ファイター

Last-modified: 2022-12-28 (水) 08:47:34

ファイター

特殊能力:武器の高度な専門化
制限:なし
必要能力値:STR9

詳細な説明

ファイターというものは、チャンピオンであり、決闘士であり、兵士であり、ただの暴力者であり、己の武器と戦術の知識に生死を賭けている。戦士は戦いの場ならばどんな場所でも、その先陣に身を置いて、モンスターや悪党と一対一で競っている。生き残るためにファイターは強く、頑健でなければならないのだ。

 

クラスの特徴:

  • ヘルメットを装備できる。
  • 全ての武器と防具を装備できる。
  • どんな武器でもグランドマスター(5スロット)になれる。
  • どんな戦闘スタイルもスペシャライゼーション(2スロット)でき、二刀流スタイルに3スロットを割り当てられる。
  • ヒットダイス:d10

デュアルクラスに必要な能力値:STR(ストレングス)

ファイターキット

バーサーカー

特殊能力:エンレイジ
制限:遠距離武器は専門化できない

詳細な説明

バーサーカー
自身の動物的な面に忠実な戦士で、戦闘中恍惚状態に達することでどんな人間よりも長く、激しく、狂暴に戦うことができる。バーサーカーには蛮族風の者が多いが、必ずしも全員がそうではなく、戦士が鍛錬の一環として意図的にその道を選ぶこともある。いずれにせよ、バーサーカーと対峙した敵はその非人間的なまでの凶暴さに動揺することになる。バーサーカーはドワーフ族に多く、彼らの間では「バトルレイジャー」の通称で知られている。

 

長所:

  • 4レベル毎に1日に1回、「エンレイジ」(激怒)を使用できる(レベル1の時点で1回使用可能)。
    • エンレイジ(激怒):1ターン間、怒りに身を任せて戦うことができる。激怒中のバーサーカーは攻撃ロール、ダメージロールおよびアーマークラスに+2のボーナスを得るとともに、チャーム、混乱、恐怖、フィーブルマインド、ホールド、インプリズンメント、レベルドレイン、メイズ、スタン、催眠に対する完全耐性を付与される。ヒットポイントも一時的に15ポイント上昇するが、この一時的ヒットポイントはエンレイジが終了すると失われ、これが原因で気絶してしまうこともある。
 

短所:

  • エンレイジ後の疲労:アーマークラス、攻撃ロール、ダメージロールに-2のペナルティー(この疲労はエンレイジ終了後、5ラウンド持続する)
  • 遠隔武器の熟練度をスペシャライゼーション(2スロット)にできない

ウィザードスレイヤー

特殊能力:魔法に対する耐性、呪文の失敗確率を上げる
制限:リング、アミュレット、クローク、ポーションを使えない
ただしヒーリングポーション系だけは使用可能

詳細な説明

ウィザードスレイヤー
この戦士は、あらゆる種類の呪文の使い手を追跡し、戦闘することに秀でるべく一族から特殊訓練を受けている。

 

長所:

  • 攻撃が命中するたびに目標が呪文詠唱に失敗する確率を25%ずつ加算
  • レベル19まではレベルあたり1%ずつマジックレジスタンスが上昇。
  • レベル20以降は各レベル毎に交互に5%と1%ずつマジックレジスタンスが上昇。
 

短所:

  • 武器と鎧以外のマジックアイテムを使用できない。

剣聖

特殊能力:高い戦闘ボーナス、1対1戦闘の達人
制限:鎧、盾、篭手、ブレーサーを着けることはできない。飛び道具も使えない

詳細な説明

剣聖
「剣の聖人」とも呼ぶべきクラスで、専門とする武器と一心同体となれるように特殊な訓練を受けた戦士である。剣聖は驚異的な攻撃力を誇り、俊敏で、防具を身につけずに戦うよう訓練されている。(注:「剣の聖人」とは呼ばれるものの、剣聖は使用可能な近接武器は何でも使える。)

 

長所:

  • アーマークラスに+2のボーナス
  • 3レベル毎に命中ロールとダメージロールに+1のボーナス
  • 4レベル毎にスピードファクターに-1のボーナス
  • 4レベル毎に1日に1回、「カイ」(気合)を使用できる(レベル1の時点で1回使用可能)
    • カイ(気合):発動後10秒以内に成功した攻撃はすべて与えるダメージが最大となる。
 

短所:

  • 鎧を装備できない
  • 飛び道具を使用できない
  • ガントレットやブレーサーを装備できない

ドワーヴンディフェンダー(BGEEにて追加)

