Tier 5 ソビエト連邦 駆逐戦車
スペック
HP | 485 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 45/45/40 |
最高速度(km/h) | 55 |
重量/最大積載量(t) | 29.02/31,4 |
実用出力重量比(hp/t) | 16.59 |
本体価格(シルバー) | 414,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
初期状態 | V-2 | 76 mm S-54S | SU-85-II | SU-85 | 485 | 325 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
480 | AP APCR HE | 125 156 39 | 115 110 165 | 52 | 80 6G 48 | 14.63 2.29 0.36 | 33 | --/--/-- | 44 | 330 | |||
122 mm M-30S開発時 | V-2 | 122 mm M-30S | SU-85-II | SU-85 | 325 | ||||||||
480 | HE HEAT | 61 140 | 450 370 | 32 | 257 12G | 5.26 2.29 0.55 | 33 | --/--/-- | 44 | 280 | |||
85 mm D-5S開発時 | V-2-34 | 85 mm D-5S | SU-85 | SU-85 | 350 | 525 | |||||||
500 | AP APCR HE | 130 170 43 | 160 160 280 | 48 | 109 7G 98 | 13.33 2.29 0.37 | 35 | --/--/-- | 44 | 330 | |||
85 mm D5S-85BM開発時 | V-2-34 | 85 mm D5S-85BM | SU-85 | SU-85 | 350 | 525 | |||||||
500 | AP APCR HE | 144 194 44 | 180 180 300 | 38 | 175 8G 139 | 10 2.29 0.34 | 35 | --/--/-- | 44 | 330 |
解説
- 概要
Tier5ソ連駆逐戦車。 - 火力
- 76 mm S-54S
初期砲。
貫通力はAP125mm、APCR156mmとそれなりにあり、乗り出しは悪く無い。
122 mm M-30Sがすぐに開発できるが癖のある砲なので、あちらが扱いにくいと感じるのであれば85mm砲を開発するまで使い続けることになる。 - 122 mm M-30S
Tier5辺りからおなじみになってくるソ連の122mm榴弾砲で、SU-122の史実砲。
装填速度・精度共に劣悪だが、一撃必殺の破壊力を誇るハイリスク・ハイリターンな砲。
榴弾砲愛用者には最終砲候補の一つ。 - 85 mm D-5S
SU-85Bの85 mm LB-2Sに近い中間砲で、SU-85の史実砲。
単発ダメージが上がったので扱いやすさは増している。
APCRの貫通力は76 mm S-54Sより上なので、格上にも対抗しやすいのは嬉しい所。
HEのダメージが280と大きいので、装甲の薄い相手にはこちらを撃とう。 - 85 mm D5S-85BM
画面からはみ出すほどの長砲身が特徴的、SU-85BMの史実砲。
貫通力・ダメージ・精度に優れ、85 mm D-5Sの純粋な上位版といえる優秀な最終砲候補。
唯一発射速度だけは85mm D-5Sに劣るが、毎分10発とそこまで悪く無い。
課金弾の貫通力が194mmもあり、Tier7戦車にも対抗しやすいのは大きな強み。
HEのダメージが300とD-5Sより大きく、相手を選べば10榴のような運用も可能。
特にこだわりがないなら、これを最終砲にするべきだろう。
- 76 mm S-54S
- 装甲
今までのオープントップ系から一転、密閉式戦闘室とT-34譲りの装甲を持つ。
前面は数値こそ45mmだが、T-34同様傾斜装甲になっているため数値以上に弾いてくれる。
側面も傾斜がついているが、戦闘室付近は角度が垂直に近いため弱点となっている。
格下相手なら真正面からの撃ち合いも可能だが、そこまで頼りになる装甲というわけでもないので過信は出来ない。
