三点照明のライト
キーライトとは
三点照明の3つのライトの中でも特に強い光を放つ為、極めて目立つ、はっきりとした"明暗"を作り出すライト
・想定光源のタイプや位置、アングル、強さ、ソフトネスといった要素を持つ ・太陽光を表す場合、シーンの時間帯を示す効果を持つ
- キーライトのアングルと配置
一般的な三点照明では、まずカメラの位置を決めてから、カメラの"すぐ後ろ"にキーライトを配置する。※同じシーンでショットによってカメラアングルが変わる場合、ライトの配置も少しずつ変えていく必要がある
- 実世界の一般的な光
被写体の下にシャドウが落ちるように被写体の"やや上方"に配置する。※ただし、ライトをあまり高い位置に置くと、シャドウがぼやけてしまう
- 表現したい時間帯や季節に合わせた配置
"低い位置"から"温かな光"のライトを当てて、"長く柔らかいシャドウ"を作り出す事で
⇒早朝あるいは夕方の雰囲気を表現する事ができる。 - 被写体の正面に限らない配置
後方の窓がメインの光源位置であるシーンの場合、被写体の"後方"に配置する。
⇒被写体のシルエットがドラマチックに浮かび上がる"アップステージキーライト(upstage key light)" 上記の配置を舞台照明ではアップステージキーライトと呼ぶ
- 実世界の一般的な光
- キーライトのシャドウ
フィルライトが強いほど目立たなくなる。
"キーライト"と"フィルライト"の強度の比率を"キーツーフィル比"と呼ぶ。
⇒シーンの雰囲気に大きく影響する- キーツーフィル比
比率が低い ⇒ 明るく楽しい雰囲気 比率が高い ⇒ 暗い印象の雰囲気
- シーンの雰囲気
キーライトの位置を低くする。
⇒不気味なライティング。キャラクターを恐ろしく見せる効果"キャンプファイヤーの炎"、"薄気味悪いキャラクター"に最適
- キーライトのセットアップ
標準的なライティングの場合・ライト ・被写体 ・カメラのなす角度 が横方向及び上方どちらにも10~50度になるように配置する
- 人物を引き立てるセットアップ
ポートレートの写真家の使用するポートレートセットアップと同様。人物の鼻の下の影が、鼻の真下か鼻の左右どちらかから口角に向かって落ちるようにキーライトを配置する。 人物の横顔を撮影する際は、キーライトをカメラに垂直な位置から10~50度動かした位置に配置する。
- キーツーフィル比