概要
ノルマンディーキャンペーン連合軍で軍事レベル15で使用可能になる戦車である。偉大なる凡作アメリカの主力中戦車M4シャーマンのバリエーション。この75mm砲タイプのA2型は主に海兵隊に装備された。
使用可能キャンペーン
モスクワ | ノルマンディー | ベルリン | チュニジア | スターリングラード |
- | 〇 | - | - | - |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
乗員(人) | 5 |
砲塔旋回速度(°/C) | 24°/ C |
俯角/仰角(°) | -10 /+25 |
リロード速度(秒) | 5.0 |
車体装甲厚 (前/側/後/底)(mm) | 64 / 38 / 38 / 20 |
砲塔装甲厚 (前/側/上)(mm) | 76 / 51 / 20 |
馬力 | 349hp / 2900rpm |
重量(t) | 32.7 |
視界(%) | △△ |
速度(km/h) | 47.71 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 貫徹力 (前/側/後)(mm) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 75mm M-3戦車砲 | 1 | 97 | △△ / △△ / △△ |
砲塔上面機銃 | 12.7mm M2HB機関銃 | 1 | 300 | △△ / △△ / △△ |
同軸機銃 | 7.62mm M1919A4機関銃 | 1 | 3000 | △△/ △△ / △△ |
解説
ノルマンディーキャンペーン連合軍で軍事レベル15で使用可能になるアメリカ軍M4A2中戦車である。大戦中、世界各国の同盟国でも使用された。
特徴
WW2アメリカ軍を象徴する戦車
火力に難のあったM5A1、装甲に難のあったM8 HMC?に代わるバランスの取れた戦車らしい戦車である。
【火力】
主砲には75mm砲を搭載。口径自体は前身のM8変わらぬ75mmだが、弾速が速く、弾道もある程度直進的なものになった上に携行弾数も2倍になったため弾数にはかなり余裕がある。
弾種はHE弾(りゅう弾)とAP弾(徹甲弾)の2種類。HE弾の性能はM8の物と全く同じ性能で拠点に叩き込めば一気に分隊を全滅させられるだけの火力と範囲を持っている。AP弾に関してはM8のHEATと違い障害物を貫通できるようになったが、貫徹力が高く炸薬入のM61 APCBCが何故か使えず貫徹力が低く炸薬が無く加害力に欠けるM72 AP弾のみとなっており3号,4号戦車相手の対戦車戦闘では少し力不足感がある。
またこのM4A2にもM8と同じくM2ブローニング12.7mm機銃が砲塔上部にあり、これはM5A1スチュアートの上部機銃と同じく車長が頭を出しているときのみ使用出来るものである。M5A1の7.62mmに比べて遥かに強力な機銃であり、前身のM8と比べてある程度俯角が取れるようになったことで派手な音と共に敵兵をなぎ倒せる副武装として申し分のない武装となっている。今までの対人攻撃や飛行場の観測気球破壊はもちろん、歩兵の肉薄攻撃対策にも有用。機動性が下がっている分を補ってくれるだろう。
しかし強力な火力と引き換えに総弾数が7.62mmから激減しており7.62mmの気分で使うとあっという間に弾切れを起こしてしまう。貴重な対歩兵防御手段なので打ち切らずに残しておくのが良いだろう。
【装甲】
装甲に関してはオープントップであったM8から大幅に進化し、このM4A2からようやく戦車らしい装甲となるおかげで前線で戦える防御力を手に入れた。また車体容積が大きくなり乗員が5人になった関係上被弾時に乗員が全滅しにくくなっている。
III号戦車?のAPに対しては正面であれば機銃口以外のそうそう撃ち抜かれることはないが、プーマに対しては機銃口に加えて砲塔正面左右などを撃ち抜かれて一撃で戦闘不能される可能性がある。同格の4号戦車や対戦車砲などには遠距離を除き車体正面や防盾も撃ち抜かれ一撃で戦闘不能になりかねないので気をつけよう。
またいくら装甲が強化されたといっても歩兵の爆発パックには耐えられないので歩兵と足並みをそろえて前進しよう。
【機動性】
残念ながら装甲や携行弾数と引き換えに前身からかなり悪化しており、特に旋回性能が下がったことで小回りが効きにくい。また後退速度がかなり遅くなっているため、やばいと思った時には手遅れになっていることが多い。
M5A1やM8 HMCのように一気に後退することはできないので味方の前進に合わせて突出しないことが大事である。
【総論】
走攻守ともにバランスの良い戦車といえるだろう。対歩兵に対しては申し分ない性能だが、対戦車はIV号戦車以上の高ランク戦車に対して見劣りしてしまうためきっちり弱点を狙っていくことが重要である。
基本的にAP弾は80mm装甲を近距離で抜けるくらいの貫通力だということを覚えておくことが重要。
Sd.Kfz.234/2:AP弾でほぼ全箇所貫通可能。側面と車体下部はHE弾でも抜けるので積極的に狙っていきたい。
III号戦車:AP弾でほぼ全箇所貫通可能。角度には注意。
IV号戦車:H,J型ともに車体正面は80mm装甲なので距離が離れると抜けない。砲塔は遠距離でも貫通可能。向こうは遠距離でこちらのどこでも抜けるため先手必中あるのみ。
V号戦車:正面はほぼ貫通不可。砲か履帯を狙って戦闘能力を奪い、側面を取りたい。
VI号戦車:正面はほぼ貫通不可、側面も車体下部以外近距離でないと抜けない。できるだけ戦闘は避けたい。
史実
言わずとしれた、アメリカ産の傑作戦車。走攻守ともにバランスが取れた戦車である。加えて生産性や兵站管理のための徹底した規格化がなされており、極めてアメリカらしい兵器とも言える。一般にはドイツのティーガー戦車やパンター戦車などの重装甲重武装の戦車との一騎打ちでは当然分が悪かった。しかし、単純なスペック優位などでは戦略的に太刀打ちできないレベルの圧倒的生産数を誇った。また、パンターやティーガーの足回りの繊細さはこの文章を読んでいる諸兄ならご存知と思う。それに対しシャーマン戦車は敵将が驚くような馬力と踏破力を有し、その素晴らしい信頼性とパワーは戦車大国ソビエト連邦でも極めて高く評価された。
先述の通り、戦車の恐竜的進化が進んだ欧州戦線においては、正面切っての砲撃戦は危険なものであった。しかし太平洋戦線では、大日本帝国の装甲戦力が貧弱すぎたために重戦車的な立ち回りが可能であった。とはいえ所詮は中戦車クラスなので、熟練の日本兵による野戦砲撃や肉薄攻撃に晒されれば撃破されるリスクも当然にあった。
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小ネタ
戦車には歩兵との協調が不可欠であり、肉薄してくる敵兵などの処理は随伴歩兵の仕事であった。しかし、こんなエピソードがある。沖縄戦で猛威を奮ったタコツボ型の壕対処として、勇敢な車長はそれらしい穴を見つけると自らトンプソン短機関銃片手に飛び降り、日本兵に弾の雨を降らせたという…。
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