キーツーフィル比

Last-modified: 2009-08-25 (火) 15:06:04

三点照明のライト

キーツーフィル比とは

キーライトとフィルライトの強度の比率をキーツーフィル比という

キーライトとフィルライトは作品の"雰囲気"を大きく左右する重要な要素である。

◆キーツーフィル比が強い:フィルライトよりもキーライトの方が強い
⇒コントラストの強い沈んだ雰囲気を持つ暗い作品に
◆キーツーフィル比が低い:キーライトよりもフィルライトの方が強い
⇒コントラストの低い明るく楽しい雰囲気の作品に

※キーツーフィル比はライト自体の"明るさ"でなく、被写体に当たる"光の強度"で決まる。

キーツーフィル比の測定

  • [実世界]
    露出計を使って測定が出来る。
  • [CG]
    減衰計算を行う。
    ライトの"明るさ"と"フォールオフ"による計算により、キーライトとフィルライトの"強度"が求められる。

※フィルライトが複数ある場合、フィルライトの"強度"の合計値となる。

減衰の計算方法

キーライトフィルライト
キーライトの強度そのシーンのフィルライトの合計個数分の強度
  • キーライトとフィルライトが重なり合う場合
    どちらのライトにも強度を加算する必要がある。
    キーライト(+フィルライト)フィルライト(+キーライト)
  • キーツーフィル比が高い
    例)キーライト:フィルライト=10:1
    ⇒フィルライトが弱い為、シャドウが過度に暗くなる。
  • キーツーフィル比が低い
    例)キーライト:フィルライト=2:1
    ⇒キーライトがフィルライトに邪魔されて、全体的に平坦な印象となる。
  • 実世界のライティング用語と意味
    ローキー(Low-key)高いキーツーフィル比
    ハイキー(High-key)低いキーツーフィル比
    ※名前とは逆の意味を示す。