JR西日本とは近畿・中国・北陸地方に路線を持つ鉄道会社でJRグループのひとつ
コーポレートカラーは青
概要
JR東日本・JR東海と並ぶJR本州3社で北陸・関西・中国地方に路線を持っている
2015年までは完全民営化を果たしたJRの中で売り上げ最下位だが2016年にJR九州が完全民営化を果たして最下位を脱出した
JR東日本は首都圏近郊エリア、JR東海は東海道新幹線というドル箱を持っているが実はJR西日本にドル箱と言える路線はほとんど存在しない
中国・北陸地方は圧倒的車社会で赤字路線(中には沿線自治体の財政援助がないと維持するのが無理な路線もある)をいくつも抱えており
関西地区は別名「私鉄王国」、戦前の省線時代から大手私鉄5社+地下鉄と熾烈な乗客奪い合い合戦が起きているため在来線で安定して稼げる路線はない(私鉄と並行していない路線は赤字路線だらけ、大阪環状線は並行私鉄が無いように見えるが地下鉄と乗客奪い合い合戦が起きている。和田岬線・羽衣線・JRゆめ咲線という例外もあるが)
頼みの綱であった山陽新幹線も高速バスや格安航空会社に乗客を奪われ始め北陸新幹線はお察しください状態
そのためかつては利益や速達性を追求しすぎて安全面をないがしろにしすぎた結果パワハラ同然の日勤教育問題を始めとする
大きな負のゆがみが生まれそれが爆発し2005年にJR化後最悪・日本の鉄道史7番目となる福知山線脱線事故を引き起こした
民営化後の新型車両導入と電化・増発・スピードアップである程度私鉄王国の牙城を崩すことはできたが(特に阪急阪神京阪)奈良・三重は未だに近鉄一強状態と完全に崩すことが出来ていない
他にも赤字路線の廃止やバス転換で赤字幅の縮小を図っており2018年には三江線が全線廃止された
そんな中2017年に可部線の可部~あき亀山間が復活し2019年におおさか東線新大阪延伸、2023年に大阪乗り入れを達成し中国・北陸地区でも新型車両の導入が進んでいるえ?山口・山陰エリアはどうしたかって?・・・気にしちゃ負けデス
所有路線
新幹線
- 山陽新幹線(新大阪~博多)
- 博多南線(新幹線車両で運転されるが扱いは在来線で博多南駅はJR九州が管理。全列車特急となり運賃200円+特急料金130円で乗車できる)
- 北陸新幹線(上越妙高~敦賀)※かがやきは長野で乗務員交代
在来線(太字は幹線)
関西・北陸地区
- A 北陸本線
- A 東海道本線(米原~神戸)・琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線
- 北方貨物線(尼崎~吹田貨物ターミナル)
- 梅田貨物線(福島~新大阪)
- A 山陽本線(神戸~上郡)・JR神戸線(神戸~姫路)
- A 赤穂線(相生~播州赤穂)
- B 湖西線
- C 草津線
- D 奈良線
- E 山陰本線(京都~城崎温泉)・嵯峨野線(京都~園部)
- 嵯峨野観光線(トロッコ嵯峨~トロッコ嵐山)※路線は嵯峨野観光鉄道が所有
- F おおさか東線
- G 福知山線・JR宝塚線(大阪~篠山口)
- H 学研都市線・JR東西線
- Ⅰ 加古川線
- J 播但線
- K 姫新線
- L 舞鶴線
- O 大阪環状線
- P JRゆめ咲線
- 関西本線(JR難波~亀山)
- Q 大和路線(JR難波~加茂)
- V 関西本線(加茂~亀山)
- R 阪和線
- 羽衣線
合作
- 羽衣線
- S 関西空港線※関西空港~りんくうタウンは南海電鉄と共用
- T 和歌山線
- U 万葉まほろば線
- W 紀勢本線(和歌山~新宮)
- 大糸線(糸魚川~南小谷)
- 高山線(富山~猪谷)
- 城端線
- 氷見線
- 七尾線※和倉温泉~穴水はのと鉄道所有、正式な起点は津幡だが全列車がIRいしかわ鉄道を経由して金沢へ乗り入れる
- 越美北線※正式な起点は越前花堂だが全列車がハピラインふくいを経由して福井へ乗り入れる
- 小浜線
岡山地区
- L 宇野みなと線
