1939年 中華民国 駆逐艦 丹陽
2018年4月のアップデートで追加された中国ツリー高ティアプレミアム駆逐艦。
大日本帝国の敗戦に伴い中華民国に引き渡された賠償艦であり、戦後も長きに亘って台湾海軍の旗艦を務め上げた。
本艦の旧名は『雪風』。
太平洋戦争の初期から末期まで数々の戦闘に参加し、最前線に身を置きながらも殆ど損傷を受けることなく戦い抜き『奇跡の幸運艦』『不沈艦』と呼ばれた陽炎型駆逐艦である。
なお、本ゲームでは「丹陽」として実装された本艦であるが、装備は丹陽時代のものではなく1943年時の陽炎型のもの(丹陽は魚雷兵装の撤去やアメリカ製5インチ主砲の搭載などで差がある)。実質、陽炎型駆逐艦と考えて良いだろう。
クリスマスイベント時に購入できた専用迷彩。HP、装甲耐久、隠蔽性を5%ずつ向上させる。
効果自体は有難いもののカラー的に非常に目立つので、隠蔽第一の駆逐艦には良し悪しといったところ。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1939 | 国家 | 中国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 対潜 | ○ | ||||
耐久値 | 22000 | 戦闘成績(BR) | 230 | ||||
無装甲排水量(t) | 1072 | 無装甲水上速力(kt/h) | 43.8(39.8) | ||||
基準排水量(t) | 2033 | 最大速力(kt/h) | 36.7(33.0) | ||||
最大排水量(t) | 2600 | 最大舵角 | 60.0 | ||||
可視距離(km) | 10.0 | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 1800G | 購入費用 | 88000S |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 25 | ||
舷側部 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 25 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50口径 三年式 一二糎七 連装砲 | 500 | 18.38 | 6 | 6 | 64 | 89 | 320/320 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
八式 六一糎 四連装(酸素)魚雷 | 4200 | 32 | 60 | 10 | 94 | 42 | 12 | |||
爆雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 沈降 速度(m/s) | 重量(t) | 最大深度(m) | 基本弾数 | ||
爆雷 | 2800 | 0.0 | 10 | 5 | 7 | 100 | 10 |
※爆雷はデフォルト状態では未装備
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 照準システム(主砲射撃精度+12%) | 特殊塗装(隠蔽性+15%) | 制動機(後進加速度+5%) | 消火器(自艦火災継続時間-10%) | ||
Ⅱ | 射撃管制装置(主砲射程距離+9%) | 水中聴音機(水中聴音機アンロック+10km) | 新型艦首(旋回抵抗-5%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 魚雷発射管(魚雷射程距離+12%) | 逆探(スキル『対艦通信士』アンロック+1%) | 変速機(加速性能+8%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-13%) | ||
Ⅳ | 魚雷次発装填装置(スキル『魚雷次発装填装置』アンロック) | 発煙装置(スキル『煙幕』アンロック) | ボイラー(巡航速度+10%) | × | ||
Ⅴ | × | 水中探信儀(スキル『水中探信儀』アンロック+7km) | 注排水装置(スキル『機関全速』アンロック) | × |
立ち回り方
高ティアの駆逐艦としては魚雷兵装に偏重しており、中でも魚雷次発装填装置スキルが目を引く。
一度の魚雷投射量は8本と駆逐艦の中では平均的だが、このスキルを使用することで島風をも凌駕する最大16射線の弾幕を張ることが可能となる。
また近距離の雷撃戦で、仮に一斉射目を外してしまった場合でもこのスキルを使うことで機動補正をしてすぐさま二斉射目を撃ち出す事が可能になる。
一撃必殺のチャンスが二回あるのだ。
とにかく対艦性能が非常に高いので、空母や戦艦等の大型艦を積極的に襲っていこう。
ただし、装填速度の速い砲を有する巡洋艦には注意されたし。これは全ての駆逐艦に言えることである。
主砲
同じ日本駆逐艦の島風と同様、50口径三年式12.7糎連装砲を3基6門搭載している。貫通力や精度が高く、装填速度も平均的。威力はドイツ駆逐艦などには劣るが相応のダメージを与えることは可能。
攻撃力では駆逐艦でも上位に入る優秀な艦砲なのだが、問題は砲旋回速度が駆逐艦砲としては極めて遅いこと。6°/sという旋回速度は巡洋艦の主砲にも劣りかねない遅さで、回避運動などで急激な転舵を行うと全く追従できなくなる。
とにかく癖が強いので、積極的な砲戦はオススメできない。
なお史実では、丹陽時代これらの砲は弾薬調達の関係上早々に撤去され、アメリカ製の砲に積み替えられている。
現状の性能だったらアメリカ製の砲に載せ替えてもらったほうが格段に扱いやすいだろう
魚雷
日本軍御用達の4連装酸素魚雷発射管が搭載可能である。日本の魚雷は他国の魚雷に比べ火力や射程が長く使いやすい。更に中国船員には魚雷のダメージをアップしてくれる者がいるため単発火力の向上を図ることも可能である。
