概要
No.4 Mk1はSMLE MkIII(No.1 Mk3)の後継として開発されたイギリスのボルトアクションライフル。生産コストが低く大量生産が可能だった。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | 3 |
BR | II |
距離毎ダメージ減衰率
項目 | 改修前⇒改修後 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 22.1⇒25.4 | 18.1⇒20.9 | 14.8⇒17.0 | 12.2⇒14.0 | 10.0⇒11.4 | 2.7⇒3.1 | 1.3⇒1.5 |
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 10 | 1500 |
貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 7.70 |
---|---|
打撃力*1 | 22.1 ⇒ 25.4 |
銃口初速(m/秒) | 750 ⇒ 750 |
発射速度(発/分) | 60 ⇒ 69 |
リロード時間 (秒) | 3.8 ⇒ 3.8 |
垂直反動 | 77 ⇒ 77 |
水平反動 | 52 ⇒ 52 |
供給システム*2 | 10発弾倉 |
重量(kg) | 4.2 |
弾倉質量(g) | 29.6 |
射撃方法 | 手動 |
銃剣 | ◯ |
解説
特徴
イギリス・カナダ軍で使用されたライフル。ボルトアクションにしては多い10発弾倉である。
中途半端な残弾数でリロードするとクリップ装填と単発装填の混合リロードになるのが特徴。
(BR調整により本銃の開発研究Tierは3だが、反映されるBRは2である。)
【火力】
1発の打撃力はスプリングフィールド・Ross rifle同様アメリカ軍ライフル最大。10発弾倉なのでRoss rifleより弾持ちが良い。5発以上打つと一気に装填できる。
混合リロードにしてはリロード速度は悪くないがやはり時間がかかる。全弾撃ち切るとクリップ装填のみになるため、撃ち切るのも手。
ちなみにリロード中にもう一度リロードボタンを押すことで途中でキャンセルすることも可能であり、例えば残弾3発の際に5発だけクリップ装填して素早く残弾8発の状態にすることができる。本銃に限ったことではないが、混合リロードアクションを採用している銃器を使用する場合は覚えておくとよいだろう。
特に本銃を強力にしているのはその発射速度。トップクラスに速く、10発装填とのシナジー効果で本銃の火力はボルトアクションライフルにしては目を見張るものがある。
【適正距離】
スプリングフィールド同様どちらかといえば中距離向け。接近戦ではM1ガーランド等セミオート銃に劣る。
【命中精度】
反動は全体的にスプリングフィールドより大きくRoss rifleと同等。
アイアンサイトが凝った作りになっており多少好みが分かれる。好きな人にはかなり狙いやすくなるはずだ。
【総論】
必要十分な威力・速い発射速度・10発弾倉・比較的優秀なサイト。これらの点からゲーム内ボルトアクションライフル最高傑作の呼び声が高い。
BR2に分類されているため低BR帯でのボルトアクションライフル同士の撃ち合いでの活躍はもちろん、高BR帯での遠距離狙撃用途として分隊員に持たせても役立つだろう。
一方でTier3の武器であるため、購入・改修コストはBR5などの武器と同額であり、特にフル改修しようとすると非常に高価であるため、優秀なボルトアクションライフルではあるが高コストであることは留意しておこう。
最高傑作の評価に相応しくスキの無い性能で、アメリカ軍でボルトアクションライフルを使いたいなら基本的に本銃の配備を目指すべきだろう。
史実
本項ではあくまでNo.4 Mk1について記述する。リー・エンフィールド自体についての詳しい史実解説はSMLE Mk IIIの記事を参照。
概要
WW1中に大量生産されたことによりSMLE Mk IIIはイギリスの主力小銃としての地位を確立し、1926年の装備整理にてNo.1 MkIIIへと名称変更された。しかし基本的にMLEの短縮版でしかないNo.1 MkIIIの生産工程には人の手を要する部分が多々あり、削り出し加工による資源のロスも大きかった。そこで更なる量産性の向上を目指したのがこのNo.4 Mk1である。
設計
基本的にはSMLE MkVIの設計に準じている。リアサイトの配置がカナダやアメリカのライフルと同様レシーバーの真上になっており、従来のイギリス製ライフルではオープンサイトが一般的だったが本銃ではピープサイトとされた。レシーバー周りの仕上げが従来よりシンプルかつ直線的になっている。ノーズキャップから1インチほどしか銃身が露出していなかったSMLE MkIIIに対し本銃では銃身が伸び数インチ露出している。
全体的な重量が大きくなっており、その分の皺寄せが銃剣に及んだ結果「豚を突く棒」と揶揄される小ぶりで不恰好なスパイク銃剣になった。SMLE MkIII用の銃剣(パターン1907バヨネット)は日本軍の30年式を参考に設計されたかなり大型のもので短剣としても使用できたが、本銃のものはそうした利用は不可能である。
その後
1939年に開発された本銃は1941年に量産に入り、1942年に正式化された。戦後も1958年まで正式小銃であった。
小ネタ
武器バランス調整によりクリップ装填と単発装填の混合リロードとなってしまった。