Dolphin

Last-modified: 2021-04-02 (金) 16:07:53

1932年 アメリカ合衆国 潜水艦 V-7 ドルフィン

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アメリカツリーの高ティア潜水艦。Vボートシリーズの一隻であり、第一次大戦後にアメリカが賠償艦として入手したUボートの構造を参考にして建造した潜水艦である。
2019年4月2日、アップデートVer.2.00.026にて実装された。現時点ではイベント限定艦であり、公試運転イベント以外に入手手段はない。

他画像

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技術ツリー上で単に『アメリカ海軍潜水艦』と表記されていた時のグラフィック。
史実とは異なり単装砲を艦橋の後ろに装備していたため本当にドルフィンなのかどうか不明だったが、運営のyoutube動画によりドルフィンであることが確定。本実装に伴い砲装備も艦橋の前に移設された。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1932国家アメリカ合衆国
艦種潜水艦対潜
耐久値(6972)6225戦闘成績(BR)225
無装甲排水量(t)1568無装甲水上速力(kt/h)18.3(16.6)
基準排水量(t)1688最大排水量(t)2215
水上速力(kt/h)17.5(16.0)水中速力(kt/h)10.0
潜望鏡深度(m)27.0最大舵角24.2(22.0)
可視距離(km)8.1絶対視認距離(km)-
アンロック費公試運転完了(期間限定)購入費用9500S
-G

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部0.10.10.120
舷側部0.10.10.120

搭載武装

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
50口径 10.2cm(4inch) Mark9 高角砲40015.926.6102566200/200
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
53.3cm MK10 潜水魚雷55004.160108463

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
新型魚雷(魚雷ダメージ+5%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+10%)ボイラー(巡航速度+10%)改良型バッテリー(蓄電可能電気量増加+15%)
魚雷発射管(魚雷射程距離+20%)水中聴音機(水中聴音機アンロック+7km)改良型電気モーター(水中速度+20%)改良型充電装置(再充電時間短縮+15%)
ジャイロスコープ(ジャイロスコープアンロック+90°)水中探信儀(スキル『水中探信儀』アンロック+5km)改良型艦尾潜舵(潜航/浮上速度+20%)改良型気蓄機(空気再補給時間短縮+15%)
気蓄機(搭載空気量増加+15%)特殊塗装(隠蔽性+5%)新型艦首(旋回抵抗-9%)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
魚雷装填装置(魚雷装填時間-10%)新型プロペラ(低速時に水中探信儀の探査圏外+35%)舵輪(最大舵角+10%)船体強化(HP+12%)

立ち回り

とにかく発見されない動き方をすることが大事である。速度が遅く射程も短い本艦は居場所が割れたが最後、水上艦に回避されて攻撃できなくなる可能性が高い。幸い試合開始時は水中スタートであり、アップトリム・ダウントリムを駆使して深度操作を行えば、ずっと水中にいてもバッテリー切れに追い込まれる心配は殆どない。
根気強く忍び寄り、いざ攻撃という時は機会を逃さず必中を心掛けるようにしよう。
ただし相手に駆逐艦がいる場合、その動向には特に注意を払うこと。狙われていると感じたらバッテリー大量消費も厭わず急速潜航を行ったり、航行速度を落としてソナーから逃れるような工夫をしよう。
そして試合中盤から終盤にかけては、敵陣営にいるかもしれない潜水艦についても気を配っておきたい。
本艦の主な仕事は無論水上艦(それも戦艦や空母といった主力艦)を撃沈破することにある。が、一方で潜水艦としては俊敏な機動性を持つ点、死角の少ない魚雷配置、比較的多めの搭載弾頭数、極め付けに範囲内の敵潜水艦を探知できるソナースキルなどにより水中での対潜水艦戦闘においても活躍が見込める
相手の戦力や戦況を見て、場合によっては味方に近付く航路を取ることで、味方艦艇攻撃の機会を伺って視野狭窄に陥っている敵潜水艦を水中から攻撃するという動きも考慮に入れよう。

