Tier 9 イギリス 重戦車
スペック
HP | 1,850 |
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車体装甲厚(mm) | 130/51/38 |
最高速度(km/h) | 34.3 |
重量/最大積載量(t) | 60/65 |
本体価格(シルバー) | 3,600,000 |
修理費(シルバー) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期状態 | Rolls-Royce Meteor Mk. IVB | OQF 32-pdr Gun Mk. II | FV214 | Centurion Action X** | 1,850 | WS No. 19 Mk. III | |
650 | 24 / [19.20] | 254/89/70 | 550 | ||||
9.98 | 1.2/1.5/2.5 | 30 | 400 | ||||
120 mm Gun L1A1開発時 | Rolls-Royce Griffon | 120 mm Gun L1A1 | FV214A | Conqueror Mk. II | 1,950 | SR C42 | |
950 | 26 / [31.83] | 254/89/70 | 750 | ||||
14.44 | 1.1/1.3/2.3 | 32 | 400 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
OQF 32-pdr Gun Mk. II | AP APCR HE | 660 11G 260 | 220 252 47 | 280 280 370 | 8.82 | 2,470 | 2.10 | 0.33 1.58 0.99 | 50 | +15 -10 | |
0.33 1.58 1.06 | 50 | +15 -10 | |||||||||
120 mm Gun L1A1 | AP APCR HESH | 1,060 11G 1,200 | 259 326 120 | 400 400 515 | 5.71 | 2,284 | 1.90 | 0.33 1.36 1.06 | 35 | +15 -10 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier9イギリス重戦車。
センチュリオンを支援すべく開発された重戦車で、ゲーム中の性能にもそのコンセプトが如実に現れている。 - 火力
優れた精度とレティクル拡散と短い照準時間によって咄嗟射撃や精密な砲撃を得意とする。
アップデートにより重戦車ルートから20ポンド砲が削除されており、代わりに32ポンド砲が初期砲となった。- OQF 32-pdr Gun Mk. II
Caernarvonから引き継ぐ32ポンド砲。
貫通力はAPCRでさえ120mm砲のAPに及ばず、単発火力は格下戦車以下。
相手に威圧感を与えにくいものの、良好なDPMや精度で上手くカバーしていきたい。 - 120 mm Gun L1A1
Conquerorの史実砲。
Tier9重戦車としては単発火力がM103と並び最下位タイだが、それ以外の高性能が単発火力を補って余りある。
優れた精度とレティクル拡散と短い照準時間によって精密射撃や咄嗟の射撃を得意としている。
貫通力も十分であり、得意の精度を活かして的確に弱点を撃っていけば、殆どの相手にダメージを与える事ができる。
単発火力が低いとは言え、Black Princeらのような大きな短所と言う程ではない。
HEは120mmもの高い貫通力を有したHESH*1となっており、軽装甲の相手には積極的に撃つのもいいだろう。
全体的に扱いやすい強力な砲だが、総弾数がたった35発しかなく、長期戦になると弾切れが有り得るという欠点がある。
- OQF 32-pdr Gun Mk. II
- 装甲
車体はCaernarvonと同じ、即ちTier8HTの車体を使い回すということになる。
車体正面上部と砲塔正面の傾斜装甲により、頭出しをすることでTier相応の防御力を期待できる。
ただし正面以外の防御力は危ういため、出来るだけ側面から撃たれないように気を配りたい。
HPは1950とTier9としては高く、使いどころを戦況によって見極めると良いだろう。- 砲塔
砲塔正面は最大254mmの分厚い装甲と空間装甲、複雑な傾斜によって高い防御力を誇る。
キューポラは狙いづらい形状をしており、傾斜部分(69.9mm)はほとんど跳弾で防ぐことが出来る。ただし垂直な部分は120~150mm程度で普通に貫通されてしまう。