- M 瀬戸大橋線(岡山~児島)
- N 赤穂線(天和~岡山)
- S 山陽本線(上郡~岡山)
- T 津山線
- U 吉備線
- V 伯備線(岡山~新見)
- W 山陽本線(岡山~福山)
- X 山陽本線(福山~糸崎)
- Z 福塩線
米子地区
- A 山陰本線(城崎温泉~米子)
- B 因美線
- C 境線
- D 山陰本線(米子~益田)
- E 木次線
- V 伯備線(新見~米子)
広島地区
- G 山陽本線(三原~広島)
- R 山陽本線(広島~岩国)
- Y 呉線
- B 可部線
- P 芸備線
- 宮島航路(運行はJR西日本宮島フェリー)
山口地区
- 山陽本線(岩国~下関)
- 岩徳線
- 山口線
- 宇部線
- 小野田線
- 本山支線
- 美祢線
- 山陰本線(益田~下関)
- 仙崎支線
廃止路線と廃止年月日
- 片町線
- 京橋~片町(1997年3月8日)
- 城東貨物線放出~八尾(2008年3月15日)
- 城東貨物線鴫野~神崎川信号場(2019年3月16日)
- 美祢線大嶺支線(1997年4月1日)廃止後船鉄バスへ転換
- 関西線阪和貨物線(2009年3月31日)
- 北陸本線
- 金沢~倶利伽羅(2015年3月14日)廃止後IRいしかわ鉄道へ転換
- 倶利伽羅~市振(2015年3月14日)廃止後あいの風とやま鉄道へ転換
- 市振~直江津(2015年3月14日)廃止後えちごトキめき鉄道へ転換
- 金沢~大聖寺(2024年3月16日)廃止後IRいしかわ鉄道へ転換
- 大聖寺~敦賀(2024年3月16日)廃止後ハピラインふくいへ転換
- 東海道本線山陰連絡線(2016年2月28日)
- 信楽線(1987年7月13日)廃止後信楽高原鉄道へ転換
- 岩日線(1987年7月25日)廃止後錦川鉄道へ転換
- 若桜線(1987年10月14日)廃止後若桜鉄道へ転換
- 能登線(1988年3月25日)廃止後のと鉄道へ転換、2005年4月1日廃止
- 宮津線(1990年4月1日)廃止後京都丹後鉄道へ転換
- 鍛冶屋線(1990年4月1日)廃止後神姫バスへ転換
- 大社線(1990年4月1日)廃止後一畑電気鉄道バスへ転換
- 七尾線(1991年9月1日)廃止後のと鉄道へ転換、穴水~輪島は2001年4月1日廃止
- 可部線(2003年12月1日)廃止後広電バス・広島バスへ転換、2017年3月4日に可部~あき亀山が復活
- 富山港線(2006年3月1日)廃止後富山ライトレールへ転換
- F三江線(2018年4月1日)廃止後石見交通バス・大和観光バス・備北交通バスへ転換
計画路線
- 北陸新幹線(敦賀~新大阪)開業未定
- なにわ筋線(大阪~JR難波)2031年開業予定
所有車両
詳しくまとめたものがあるのでこちら参照
安全への取り組み
- JR東海と同じく、支那への新幹線の技術提供を断っている。理由としては全ての部品が日本製の台湾高速鉄道T700型電車と違い、外国製の部品と混ぜて使われることにより故障が多発する恐れがある、万が一事故が起きたときに親日国である台湾(中華民国)と違い、場合によっては日本が全責任を負わされる可能性があるからだ
- JR西日本では福知山線脱線事故のような事故を二度と起こさないように原点に立ち返り安全を追求するために「JR西日本グループ鉄道安全考動計画」を策定した
「1人1人の命の安全を最優先に考える」ことを掲げ重大な労災や鉄道事故の再発防止に向けて努力し続けている
また2006年6月23日には安全研究所を設立しヒューマンファクターなどについて研究を進めている - 2010年には舞子駅で乗客が列車の連結面から線路へ転落しそのまま電車に轢かれて死亡したことを受け
連結する車両には転落防止幌が取り付けられ連結面はライトを点灯するようになった
また転落事故を未然に防ぐため主要駅にはロープ式のホーム柵やホームドアが設置されるなど安全に関してはとても気を配っている