バーンアウトとは

Last-modified: 2024-03-01 (金) 00:26:57

このページでは、バーンアウトのゲームシリーズについて紹介しています。
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バーンアウトとは?

バーンアウトとは、破壊系公道レースゲーム、及びそのシリーズ作品を指す。
レースゲームのジャンルでありながら、レースゲームとしては禁忌の要素である「自車や他社を破壊させる事故(クラッシュ)」を意図的に起こす事をコンセプトとしている、レースゲームとしては異色のジャンルである。
破壊系公道レースゲームのパイオニアではないものの、当時はまだこのジャンルのゲームが少なく、世界中でバーンアウトをヒットさせてシリーズやジャンルの知名度を向上させていった事により、現在でも破壊系レースゲームや公道レースゲームの代表的な作品の一つとして扱われている。

バーンアウト作品を主に開発しているのが「Criterion Games?」。
イギリス・ギルフォードに本拠地を置き、元々ミドルウェアの開発研究を目的として設立されており、実際に「RenderWare?」というゲームエンジンを完成させ、自社のゲーム作品には全てこのエンジンを使って開発されている。
勿論バーンアウト全作品もこのエンジンが使われている。
シリーズの生みの親は「Alex Ward(アレックス・ウォード)」氏。
Criterionは後に「Electronic Arts?」の子会社となり、現在でもゲーム開発部門を担当している。

2001年11月1日にシリーズの初代作品「Burnout」が海外で発売し、その高いゲーム性が評価され様々なバーンアウトシリーズ作品が発売されている。
海外では特に人気を誇り、シリーズ誕生から20年以上経過した現在でもファンが多い。
YouTube等では、素晴らしかったレースゲームといえば?という題に対し、数多くのゲームの中からバーンアウトが選ばれる事もしばしばある。
ただし、日本ではバーンアウトシリーズの知名度は非常にマイナーであり、所謂知る人ぞ知る、といった程度だろう。
ただ最近では、最新作である「Burnout Paradise Remastered」がPS4やNintendo Switch等で発売されたり、YouTubeでバーンアウトについて取り上げるYouTuberが増えてきた事で、少しずつではあるが知名度は向上している。

バーンアウトは公道を舞台としている為、コース中に一般車両(以下トラフィック)が走行している。
当然だが、そのトラフィックに衝突すればクラッシュしてしまう(一部作品ではトラフィックを吹き飛ばせられる)。
トラフィックをかわすようにしなければならないのは勿論だが、「トラフィックを逆に利用する」事も可能。
例えば相手のクルマをトラフィックに衝突させてテイクダウン(ライバル車をクラッシュ行為)させたり、渋滞に突っ込んで被害を拡大させたりする、といった戦略も可能だ。

バーンアウトを代表する要素として、主に「クラッシュ」に力を入れているのが特徴。
実際に物理演算によるクルマの歪みや車体の吹き飛ばされる力、窓ガラスやパーツの破損、そして果てには爆発といったリアリティのある描写が、国内外のプレイヤーに特に好評を得ている。
ある作品には「走るだけのレースゲームには飽きたはずだ。」というキャッチフレーズがある程、特にこのクラッシュ描写にとことん拘っているのが分かるだろう。
初代でも、特にクラッシュの要素をウリとしていた。
初代発売当時ではコンシューマ機で物理演算を使ったゲームは少なく、IGN等のゲームレビューサイトでも物理演算を上手に使った点が特に評価されていた。

バーンアウトが力を入れているのはクラッシュだけではない。精巧に作られているグラフィックや、ハマればハマる程中毒になっていくゲーム性、そして実際のアーティストを多数収録したBGM等が高く評価されている。
グラフィックでは、Criterion製エンジン「RenderWare」の特徴として、グラフィックの拡張描写や物理演算を得意としている。
細部まで拘ったグラフィックは美しく、車両、コース、そしてクラッシュの描写を力強くサポートしている。
Criterionはエンジン開発の経験からか、バーンアウトシリーズでは特にグラフィックやクラッシュ等の描写には高い技術力が使われている。
初代ではレースをする事くらいしかできなかったが、後の作品に交通渋滞につっこんで被害総額を競う「クラッシュ」モードや、どれだけライバル車両をテイクダウンをさせられるかを競う「ロードレイジ」モード等が登場していき、シリーズが進むにつれてゲーム性やクラッシュ性がより進化していった。

そんな事故描写をウリにしているシリーズだが、全ての作品に人間は一切存在しない
交通事故を起こしてナンボのゲームである為、まず出せないのは当然だろう。
クルマの被害はあっても人の被害は出ないので、その点は心配はする必要はない。
バーンアウト パラダイス」ではアップデートによりバイクを走らせる事が可能になったが、クラッシュするとライダーが消滅する
そもそも人間の事故描写を出してしまったら、もう事故を笑って楽しめるゲームでは済まなくなるだろう。某自動車窃盗じゃあるまいし・・・。
ただしあくまでも「ゲーム内では人の描写はない」だけで、設定上ちゃんと人間はいる。「バーンアウト3」では「歩行者には危害を加えないようにレースをしている」という公式設定が存在する。クルマの安全は別の話だが。
因みに、日本で発売されているバーンアウトシリーズは全てCERO:B(12才以上)
もしも人に対する事故描写があれば18禁(下手すれば発売禁止)待ったなしである。

前述の通り事故を起こすのがメインである為、実車も一切存在しない
バーンアウトに登場する車両は全て架空であり、実車と被らないように洗練にデザインされている。
そのオリジナルのデザインも評価が高く、バーンアウトの車両が別のゲームに登場する事もある。

更にほとんどの作品にはオンラインにも対応しており、世界中のプレイヤーと競い合う事もできた。
対戦だけでなく、全プレイヤーが協力してチャレンジをクリアする、とった要素も登場した。

バーンアウトの誕生

1993年、キヤノン?ヨーロッパ研究所において「Criterion Software」が設立。
シリーズの生みの親であるAlex Ward氏は、アーケードのレースゲームが特にお気に入りだった。
自分もアーケードスタイルのレースゲームを作りたいといった思いから、様々なレースゲームを参考にゲーム内容を構想していった。
シリーズ誕生の極めつけとなったのが、以外にもあの「斑鳩」である。
斑鳩の「意図的に敵の弾に当たりにいく」という逆転の発想に感動し、この要素をレースゲームに応用できないかというきっかけが、バーンアウトの誕生に繋がったという。
そして2000年にバーンアウトの開発がスタートし、彼はディレクターとして参加した。