低い車高のおかげで被弾面積が小さいのは嬉しい所。ただしHetzerより薄い。 - 機動性
T-34がベースになっているため良好。
初期状態からでもさほどストレスなく動くことが可能。
ただ旋回性能は悪いので、近距離戦では注意が必要。 - 総評
バランスのいい対戦車砲と一撃必殺の榴弾砲という二枚看板の砲と、そこそこの装甲と被弾しにくい低姿勢の車体を持つ、ソ連版III突G型。
多少は装甲もHPもあるため真正面からの砲撃戦もできないこともないが、苦手なことには変わりないので避けるべき。
そこそこ動ける足を持つので必要に応じての陣地転換もやりやすいのも利点。
前身のような砲可動域の狭さみたいな弱点はなく、バランスの取れた一台である。
史実
バルバロッサ作戦でソ連に侵攻したドイツが、T-34にショックを受けてその後の戦車設計を一変することになりましたが、同じ頃、ソ連でも1943年1月に鹵獲したティーガーを調べて大ショックを受け、以後、打倒ティーガーを旗印とした戦車設計に傾倒することになりました。
同じく、ドイツのIII号突撃砲にも強い関心を抱いたソ連はT-34から派生した自走砲としては最も早く開発が進められたもので、形状やレイアウトなどにドイツのIII号突撃砲の影響を受けており、T-34の車体を流用して、固定戦闘室に122mm M-30を搭載するというプランは、まさにソ連版突撃砲でした。
1942年夏に、SU-35として開発されたこの自走砲は、T-34の車体の改造を最小限に抑えたかったため、車体前面はそのままに上面を延長、戦闘室を広く取るために前面装甲45mm厚の傾斜角は減ったものの、車体前面に確保された戦闘室は十分なスペースを有していました。
しかし、固定戦闘室と機関部に段差が生じたため、三角ブロックを用いた緩傾斜の背面で整形されました。
この安易な改造方式は、後にヤークトパンターの改造に影響を与えたといわれています。
このSU-35計画は、1942年12月にスターリンを長とする中央国防委員会の承認を受けて、SU-122の名称で正式化を果します、即ウラル重機械製作所に対して生産が命じられ生産が開始、翌年1月には実戦配備がなされました。
設計技師は、1ヶ月で何とかできない場合、サボタージュ嫌疑でシベリア送りという圧力もあったとも言われています。
1942年10月末にわずか2ヶ月で完成させたSU-122を対戦車自走砲として、III号突撃砲が敵トーチカや要塞への火力支援から、対戦車任務へとシフトしたのを追うように、開発されたばかりのD-5 85mm高射砲を車載化する研究が1943年4月にスタート、1943年秋には試作車輌が完成しました。
実戦投入されたSU-122はSU-76Mとともに機械化砲兵連隊の実装砲連隊へ配属され、1943年1月にレニングラード南方の作戦に投入され陣地粉砕に活躍しましたが、指揮官の自走砲に対する認識不足で、戦車と同等の扱いを要求したため、大量に撃破されて作戦は失敗となってしまいます。
また、初めての本格的な改造の自走砲だけに、砲を上下する装置が壊れるなどの初期不良も見つかりました。
クルスクでは戦車相手に苦戦し、弾速が遅いためHEAT弾の命中率が低く、残存している記録写真では殆どが残骸ばかりでした。
SU-122はベースとなった元々T-34の車体を流用した物に戦闘室を設けたものに、大口径な122mm野砲をほぼそのまま載せ戦闘室の中へ押し込んだ形だったために、発射の衝撃を緩和するための砲身上下部の駐退機が車外へはみだしていました。
それを覆うカバーと防楯は大変巨大で、車体の左側にある戦闘室は、防弾用のカバーを閉じてしまうとまったく右側が見えなくなってしまいました。
兵士の間では不評だったので改善のため、後期モデルでは上下だけでなく左右にも砲を向けられるように駐退機を車内に納めてボールマウント化したものに改められました、またこの改造で視界も確保出来るようになった事から、SU-85でも採用するに至りました。
しかし、戦闘室上面しかハッチが無く、緊急脱出の際は乗員5人がそこから出るしかないので大変だったのは、不満点だったようです。
生産は1944年まで続けられて、42年には25輌、43年には630輌、44年には496輌の合計1,148輌が生産されました。