天板は50.8mmあり、口径152.4mmまでのAP・APCRは跳弾可能だが、155mm砲等の一部の大口径砲には貫通される恐れがある。
大きく俯角を取ればキューポラや天板を隠すことが出来る。俯角が大きく強化されたため積極的なハルダウンが可能となった。
防楯は積極的に狙われることは少ないが、傾斜面は177.8mmと若干薄く、特に斜めから撃たれると貫通されることがある。 - 車体
Caernarvonから正面上部装甲が強化され、152.4mm+傾斜で250mm程度の防御力を持つ。
車体正面下部の装甲は格下に容易に抜かれるほどしかない上に、弾薬庫があるので極力晒さないように立ち回りたい。
車体側面は前身から強化されていないので注意。
- 砲塔
- 機動性
重戦車としてはかなり優秀。
最高速度こそ34km/hで頭打ちなものの、最終エンジンは非常にトルクフルな為、出力重量比が良く加速が優秀な上に急な斜面でも失速しにくい。
また、履帯・砲塔の旋回性能も重戦車としては速い部類に入り、状況に応じた柔軟な運用が可能である。
とはいえ後退速度は他の重戦車同様に遅めに設定されているので、劣勢時の退避の判断などは早めに行いたい。 - 総論
走攻守が高水準でまとまった優秀な重戦車である。
本車両は頼れる装甲が砲塔正面のみである都合上、装甲を活かすには地形の影響を受けるので、正面切っての撃ち合いはさほど得意ではない。
だが、砲性能・機動性・装甲の総合的なバランスに優れているので、交戦距離を問わずに役割を果たせるのが本車両最大の強みだ。
その汎用性を活かし、場面によって適した運用を心掛け、試合全体を通した柔軟な運用で勝利をものにしていこう。
史実
本車は、第二次大戦終了後のベルリンパレードに参加したソ連が乗り付けたIS-3重戦車を見たショックから、対抗し得る性能を持った最後の汎用重戦車として開発されました。
それまで、イギリスは60tを超える重量の重戦車の開発・運用経験がなかったので、まず、FV221としてカーナヴォンを少数生産し経験を積んでから、FV214の開発に取り掛かりました。
車体は、カーナヴォンと同型ものを使用していましたが、ステレオスコープをキューポラに搭載、車長と砲手の照準がリンクすると言う射撃管制システム(FCS)をもって、新型の55口径120mmL1戦車砲を運用すると言う当時としては最新鋭の計画でしたが、イギリス陸軍ではセンチュリオンの20ポンド戦車砲やパットンシリーズの90mmM3A1戦車砲と、大口径戦車砲を搭載する経験がなかったために、米軍が第二次大戦中に開発した120mmM1高射砲(ロングトム)を元に戦車砲として120mmL1戦車砲を王立造兵廠が開発しました。
120mmの異例な大口径を選択した理由は、遠距離からのIS-3撃破には、どうしてもこのクラスでないと無理であると判断したことに起因するためでした。 同時期に米軍でもM103ファイティング・モンスターの搭載砲として、120mmL1戦車砲と同じ120mmM1高射砲ベースの60口径120mmM58戦車砲を選択していることから、両国とも同じ結論に至っていたようです。
コンカラーは、最前線で近接戦闘するセンチュリオンを遠距離砲撃で支援するという任務が与えられており、185輌が生産されて1個戦車連隊あたり3個小隊が配備され、1個センチュリオン中隊を1個コンカラー小隊3輌で支援する形態をとっていました。
コンカラーのもう1つの特徴として、砲の俯仰を動力制御していましたが、不整地走行の際に重い長砲身が振られて、砲身を動かすギアを破損するのを防ぐために、これをロックするセーフティーが設けられていました。 これは、走行時に時速25キロを超えるとセーフティーロックが自動で作動し、砲とギアをロックする装置で、通常移動時は良かったのですが、戦闘時では、これが原因で低速移動をしながらの行進射撃でセーフティーが作動してしまい、目標追尾ができなくなってしまうと言う問題を抱えていました。
使用弾は装甲目標用のAPDS(装弾筒付徹甲弾)とHESH(粘着榴弾)が用意されていましたが、弾頭と炸薬が分離式で大きく、大柄なコンカラーといえども、35発しか搭載できませんでした。
これは、大口径ゆえに、50kg近い砲弾と6kg前後の炸薬を装填することで負担を減らすためと、砲弾形状を変更することは困難だったためとされています。
当初は、自動装填装置と巨大な撃ち殻を車外へ排出する自動排莢装置を搭載する予定でしたが、先に実装された自動排莢装置の複雑さからトラブルが続出したために、更に複雑になる自動装填装置は諦めて手動装填とされました。
