1943年 アメリカ合衆国 重巡洋艦 ペンサコーラ級
アメリカツリーの高ティア重巡洋艦。
かつては中ティア艦だったが、8インチ砲12門を装備可能という過剰火力っぷりが重く見られたかVer.2.00.11のアップデートにより高ティアに変更された。
Ver.2.00.033にて史実迷彩に若干の変更と同時に色調調整が入り、装備時の違和感が緩和された。
勲章と交換することでアンロックされ、パッケージに一隻送付される。その後は技術ツリーから購入が可能
現在は販売期間が終了したため勲章艦一覧から消えており、アンロック不能である。再販を待とう。
加速度+5%の効果のある史実迷彩。カラーリングが非常に美しい。
Ver.2.00.032までの史実迷彩。砲塔だけ迷彩が適用されていないため違和感が大きくなってしまっていた。
デフォルト状態のペンサコーラを正面から。夕張や古鷹などを手がけた平賀譲が影響を受けたという連装砲と三連装砲の混載が特徴的である。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1943 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 重巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 23816(21850) | 戦闘成績(BR) | 300 | ||||
基準排水量(t) | 9129 | 最大排水量(t) | 11512 | ||||
最大速力(kt/h) | 31.6(26.5) | 最大舵角 | 37.5(35.0) | ||||
可視距離(km) | 9.7(9.25) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 購入費用 | 50000S |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 23 | ||
舷側部 | 4.0 | 4.0 | 4.0 | 15 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
55口径 8インチ Mk.9 連装砲 | 800 | 29.13 | 15 | 207 | 61 | |||
55口径 8インチ Mk.9 三連装砲 | 800 | 29.13 | 15 | 346 | 61 | |||
47口径 8インチ Mk.16 三連装高角砲 | 800 | 27.48 | 15 | 351 | 80 | |||
47口径 6インチ Mk.16 三連装高角砲 | 600 | 23.88 | 7.5 | 202 | 60 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
50口径 4インチ Mk.9 高角砲 | 400 | 14.56 | 7.5 | 25 | 66 | |||
51口径 12.7センチ Mk.9 単装砲 | 500 | 13.5 | 7.5 | 30 | 50 | |||
51口径 5インチ Mk.7 単装砲 | 500 | 17.19 | 7.5 | 28 | 65 | |||
50口径 4.7インチ Mk.3 単装砲 | 470 | 9.05 | 5.5 | 35 | 50 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 雷速(knt) | ||
21インチ Mk.12 三連装魚雷 | 3450 | 9.15 | 60 | 100 | 44 | |||
21インチ Mk.11 連装魚雷 | 3450 | 7.5 | 70 | 60 | 46 | |||
21インチ Mk.8 三連装魚雷(Mod. zero) | 3450 | 15.43 | 50 | 45 | 27 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 砲塔旋回装置 | 新型望遠レンズ | ビルジキール | 側面装甲帯 | ||
Ⅱ | 照準システム | 電波探信儀 | 新型艦首 | 排水ポンプ | ||
Ⅲ | 改式榴弾 | 精密探信儀 | 変速機 | 船体強化 | ||
Ⅳ | 新式徹甲榴弾 | 警戒管制機 | 舵輪 | × | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー | × |
※スキルは『広域探知』。警戒管制機のアンロックで使用可能となる。
立ち回り方
味方戦艦や島影を意識した狙われない立ち回りを心掛けよう。小型艦や巡洋艦の排除、戦艦の援護や空母の護衛など仕事は多い。
敵戦艦からまともに砲撃を受けると防御力薄弱な本艦はすぐ沈んでしまうので、斜めに下がりながら引き撃ちし照準を狂わせるなどの工夫が必要。
日巡相手は焦らず、得意な中距離を保って砲撃しよう。近距離戦になると魚雷も相まって返り討ちにされる可能性があるので注意。
対駆逐艦へは広域探知をうまく使い優位に立ち、余裕を持ちつつ冷静に処理しよう。
主砲
8インチ三連装砲を4基も搭載できる為、非常に高い火力を誇る。
