基本情報
- イデア名:Meltia
- 身分:魔法使い(両親は人間)
魔法使い姉妹の妹。姉妹といえばもう一組いるが、こっちは陽の方。
姉にプローディアがおり、幼少の頃に二人で親元を離れたとされる。
伝承で語られた限りでは、人間の両親から生まれた魔法使いと推測され、本人も「人間のつもり」と認識しているようだ。
その心は、優しく正しいものとして語られ、平和の象徴としての伝承となっている。
GGでの再登場における、イデアとしての彼女の詠唱にある「春の夢」「夏の空」は、
ゲームデザイナーのポーン氏の作品「雪道」にて関連する(と思われる)。
綴りが若干異なる為断定はできず、これ以上の情報はネタバレに繋がる恐れがある為書けないが、
少なからず"彼女が魔法使いであることを示している"あるいは"彼女自身に魔法使いとしての自覚がある"と見ることもできる。
収録弾
- Blade Rondo(無印)
- No.07 イグノコスモス
- 迫害に憂き目に遭いながらも人間を愛した魔女の姉妹の物語。
- IDEA.07 咲火の魔女 メルティア
- 「そもそもわたし人間のつもりなんですけど!?」
- No.07 イグノコスモス
- Blade Rondo -Night Theater-
- Blade Rondo -Grim Garden-
- No.47 ルミノブーケット
- 平和の象徴として篝火を持って国境を練り歩いた、魔女の妹の物語。
- IDEA.23 花束の祭日 メルティア
- 「春の夢。夏の空。闇のしじまに弾ける石火!」
- No.47 ルミノブーケット
Tradition
No.07 イグノコスモス(メルティア)
メルティアの朝は自身を整える一連の手続きから始まる。寝息を立てている姉の頬に口づけし、洗面所で顔を洗い、鏡台の前で髪を梳かす。ブラウスを着てスカートを留め、机の花瓶から一輪抜いて窓の小さな花瓶に移す。コスモスに火を灯すと世界にもうひとつの風景が重なり、絹糸のようなマナの流れや極小のノルニルの囁きが唯物論を舞台袖に押しやる。幻視を読み解いて彼女が今日を占うのは喜びに出会えるかどうかではなく、彼女が他人の喜びになれるかどうかである。
No.47 ルミノブーケット(メルティア)
メルティアは姉に手を引かれて家を出た。戸棚を駆け回る妖精がまだ見えていた幼い頃のことだった。姉は、両親が二人の小さな魔女を恐れていたことに気づいていた。迷惑をかけまいとしたのだ。メルティアは理解できずに泣きじゃくったが、今となっては姉が誇らしくて仕方がない。旅立つ二人に両親は、ただごめんなさいと言った。姉は、今までありがとうございましたと言った。自ら両親と離れるのは、どれだけ悲しいことだったのだろう。そのとき恨みではなく感謝を選ぶことは、どれだけ強い意志の要ることだったろう。
メルティアの心に灯る小さな光は、間違いなく姉から分け与えられたものだ。自分が分け与えるのは誰にだろうかと思う限り、メルティアが間違えることは決してない。