1936年 中華民国/中華人民共和国 軽巡洋艦 重慶
Ver.2.00.025にて追加された中国ツリー高ティア軽巡洋艦。
元々はイギリス海軍のアリシューザ級巡洋艦『オーロラ』で、多くの戦果を挙げ第二次大戦を戦い抜いた武勲艦である。大戦後に中華民国に売却されて『重慶』と改称され民国海軍旗艦となった。
……が、その後の国共内戦で重慶は乗組員の決起により共産党に投降。共産党軍で再就役したまでは良かったものの、怒り狂った国民党空軍により連日爆撃を受けて大破し自沈を余儀なくされ、軍艦としてのキャリアは呆気なく終わってしまった。
再就役後すぐに沈むことになったとは言え、本艦は紛れもなく本当の中華人民共和国所属艦である。これで鞍山は中国ツリー内ぼっちから脱却することができる
ちなみに、祖国であるイギリスを差し置いて初の高ティア英国巡洋艦でもある。
体力増加+5%の効果のある迷彩。値段は688G。
実装後、主砲形状に修正が加えられた。この画像は修正前のもの。
- 小ネタ
重慶の英語表記は『Chung King』だが、国民党から共産党に鞍替えした際、旧所属組織の与えた名前を引き続き使用するのは不都合だったのか、漢字こそ『重慶』のまま残したものの英名は別表記として『Tchoung King』と改められた。ゲーム内でも英語名はそうなっているが、この表記はあくまで『軽巡洋艦としての重慶』にのみ適用できる英名である。都市としての重慶にまつわる言葉を『Tchoung King』と英語で書くのは間違いなので注意しよう。
ちなみに自沈した後に浮揚された際に艦名は『重慶』から『黄河』、さらに『北京』と二転三転している。ややこしい
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1936 | 国家 | 中華人民共和国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 31246(28150) | 戦闘成績(BR) | 255 | ||||
無装甲排水量(t) | 2308 | 無装甲速力(kt/h) | 39.9(35.6) | ||||
基準排水量(t) | 5277 | 最大速力(kt/h) | 32.3(28.8) | ||||
最大排水量(t) | 6666 | 最大舵角 | 45.8(42.0) | ||||
可視距離(km) | 12.5(11.45) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | -S | 購入費用 | 50000S | ||||
1320G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 22 | ||
舷側部 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 22 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50口径 6インチ MarkⅩⅩⅠ連装砲 | 700 | 23.3 | 5.5 | 7 | 109 | 68 | 180(AA)/180 | |||
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
4インチ MarkⅩⅨ 連装砲 | 550 | 18.15 | 6.0 | 20 | 25 | 59 | 100/100 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(knt) | 基本弾数 | ||
21インチ MarkⅨ 三連装魚雷 | 3500 | 12.3 | 60 | 10 | 122 | 41 | 8 |
艦載機
機種 | 名称 | 耐久 | 攻/防 | 航続時間 (sec.) | 巡航速度 (km/h) | 海面視界 (km) | 空中視界 (km) | 機体重量 (t) | 格納庫容量 | 装備 | 火力 | 装備重量 (kg) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | Walrus Mk.Ⅰ | 780 | 50/700 | 1350 | 215 | 11.8 | 5.3 | 3 | 60 | 507lb HE爆弾 | 1630×2 | 230 |
※最大搭載数3機、パイロット数3名。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 射撃管制装置(主砲射程距離+13%) | 電波探信儀(理想発見距離+9%) | ビルジキール(安定速+10%) | 側面装甲帯(被雷ダメージ-15%) | ||
Ⅱ | 照準システム(主砲射撃精度+10%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | スクリュー(エネルギー交換率-12%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 主砲装填装置(主砲装填時間-10%) | 警戒管制機(スキル『広域探知』アンロック) | 変速機(加速性能+8%) | 消火器(自艦火災継続時間-16%) | ||