主砲

単装砲を一基、艦橋の前に搭載している。潜水艦用の艦砲としては射程が長め。
基本的に潜水艦が主砲を使う状況というのは追い詰められて浮上を強要された場面か、あるいは魚雷を撃ち尽くして砲撃せざるを得ない場合、もしくは日が暮れた状況下で射程内に水上艦がふらふらしていた場合の嫌がらせである。
つまり殆ど出番が無いので、徹甲弾・榴弾ともに最低限で良いだろう。

魚雷

主兵装。
魚雷発射管を艦首部に四門、艦尾部に二門、それぞれ固定式で装備している。ジャイロスコープを開発しさえすれば固定式ながら射角は広く、射程内であれば敵艦が中心線上からズレていてもある程度対処可能。
むしろ問題は肝心の魚雷射程が極端に短いことである。たったの4.1kmしかないので、待ち伏せしたり敵艦隊の動きを先読みしていても射程圏内にまで踏み込んできてくれるかどうかは運次第なところがある。部品開発で少しは伸びるが、焼け石に水。
ちなみにデフォルト状態では発射管一門あたり魚雷3本しか積んでいない。弾切れが不安な場合は最大限(4本)まで積んでおくようにしよう。

装甲

デフォルト状態で甲板・舷側ともに0.1インチと文字通り最低限である。
被弾=即死であり、増厚しても雀の涙。むしろただでさえ遅い速力がさらに悲惨なことになるのがオチなので、全廃して速力向上に回してしまった方が良いだろう。

機動性

速力に関しては鈍足の一言。水上速力はボイラーを搭載して装甲を削っても20ノットには届かず、水中に潜るとそれがさらに半減する。
水上艦を追いかけて魚雷攻撃するというのは基本的に無理なので、とにかく水上水中問わず味方の動きと敵の動きをチェックしつつ、常に敵の進路上に割り込むように無駄なく動いていく必要がある。
一方、それ以外の機動性に関しては加減速も旋回も中々に優秀。舵角こそ狭いものの舵は反応が鋭敏で、照準を合わせたりするのには苦労しない。また浮上航行状態では明らかに最大舵角以上に舵が効くため、かなり曲がってくれる。

その他

地味な長所として、本艦はパッシブソナー持ちの艦の探知に引っかからない水中速力限界が他の潜水艦よりやや高めであることが挙げられる。
部品開発を済ませれば水中を9ノット弱で航行していても探知されずに済む。基本的に低速になればなるほど舵の効きは鈍くなるので、水中機動力を維持しやすいという点は敵を奇襲する上でも対潜攻撃を迎撃する上でも重要である。
勿論アクティブソナーを打たれると一瞬で大まかな位置や深度がバレてしまうので注意。
また潜望鏡深度が27mと深いので、駆逐艦が多用する「水上からの榴弾砲撃で潜水艦を被弾させ、火災を発生させて浮上を強要する」戦術には捕まりにくい。

総評

鈍足・紙装甲・短射程・高火力・高隠蔽という、潜水艦のイメージにぴったり当てはまるような性能を持つ。
敵艦隊の動き方によっては、試合に出ても攻撃する機会すら得られず0ダメージに終わることも少なくない。が、うまく内懐に入り込めればたった一隻で艦隊戦力を半壊させられるだけの大暴れも可能である。
この辺り、進路予測などの実力面も重要ではあるが、同時にかなり運にも左右されるところがある。
潜水艦という艦種の特殊性も相まって、ある意味、初心者にも敷居が低い艦艇と言えるだろう。


歴史背景

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ドルフィン (USS Dolphin) は、アメリカ海軍の潜水艦。Vボートの一隻で同型艦は無い。艦名はイルカの総称に因んで命名されたものであるが、当初はV-7という艦名であった。
ドルフィンのモデルシップはアメリカが第一次世界大戦の賠償で得たUボートである。1926年に開かれた潜水艦関連の会議において、Ms型潜水艦の一つであるU127型が巡洋潜水艦として最低限の能力を持つとして「潜水部隊の総意」として建造が要望された。建造に際し、構造一切をアメリカ海軍方式に改めた上で試作艦として建造されたのがV-7であり、建造途中に命名方式が変わってドルフィンと名付けられた。
第二次世界大戦においてドルフィンは哨戒活動に従事し、大戦後半は訓練艦として使用された後、1945年10月に退役した。


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