特殊能力:ディフェンシブスタンス、物理ダメージへの耐性、HD12
制限:種族がドワーフでなければならない、武器の熟練度に制限

詳細な説明

ドワーヴンディフェンダー
ドワーヴンディフェンダーは他種族の兵士二人分に匹敵すると言われる凄腕の戦士である。ドワーフ流の戦い方を叩き込まれた屈強なるこの猛者たちが数名いれば、突破がほぼ不可能な防衛線を敷けると言われている。

 

長所:

  • 1日に1回、および4クラスレベル毎にさらに1回ずつ、「ディフェンシブスタンス」を使用できる。
    • ディフェンシブスタンス(守りの構え): 1ターンの間、あらゆる物理ダメージへの耐性+50%、セービングスローに+2のボーナスを得るが、移動速度に50%のペナルティーを受ける。
  • 叩き潰し、切り裂き、貫通、飛び道具ダメージに対し、5クラスレベルごとに5%の耐性を得る(最大で20レベル時に20%)。
  • ヒットダイス: d12
 

短所:

  • 種族がドワーフでなければならない。
  • アックスおよびウォーハンマーの熟練度上限がハイマスター(4スロット)となる。(通常のファイターは5スロット配分可能)
  • それ以外の武器の熟練度上限がスペシャリスト(2スロット)となる。(通常のファイターは5スロット配分可能)

バーバリアン

特殊能力:迅速な移動、バーバリアンレイジ、高いヒットポイント
制限:フルプレート又はプレートメイルを身に付けることができない、武器の高度な専門化はできない

詳細な説明

バーバリアンは素晴らしい戦士になれる。ファイターほど規律正しくもなく技量に優れてもいないが、意図的に狂気に身を投じ、腕力と強靭さを高めることができる。

 

特徴:

  • スプリントメイルよりも重い鎧を装備できない
  • いかなる武器もスペシャライゼーション(2スロット)を超えて習熟できない
  • どの戦闘スタイルもスペシャライゼーション(2スロット)まで習熟可能、二刀流スタイルには3スロットまで配分可能
  • 移動速度が通常のキャラクターよりも2ポイント速い
  • バックスタブへの完全耐性
  • 4レベル毎に1日1回、「バーバリアンレイジ」(激怒)を使用できる(レベル1の時点で1回使用可能)
    • バーバリアンレイジ(激怒):5ラウンド間、激怒に身を任せ、STR(ストレングス)とCON(コンスティテューション)に+4のボーナス、アーマークラスに-2のペナルティー、対呪文セービングスローに+2のボーナスを得る。また、チャーム、ホールド、恐怖、メイズ、スタン、催眠、混乱、レベルドレイン系の呪文に完全耐性を得る。
  • レベル11:叩き潰し、切り裂き、貫通、飛び道具ダメージに10%の耐性を得る。これはレベル15およびレベル19でさらに5%ずつ増加する。
  • ヒットダイス:d12

用途・解説

基本にして強力な職業。
高いHPと優れた防具で、前線にて敵を食い止める壁役となれる。
また、高い命中率や、レベルアップによる攻撃回数増加*1、全クラスの中で唯一、武器技能をグランドマスタリーまで伸ばすことができること*2などもあり、ダメージソースとしてもパーティに欠かせない職業である。

バーサーカー

「エンレイジ」はインプリズンメント含め、様々な状態異常を無効にするため非常に強力。壁役としても攻撃役としても最高のパフォーマンスを期待できるキットだ。
遠距離攻撃を強くできないというデメリットは、そもそも前線で直接攻撃が主な役割のファイターにとってはあってないようなもの。シングルでもデュアルでも安定した活躍ができる。

ウィザードスレイヤー

名前のとおり、キャスター殺しなキット。
攻撃を当てるたびに相手の呪文失敗確率を上げる能力が最大の特徴である(説明では近接攻撃でとあるが、弓などの遠距離攻撃でもこの特性は適用される)。うまくいけば一方的に呪文を封じ込めることも可能だ。
ただし、自身は魔法のアイテム(クロークやガードル、ブレーサー、リング、アミュレットなど)を装備できないという欠点をもつ。この装備制限があるため、壁役にはあまり向かない。アタッカーにするか、後衛において遠距離攻撃に徹するほうが無難だろう。
欠点も大きいキットだが、魔法が戦局を左右することの多いバルダーズ・ゲートにおいて、キャスターを潰せる能力自体はかなり強力。使い方やパーティ構成次第では有用なキットである。またLv20以降はマジックレジスタンスの伸びがよい点も強み。*3

 
  • ミスキャスト能力
    ウィザードスレイヤーのミスキャストの持続時間は5ラウンド(30秒)の模様。
    ミスキャスト能力はマントルなどで攻撃を無効化されると効果が発揮されない。ただしストーンスキンやミラーイメージで攻撃を防がれて本体にダメージを与えられなくても、ミスキャスト能力は発動する。
    アロー・オブ・デトネーションフラグ・グレネード(ビッグメタル・ユニット)、フラッシャーマスター・ブルーザーメイト、ファイアーシーズ(ドルイド呪文Lv6)で範囲攻撃化した場合でも、ミスキャスト能力は発揮される。
     
