Tier 7 アメリカ 中戦車
スペック
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 旋回速度 | 視認範囲 | |||||
初期状態 | Ford GAA | 76 mm Gun M1A1 | HVSS T48 | T20D1 | 1,000 | SCR 508 | |
520 | 37 | 89/64/64 | 395 | ||||
18 | 44 | 370 | |||||
76 mm Gun M1A2開発時 | Ford GAA | 76 mm Gun M1A2 | HVSS T48 | T20D1 | 1,000 | SCR 508 | |
520 | 37 | 89/64/64 | 395 | ||||
17.99 | 44 | 370 | |||||
105 mm SPH M4 L/23開発時 | Ford GAN | 105 mm SPH M4 L/23 | HVSS T51 | T20D2 | 1,100 | SCR 506 | |
560 | 37 | 89/64/64 | 615 | ||||
17.87 | 42 | 390 | |||||
90 mm Gun M3開発時 | Ford GAN | 90 mm Gun M3 | HVSS T51 | T20D2 | 1,100 | SCR 506 | |
560 | 37 | 89/64/64 | 615 | ||||
18.19 | 42 | 390 |
主砲性能 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
76 mm Gun M1A1 | AP APCR HE | 96 7G 68 | 128 177 38 | 115 115 185 | 18.18 | 2,091 | 2.30 | 0.40 | 70 | +25 -10 | |
76 mm Gun M1A2 | AP APCR HE | 96 7G 68 | 128 177 38 | 115 115 185 | 18.18 | 2,091 | 2.10 | 0.38 | 68 | +25 -10 | |
18.18 | 2,091 | 2.10 | 0.38 | 68 | +25 -10 | ||||||
105 mm SPH M4 L/23 | HE HEAT | 166 10G | 53 101.59 | 410 350 | 7.50 | 2,625 (HEAT) | 2.30 | 0.53 | 36 | +25 -10 | |
90 mm Gun M3 | AP APCR HE | 255 11G 255 | 160 243 45 | 240 240 320 | 6.38 | 1,531 | 2.30 | 0.36 | 48 | +25 -10 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier7アメリカ中戦車。
主力戦車M4の代替を目指して開発された試作戦車。
特出した強さはないが総合的なバランスに優れた車両である。
コンパクトに纏まった車体に仰俯角の広い砲塔を搭載し、米戦車らしく地形を利用した戦術を得意とする。
加速力や砲塔の旋回性も良好で、スタビを装備可能。 - 火力
ほとんどの砲がTier5の頃から変わらないという欠点があり、新しく追加された90mm Gun M3は攻撃力に優れているが、それまでは火力不足に悩まされる。
いっそ90mm砲開発までフリー経験値を投入するのも一考の余地あり。- 76 mm Gun M1A1
Tier5から続く初期砲。
貫通力の不足が深刻で、AP弾では完全に力不足であり、金弾をかなり多めに積み込まねばならない。
同格以下なら金弾を撃ち込めば正面でも抜けるが、格上HT相手では側背面に回り込んだうえで金弾を撃つ必要がある。 - 76 mm Gun M1A2
M1A1の精度と照準時間を強化。
火力不足という根本的な問題が解決できておらず、頼りになるとは言い難い。 - 105 mm SPH M4 L/23
Tier5からお馴染みの10榴。
このTier帯で10榴はもはや役立たず。
開発だけしておいて、購入せずに次に進もう。 - 90 mm Gun M3
装填速度は遅いが単発ダメージと貫通に優れる。
特に、APCRの貫通力は243mmを誇り、非常に頼りになる。
AP弾の貫通力も160mmとTier7 MTの中では高めだが、上位重戦車を正面から撃ち貫くには厳しいため、金弾は多めに用意しておきたい。
またDPM1,531はTier7MTの中で最低レベル。*1
装甲の頼りなさもあり、撃ち合いとなったらほぼ確実に撃ち負ける。
俯角の広さを活かし、稜線を使って撃ったらすぐ隠れるを徹底したい。
- 76 mm Gun M1A1
- 装甲
防御面はあまり頼りにならない。
車体装甲は傾斜を加味してもTier5相当のものでしかなく、
砲塔装甲も前面88mmと多少マシになっているが、それでもTier7の装甲防御力としては不足なレベル。
全体的に下位戦車でも正面から貫通が狙える程度の装甲である為、迂闊な行動をすれば簡単に撃破される。
ハルダウンも有効だが、砲塔で弾くのではなく被弾率を下げる意図で運用したい。
HPも低いため被弾は即ダメージ、ひいては被撃破に繋がると考えて慎重に行動しよう。 - 機動性
出力重量比、最高速度ともに中戦車としては良好で、そこそこ高い機動力を持つ。
