カロン

Last-modified: 2017-01-20 (金) 00:41:57

カードとしてのカロン

 
カロン
レアリティ:★★★コスト:7入手先:ダンジョン固有
25通常ダメージ 25固定ダメージ
自身に4固定ダメージx4
敵に死呪/20Turnを付与
 

直接死呪を付与できる唯一のカード。
死呪はターン経過によってその状態が自然に終了した際に、その死呪が掛かっていた者のHPを無条件にゼロにする。いわゆる死の宣告。
カードの効果や敵の技により、人為的に死呪が解除された場合は何も起きない。

死呪が発動したら最後、どんな手段でも相手でも即死は免れない。ノトーリアスダンジョンの15Fボスですらコロリと死ぬ。
ガードやシールドはもちろん、障壁や鉄身も開眼も絶界すらも不可。例外は実際に一度HPが尽きてから復活の効果で蘇るくらいである。
強力無比な効力は暗殺と似たものがあるが、死呪を行使できるカードは本当にごくわずか。ほとんど敵専用の状態異常と言っていい。

その性質上、死呪の重ね掛けは全く意味がない。
それどころか残りターン数が増えて逆効果である……ように見えるが、こちらは誤りである。内部的には同じ状態変化でも、付与されたターンごとに別個に管理されているのがその理由。
まず死呪10Tが掛かった後、新たに死呪20Tが掛かったとしてもこのふたつはあくまで別物。最初の死呪10Tから10ターン経って、死呪10Tが終わればそれでHPはゼロになるのである。
この辺りの仕組みは戦闘中に「メニュー」→「状態変化」を確認すると一目瞭然だろう。

敵にプレイヤーが死呪を掛けられた場合は一大事。有効ターンは技によるが、長いものでも残り20ターンしか生きられなくなってしまう。
一気に15Fボスまで倒して勝ち逃げできる見込みがあればいいが、それが無理なら死呪使いの出るダンジョンでは必ず予防か治療のできるカードを常備したい。
死呪状態になってから治療カードのピックを期待してもまず間に合わない。

 
 

このカロンが付与する死呪はなんと20ターンも続く。普通はそんなに待つ暇などあるはずもなく、一見全くの役立たずのように思える。
だが敵が孤立状態なら話は変わってくる。マルコシアスホルスは不可)で敵に孤立を掛けてからカロンを出せば、死呪の有効時間はたった2ターンにまで短縮。
後はその次のターンが終わるのを待つだけで死呪が決まる。お前はもう死んでいる。

……で済めばまだいいが、カロンの使いづらさはこれだけではない。プレイ時に計16ダメという強烈な自傷ダメージも付いてくるのだ。
守護ガードや後から回復など、対処そのものはいくらでもできるだろうが……マルコシアスといい必要な準備が多いのは効果相応と言わざるを得ないか。
何気に通常・固定共にかなりの高火力を誇る(固定ダメージは全カード中2位タイ!)、多段式の自傷ダメージは克己や反射に好都合など見どころもなくはないのだが……

このカードは悪夢の宮廷のダンジョン固有ドロップ。
ピックカードとしては他のダンジョンでも出るので、それを拾ってからクラフトで作成する手順でも入手できる。

 

関連カード

死呪つながり
 カロン(死呪20T)・シルバー号の亡霊?(自1不幸>1死呪5T)
自傷つながり
 血十字団(3ダメ)・ニードルフィッシュ(5ダメ)・熱血坑夫 レンタンス(5ダメ)・ゴーストナイト(5ダメ)・シルバー号の操舵手?(5ダメ)・
 痛みの呪い(10ダメ)・メタルヘッド(10ダメ)・ブラックドラゴン(10ダメ)・ハデス?(20ダメ)
 ゲイザー(2ダメx2)・トーメンター(3ダメx2)・刀霊鬼?(4ダメx2)・キラークラウン(5ダメx2)・(3ダメx3)・ツチノコキング(5ダメx3)
 トゥームガード(3ダメx4)・カロン(4ダメx4)・バンダースナッチ(5ダメx4)・精霊の女王(5ダメx4)
固定ダメージ量ベスト3(デッキ依存型を除く)
 1位(30ダメ):ブラックドラゴンゲヘナ?
 2位(25ダメ):サタンドラゴンゾンビ?シアエガカロンゴーゴン?タイダルウェイカー
 3位(24ダメ):アイスドラゴン
上司(?)
 ハデス?