ここまで斬新な装置を搭載するのには訳があり、ファイアフライの運用以来、イギリス軍では中戦車に対して遠距離火力支援戦車を少数配備すると言う形態が出来上がっていたのを、主力のセンチュリオンに対する遠距離支援としての位置づけにすることから、FCSや多種の自動装置が必要だったとされています。
これらを収める砲塔は、鋳造製でソ連製122mmの砲弾に耐えられるように正面203mm、側面89mmと重装甲で、車体が圧延防弾鋼板の溶接構造で構成された装甲厚は前面130mm、側面51mmと、IS-3に匹敵するものでしたが、避弾経始ではIS-3が勝っていました。
動力となるロールスロイスM120V12気筒液冷エンジンは、センチュリオンが使用するミーティアV12気筒液冷エンジンの流れを汲んでいて、810馬力を搾り出すものの、重装甲故に65tの車重では路上で時速34km/hがやっとというものでした。
コンカラー重戦車は、Mk.Iの量産が開始されてからマイナーチェンジした、FV214 コンカラーMk.IIも作られました。
砲身中ごろにあるカウンターウェイトの外側に排煙機を設けた120mmL1A1戦車砲に換装され、操縦席の3つのペリスコープは、1つの大型広角のものに変更されました。
そのほか、砲塔後部には車外搭載物用増設ラックも追加されています。
試作車は1950年に完成したコンカラー重戦車でしたが、数々のトラブル解決に追われて、量産に入ったのは1955年までずれ込んでからになってでした。
1959年半ばまでにMk.Iが20両が生産されますが、これにカーナーヴォン重戦車から改修された7両が加わります。
そして、マイナーチェンジ後に新規生産されたMk.IIの155~165両を含めて、最終的に180両前後となっています。
生産数の幅があるのは、改装された分が混同されているためと思われます。
その多くは、IS-3重戦車との対決を見据えて西ドイツ駐留のBAOR(British Army of the Rhine:イギリス陸軍ライン派遣軍団)に配属されていました、しかし、その頃にはソ連軍が擁するワルシャワ条約機構側はIS-3の発展型であるT-10重戦車の配備を行っていた上、重戦車のコンセプトそのものが時代にそぐわなくなり、BAORのコンカラー重戦車はついに1度も戦火を見ること無く1966年に全て退役しました。
戦火を見なかったことは、コンカラーにとって幸運でしたが、退役後は不幸と言える運命が待っていました。
コンカラー重戦車は一部がイギリス本国で試験車両や特殊車両や装甲回収型に改造されましたが、多くはスクラップとして売却されたり、実弾射撃の標的にされてしまったりと、最期はまさに踏んだり蹴ったりでした。
現在、残った内の1両のコンカラー重戦車は、ボービントン戦車博物館にて静かに余生を送っています。
コンカラーの名称は「征服者」の意味で、イギリスでは特にノルマン・コンクエストによってイングランドを征し、ノルマン朝を開いた、“征服王”ウィリアムI世を指すとされています。
コメント
- 防楯が意外と簡単に抜けるからそこに注意 -- 2019-05-25 (土) 18:42:21
- きわめて狭い範囲とはいえ防盾の正面垂直部分は254㎜で抜かれる可能性があるので細かく動いて狙わせないように注意。幸い最終砲はその動きに耐えきれるだけの拡散の少なさと絞りの速さを秘めている。 -- 2019-05-25 (土) 18:53:33
- この戦車を使うと、余が強くなったような錯覚がおきる。 -- 家康? 2021-02-21 (日) 12:53:52
- さらにサイレントバフで側面の空間装甲が追加された。機動力は変わらず。どんだけ強くすりゃ気が済むの運営さんよ -- 2021-02-23 (火) 04:21:57
- 元々付いてるよ -- 2021-02-23 (火) 07:11:49
- 付いてないよ。ちゃんと調べてから発言しようね。(サイドプレートじゃなくて) -- 2021-02-23 (火) 13:38:47
- 分からないならスパコンの装甲と見比べてみな。てかサイレントバフで追加の空間装甲ついた車両かなり多い。 -- 2021-02-23 (火) 13:53:03
- 元々付いてるやつにさらについたってこと? -- 2021-02-23 (火) 17:51:50
- サイドプレートは元から。そこからさらに側面の泥除けカバー?や箱みたいなやつが全て機能する装甲になった。HEATやHEに若干強くなってる。いい加減運営はパッチノート出せ。 -- 2021-02-23 (火) 18:09:43
- 元々付いてるよ -- 2021-02-23 (火) 07:11:49
- 強いんだけど自走砲に狙われると非常に辛い -- 2022-06-20 (月) 21:21:54