  • シーフへのデュアル(BG2EE)
    ウィザードスレイヤーはそのまま使うより、シーフにデュアルするほうが使いやすさは上がる。
    シーフの「ユーズ・エニィアイテム」技能を取得すれば、すべてのアイテムを使用できるようになり、実質ウィザードスレイヤーの制限はなくなるからだ。
    なおシーフにデュアルした場合でも、装備次第でマジックレジスタンスを100%にすることができる。

剣聖

ファイターの持つ防御力を捨てて、攻撃力をさらに高めた非常にピーキーなキット。剣聖/メイジはBG2で最も有名なデュアルクラス。
デュアルせずに使う場合は、呪文によるサポートが必要。詳しくは専用ページで。

ドワーヴンディフェンダー

防御に特化したファイターで、物理攻撃に対して無類の防御力を誇る。ドワーフの種族特性である高いコンスティテューションとセービングスローボーナスという利点もあるため、優秀なガチムチタンクになれる。
ただし熟練度に制限があるので、攻撃力は他ファイターに劣る。とはいえ、アックスとウォーハンマーは4スロットまで上げられるうえ、この2種の武器には優秀なものがそろっている。また、BG1EE本編では他キットも熟練度を4スロットまでしか上げられないので、差はあまり感じられない。BG2EEでは他キットと攻撃力の差が開いてしまうが*4、あえて自ら敵に囲まれるようにして、ディフェンシブスタンスを使うようにすると、他キットにはできない独特の戦闘を展開できる。なお装備を工夫すると、さらに物理耐性を上げられる。

バーバリアン

ヒットダイスが1D12と全クラス中最高でHPが高く、またLvが上がると物理ダメージに耐性がつくようになる。ただし防具制限があるので、防御面では少々不利となる。壁役にする場合は呪文による強化や盾が欲しいところ。
タンクにもなれるがどちらかと言えば、バーバリアンレイジと足の速さを活かして対メイジ用のアタッカーとして起用するとキットの特徴を引き出せるだろう。
なお、このキットはデュアルクラスすることはできない。

 
  • バーバリアンレイジについて
    バーバリアンレイジはバーサーカーのエンレイジと同じく様々な状態異常を無効にするため、多くの局面で非常に有効(インプリズンメントは無効化不可)。ただしバーバリアンレイジ中はACにペナルティがつくので不用意に使うと痛い目をみる。
    攻撃面に関しては、レイジ中はSTRに+4のボーナスがつくため相応に攻撃力が増す。主人公をバーバリアンとし、かつ主人公の特殊能力としてドロー・アポン・ホーリーマイトを使える状態ならば、組み合わせることでSTR25を達成することも容易だ。この瞬間火力は大いに役立てよう。
    また、バーバリアンレイジを使用してCONが20以上になるとリジェネレーションがかかることも覚えておこう。この状態で休息するとHPがほぼ全快する。レイジの使用回数が残っているなら休息前に使用することを忘れずに。

高レベル技能

ワールウィンドアタックこの技能によって、ウォリアーは疾風のような高速攻撃を放つことができる。この技能は1ラウンドの間、攻撃回数を10にするが、THAC0とダメージに-4のペナルティーを受ける。複数回取得可能。
グレーター・
ワールウィンドアタック
ワールウィンドアタックの強力なバージョンであるグレーター・ワールウィンドアタックは、同じ効果をペナルティー無しで与える。1ラウンドの間、ウォリアーの攻撃回数は10になる。複数回取得可能。

必要な技能:ワールウィンドアタック
デスブローデスブローの技能は、弱い生き物の防御力を吹き飛ばしてしまうような力をウォリアーに与える。発動後2ラウンドの間、このウォリアーの攻撃をくらった10レベル以下の生物は即座に死んでしまう。複数回取得可能。
グレーター・デスブローデスブローのように、この技能はより弱い敵を一撃で葬り去る力をウォリアーに与える。グレーター・デスブローの発動後2ラウンドの間は、このウォリアーの攻撃をくらった12レベル以下の生物は即座に死んでしまう。複数回取得可能。

必要な技能:デスブロー
レジストマジックこの技能によってウォリアーは、悪意ある魔法に抵抗する内なる力を一時的に増幅させることができる。4ラウンドの間、ウォリアーのマジックレジスタンスは50%になる。ただし他のマジックレジスタンスと累積することはないので、すでに他の方法でマジックレジスタンスが50%以上になっている場合、この技能は無駄になる。複数回取得可能。
パワーアタックパワーアタックの力みなぎる一撃をくらった敵は、-4のペナルティーを受けて対死セービングスローを行わねばならず、これに失敗すると2ラウンドの間スタンする。この技能は2ラウンドの間、持続する。複数回取得可能。
クリティカルストライク高レベルのウォリアーが持つ、敵の急所に対する深い造詣は、1日1度、攻撃を毎回敵の急所に叩き込むほどに集中させることができる。この技能によって、次の1ラウンドの攻撃ロールは自動的に全て20、クリティカルヒットになる。複数回取得可能。