装填時間が長く砲塔旋回が遅いのが弱点……だったのは過去の話。中ティアから高ティアへのランク変更に伴い、なんとボルチモア級のものと同じ47口径 8インチ Mk.16 三連装砲が装備可能になり弱点が解消された。貫通力に優れたこの砲は時には戦艦の装甲をも貫通し得る優秀砲であり、同格巡洋艦との真っ向勝負で撃ち負ける可能性は殆どないと言っても良いだろう(もちろん同じペンサコーラとの撃ち合いは例外)。
魚雷
アメリカの高ランク重巡洋艦としては唯一雷装可能だが、片舷一基ずつしか装備できないため主兵装としては当てにしない方が良い。あくまで牽制用と割り切ろう。
ちなみにデフォルトで装備している射程の長い三連装魚雷は雷速が極めて遅いので、交換を推奨する。
装甲
デフォルト状態では心許ないものの、積み増しすればある程度厚くすることは可能。上述の主砲性能も相まって対巡洋艦/駆逐艦戦闘ではそれなりに耐えてくれるが、いかんせん元が旧式艦ということもあってか装甲耐久は低めの模様であり過信は禁物。
弾薬量を調整すればさらに重装甲にできるが、当然そのぶん速度は遅くなるので注意。
※0.1インチあたりの舷側装甲と甲板装甲の重さが異なることに留意
対空
中ティア艦を高ティアに引っ張り上げた弊害で、現在ペンサコーラには対空機銃が全く装備されていないアップデートにより追加されたが、同格艦と比較すると数が非常に少ない。
航空機に対してはほぼ無力なので、危険を感じたら味方のエアカバーの下に逃げ込むこと。
機動性
巡洋艦として最低限の速力は確保されている。魚雷を避けるのに苦労することはないだろう。
装甲を極限まで減らせば30ノット台後半の高速を叩き出せるようになるが、このあたりは好みである。
総評
主砲搭載数の多さゆえ、同格・格下に対しては恐ろしい制圧力を持つ優秀艦である。一方で対戦艦戦闘は厳しいものがあり、よほど上手く立ち回らないと呆気なく撃沈されかねない。
また、元々が旧式艦であるためか高ティアのアメリカ艦としては可視距離が狭く、目視である程度敵艦との距離を測れないと視界アウトレンジを受けかねない点には注意。レーダーも併用して距離把握を行おう。
脆さに配慮して扱ってやれば大活躍を見込むことができる。
歴史背景
ペンサコーラ級重巡洋艦(Pensacola class Heavy Cruisers)は、アメリカ海軍の最初に建造した重巡洋艦の艦級である。アメリカ海軍がワシントン軍縮条約の制限下で1925年度海軍計画において当初は軽巡洋艦として設計・建造された。ロンドン軍縮条約の締結後、艦種の類別を変更されてアメリカ海軍初の条約型重巡洋艦となった。2隻とも戦後になってビキニ環礁で行われた原爆実験の標的艦にされた。
当初、ペンサコーラ級はワシントン条約下、軽巡洋艦(それぞれCL-24、CL-25)として条約制限であった基準排水量10,000トン以内の9,100トン、8インチ=20.3cm三連装4基12門で建造される予定であった。しかし、艦形の拡大を抑止するために艦首側と艦尾側の砲塔を3連装から連装に改められ、艦首から一番砲塔は連装、高所に位置する二番砲塔と三番砲塔は三連装、四番は連装の8インチ砲計10門に抑えて建造された。1929年から1930年にかけて竣工し、ロンドン軍縮条約が締結されたため1931年7月に艦種を重巡洋艦に分類された。
竣工後はカリブ海、ペルー沖や太平洋で訓練にあたった。開戦時、ペンサコーラは南太平洋で警戒任務に従事し、ソルトレイクシティは航空機の輸送を行った空母エンタープライズの護衛中で、真珠湾攻撃が通報されると捜索に協力したが発見することはできなかった。その後、ペンサコーラは南太平洋海戦に参加した後、ルンガ沖夜戦で日本海軍の攻撃で大破し、行動不能に陥ったが沈没は逃れ、島に寄り添って隠蔽された。修理の後、1943年11月には戦線復帰し、ギルバート諸島攻略に参加。ソルトレイクシティは東京空襲で空母ホーネット、補給船団護衛中の空母ワスプの護衛など緒戦は空母機動部隊の護衛に従事した後、サボ島沖海戦、アッツ島沖海戦などに参加し、アメリカ海軍水上戦闘(打撃)部隊の一員として重要な役割を担った。
その後は両艦ともにレイテ沖海戦、硫黄島攻略、沖縄戦などに参加し、終戦後の1946年7月、原爆実験の標的として使用され、損傷した。ペンサコーラは1948年11月に処分され、ソルトレイクシティは同年の1948年5月に標的として使用、沈没した。
ペンサコーラは東京ローズから「グレイゴースト(灰色の幽霊)」と呼ばれた。
同型艦は二隻。
●ペンサコーラ (USS Pensacola, CA-24)
1930年2月6日就役。1946年8月26日退役。
●ソルトレイクシティ (USS Salt Lake City, CA-25)
1929年12月11日就役。1947年8月29日退役。
コメント
- このゲームにおいて、重巡程存在意義がわからない…。 -- うん、使い道がないよね…? 2018-07-25 (水) 03:55:57
- どの艦も運用次第だと思うんですけどね・・・重巡にどのような事を要求しているのかは知りませんが、流石に使い道が無いというのはちょっと・・・ -- 2018-07-25 (水) 19:01:12
- どの艦でも何が強くて何が弱いかをしっかり調べてその強みを最大限に活かせる闘い方を見出した上での発言でしょうか? -- 2018-07-25 (水) 20:27:47