三点照明のライト
キーツーフィル比とは
キーライトとフィルライトの強度の比率をキーツーフィル比という
キーライトとフィルライトは作品の"雰囲気"を大きく左右する重要な要素である。
◆キーツーフィル比が強い:フィルライトよりもキーライトの方が強い ⇒コントラストの強い沈んだ雰囲気を持つ暗い作品に ◆キーツーフィル比が低い:キーライトよりもフィルライトの方が強い ⇒コントラストの低い明るく楽しい雰囲気の作品に
※キーツーフィル比はライト自体の"明るさ"でなく、被写体に当たる"光の強度"で決まる。
キーツーフィル比の測定
- [実世界]
露出計を使って測定が出来る。 - [CG]
減衰計算を行う。
ライトの"明るさ"と"フォールオフ"による計算により、キーライトとフィルライトの"強度"が求められる。
※フィルライトが複数ある場合、フィルライトの"強度"の合計値となる。
減衰の計算方法
キーライト | : | フィルライト |
---|---|---|
キーライトの強度 | 対 | そのシーンのフィルライトの合計個数分の強度 |
- キーライトとフィルライトが重なり合う場合
どちらのライトにも強度を加算する必要がある。キーライト(+フィルライト) : フィルライト(+キーライト)
- キーツーフィル比が高い
例)キーライト:フィルライト=10:1⇒フィルライトが弱い為、シャドウが過度に暗くなる。
- キーツーフィル比が低い
例)キーライト:フィルライト=2:1⇒キーライトがフィルライトに邪魔されて、全体的に平坦な印象となる。
- 実世界のライティング用語と意味
※名前とは逆の意味を示す。
ローキー(Low-key) 高いキーツーフィル比 ハイキー(High-key) 低いキーツーフィル比