通常の投射量では同格の島風やギアリングなど5連装発射管搭載可能艦には劣ってしまうが、次弾装填装置を使用すれば投射量が2倍の16本になる。(島風の15本より一本多い)
本魚雷は元々高性能であるが、次弾装填スキル持ちかつ魚雷の性能を向上させる中国船員が載せられる本艦が振るえばその性能は更に化けることになる。
扱いにくい主砲とは打って変わり、雷装は文句なしの高性能である。
余談ではあるが、史実の丹陽には魚雷発射管は装備されていない。
対空
主砲が手動対空に対応していないため、敵機迎撃は自動の機銃のみとなる。
相応の数は積んでいるものの、所詮は自動迎撃で近距離限定なので当てにしない方が良い。
装甲
駆逐艦の例に漏れず、装甲の耐久性やHPは低い。戦艦級の砲弾でも1~3発であればなんとか耐えることができる程度。まずは砲弾や魚雷に当たらない立ち回りを心がけることが大切。
駆逐艦の中ではHPが多い方なので、多少は無理押しが効く。
機動性
同格同国籍に異次元の機動力を持つ艦がいるが、やはりそれには劣ってしまう。とは言え本艦も船体がそれほど大型ではない為、舵に関しては反応速度も良好。思った方向にすんなり曲がってくれる。
ボイラー未開発の状態では35ノット弱と駆逐艦としてはやや鈍足だが、ボイラーを開発すればそこそこ装甲を貼った状態でも40ノット越えが出せるようになる。
機動力で不自由を感じることはないだろう。
その他
地味な長所ではあるが部品開発可能なソナーの範囲が中々に広く、パッシブで10km、アクティブでも7kmの探知範囲を誇っている。
潜水艦を発見したら、自身に対潜攻撃を行う余裕がなくとも味方艦に位置を伝達してあげよう。
総評
機動力では安陽に劣り、魚雷の投射量(スキルを使わない時)では島風に劣る。島風の劣化版とも捉えられかねないが、島風には船体の小ささで勝っており、スキルも驚愕の5つ持ち。実際に使ってみると劣化版というよりは島風をもっと使いやすくした艦という印象が強い。
また、中国ツリーに分類されているため中国艦専用船員を乗せることができる。相性もよくステータスも伸ばしやすいので尚良い。特に魚雷強化系の船員を何人か乗せた場合、魚雷のダメージが5000を超えさせることも可能となる。単発5000の魚雷が複数発まともに当たれば大和(1945)やモンタナでもワンパン、ないしは致命的ダメージを与えることができるだろう。
砲性能も他の駆逐艦を相手取るには充分だが、艦の旋回性能に追従できないのが玉に瑕。とは言えHPも駆逐艦としては高く、速力もボイラーを開発すれば40ノット越えが出せるようになるので総合的には極めて優秀。
対艦・対潜の両面で働きどころが多いので、活躍しやすい船とも言えるだろう。序盤から中盤は対潜と牽制雷撃、終盤は夜陰に紛れて敵主力を強襲する、という動き方が良いかもしれない。
プレミアム艦であるためゴールドでしか買えない上にやや値が張るが、それだけの価値はある駆逐艦と言えよう。
歴史背景
「丹陽(Tan Yang)」は中華民国(台湾)海軍に所属していた駆逐艦。
第二次世界大戦終了に伴い、敗戦した日本から賠償艦として引き渡された陽炎型駆逐艦であり、「雪風(ゆきかぜ)」が旧名である。陽炎型は19隻が建造され、雪風はその8番艦として1939年3月に進水。翌1940年1月に竣工した。
雪風を含む陽炎型駆逐艦はその高性能を買われて太平洋戦争期間中ほぼ常に最前線で戦い続けたが、中でも雪風は稀代の幸運艦・武運艦として名高かった。姉妹艦が悉く戦没する中、戦争の序盤から最終局面に至るまで戦史に残る数々の戦闘に参加していたにも関わらず終戦まで目立った損害も受けず生き残った唯一の陽炎型駆逐艦である。
終戦後に中華民国海軍所属となった「雪風」は「丹陽」と改名され、1949年に当時旗艦を務めていた軽巡洋艦「重慶」が人民解放軍に投降した後は民国海軍総旗艦となり、国民党首脳部の本土脱出行や重要物資運搬などの任務に従事。
経年による老朽化は隠せなかったものの、台湾に本拠地を移してからは武装変更なども受けつつ実戦にも参加し武勲を挙げたとされる。
1969年に台風によって大被害を受けた本艦は翌年にスクラップとして解体。
1971年に舵輪と錨のみが日本に返還され、現在は旧海軍兵学校教育参考館に展示されている。
そのほか雪風の戦歴・逸話などは量が余りに多く書ききれないため、Wikipediaを参照のこと。
~小ネタ・艦名について~
台湾海軍への引き渡しの折に「丹陽」と改名された本艦であるが、実はこの丹陽という言葉には「赤い太陽」という意味がある。見方によってはこの艦名は日の丸、日本の国旗である日章旗を表したとも考えられよう。
雪風は台湾海軍の顔であると同時に「大和」や「扶桑」と同じく日本を意味する名前を持った日本の顔であり、誇りでもあると言えるのかも知れない。
コメント
- 雪風を愛しすぎているので歴史背景のところを勝手ながら編集させていただきました。 -- 2018-04-14 (土) 15:30:20
- そういう方 いっぱいちゅき -- 2018-04-14 (土) 18:38:06
- 歴史背景への記載ありがとうございます。wiki解説としては主観が入ってしまっているため記載しづらいのですが、雪風への愛が溢れており、また消すには余りに勿体ない内容だったため、文体を統一した上で小ネタという形を取ってしっかり残させていただきました。 -- wiki編集委員? 2018-04-14 (土) 21:21:36
- わざわざ修正までして下さりありがとうございますw lobiに投稿したスレをそのままコピペしたものだったので若干日本語がおかしくなっていましたがこれで安心です -- 2018-04-15 (日) 01:20:00
- 初の陽炎型という事で、勝手に主砲などを書かせていただきました。間違ったことがあれば修正お願いします -- 陽炎型愛好会会員?? 2018-04-15 (日) 09:42:04
- ゴールド艦って総評みたいに下の方にこっそり記載ではなく冒頭に記載するべき! -- 2018-07-07 (土) 02:34:28
- 冒頭にプレミアム艦って書いてるだろ -- 2018-07-07 (土) 03:46:15