概要
試製四式七糎噴進砲は第二次世界大戦末期にドイツのパンツァーシュレッグをもとに生み出された対戦車噴進砲(ロケットランチャー)である。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | △△ |
BR | △△ |
距離毎ダメージ減衰率
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 10 | 7000 |
貫徹力(mm) | **⇒80 | **⇒** |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 70.0 |
---|---|
爆発力 | △△ ⇒ 20.0 |
銃口初速(m/秒) | △△ ⇒ 66.0 |
発射速度(発/分) | △△ ⇒ 42 |
リロード時間 (秒) | △△ ⇒ 2.8 |
垂直反動 | △△ ⇒ 50 |
水平反動 | △△ ⇒ 50 |
供給システム*1 | 1/5発弾倉 |
重量(kg) | 8.0 |
弾倉質量(kg) | 1.6 |
射撃方法 | セミオート |
銃剣 | - |
解説
特徴
日本陸軍が開発した対戦車用ロケットランチャーの一つ。ロタ弾と呼ばれる特殊な弾丸を使用した事から「ロタ砲」とも言われる。
火力
対戦車戦闘に極めてうってつけ、M13自走対空砲は一撃で吹っ飛ばせる他スチュアートやLVTなども容易に撃破し得る火力を持っている。
しかし、シャーマンの正面装甲に対しては貫通が難しく、打ち下ろすか側面から撃つと戦果を挙げれるだろう。
適正距離
おおよそ50mまで。慣れれば100m前後でも命中させることはできる。
命中精度
弾自体は素直な弾道、しかし中距離以降を当てるのは容易ではない。
また、五式と違い照準があるのだが50mと100mの二種類しか無いのでやや使いにくい。
しかし、曲がりなりにも照準器が機能しているので慣れれば離れた相手でも命中が期待できる。
地味な利点としては二脚が付いており委託射撃により安定した照準ができる。
総論
貫通後の威力と弾道直進性、リロードでは五式に勝るものの、貫通力については五式に劣る。
シャーマン以上が相手になると側面から狙うなどの工夫が必要になってくるだろう。
とはいえそれさえ頭に入れておけば次々と戦車を吹き飛ばせる使いやすい武器なので、五式とこちらを選ぶのは好みでいいだろう。
史実
試製四式七糎噴進砲は1943年にドイツからもたらされたパンツァーシュレック(或いは鹵獲したバズーカ)をもとに作成した対戦車兵器である。
砲弾は命中すれば80mmの装甲板を貫通し、照準安定用の二脚を備えていた。運用は射手と弾薬手の2人1組で、通常は伏射姿勢で撃つことが指導されていた。立射時は弾薬手の肩に砲を乗せ、照準が安定した状態で撃つ。それまでは歩兵の対戦車手段が実質的に肉薄攻撃しかなかったことを考えると画期的だが、ロケット砲故に精度は低く、100mで6割程度の命中率であった。また信管不良により遅発や不発も起こりやすく取り扱いが難しい面もあった。
本土決戦用に3500個量産され、砲弾も1944年までに47600発製造された。
小ネタ
HEAT弾なのに傾斜装甲を貫通できない?!
HEATは普通に傾斜による装甲増厚は関係する為、斜めに入ればそれだけ装甲を通過する距離が延びるので、傾斜に強いというのは運動エネルギー弾と違って傾斜によって跳弾し辛い点である。