FF7
壱番魔晄炉爆破作戦にて、ビジネスライクなクラウドに対してバレットが放った言葉。
作中では敵組織の黒い面ばかりがよく見えるため、この発言も何も間違っていないように見える。
しかしながら神羅にそれを気付かせる手段は残念ながらテロ行為でしかない。
しかし実際にはケットシーが言っているように、やっていることは神羅と同じか、それ以上にタチが悪い正義の押し売りである。
- ケットシーの言うことはもちろん正論である。
とはいえ神羅のやってることは誰にとっても多少どころじゃ済まないくらいの大惨事=星の死を引き起こしていた可能性が高く、ぶっちゃけ超特大規模の「お前が言うな」である。- ケットシーのセリフについてはこの記事で論じる話ではないのでは。
- テロ活動ごときでどうこうできる案件ではないので言われて当然のセリフではあるが、
それ以上の大量の死をまき散らしかねなかった神羅の人間が言ってはいけないセリフでもある……。- 後に自覚もしているがバレットの行動原理は神羅への憎悪が先に立っており、自己正当化の側面も強い。
大義を掲げる割に過激で粗暴な物言い、すぐに神羅への悪口に帰結する演説などはそういったバレットの矛盾を示唆している。
- 後に自覚もしているがバレットの行動原理は神羅への憎悪が先に立っており、自己正当化の側面も強い。
あとクラウドはセフィロスが生きていると知った時に「本当の星の危機だ!」と言っているため、このバレットの主張を聞いて「星の危機」とは捉えてなかったフシがある。
ちなみに、クラウドの名前を変更していると当然ながらセリフの該当箇所も変更される。
「おとう」とか「はながた」とかつけた人、手を挙げなさい。
- 何かのゲーム雑誌で大昔、色んなパターンを試して遊んでいた記憶がある。
「かねはか」とか。
FF7R
「星の悲鳴が聞こえねえかクラウドさんよ!」に変更されている。
本作のバレットは喧しいくらいのオーバーリアクションを取る事が多く、このシーンも例に漏れない。
この台詞までも大げさな身振り手振りを交えた演説のような会話だが、「星の悲鳴が聞こえねえか」は耳に手を当て、文字通り何かを聞いているようにゆっくりと抑えた台詞に変わる。
そしてそこからシームレスに、「クラウドサンヨー!」とでも表記したくなるようなテンションの上がりっぷり。
さらにクラウドのリアクションも変更されており、「あんたには聞こえるのか」→「おうよ!」→「医者に行け」と、原作以上にドライに切り捨てる。
最後の台詞で思わずクラウドの方を見てしまうジェシーも含め、このシーンで笑わなかったプレイヤーはいないのでは……?
- なおその後の別の場面でセフィロスが「この星が死のうとしている。悲鳴もあげず、静かに、ゆっくりと……」と言っていたりする。
- 初プレイ時、セフィロスは信用できないが、バレットとセフィロスなら後者の方が星関連のことなら正しいことを語ってそうというイメージを持っていたため、バレットが哀れに思えた。
- 真面目に考えると、バレットは「星が喋れるとしたら悲鳴をあげているに違いないんだ。ほら、耳を澄ましてみろ。聞こえてこないか?」というある種メルヘンチックな考えで訴えかけているだけで、本当に星の悲鳴が聞こえているわけではないはず。セフィロスの側は本当に「声にならない悲鳴」のような何かを感じ取っているのかもしれないが。
- 悲鳴と言うワードが一致しているから正反対の事を言っているように見えるが、実の所、どちらも「このままだと星はヤバい」と言う同じ事を言っている。
- なお続編のリバースにて、ウェポンを通じて実際に星の悲鳴を聴くことになる。