1943年 イタリア 戦艦 カイオ・ドゥイリオ級
戦艦カイオ・ドゥイリオ級はイタリアが建造・保有していた弩級戦艦。
仮想敵国フランスのダンケルク級高速戦艦に対抗するため、戦間期に金剛や扶桑に匹敵するほどの魔改造を施し超弩級戦艦に仕立て直した姿が本艦である。
ちなみに改装前の主砲は連装・三連装混載で計13門と、エジンコートに続き世界で2番目に主砲門数の多い戦艦の艦級であった。
余談だが、日本ではカイオ・ドゥイリオ級と呼ばれることの多い本級だが、起工そのものは姉妹艦のアンドレア・ドーリアの方が早いという理由でアンドレア・ドーリア級と表記することもある。(運営から配布された本艦の試運転ボックスの表示名がAndrea Doriaなのはそのためである。)
改装イベントが終了した現在ではツリー上から購入しようにも『null』と表示され存在していない扱いになっているようであり、入手手段がない。
Ver.2.00.034cの小アップデートにて再びイベント報酬艦として入手可能となった。→詳細
期間は2021年9月15日までなので、欲しいプレイヤー諸兄はトライしてみよう。
右舷側から。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1943 | 国家 | イタリア | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 31850 | 戦闘成績(BR) | 385 | ||||
無装甲排水量(t) | 11557 | 無装甲速力(kt/h) | 33.3(31.7) | ||||
基準排水量(t) | 25147 | 最大速力(kt/h) | 25.3(24.1) | ||||
最大排水量(t) | 28882 | 最大舵角 | 46.2(42.0) | ||||
可視距離(km) | 11.1(10.2) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 公試運転イベント完了 | 購入費用 | 120000S | ||||
-G | 購入費用 |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 27 | ||
舷側部 | 9.8 | 9.8 | 9.8 | 27 |
搭載武装
※購入時は非武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1,4 | 1934年型 44口径 32cm 三連装砲 | 1260 | 29.4 | 30 | 3.8 | 810 | 81 | 150/150 | ||
2,3 | 1934年型 44口径 32cm 連装砲 | 1260 | 29.4 | 30 | 6 | 590 | 81 | 100/100 | ||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
1~4 | 1938年型 45口径 13.5cm 三連装砲 | 530 | 19.6 | 8.5 | 6 | 109 | 79 | 90(AA)/90 | ||
5~14 | 1939年型 50口径 90mm OTO社製 単装砲 | 350 | 20.0 | 5 | 13 | 31 | 50 | 400(AA)/400 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 照準システム(主砲射撃精度+5%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+15%) | ボイラー(巡航速度+5%) | ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック) | ||
Ⅱ | 新式徹甲榴弾(徹甲弾ダメージ+5%) | 電波探信儀(理想発見距離+4%) | ビルジキール(安定速+8%) | 側面装甲帯(被雷ダメージ-10%) | ||
Ⅲ | 強化弾頭(装甲貫徹力+5%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | 変速機(加速性能+5%) | 対空自動計算(自動距離計算) | ||
Ⅳ | 主砲装填装置(主砲装填時間-5%) | 水中聴音機(水中聴音機アンロック+2.1km) | 舵輪(最大舵角+10%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-5%) | ||
Ⅴ | × | × | × | 傾斜装甲(装甲HP+5%) |
立ち回り
主砲
44口径32センチ砲を連装・三連装を混載して計10門装備している。この主砲は史実では45口径12インチ砲の内筒を削って作られた装備である。
中口径戦艦主砲としては装填速度も30秒と遅めで、部品でも一切短縮できない。このため、格上戦艦に主砲口径だけでなく装填でも負けるという事態が頻発する。一応、史実におけるライバルに相当するフランスのダンケルク級の主砲と比較すると装填速度で劣り総合門数と貫通力で優っているためバランスは取れていると言えなくもないが
なお以前は射程距離も24kmと改装前の12インチ砲時代の数値だったため観測射撃で一方的にアウトレンジされるという悲劇も多かったが、Ver.2.00.034のアップデートで無事修正され、本来の30km弱の射程を手に入れている。
唯一の救いは貫通力が高めに設定されていることだが、それも中距離戦・近距離戦にならないと真価を発揮することは難しいだろう。
そういった点からしても巡洋艦以下の艦艇との交戦を大前提にした方が活躍を見込める。
特に連装砲塔は旋回速度が6°/sと速めなため、最低でも2~4門の主砲は即応可能である。
副砲・対空
45口径135mm三連装砲と50口径90mm高角砲を装備しており、双方ともに手動対空に対応している。
135mm三連装砲は小口径砲としては非常に高い性能を誇る。
しかし、砲配置の影響で後方にはほとんど向けられず、さらに副砲ゆえに精度が低いのでスペックを当てにはできない。
135mm砲が対空砲として使用できるようになったことで手動対空の火力は大きく向上したが、自動機銃の迎撃火力は他のイタリア艦よろしく貧弱。航空攻撃には狙われないように立ち回る必要がある。
装甲
元々旧式の弩級戦艦であるためか排水量にもあまり余裕がなく、装甲を盛るのは難しい。
被弾率の高いところだけ厚めに貼って他は最低限に留めるなど巡洋艦や巡洋戦艦に近いチューンを施す方がいいだろう。
機動性
史実に基づいた装甲配置(舷側9.8インチ、甲板5.3インチ)だとボイラー搭載前で24ノット程度、ボイラー搭載後で25ノット程度である。
遅くはないが特別速いわけでもない微妙なところである。
旋回性能は戦艦としては良好で、本艦の最大の特長とも言える。
総評
現環境での交戦距離の問題に加えて有用なスキルや艦載機を一切有していないこと、さらに弩級戦艦の改装であることが由来か基本性能についても他国艦に一歩譲っている。
それでいてBRについては日本の扶桑同様と無闇に高いので、総じて活躍させづらい艦になってしまっている。