を調査した時、その旋回砲塔はなんと、車体に完全に溶接固着されていたそうです。
恐らく、試験中か、輸送の際に固定化されていたと思われます。
こうして、砲塔旋回能力は失われてしまったまま、展示されているそうです。

コメント

  • 183と悩む -- 2021-08-28 (土) 10:22:34
  • 飛び出しうち、地形適応、それらを後押しする出力強化などオススメできる駆逐になった。主観だが、半端な装甲を抱えたばかりに運用に制限のある183よりも汎用性はあると思う。しかしながら最低でもベテランと言える技量が無ければ無駄な被弾が増えてあっという間に落ちるだろう。自信がなければ、183へ進んだ方が良い。 -- 2021-10-30 (土) 05:30:32
    • ありがとうございます。参考にさせていただきます -- 2021-12-30 (木) 08:04:27
  • 以前、単発ダメージが1450まで大幅に下げられたけど、今度の調整でfv183と一緒に1650まで向上させるらしい。他にも機動性や砲の取り回しが -- 2021-12-07 (火) 11:19:43
    • 誤爆 良くなるらしいね -- 2021-12-07 (火) 11:20:24
    • HE弾だけっぽいけどどうなんだこれは?榴弾マン? -- 2021-12-07 (火) 12:11:10
      • 空間装甲撃つAP,抜けそうな本装甲撃つHESH,どうやっても抜けそうにない時に撃つHEって使い分けになるんじゃね? -- 2021-12-07 (火) 18:29:36
      • そもそも多少ダメージ下がってもHESHの方が貫通あって射撃機会的にもダメージ期待値高いから、爆風範囲広いとかじゃない限り誰も使わないんじゃないかな。確殺用のお守りにしても確実に1000前後出る高貫通APには劣るだろうし、弾数も使い分けるほど載せられないし。 -- 2021-12-07 (火) 23:13:48
      • AP9発HESH9発HE2発で運用してるけどちょいちょい出番がある感じ、特にソ連共のお椀型砲塔相手には最適解まであるかも知らん -- 2022-01-07 (金) 22:48:26
  • 安定性のAP、チャンス時のHESHはもちろん火力UPでHEにも出番がある良調整車両。特にHEは一部の紙装甲駆逐だけでなくハルダウンガンギマリしてるソ連のお椀型砲塔等、APでもまず抜けないような相手に6~700程の嫌がらせと言うにはやりすぎなダメージを与えられるので是非2~4発程度は採用したい。 -- 2022-07-20 (水) 11:18:39
  • 冷戦4005と同じ脚の速さにしてくんねーかなぁ -- 2024-03-11 (月) 20:43:49

*1 元々はエンジンがRolls-Royce Mk IV Bだったが、ひっそりと上位品のgriffonに交換されていた。この為、加速力は前身に引けを取らない。