ボス敵としてのカロン

 
名前HP使用技常時発動
カロン188ダークスフィア2nターン7固定ダメージ2鏡面
死出の橋渡し2nターン2暗殺20T
水子供養3nターン8固定ダメージ 全手札破棄
カース4nターン3呪詛1T
余命宣告5nターン死呪5T
 

悪夢の宮廷10Fボス。
鏡面持ちなので通常ダメージのみで攻めたい……ところなのだが、都合の悪いことに悪夢の宮廷には魔剣のマップ効果がある。
毒や凍結でも発動したら嫌でも固定ダメージを使用せざるを得ない。何らかの防御策は用意して臨むべきだろう。

攻撃はかなり苛烈。威力の高い固定ダメージをハイペースで繰り返してくる。
特に水子供養は手札破棄の効果もあるのに3ターンに一度という高頻度ぶり。もっとも悪夢の宮廷で戦う分には、マップ効果に鍍金があるので破棄の心配はないが。
マップ効果には無遮蔽もあるため、シールドは効果が薄い。守護ガードで守るか巨大化+αで耐えるなどの方が無難だろう。
障壁を張るならターンの最後にすること。先走るとこちらの攻撃に対する鏡面ダメージで障壁が剥げる場合がある。
なお暗殺は、無策で浴び続けた場合は10ターン目で完成する。その前に倒すなり、いずれかのタイミングで治療を挟むなりしたい。

高難易度では凶悪な状態異常を使用。それぞれ確実に防ぎたい。
死呪は掛かってから治療でも構わないが、事前に治療カードを手札にしっかり握っておくこと。何しろ猶予はたった5ターンしかない。
デッキに治療カードが入っているだけでは、そのカードが実際に手札に来るまで間に合わないこともある(特に悪夢の宮廷ではデッキ圧縮ができないため)。


過去作品でのカロン

シリーズ皆勤。
DDD1とDDFではそれぞれ、精霊神殿の終盤のボスとして登場した。

日本のこの世とあの世の境に三途の川があるように(?)、ギリシャ神話にも死者がまずたどり着くという川が登場する。
カロンはこの川の渡し守とされる存在である。死者は渡し賃としてわずかな銅貨を支払い、彼の漕ぐ小舟で川向こうの冥界へと旅立つのだという。

DDD・DDF世界のカロンも同様に、霊界の川にて水先案内を務めている。
ただし死者のみに限らず、何らかの理由で生きながら川に来てしまった者も一緒くたにして霊界送りにしているとのこと。
もっともこれは割と原典通りであり、ギリシャ神話のカロンも冥界に用があって来た人間をよく通したり、用が済んだら現世に返したりしているらしい。ノラスには朗報?
やり過ぎて上司?に怒られたことがあるのはここだけの話である。DDFの世界でも上下関係にあるのかは不明。

DDD2で頼みもしないのに水子供養と称して勝手に手札を潰すところも、彼の有無を言わせぬやり方が現れていると言えなくもない。
ところでDDD2に登場する各種のカードは、本作以前の時代に倒れた英雄たちの力と記憶を封じたものとされている。かたや水子とは、流産や中絶で産まれることなく死んだ胎児のこと。
英雄たちの忘れ形見ともいうべきカードを供養の名の下に葬る……と考えるとなかなか意味深である。

この世に現れる死神と違い、カロンは死んだ後の霊魂を導くのが役目である。よって通常は現世に姿を現すことはない。
そうなると精霊神殿や悪夢の宮廷にカロンがいて、出くわした冒険者を直接殺しに来る理由が気になるところ。
何者かの命で本来の業務外のことを行っているのか、または生者には思いもよらない事情があるのかは判然としない。


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