T-34譲りの高機動力と防御力は、大口径の122mm野砲を生かしただけあって、陣地攻略にはもってこいでしたが、砲弾と火薬が分離式で装填が遅く、弾速も高くないため、機動力を生かした対戦車戦には不向きでした。
そこで、対戦車能力に優れたSU-85が後に計画されることになりました。
搭載する85mm D-5は、距離1,000mで102mmの装甲板を撃ち抜ける貫徹力を持っていました。
SU-85では、対戦車戦闘向けに車長の視界の確保が求められ、キューポラを増設するに従って車内レイアウトも変更されました。
SU-122ではハッチは上面の大型ハッチが1枚のみで、乗員5名が乗降するのはそこだけでしたが、SU-85はキューポラと上面ハッチ、操縦室のハッチと3つに増やされました。
生産はウラル重機械製作所がSU-122の生産も担当していたことから、そのままSU-85の生産をすることになりました。
主砲となる85 mm D-5の生産が遅れ、すでに完成した車体のみが次々出来上がってしまっている状態から、122mm M-30などを搭載する折衝案型でつなぎとすることになりました。
SU-85がロールアウトしたのは85mm D-5が軌道に乗った1943年8月にずれこんでのことで、ここでやっと生産体制が整い、同年中に720輌が完成しました。
翌年は1,300輌程度完成しましたが、その頃には既存の85mm砲では威力が足りないと言われ始めたため、砲身を延長した85mm D-5-BMや100mm D-10をベースに口径を85mmに縮小した85mm D-10-85を試作しましたが、同じ頃には85mm D-5を搭載するT-34-85の生産が始まったため、85mm砲を固定戦闘室方式で装備することの有用性が問題視され、開発は中止されました。
1944年9月には、100mm D-10を積むSU-100が先行量産が開始され並行生産が開始、SU-85生産終了後は、SU-100に生産が移行されました。
新編成された戦車駆逐大隊に配備されたSU-85と、後に配属されたSU-100は、突撃砲として運用がなされました。
歩兵などに肉薄された際の近接防御は、ピストルポートからのサブマシンガンや手榴弾のみで、機関銃がないのが不満とされましたが、遠距離射撃を主として行うため、あまり使用頻度は少ないだろうと言う考えからだったそうです。
SU-122やSU-85は戦後、ブルドーザーなどに改造されて使い倒されたりしましたが、1台だけ完全な状態でモスクワ郊外のクビンカ戦車博物館に現存しています。
初陣のクルスクの戦いで、ドイツ軍のフェルディナント駆逐戦車の強さに衝撃を受けたソ連兵は、ドイツの突撃砲・駆逐戦車をすべてフェルディナントと呼ぶようになったそうです。
コメント
- O-I Exp. にワンパンされた -- 2018-01-21 (日) 10:17:19
- あの辺りの大口径榴弾だと楽に吹っ飛ぶから、近くに来たらとにかく逃げないとな -- 2018-01-21 (日) 16:02:16
- 122mm 使いやすい 格下程度ならワンパン -- 戦車乗り初心者? 2018-03-04 (日) 10:05:44
- 傾斜込みとはいえ装甲はアテにならないから、慢心ダメ絶対。 特にKV-2とかオイ試&オイに注意。 -- 2018-03-04 (日) 11:42:41
- 122 mm M-30Sと85 mm D5S-85BMはどちらの方がよいですか? -- 戦車乗り初心者? 2018-03-23 (金) 17:09:48
- 追記122 mm M-30Sの方が良いのであれば85 mm D5S-85BMは開発しないと思うのですがどうですかね? -- 2018-03-23 (金) 17:11:22
- 一発の重さ重視なら122mm、よく狙ってチクチクしたいなら85mm。 ただし、装甲が無いも同じなので、122mmは接近されたら死を覚悟するしかない。どちらにするか自分のスタイルで決めるといいかもね。SU-100へ行くには85mm系の開発必須だし開発しておくに越したことはないんじゃないかな? -- 2018-03-23 (金) 20:17:56
- ありがとうございます! -- 2018-03-24 (土) 08:31:48
- 追記122 mm M-30Sの方が良いのであれば85 mm D5S-85BMは開発しないと思うのですがどうですかね? -- 2018-03-23 (金) 17:11:22