概要
Madsen/マドセン機関銃 は、19世紀末にデンマークで開発された軽機関銃。
技術的・商業的に成功した世界初の軽機関銃で世界中の軍事・警察組織に採用された。
日露戦争、第一次世界大戦、国共内戦、第二次世界大戦と数々の戦場で使用された名銃。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | 2 |
BR | II |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 300 | 400 | 600 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 12.0⇒13.2 | 10.8⇒11.9 | 9.6⇒10.6 | 8.4⇒9.2 | 3.6⇒4.0 | 1.2⇒1.3 | 0.1⇒0.1 |
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 10 | 1500 |
貫徹力(mm) | 1.0⇒1.0 | 0.1⇒0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 7.62 |
---|---|
打撃力*1 | 12.0⇒13.2 |
銃口初速(m/s) | 815 |
発射速度(発/分) | 450⇒500 |
リロード時間 (秒) | 3.2⇒2.7 |
拡散値 | 39⇒39 |
反動制御(%) | 10⇒10 |
垂直反動 | 30⇒ |
水平反動 | 30⇒ |
供給システム*2 | 25発マガジン |
重量(kg) | 11.0 |
スプリント係数(%) | 50 |
カートリッジの質量(g) | 21.8 |
射撃方法 | オート,セミオート |
銃剣 | - |
解説
特徴
ソ連軍で初めに手にするであろう軽機関銃。上に飛び出た大きなマガジンとキツツキのような銃声が特徴的。
【火力】
1発当たりの打撃力は軽機関銃としては標準的だが、ダメージがボルトアクションライフルに比べて低めになっているため、当たり所が悪かったり標的まで距離があったりすると仕留めきれなかったりする。
さらに発射レートが低く瞬間火力は低めとなっているが、これは指切り撃ちで単射も可能ということで長距離を立射で狙う際は役立つかもしれない。幸い弾速は速めになっているので、相手が起き上がる前に2発目を叩き込んでやろう。
装弾数に関しては25発とBR2の軽機関銃としては過不足なく平均的。物足りなさはあるがマウント射撃で中遠距離の敵を制圧する用途は果たせるだろう。
リロード時間は改修後2.7秒と若干遅めだが、撃ち切らずにタクティカルリロードした場合は2秒となり、かなり短縮される。
【適正距離】
近~遠距離。発射レートは遅めではあるが、機関銃なだけあって一発当たりのダメージ量は短機関銃のそれを軽く超えて行く。武器をマウントしての遠距離射撃、室内制圧するために近距離で腰撃ちで突撃するなど割と交戦距離は選ばない。
ただし、非ADS状態での動き回りながらの立射において軽機関銃は特に大きく拡散補正が設定されており、かなり弾がばらける上に発射レートも遅い本銃では、敵兵は目の前なのにほとんど弾が当たらないということも起こり得る。
突撃兵などがいそうな屋内に突入する場合はクイック照準状態で慎重に突入した方が良いだろう。
【命中精度】
初弾の命中精度こそ高いものの、水平反動が大きく二発目以降命中しないことも多い。この水平反動の悪さはLMGカテゴリーでもワーストクラスでありなるべく反動軽減パークを取得しておきたいところ。
その場合、本銃はとにかく射撃中の横ブレが激しいので、垂直反動軽減パークより水平反動軽減パークを優先したほうが良いだろう。
運用するにあたっては短機関銃のように適当に連射せず、極力点射や単射を心掛けるべきである。
また、比較的大人しい発射レートではあるものの、立射状態での連射では少し離れた敵を狙うのも難しいので、可能な限り伏せるか土嚢を活用してのマウント射撃を行おう。
マウント状態であれば垂直反動に関してはほぼ無視できる程度になり、水平反動による横ブレも自然と程よい左右の掃射になる程度に留めることができる。
そしてサイト使用時は上に飛び出たマガジンが画面左側を占領するためにゲーム画面が凄く見づらい。
一枚目がクイック照準、2枚目がアイアンサイト
【総論】
現在購入不可のBreda Mod. 30や、入手に金チケットあるいはゴールドが必要なRPK 1943などの例外を除いて、現状ではソ連BR2で唯一の通常入手可能な軽機関銃である。
しかしレートの低さや連射時の命中精度が残念なこと、視界を邪魔する上部マガジンなどによりあまり評価されていない機関銃である。残念ながらBR2の軽機関銃として見ても低性能なのは否めない。
同じソ連BR2のSMGがとても優秀なこともあり、ソ連BR2においては機関銃兵よりも突撃兵の配備を優先すべきではないかという意見が散見されるほどである。
実戦においては、マウント射撃であれば本銃の大きな欠点である水平反動の大きさを解消することができるので、敵の予想進路の側面あるいは前線よりやや後方に陣取って、敵兵を待ち構えて掃射すると活躍できるだろう。
逆に先陣を切って突っ込むような立ち回りは、そもそも軽機関銃という銃種が不向きであるということを踏まえても、本銃はことさらに苦手とする戦い方なので、戦況や味方の動きを考慮に入れつつ慎重に立ち回ろう。
史実
概要
マドセン軽機関銃はデンマーク人技師のヴィルヘルム・ハーマン・マドセンが開発し1887年に原型銃がデンマーク陸軍に試験的に導入され、1902年に正式採用された最初期の軽機関銃である。20世紀以降ロシア帝国をはじめ欧州諸国や南米など多くの国で採用され軽機関銃(Light Machine Gun)という概念を確立させた。
開発
デンマーク軍は開発当時アメリカ同様クラッグ・ヨルゲンセン小銃で武装しておりプロイセンやオーストリアといった近隣諸国と比べると性能的に微妙だったため、マドセン氏にとって当初は小銃の近代化のための自動化が目的であったが軍に受け入れられず機関銃としての性質を強めたことで採用に至った経緯がある。1892年の試作品では木製ハンドガードと比較的小型の20発弾倉を持っていたが、1902年以降の生産品では金属製のバレルジャケットと30発の弾倉を持つ現代の軽機関銃と変わらない構造となった。レバーアクション小銃と反動利用を組み合わせたような独特の機関部を持ち、複雑な機構から連射速度を低下させることに成功している。
その後
ロシア帝国では日露戦争に際し1250丁が購入され気に入られたのか以降も購入が続けられ、1916年にはデンマーク人技師を招いてコブロフにライセンス生産のための工場*3が建設されているが革命により生産は頓挫してしまったようである。革命前に輸入されたモデルはモシン小銃同様の7.62×54mmR弾にチャンバリングされていた。ゲーム内のモデルも銃口やバレルジャケットの形状や弾倉などから革命前に輸入されたもので間違いない。
小ネタ
ーー加筆求むーー
出典/参考文献
● フリー百科事典Wikipedia
● Modern Firearms
● MilitaryFactory
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