機動力と地形適応性を活かして側背面を狙っていくなど、中戦車らしく柔軟に立ち回りたい。
ただ、車体の旋回はやや遅く、M4A3E8 Shermanから来た人は操作性の違いに戸惑うかもしれない。 - 総論
地形適応力に優れるが装甲には頼れないなど、全体的にM4系をより発展させた特性を持っている。
M4系の弱点であった車高の高さも大きく改善されており、中戦車としての完成度は高まったと言えるだろう。
隠蔽率、視認範囲、無線範囲もTier標準~やや高めの値になっており、まさに中戦車と言う戦い方が出来る。
単独行動は欠点を浮き彫りにしてしまう為、出来る限り避けた方が良いだろう。
史実
M4中戦車を主力として大量投入したアメリカ陸軍ですが、元々歩兵の支援を目的とした75mmM3砲だったために、火力不足が否めず、アフリカ戦線でチュニジアにドイツ軍がティーガーを投入すると、ただでさえドイツ軍の火砲に対して損害の多かったM4も、将来的にヨーロッパ戦線を見越すと不安要素を払拭するに至らないことが解りました。
というのも、アメリカ参戦当初、ドイツ軍戦車に遭遇するのは稀であると楽観し、たとえ損耗があっても数で押し切れると予想していたためでした。
しかし、少数のティーガーで多数の損耗が出るとなると、M4シリーズを根本的欠点から改ためる必要性に迫られ、その結果、T20の開発が1942年5月にスタートしました。
そもそも、「既存の実現可能な技術で堅実かつ迅速に」という縛りで開発されたM3中戦車をベースにしたM4は背の高い航空用星型空冷エンジンを車載したため、大柄で避弾率が高かったのですが、T20ではより低姿勢の車体にするべく戦車用フォードGANV8エンジンのみに改められ、避弾経始を取り入れたものになりました。
T20はM6重戦車で使われた部品が多く流用されており、砲塔はM4と酷似したものを使用しておりましたが、主砲はM6の主砲として使われた3インチ砲を改良した76mmM1A1を搭載、M6で採用されたツインディスク・トルクコンバーターと2個の渦巻きスプリングを水平に取り付けたボギー形式(HVSS)サスペンションをそのまま使用しました。
1943年5月に完成したものの、並行開発されていたT23が先に完成し先行量産を取り付けることになり、T20はテストのみで開発が終了されることになりました。
また、生産性を考慮して、ツインディスク・トルクコンバーターをM4と同等の変速機に置き換えたT22も同時開発でありましたが、結局、T20/T22/T23共にM4の性能を上回るには至らなかったため、そこで開発は打ち切られ、1943年10月にはT25とT26の試作重戦車の開発に移行されることになりました。
しかし、T25もやはり性能不適切とされ、T26の開発が進められることになったのは、1944年になってからのことでした。
なお、砲塔は76mm戦車砲搭載のM4A1シャーマンが、対戦車砲としてはいいが、歩兵支援では榴弾の威力が低いと失敗兵器扱いされた事に対して、設計部が意地でも認めさせようとT20の砲塔を載せてM4A6というサブタイプを20両ほど仕上げています。
しかし、本当に失敗兵器だったのは、砲そのものではなく76mm用榴弾だったというオチで、比較対象として引き合いに出された75mm榴弾より弾頭重量の軽さと炸薬の少なさが原因でした。ですが、この榴弾を用意した試験を取り仕切る軍部と、失敗兵器扱いした機甲軍試験部の落度だった事は遂に棚上げされたままとなっていました。
コメント
- 課金弾の貫通力がティア7のMTとは思えん数字だな。本当にティア9クラスのHTでも出てこない限り貫通力で困る場面は限られてくるな。 -- 2018-08-26 (日) 03:07:55
- 精度がちょっと悪いのがなぁ。全部絞っても結構外れる。 -- 2018-09-24 (月) 01:41:05
- 走り出しのろいすぎるから小回りきかないのが地味に困る。旋回も悪くて機動力がいいって言われると微妙な気がする戦車 -- 2018-11-18 (日) 17:26:21
- どことなく機動性はドイツのVK30.01Pに近いかも。旋回はやや悪く、加速は鈍いけど速度が乗ると結構伸びるって辺りが特に -- 2019-08-24 (土) 23:06:57
- 本当にそんな言われるほど強いかな…?ティア7には強いLTやHTが多いから、強さを求めてわざわざこれに乗ることは無いな -- 2019-11-17 (日) 03:13:04
- 相性によるところが大きいから「強い」「弱い」と言うよりも「合う」「合わない」だと思う。ただ砲の貫通力の高さは明確な「強み」だし、それ以外の性能もバランスよく纏まってるからアメリカらしく「最強」じゃなくて「万能」的な強さって感じ -- 2019-11-17 (日) 06:37:52
- 最終砲のDPMがTier7MT底辺クラス(下はビッグトップのみ)という明確な弱点がある。装甲もないしお互い身を晒しての撃ち合いとかはてんで駄目。アメリカ戦車らしく稜線を利用して撃っては隠れるパターンを押し付ければ楽しい戦車。 -- 2019-11-17 (日) 10:52:03
- 相性によるところが大きいから「強い」「弱い」と言うよりも「合う」「合わない」だと思う。ただ砲の貫通力の高さは明確な「強み」だし、それ以外の性能もバランスよく纏まってるからアメリカらしく「最強」じゃなくて「万能」的な強さって感じ -- 2019-11-17 (日) 06:37:52