必要な技能:パワーアタック
スマイトスマイトの技能によって、ウォリアーは強大な一撃を繰り出す事ができるようになる。この攻撃をくらった敵は相当な距離を吹き飛ばされ、1ラウンドの間スタンする。加えて、最初の1ラウンドの攻撃は全てクリティカルヒットとなる。この技能は2ラウンドの間、持続する。
ただし、ドラゴンやジャイアントなどの強大な生物は吹き飛ばされたり、スタンすることはない。

必要な技能:パワーアタック,クリティカルストライク
ウォークライウォークライによるウォリアーの力強く恐ろしい雄叫びは、半径30フィート以内の敵に恐怖を引き起こし、対呪文セービングスローを成功させない限りパニックに陥れる。複数回取得可能。
ハーディネス危機に瀕した時に発揮される隠された力を呼び覚ます事によって、ウォリアーはハーディネスの技能を使い、全ての物理ダメージに対し40%の抵抗力を得る。この抵抗力はウォリアーの2レベルあたり1ラウンドの間、持続する。

この技能はディフェンシブスタンスと重複しない。複数回取得可能。
 
  • 技能短評
    地雷スキルは使いどころの少ないデスブロー系列。
    デスブローが通るような敵はグレーター・ワールウィンドアタックで即死させられることがほとんど。
    ドルイド呪文のファイアーシーズや特殊矢のアロー・オブ・デトネーションで範囲化できるので、取得はシナジーが見込めるなら。
     
    ついで使い道が少ないのはウォークライ。
    効果自体は強力なのだが、メイジの呪文で代用できる上にセービングスローにペナルティがなく成功率が低い。
     
    レジストマジックについてはアイテムや呪文で補えるなら必要ない。
    6人パーティーだと、1人ぐらい魔法抵抗の行きわたらないキャラクターが出てくるので状況次第。
     
    ハーディネスは前衛キャラクターなら是非保険として取得しておきたい。いざという時の生存力が違う。
     
    グレーター・ワールウィンドアタックは強力。ただしインプルーヴド・ヘイスト(攻撃回数2倍、上限10回)使用で攻撃回数が10に達するキャラクターには、不要なスキル。*5なお、ワールウィンドアタック中にヘイスト系呪文をかけても攻撃回数は10以上にはならない。
     
    クリティカルストライクも使い勝手がよく強力。クリティカルストライクかグレーター・ワールウィンドアタックかの選択は悩ましいが、ラウンドごとの攻撃回数と相談しよう。インプルーヴド・ヘイストを使うことで攻撃回数が10近くになるキャラクターなら、クリティカルストライクのほうが有用である。
     
    スマイトも高難易度の戦闘では非常に有用。
    効果は攻撃ごとに適用されるので、敵が吹き飛んだのを見たらすぐに別のターゲットに切り替えると大量の敵を吹き飛ばし&気絶させられる。
 

コメント欄

  • バーサーカーの「レイジ」(激怒)を実際のゲームにあわせて「エンレイジ」(激怒)に修正 -- 2015-01-06 (火) 01:00:57
  • ウィザード・スレイヤーのミスキャスト能力について検証してみたんだけど、ミラーイメージの分身を攻撃した場合でも、ストーンスキンでダメージを無効化された場合でもミスキャスト能力は発揮されるみたいです。文章直してみました。元のストーンスキンやミラーイメージの文についてはコメントアウトしました。 -- 2015-06-23 (火) 02:26:55
  • 説明には反映されてなかったが、ウィザードスレイヤーのミスキャスト能力は10%から25%に引き上げられた模様。 -- 2016-04-17 (日) 23:46:33
  • ウィザードスレイヤーは防御面に制限があるのでせめて攻撃くらいは豪壮に…と思うものの、ミスキャスト能力のことを考えると結局手数重視になってしまうのが悲しい。 -- 2022-12-28 (水) 08:47:34

*1 レベル7、13でそれぞれ1/2回増加
*2 例外としてレンジャーキットのアーチャーは弓技能をグランドマスタリーまで伸ばせる
*3 BG2EE上限の8,000,000XPで84%まで上がる
*4 4スロットと5スロットの差は、攻撃回数1/2回、ダメージ+1、スピードファクター-2
*5 遭遇戦など、事前にインプルーヴド・ヘイストをかけられない場合には有用。