概要
ドイツ軍の半自動小銃。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | 3 |
BR | III |
モスクワの戦い | ノルマンディー侵攻 | ベルリンの戦い | チュニジアの戦い | スターリングラード |
〇 | - | - | 〇 | 〇 |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 12.0⇒14.4 | 9.8⇒11.8 | 8.0⇒9.6 | 6.6⇒7.9 | 5.4⇒6.5 | 1.4⇒1.7 | 0.7⇒0.9 |
貫徹力(mm) | 1.0⇒1.0 | 0.1⇒0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 7.92 |
---|---|
打撃力*1 | 12.0 ⇒ 14.4 |
銃口初速(m/秒) | 750 ⇒ 750 |
発射速度(発/分) | 320 ⇒ 350 |
リロード時間 (秒) | 4.8 ⇒ 4.8 |
垂直反動 | 100 ⇒ 85 |
水平反動 | 35 ⇒ 30 |
供給システム*2 | 10発弾倉 |
重量(kg) | 5.0 |
弾倉質量(g) | 26.2 |
射撃方法 | セミオート |
銃剣 | ◯ |
解説
特徴
第二次世界大戦中にドイツ軍が採用した最初の半自動小銃。ワルサー社によって設計された。
【火力】
他のセミオートライフルと同様に単発火力は低めに抑えられている。
初期ライフルであるGewehr 33/40?よりも低い値で、中遠距離では一撃で倒せないことも多い。
一方で半自動で10連発射撃ができることから瞬間火力は高い。
チケットをかなり使うことになるが、フル改修できれば単発の打撃力は素のKar98kを上回るため効果的。
先んじて解放されるArmaguerra Mod. 39よりも僅かに火力は向上している。
また弾速も速くなり装弾数も増えているが相応に反動も大きくなってしまっている。
【適正距離】
近・中距離が望ましい。
【命中精度】
セミオートライフルとしては標準的だが、ボルトアクションライフルと比べると悪い。
特に中・遠距離では如実に精度の悪さを感じることになるだろう。
【総論】
ドイツプレイヤーにとっては初めて使うこととなるセミオートライフルだがその性能はお世辞にも使いやすいとは言えない。開けた場所の多いスターリングラードではボルトアクションと比べての打撃力の低下がより顕著だろう。
低い単発火力、大きい反動、悪い精度、少ない所持弾数により連発できること以外の性能は壊滅的である。
装填パターンについて
特に装填パターンに難がある。
ゲーム中では10round-magazineと書かれているがSMG・MGのようにあらかじめ弾を込めてある弾倉を交換するのではなく、イギリスのLee-Enfield No.4 MkIのように固定弾倉へ5発クリップを2本挿し入れる方式のものとなっている。残弾管理とリロードのタイミングを図るのが非常に難しく、自分の周囲の状況を完全に把握している必要がある。
他のクリップ装填式の銃では撃った弾数に合わせて1発ずつの装填かクリップでまとめて装填することが可能だが(例:10発中3発を撃った場合は1発ずつ計3発を装填し、10発中7発撃った場合は5発クリップx2で装填する)、本銃は撃った弾数に関係なく常に5発クリップを2本挿し入れるモーションを要する。つまりたとえ1発しか撃っていなくともその装填には4.8秒かかるのである。
数発しか撃っていないからとボルトアクションライフルのような感覚で安易にリロードし始めた結果、突入してきた敵の眼前で悠長に装填するハメになることは少なくない。
JUNGLE FIREアップデートからリロード時の残弾数によってリロードモーションおよびリロード時間が変更するようになった。
リロードの種類と条件は以下の通りである。
- 残弾数0発
従来通り5発クリップを2つ装填する。結構時間かかる。 - 残弾数1~4発
5発クリップを1つ装填した後、残り弾数に応じて1発ずつ装填する。かなり時間かかる。残弾数1発の場合、4発の弾丸を1つずつ
装填するため、めちゃめちゃ時間かかる。なんなら従来のリロードよりも時間かかる。 - 残弾数5発
5発クリップを1つだけ装填する。結構速い。戦闘中でも少し射線を切れる場所があれば装填できる。 - 残弾数6~9発
残り弾数に応じて1発ずつ装填する。そこそこ時間かかる。残弾数8,9発なら隙はほぼないが、3,4発の弾丸を1つずつ装填するとなるとかなり時間がかかる。残弾数に余裕があるなら残り5発になるまで撃ってしまったほうが速い。
これに加え改善点として、これはもとから弾倉交換式以外の全武器共通であるが、Gew41に関してはリロードシステムに変更が入ったことで、リロードモーション中に再度リロードボタン(PC:Rキー)を押すことによりその段階で装填している弾丸(またはクリップ)で装填を中止できるようになった。これにより、上に述べた残弾数1~4発の場合でも、5発クリップ装填中にリロードボタンを押して、その後の長ったらしい1発ずつの装填を省略できるのである。(もちろん、装填していない分の弾数は増えないため、あくまで残弾数+5発である点に注意)
戦闘の合間に5発クリップのみのリロードを繰り返すことで、従来のリロードのような隙がかなり減り、ある程度距離を取っていれば持ち前の連射力を活かす事ができるになった。
このようにリロードシステムの改善(?)によって場合によってはリロードが楽になったとはいえ、それ以外の弱点は何も変わっておらず、遠距離の敵兵に当たらなかったり、単発火力の低さが目立つこともある。
また、モスクワ、スターリングラードは両キャンペーンともに上位レベルでZH-29がアンロックされる。そちらはマガジン脱着によるリロードとなっているが、威力の問題は解決していない。
史実
概要
1930年台、旧式化しつつあった従来の小銃を代替しうる新小銃として各国で自動小銃が検討されていた。ドイツもその例に漏れず、ワルサー社やモーゼル社が試作銃を生産した。それらは当時は採用には至らなかったものの1940年に改めて新型自動小銃の要求が出され、ワルサー社が開発したのが本銃である。現状モーゼル製Gew41はプレミア分隊専用火器。
その後
東部戦線にてZF-41スコープを取り付けるなどして試験的に実戦投入されたが、詰まりが動作不良につながると考えた軍により銃身にガスポートを有さないよう指示されるなど様々な制約を受けて開発された本銃は信頼性も低く微妙なものとなってしまっていることが判明。Gewehr 43の開発につながる事になった。
小ネタ
豆知識
Gew41の総生産数はかなり曖昧で40000~145000丁の間とされている。本銃は性能から見てもほとんどロマン枠になってしまっているが、やはり正式採用され、しっかりと量産、実戦投入している銃を分隊単位で使えるのは面白い。kar98k、MP40、MG34のみでソ連軍に立ち向かうしかなかった東部戦線の歩兵たちに届いた新型セミオートライフルを、あなたもモスクワの極寒の中で使ってみてはどうだろう。
出典/参考文献
コメント
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