Ⅳ | 強化弾頭(装甲貫徹力+12%) | × | 舵輪(最大舵角+9%) | 傾斜装甲(装甲HP+14%) | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー(巡航速度+12%) | 船体強化(HP+11%) |
立ち回り
小型軽装甲軽巡の常として、とにかく被弾しない立ち回りが最優先される。体力はかなりある方だが防御がスカスカなので、アメリカ型の砲戦軽巡のようなつもりで動くと瞬時にスクラップにされてしまう。
高ティア帯であればドイツツリーのニュルンベルクの動き方が比較的近いだろう。敵とまともに撃ち合いすることはせず、暗殺を狙ってくる敵駆逐艦の排除や味方艦隊の護衛・援護を主任務と考えておこう。
幸い、レーダースキルや艦載機に恵まれていることもあって補助能力は非常に優秀。与ダメージだけに囚われず、戦況を把握し情報面でも味方を支援しよう。
なお当然だが、いくら支援要素が強いとは言え島影などで芋るのは敵駆逐への対応ができなくなるため厳禁。
主砲
単純な威力では6インチ級最強の700ダメージを5.5秒間隔で撃ち込める優秀な主砲を搭載している。威力誤記載でなければ良いが
ただし砲門数は連装3基6門と大淀と並び高ティア巡洋艦最下位なので、同格以上の艦艇と積極的な撃ち合いはしない方が良い。
味方艦に随伴しつつ補助火力を提供するか、寄ってくる敵駆逐艦を制圧するには頼れる武器と言えよう。
副砲
主砲より装填が遅く、威力も低い上に精度もお察し。さらに片舷4門ずつと数も少ない。
対艦戦力としては放火用としても全く当てに出来ないが、手動対空砲火には対応しているので外してしまうのも考えものである。
榴弾(対空弾)だけ搭載し、対空砲と割り切って運用した方が良いだろう。
魚雷
三連装魚雷を片舷1基ずつ搭載している。雷速が比較的速く、射程も最低限の長さは確保しているので魚雷としては扱いやすい部類である。本艦は一応中国艦なので、専用船員を載せれば射程と火力を底上げすることも可能。うまく当てられれば格上の重装甲艦に大打撃を与えられる。
ただ、門数の少なさはどうにもならないので、酸素魚雷を搭載している日巡のような積極的に狙っていく使い方は無理がある。基本的には敵に近付かれそうになった際の牽制用と割り切っておこう。
航空兵装
中国の艦艇として実装されてはいるが、どうやら英国紳士の心得を忘れていないようだ。英国艦に搭載されるウォーラスを3機搭載可能。カタパルトは一つしかないため1機ずつの発艦となる。
レーダースキルと併用することで、敵駆逐艦の捜索や敵空母および艦載機の捜索には非常に重宝する。戦艦のように遠距離砲戦時の観測射撃に積極投入する必要性は少ないので、無理に突っ込ませるよりも一歩引いた位置から哨戒を行った方が良いかも知れない。
ウォーラスは爆撃能力も高いので、島影などで艦艇の動向に気を取られている敵駆逐艦を見つけたら爆撃してしまうというのもアリ。
対空
装備している機銃の数そのものは多いわけではないが、主砲・副砲共に手動対空砲火に対応している。速射能力が高いため着弾修正もやりやすく、攻撃機の大編隊や高速の戦闘機はともかく敵の観測機を撃ち落とすには充分な火力を有している。
また、艦の後方寄りに副砲が配置されているが、射角がかなり広いため特に問題はない。
自身が狙われた際に対空砲のみで阻止しきれるかと言うと少々厳しいので、その場合は優秀な機動力を活かして回避に努めよう。
装甲
小型の軽巡らしく甲板2インチ、舷側2.5インチと薄い。
排水量に余裕がなく積み増しもしにくいので、被弾率の高いところだけ厚くするか、いっそのこと装甲を捨てて速力をカサ増しするといいだろう。
機動性
ボイラー搭載前で28.8ノット、搭載後で32.2ノットを発揮する。巡洋艦としては平均的かやや遅い方だが、空母や戦艦の護衛をするには充分な速力である。装甲を剥がした場合は39ノットまで引き上げることが可能。
旋回性能は中華ツリーの艦艇の中ではかなり鈍い(曲がり始めが少し遅い程度)が、近付き過ぎなければ戦艦からの砲撃を回避するのは難事ではない。ただし、弾幕で圧倒してくるアメリカの巡洋艦には要注意である。
総評
敵艦隊との積極的な交戦ではなく、味方支援能力に特化した巡洋艦。
元々英国紳士の巡洋艦であるため、戦闘よりも船団護衛に適した航続距離・居住性を重視した巡洋艦である。
そのため、駆逐艦や潜水艦を近寄らせないようにすると同時にそれらを駆逐するための最低限の装備しか有していない。
主力艦に随伴しつつレーダースキルや航空機を駆使して味方艦隊の脅威となる存在の位置や動きを逐一チェックし、単独で暗殺を狙う敵駆逐艦などの針路に先回りして排除する。
また、敵攻撃機の位置を報告し警戒を促す等の補助的な役回りを求められる。
『艦隊の目』の役割を担う軽巡洋艦らしい軽巡洋艦と言えよう。
また、自身の攻防能力は低い方なので必然的に味方依存度が高くなる。本艦一隻で圧倒的劣勢をひっくり返す、というような無双は極めて困難であり、勝ち負けは安定しないだろう。華々しい活躍とも縁遠いが、縁の下の力持ち的な意味では重要度は高い。
その役割と動き方から、総じて初心者向きとは言い難い艦である。出撃する場合は演習モードなどでしっかり艦の癖を把握してからにしよう。
本艦はリザルト画面の数字ではわからない要素で戦闘への貢献に長けているため、結果的に成績が低く見えてしまうことが多い。
前に出過ぎず、味方の不安要素を取り除いてあげることを第一に本艦に乗艦しよう。